気まぐれに好きなペルソナシリーズの女性キャラをヤンデレ化させていく 作:ゴロスケ
雑司ヶ谷。渚の地元であるこの場所に足を運ぶのは一度や二度ではなかった。
駿や素羽と共に遊びに来たこともある。
だが、今日ここに来たのは全く別の理由だった。
「……私、何をやってるのかしら」
理子は自分にそう問いかける。
分かっている。これはストーカーまがいの行為だ。
風紀委員長として、UMETANEの令嬢として、怪盗団の参謀として、あるまじき行為。
でも、どうしても気になってしまった。
渚と、宮下さん。
その二人が、今どこで何をしているのか。
単なる友人関係ならそれでいい。それを確かめて、安心したかった。
あるいは──。
「あるいは、何だっていうの……?」
言い訳すらも思いつかず、理子は雑司ヶ谷の街並みを歩く。
渚に悟られないように遠くから見守るだけ。それが今の自分にできる精一杯のことだった。
暫く歩き、開けたところに出る。
すると、遠くに見覚えのある赤い髪を見つけた。渚だ。
その周りには、一人の少女と数人の少年少女の姿があった。
「……見つけた」
理子は気付かれないように距離を取りながら、彼らの様子を伺う。
会話は聞こえないが、笑顔で談笑しているのが分かる。
その中に、一人だけ特に親しげに話している少女が居た。
おそらく、彼女が宮下さんなのだろう。
「少し意外ね……」
二人きりではなかったことに、理子は少し安堵していた。
傍から見ればただの友達同士で、特別な雰囲気は感じられない。
やはり考えすぎだったのだろうか。それとも、そう思いたいだけなのか。
「こんなことして、本当に何になるっていうのよ……」
自分自身に呆れつつも、目が離せなかった。
本当にただの友人ならそれでいい。
そう結論づけて立ち去ろうとした時、宮下さんと思われる少女が動いた。
「っ……!」
目を凝らして見ると、二人で耳打ちして何かを話しているように見えるからだ。
周りに居る子供たちも何やら嬉しそうに見つめている。
その光景はあまりに親密で、理子の胸を強く締め付けた。
「………」
これ以上、見たくない。
でも、目が離せない。
理子は静かに彼らの後をつけながら、自分の中に湧き上がる感情と戦っていた。
「よーし、じゃあ今日はここまで!みんな、気をつけて帰るんだよ」
「えー!まだ遊びたいよー!」
「そうだよ美波ちゃん!」
美波。それが彼女の名前なのか。
渚の言葉を受けて、美波と呼ばれた少女は周りの子供達を諭す。
彼も、すっかり子供たちに慕われているようだ。
その姿は新婚夫婦そのもののように見えて、理子の胸は更に強く締め付けられる。
「また来週遊ぶから、それで我慢して」
「本当?絶対だよ!」
「ああ、約束だ」
「やったー!」
子供たちが散り散りに去っていく。残ったのは、渚と美波だけだった。
ここからが本題だとばかりに、美波が渚の方を向く。
息が詰まりそうだった。見てはいけない、聞いてはいけない。
そんな風に思いながらも、理子は二人の会話に耳を傾けていた。
「渚君、今日もありがとう」
「どういたしまして。子供たちが喜んでくれてよかった」
「うん。渚君が来てくれると、あの子たち本当に楽しそうだもん」
「少し照れるな」
渚が笑顔で応じると、美波も嬉しそうに微笑んだ。
自然体の二人の関係に、理子はただ見ていることしかできなかった。
「それじゃ、そろそろ始めよっか」
美波の言葉に、渚は鞄から教科書を取り出す。
どうやら、勉強会も嘘ではなかったようだ。二人はそのまま近くのベンチに腰掛け、真面目にノートを開き始めた。
ときおり顔を近づけて問題を確認する様子は、やはり親密で。
理子はそっと、その場を後にした。
---
深夜。理子は自室のベッドに横たわり、ぼんやりと天井を見つめていた。
「はぁ……」
何度目かも分からないため息が漏れる。
今日見た光景が、頭から離れない。
子供たちと遊ぶ渚の優しい笑顔も、美波との親しげな会話も。
ただの友人関係で、それ以上でも以下でもない。
頭ではそう理解しているのに、胸がざわつくのは何故だろう。
「渚……」
呟く声は夜の闇に溶けて消える。
スマートフォンを手に取り、無意識に彼とのメッセージのやり取りを眺める。
明日、二人きりで会える。
それは間違いないのに、何故か胸の奥にある黒い靄は晴れないままだった。
(私が、何かを変えればいいのかしら)
今のままでいい。
この微妙な距離感のまま、先輩後輩として、仲間として、怪盗団の一員として。
それで満足するべきだ。そう言い聞かせても、心のどこかが「本当にそれでいいのか」と問い続ける。
「これが、私の新しい欲望……?」
自分達怪盗団の最大の目的は、人々の欲望を取り戻すこと。
あの時、自分は確かに取り戻したはずだ。
でも、まだ足りないと感じてしまう。
こんなにも我が儘で、こんなにも欲望に塗れた自分がいるなんて、思いもしなかった。
「んっ……!」
理子は無意識に、手を秘部へと伸ばしていた。
服の上からそっと触れただけなのに、身体の奥から熱が湧き上がる。
昼間に見た光景が、今になって鮮明に蘇る。
「はぁ……っ、ん……」
渚の優しい表情。
美波との親密な様子。
それが、頭の中で勝手に自分の姿に置き換わっていく。
もし、自分が美波の立場だったら。
渚に、あんな風に微笑みかけてもらえたら。
「渚……っ、なぎ、さ……っ」
彼の名前を呼びながら、理子の手の動きが徐々に激しくなる。
胸の高鳴りと下半身の疼きが混ざり合い、思考が次第に霞んでいく。
もっと、もっと近くに感じたい。
肌と肌が触れ合うような、熱を感じるような、そんな深い関係を。
「はぁ……っ、だ、め……これ、以上は……っ」
頭の隅で理性が警鐘を鳴らす。
こんなことをしてはいけない。
明日、どんな顔をして彼に会えばいいのか。
それでも、指が止まらない。
妄想の中で、渚が自分の名前を呼ぶ。
『理子……』
その声は幻聴。でも、あまりにもリアルで。
理子の身体が大きく震えた。頭が真っ白になり、全ての感覚が甘く痺れる。
「ん……っ、っぁ……~~……っ!!」
絶頂の余韻に浸りながら、理子はゆっくりと息を整える。
目の端から一筋の涙がこぼれた。
「これが……私の欲望……」
こんな醜い自分の欲望に正直になった先に、何があるのか。
もちろん、人々の欲望を取り戻す怪盗団の一員として、自分もまた欲望に忠実でいたい。
でも、この想いは絶対に伝えられない。
もし伝えてしまえば、きっと全てが壊れてしまうから。
「それでも……それでも、私は……」
心に秘めた欲望を噛みしめながら、理子は傍に机の上にあるカバンから一枚の写真を取り出す。
恩師である片山から貰った大切な思い出の象徴──怪盗団。自分の新しい居場所。
素羽、駿、ルフェル、星輝。
みんな、大切な仲間。それは今でも変わらない。
だが──その中心にいる彼への想いは、仲間への想いとは明らかに違っていた。
「………」
理子は机の引き出しから油性マジックを取り出す。
向かう先は──仲間達の顔だ。
「……今は、邪魔よ」
小さく呟き、理子は写真に向かってマジックを走らせる。
まずは素羽。いつも明るく元気な、かけがえのない幼馴染。
次に駿。口は悪いけど、誰よりも仲間想いの後輩。
ルフェル。フクロウのような謎多き存在だけど、自分達を導いてくれた。
星輝。他校の生徒でありながら、同じ三年生で気を遣わずに話せる友人。
──仲間達の顔を、黒く塗り潰していく。
一人一人、順番に、丁寧に。
まるで、彼らの存在を消し去るように。彼らと共にいる写真から、自分たち"だけ"の写真へと創り替えていく。
「──ふふっ」
最後に残ったのは、自分の隣に立つ渚だけだった。
二人だけの写真。
そこに映る二人は、まるで本物の恋人同士のように寄り添っていて──。
「……素敵な写真」
理子は写真を胸に抱きしめる。
これが自分の欲望なのだと、改めて理解した。
ただの仲間ではなく、恋人として渚の隣にいたい。二人だけの世界を構築したい。
そんな、身勝手で浅ましい欲望。
「もう一度、お願いしてもいいかしら?」
小さく呟き、理子は再び秘部へと手を伸ばす。
さっきよりも、もっと切実に。もっと深く。
頭の中にいるのは渚だけ。
他の誰も、邪魔などさせない。
「はぁ……っ、ん……んん……っ」
理子の手が、指が、より一層深く身体の中を掻き回していく。
先程にイッたばかりだというのに、すでに少しでまた達してしまいそうだ。
歯を食いしばって耐える。
まだ終わらせたくない。
もっと、もっとこの幸せを噛みしめていたい。
「……っ、なぎ、さ……」
名前を呼びながら、理子はゆっくりと身体を仰向けにする。
ベッドの上で脚を大きく開き、もう片方の手で自分の乳房を掴む。
妄想の中で、渚がそこに触れているように。
渚がそこに唇を這わせているように。
「……わ、たさな……い…」
小さく呟いたその言葉は、誰に向けたものなのか。
それは理子本人にしか分からない。
だが、その声には強い決意が込められていた。
「……んん……っ!!」
絶頂の波が再び訪れる中、理子は写真に視線を落とす。
そこには、ただ一人、自分の隣で微笑む渚がいた。
他には誰もいない。
他の仲間も、他の誰も、いない。
彼女の世界には、もう理子と渚の二人だけしかいなかった。
「ふふ……ふふふ……」
膣内をまさぐる指が、ピタリと止まった。
理子は先程までの荒々しい息遣いを抑え、さらに黒い感情を募らせる。
『理子』
頭の中で彼が名前を呼んでくれる。嬉しい。心が温まる。
でも、彼はいつもそうだ。
素羽、駿、ルフェル、星輝。
その他の誰かにも、ああやって優しく微笑みかける。
「……嫌よ」
小さく呟く声は普段の理子からは想像もできないほどに黒い。
自分の声とは思えないほど低く、そして冷たい。
「……許さない。許さない。許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」
美波と話す渚の姿が、脳裏をよぎる。
彼が誰にでも手を差し伸べる優しさを持っていることは知っている。
自分が助けられた側だからこそ、彼の優しさの深さを一番知っている。
「でも……」
理子は再び、写真に視線を落とす。
そこには、自分と渚が笑い合っている姿があった。
二人だけの世界。
他には誰もいない。全てを黒く塗りつぶした。
それが、理想。
それが、本来あるべき姿。
「あはっ♡」
心の中が満たされる幸福感。それと同時に、胸の奥から湧き上がる欲望。
理子は再び自慰を再開する。
写真を見ながら、自分の指が渚の指だと想像して。
妄想の中で、二人は溶け合っていく。
「あははははっ!やっと、やっと二人きりになれたわ……っ!」
激しく、激しく、自らの膣内に指を出し入れする。
今までにない快感が全身を貫き、理子の脳を焼き尽くす。
「私だけを見てッ!私だけを想ってッッ!!他の誰かに笑いかけないでッッ!!!」
抑えられない欲望が、怒りが、声となって溢れ出す。
普段の彼女からは想像もできないほどの激しさで、理子は指を動かし続けた。
もっと深く、もっと激しく、彼を感じたい。
今度は両手を使って、乳首とクリトリスを同時に刺激し始める。
「っ、あ……♡あ……♡」
乳首を摘まみながら、クリトリスを激しく擦り上げる。
妄想の中の渚が自分を抱きしめて、愛撫してくれている。
「あは、あはは……♡気持ちいい……すごく、気持ちいい……♡♡」
快楽に溺れながら、理子は自分の欲望を解放していく。
自分の手が、自分の身体が、理子だけのものではなくなっていく。
「渚……っ、あ、ああ……っ!♡♡」
限界まで高まった興奮が、全身を駆け巡る。
頭の中で渚が微笑みかけてくる。
──理子。
「っ!?」
全身が強張る。背筋を走る電流のような感覚。
理子の身体は──限界までに高まっていた。
「あ……あああぁっっ……!?♡♡♡♡」
理子は全身を硬直させながら、絶頂の余韻に浸る。
だが、今回はやはりいつもと違っていた。
果てても、果てても、果て足りない。
「……はぁ……はぁ……っ、ええ……もっと、もっと頂戴……♡♡」
理子はベッドの上に横たわったまま、自分の身体に指を這わせる。
もう、何度目かも分からない。
それでも、まだ足りない。
彼を感じたい。
もっと、もっと、もっと──!
「んっ、ふ……あ…っ、は……♡♡♡」
理子は同じ動きを繰り返す。
理性など、とっくに溶けて消えていた。
今、彼女を突き動かすのは、ただ一つの欲望だけ。
「あ……っ、あは……♡あはは……♡♡♡」
絶頂の瞬間が近づいてくる。
腰が浮き、背中が反り返る。
それでも、指の動きは止まらない。
「はぁ……っ、あ……っ、ふぅ……ん…っ、あ、あぁっっ♡♡♡♡♡♡」
快感が全身を駆け巡る。
頭の中は真っ白になり、何も考えられなくなる。
ただ、幸せを感じるだけの肉塊となった理子は、それでも指を動かし続けていた。
---
あれから、何回果てただろう。
数え切れないほどの絶頂の末、理子の体力は限界を迎えていた。
「……ふぅー……ふぅー……」
荒い呼吸を整えながらも、理子は変わらず欲望を燃やし続けていた。
指が痛い。腕も、乳首も、股も痛い。
全身が悲鳴をあげている。
でも、構わない。
もう、止まらない。
「渚……なぎ、さ……っ♡♡」
名前を呼びながら、理子は再び指を動かし始めた。
もう何度目かも分からない絶頂へと駆け上がる。
指が動くたびに、彼が近くにいるような錯覚を覚える。
「あ……っ、ん……っ、だめ……っ♡♡♡」
理子は喘ぎ声を抑えきれず、身体を痙攣させた。
もう、何度絶頂を迎えただろうか。
それでも、まだ足りない。
「あっ♡あぁっっ♡♡♡」
全身が快楽に包まれる。
頭の中は渚でいっぱいだった。
彼の笑顔。彼の声。彼の温もり。
全てが、愛おしくてたまらない。
「あはは……あはははっ……っ♡♡♡♡」
快楽の海に沈んでいく。
何も考えられない。
ただ、ひたすらに彼を求め続ける。
次の瞬間──。
『理子、好きだ』
「っ……!!」
頭の中の彼が、トドメと言わんばかりに囁く。
「っ、あ……!?♡♡」
全身が大きく震える。声にならない叫びが喉の奥から込み上げる。
視界が真っ白に染まっていく。何も見えない。何も考えられない。
ただ、快楽だけが全てを支配していく。
「ひあ……っ、んん……~~~っっ!!♡♡♡♡♡」
理子の身体が大きく跳ね上がり、ついに全てが弾ける。
今まで経験したことのない、最高潮の絶頂。
その勢いは凄まじく、部屋の中に甘い香りが広がっていく。
「は……はあ……っ、は……♡♡」
脱力感が全身を襲う。もう回数どころか、どのくらい時間が経過しているかもわからない。
それでも、今までの中で、一番深く、一番満たされた。
理子は満足げな笑みを浮かべると、引き抜いた指を舐める。
この味を、彼にも教えてあげたい。
いや、彼にも舐めてほしい。
否、もっと、もっと、深いところまで──。
「ふふっ……」
理子はベッドの隅に手を伸ばす。
愛液で濡れた写真を、そっと胸に抱きしめる。
仲間たちは黒く塗りつぶされ、自分と渚だけが残っている。
「ねえ、渚?」
理子は写真に向かって問い掛ける。
当然、その声は彼には届かない。返事があるはずもない。
だが、理子にとってはそれで十分だった。
「私、貴方ことが──大好きよ」
静かに、しかし、力強く紡がれた言葉。
理子は写真に写った渚を見つめ、愛液に濡れた指でなぞる。
「──明日、絶対に私だけのモノにしてあげる」
その一言は、先程までの理子とは別人のように冷たく、狂気に満ちていた。
怪盗団の仲間、無償の愛をくれた片山、亡き母の想い。
彼女の中の大切な記憶が、音を立てて崩れ落ちていく。
──代わりに理子の心を埋め尽くしていくのは、渚への狂おしいほどの欲望。
「アハッ……アハハハハハハッ……!♡」
欲望に狂った怪盗団の参謀は、狂気に染まり、ただただ笑い続ける。
その瞳は濁り、かつての輝きは既に失われていた。
彼女は、明日に向けて、自分の欲望をすべてぶつける準備を始める。
彼を、二度と逃がさないために。
彼を、自分だけのモノにするために。
(To be continued?)
一応完結ですが続く……かも?
P3RコラボをきっかけにP5Xにハマり他のキャラもやってみたいのですが理子先輩が一番好きなキャラなので続けたい気持ちも……良かったらアンケート、または感想で希望などを聞かせて貰えると嬉しいです。
続きはあるべき?
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よし、続けろ
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