最近、百合園セイアは調子に乗っている。
いや、この表現は正確ではないだろう。正確に今の状況を表現するなら、「百合園セイアはスリルのタガが外れてしまっている。」、これだ。
「先生? どうかされましたか?」
「――なんでもないよ」
心配そうに声をかけてくるナギサに普段通り返して、出された紅茶を口に含む。……味はいつも以上によくわからない。
「しかし、少し顔が赤いように思えます。せっかく来ていただいたのはありがたいですが、休まれたほうがいいのでは?」
「はは、気のせいだよ」
ミネの追撃もなんとか躱す。実際、風邪とか体調不良が原因ではないので、気のせいで誤魔化すしかない。
今日はティーパーティーの会議に参加している。メンバーはナギサ、ミネ、サクラコ……そしてセイア。大きめのティーテーブルを囲むように腰掛けていて、セイアは私の隣を陣取っていた。
ちらりと隣の少女の様子を盗み見る。肩にシマエナガくんを乗せた彼女は、落ち着きのある表情で共有された資料の束に目を通している。
一見いつも通りの様子。しかし、視線を少し下に落とすと、普段は垂れ下がっている金の長尾がテーブルの下、こちら側に伸びているのが見えた。
そしてその行き着く先を、私は知っている。
「――――っ」
会議を再開したナギサたちに気づかれないよう、漏れそうになった声を押し殺す。そうしなければ、情けない声を三人に聞かせることになっていただろう。
テーブルクロスに覆われているせいで、テーブルの下は直視できない。しかし、そこでなにが行われているかはわかる。
さわり、さわりとふわふわしたなにかが股間を撫ぜてくる。くすぐるようなフェザータッチにズボンの中は既に勃起と呼んで差し支えない硬さにまで膨らんでいた。
セクハラの実行犯は当然ながら隣の少女。その尻尾が見えないのをいいことに、こんなところで私の息子にいたずらを仕掛けてきているのだ。
当番の日、私をイかせることができたことはセイアにとって相当な成功体験になってしまったらしい。あれ以来、アプローチの頻度が爆発的に増えてしまった。とは言っても、基本的に二人きりでしか会わないこともあり、これまでは別段問題はなかったのだが……まさか友人たちの前でこんなことをしてこようとは。交際を秘密にしている意味を忘れてしまったのだろうか。いや、逆に理解しているからこその行動だろう。友人たちにバレてしまうかもしれないという背徳感。彼女を突き動かしているのはそれだ。
「ふむ。それならその日は正実に警備強化を指示するのはどうかな?」
何食わぬ顔で会議に参加しながら、尻尾で押し上げられたズボンの輪郭を確かめるようになぞってくる。先走りが漏れてきたのだろう。肉棒の先が冷たい湿りを感じ始めた。
流石にこれはまずい。私自身、生徒たちにバレるかもしれないというこのシチュエーションに興奮してしまっている。生徒たちが懸命に学園運営について議論しているのをよそに、思考の大半を快楽に支配されてしまっている。私は先生なのに……大人なのに……。
「ではそちらの手配は私がしておきましょう。サクラコさん、シスターフッドの方で宣伝をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「はい。関係者の方々には私から『お願い』して『対応』してもらいます」
「……その『お願い』は私達が認識している『お願い』ですよね? 『対応』もそうですよね?」
「ミネ、大丈夫。大丈夫だから落ち着いてくれ」
セイアも落ち着いて尻尾をグリグリと押し付けてくるのをやめてほしい。さっきから腰が跳ねそうになるのを堪えているせいで、下半身の感覚が希薄なんだ。
「ふう……」
会話の内容はほとんど聞こえていなかったが、どうやら一段落したらしく、セイアが少し椅子を引いて息をつく。距離が離れたことで尻尾での責めが弱くなったのを見計らい、流石に諌めようと彼女へ顔を向けて――
「――っ」
く、と喉が小さく鳴った。
椅子を引いたことで全身を外に晒した彼女は、茶目っ気のある表情をしながらスカートをたくし上げていたのだ。
露わになる眩しい太ももとレースのあしらわれた上品な白のショーツ。最初からこうして私に見せることを想定していたのだろう。わざわざいつも履いているタイツと同じデザインの長い靴下――サイハイソックスと言うらしい――でショーツを露出させていた。あまりの眩しさに、一瞬目を細める。
幸いなことに、ナギサたちは議論に夢中で気づいていない。気づいていないが、これは流石にやりすぎだ。こんなことを日常的やっていては、いつか必ず私達の関係は私達の望まぬ形で周囲にバレてしまうことだろう。それはセイアだって望んでいないはずだ。……はずだよね? はずなんです。
「それでは、今日はこの辺でお開きとしましょう」
「私達は仕事がありますので席を外させていただきますが、しばらくこの部屋は開けておくよう伝えておきますので、休憩にお使いください」
「セイアさん、先生のお見送りはお願いしても?」
「ああ、引き受けよう」
三人分の靴音が遠ざかっていく。それが完全に聞こえなくなったことを確認して、セイアは楽しそうに喉を震わせた。
「ふふっ、なかなかスリリングな一時だった。ハナコの嗜好が少し理解できたような気がするよ」
やはり反省はしていないようだ。そして露出趣味への理解を深めるのは正直やめてほしい。先生だから否定はしないけど、異性としてあれは対応に困るんだ。
このままでは懸念の通りになってしまうだけでなく、恋人の評価が変態不審者さんに成り下がってしまう。ここは大人として、恋人として、これ以上エスカレートしないようにしっかりと諌めなければ。
「……セイア、こっちに来て」
「? どうしたんだい? きゃっ!」
無警戒に呼ばれるがままに近づいてくるセイア。そんな彼女の腋に素早く腕を通して持ち上げ、くるりと反転させて、自分の股座に下ろす。
つまりは、臨戦態勢のふくらみの上に彼女の臀部が乗ることになるわけで。
「んっ……」
普段余人に触れられることのない場所を押し上げられて、セイアの口からいやらしい声が漏れた。
明言しておくが、これから行うのは指導であり、お仕置きだ。決して、決して焦らされた性欲を解放したいとか、興奮でほんのり湿ったショーツを見せられて我慢の限界なんて理由の行為ではない。断じてない。この機会にわからせシチュも試してみるか、なんて微塵も思っていない。これだけは真実が伝えたかった。
「悪い子には、お仕置きをしないとね」
「ぁ……」
耳元――ヒトミミの方――に囁いて、背中からぱっくりと開いた制服の横から服の中へ手を差し込む。小さいながら確かな柔らかさがあるふくらみに、指先が浅く沈み込んでいく。
そのまま手を中へ中へと進めていくと、肌とは違う感触が彼女の胸を覆っていることに気がついた。ぴったりと貼り付いているそれをそっと外して抜き取ってみると、浅いお椀状のベージュ色のなにかが二つ出てくる。素材はシリコンとかだろうか。ぺらぺらしていて柔らかい。
あー、これは……あれか。
「ヌーブラだ」
「恥ずかしいから、声に出すのはやめれてくれ……」
なるほど。生徒の中にはセイアを始め、制服を独自に改造して横や後ろを大胆に開けている子が相当数いるけど、こういうのを身に着けているんだな。また一つ、生徒のことに詳しくなれたぞ。
「…………」
「なんで無言で匂いを嗅ぎ出すんだい!?」
そりゃあ、恋人の脱ぎたての下着なんて、目の間にあったら嗅ぐでしょ、普通。常識が足りていないぞ、セイア。
なんだかほんのり甘い匂いがする……気がする。気のせいかもしれないけど、観測者が私しかいない以上、私が答えだよね。甘い匂い! します!!
はっ! いけないいけない。ちょっと脱線してしまった。セイアのブラは今回の目的ではない。お仕置きという意味では十分に効果を発揮しそうだけど、それは今度の楽しみにしておこう。
ブラをテーブルに置き、再び両手を胸に近づける。守るものがなくなったことで、服の上からでも目当ての二つの突起が見て取れた。
そこに、指先をゆっくりと近づけていく。
「はあ……はぁ……ん……」
私の手の動向に釘付けになっているセイアから荒い呼気が聞こえてくる。期待の熱がふわりと指先を掠めるが、だからといって動きは早めない。ゆっくり、ゆっくりと距離を詰めていく。
「先生……」
「お仕置き、だからね」
じれったそうに身をよじる姿を楽しみつつ、たっぷりと時間をかけて――服の上から二つの頂に触れた。
「はァ――ッ」
おとがいを晒しながら嬌声を上げる。その反応に目を細めながら、そのまま輪郭をなぞるように指先を滑らせる。くるくるとなぞるたび、甘い声が部屋を満たす。
「ぁ、ぁっ、ぁあっ! んんっ、や、ぁん――!」
相当敏感らしい。まだフェザータッチの域を出ないというのに、周囲より少し硬い程度だった乳首は海綿体でも入っているかのように一回り大きくなり、ガチガチになって制服の胸元を押し上げるようになっていた。うっすらと桃色が透けているように見えるのは気のせいだろうか。
これを思いっきり摘んだらどんな反応をするのだろう。そんな好奇心を押し殺して、フェザータッチを続行する。
「はぁっ、んっ、ひぁっ……――っ、――――っ」
ナギサが人払いをしてくれているとはいえ、いつも二人きりでいる空間に比べれば誰かに見られる可能性は格段に高い。そのことに思い至ったのか、セイアは両の袖で口元を覆い、声を押し殺そうと試みる。うんうん。ちゃんと危機感を持ってくれて先生嬉しいよ。
まあ、今はお仕置きだからその抵抗は認めないんだけど。
「ゃ、先生、離して……!」
「ダメ」
「い、いじわる――あっ、ひっ、ああっ! ん、ぐっ、んんんっ」
口元へ運ばれていた両の手を下ろさせ、腕で挟んで動けなくする。口を押さえる手段を失ったセイアは口を閉じて嬌声を漏らさないという手段を選んだらしい。漏れ出る呼吸が荒くなり、甘い声がくぐもったそれに変わる。
うーん、今の必死に我慢するセイアもかわいいけど、私としてはさっきまでの股間に響く可愛い声をもっと聞きたい。
なので、ギアを上げてみようと思う。
「ん、んんっ……っ!? あんっ! あああぁぁっ!? せ、せんせ、ひっ、いきなり、はげし……っ」
親指と中指で乳首を挟み、くにくにとダイヤルを回すようにこねくり回す。途端に小さい口は防波堤の意味を失い、またいやらしい声が鼓膜を震わせてきた。
「あっ、あっ、ちくび、変だ。いつもは、こんな、ふぁっ、んんッ」
何度もこね回し、時折デコピンのように軽く弾く。それだけで彼女の身体は何度も跳ね、くねくねと悩ましげ震える。私が支えていなければ、とうの昔に膝から落ちてしまっていたかもしれない。
そんな彼女に情をかけることもせず、ひたすら乳首だけをいじめ倒す。
「んァッ、あぁぁあアァっ、も、もう、イク、イクイクイクっ ~~~~ッ!」
痙攣が大きくなったと思った瞬間、セイアの脚がピンと伸び、いつの間にか腰に巻き付いていた尻尾がいっそ苦しいくらい締め上げてきた。思わず手を止めると、数度大きく身体を震わせた彼女はぐったりと私の身体を背もたれにしてくる。
目の焦点はぼんやりとぶれていて、閉じる余裕もない口から聞こえてくるのは全力疾走直後のような喘鳴。
「ぜぇ、はぁ……んんっ!? ちゅ、れろ、じゅむ……」
そんな様子がなぜか愛おしく感じられて、キスを落としてみる。一瞬身を強張らせた彼女は、けれどすぐに受け入れて舌を絡めてきた。舌とともに熱い呼気が口内を満たす。
しばらく呼吸を交換するように舌を絡ませ、口を離し。
「じゃあ、今度は直接触るね」
「へっ!? ちょ、ちょっと待ってくれ!」
再開しようとしたら止められた。なぜ。
「そ、その……まだ、するのかい?」
「もちろん」
何度も言うが、これはお仕置きなのだ。ちゃんと彼女をわから……反省させなければならない。
だから、一回イッたくらいで終わるはずがないんだ。状況的に普通に考えれば確認は不要だと思うけど。
ということで続行することにする。絶頂直後で身体の力が抜けているセイアを抱きしめるように拘束して、再びその胸へと手を伸ばす。
「ま、待ってくれ先生。続けるのはわかったから、ちょっと待って」
「ん?」
しかし、またしても声で制されてしまう。しかし、先程とは毛色が違うように感じて、動きを止めて聞き返す。
「お仕置き、だからね。私の乳首は先生の好きなようにして構わない。けどその……先生にも気持ちよくなってもらいたいんだ。こんなに張っているし、君のおちんちんも苦しいだろう?」
はー、なんて健気なんだこの子は。皆さん、この最強に可愛い子、私の彼女なんですよ。いつもの私だったらこれだけで完全に絆されちゃう可愛さ。最強すぎる。
まあ、今の私は悪い大人なので、お仕置きはやめないし、もうちょっと踏み込むんですけどね。
「……本音は?」
「~~~~っ!」
だってセイア、本音を半分しか言ってないんだもん。全部聞きたくなるのはしょうがないよね。
私が言葉の先を催促すると、セイアは音にならない声を上げ、ばっと顔を上げる。焦点を取り戻した目尻には薄っすらと涙が浮かび、顔は熟したリンゴのように鮮やかな赤になっていた。
「さ、さっきからずっと先生の、お、おちんちんが私のアソコを押してきて切ないんだよ! だ、だからその……す、素股と言ったかい? あれをやってみたい……」
「よく言えました」
熱を持った額にキスをして、胸へ運ぶ予定だった手を自分の股間に向ける。
余裕ぶっているが、その切なさは私も感じていたものだった。彼女が快感に身をくねらせる度、何度も局部同士が布越しに擦れた甘い痺れを発生させていたのだ。
ジジ、とチャックを下ろし、完全に勃起した肉棒を晒す。体勢的に、セイアの股間から生えているようにも見えるそれに、こきゅりと彼女の喉が鳴った。
セイアが恐る恐る裏筋側に手を回し、自分の股間へ竿を押し当てる。愛液で絞れそうなくらい濡れたショーツが秘部と秘部に挟まれて、ぐじゅ、と水音を立てた。
「うぁ……気持ちいいよ、セイア」
「んんっ、私も、だ。先生の、固くて、熱く、て……あぁっ」
そして、すらりとした生の太ももが閉じられると思わず声が漏れてしまった。太ももと恥丘、神秘的なデルタの隙間は手とはまた違う優しい圧迫感を与えてくる。
「ひゃっ!? もう、先生。こっちは私が気持ちよくしてあげたいんだ。動かないでくれ」
試しに少し腰を動かしたら怒られてしまった。ここは大人しく従っておく。
「ぁ、はあ――っ。ん、ぁ……」
動きを止めた私の代わりにセイアの腰がヘコヘコと前後し始めると、いやらしい水音と共にずにゅり、ずにゅりと肉棒がしごかれ始める。マシュマロで覆われているような感触が心地いい。
それに、全方位を柔肌に包まれているからか、クリトリスであろう硬い粒の感触がアクセントにもなっている。
「ん、く……存外、難しいね、これは……は、ふっ……んんっ」
不満があるとすれば、その範囲が肉棒の幹の部分にしか及んでいないことか。まあそもそも少女たるセイアにとって慣れない動きである以上仕方ないし、そんな中一生懸命に腰を振っている光景がまた興奮するから十分に差し引きプラスに――
「ぉあっ!?」
「ふふっ、こうすればおちんちん全部を刺激できるね。……は、んんっふぁっ」
耐えられるレベルの刺激を前に油断していたら、無防備な亀頭がさらさらのなにかに覆われ、思わず間の抜けた声が出てしまった。
視線を下げると、セイアの尻尾が亀頭を包み込むように巻き付いて、もぞもぞと蠢いている。その度に無数の毛が刷毛のように敏感な肉先の上を撫でさすり、ゾクゾクと背筋に快感が登ってくる。
私の反応に調子づいたセイアは尻尾コキと素股で男根全体を責めてくる。ふわふわとさらさらの二つの毛色の違う刺激に、気を抜くとあっという間にイカされてしまいそうだ。
……それはちょっと癪。
「んっ、はあ……ふあっ!? 乳首っ、急に……!」
服の中に手を突っ込み、乳頭を指でこねくり回すと、直前まであった余裕が嘘のように吹き飛ぶ。それでも腰と尻尾の動きは止めないあたり、この狐っ娘は随分といやらしい才能にあふれているらしい。
これなら、このまま責めてもお互い気持ちよくなれそうだ。
「ぁっ、ぁっ、あっあっあっ――ちくび、カリカリって……ッ」
手のひらで吸い付く肌とちっぱいの柔らかさを堪能しつつ、爪を立てて乳首をひっかく。直接触っているのもあるだろうけど、どうやらこれが好みらしい。これまでで一番いい反応が返ってきた。
執拗に、いっそ粘着的とすら言えるレベルでひっかき続ける。
「あっ、ああっ、あっあっあッ、ず、ずる、イッ、そればっかり――んんッ!」
ずるいと言われても止めない。
「あッ、アッアッ、ああぁぁァッ――!! ……んあっ! せんせ、イッた! イッたからちょっと止まって……あひっ!」
絶頂を報告されても止めない。
「ダメっ、ダメダメダメッ! とめ、とめて……ひンッ! あァッ!」
ダメと言われようと、止めてと言われようと止めない
「はんっ、ぃっ、あぁっ、ちくびすきっ、かりかりすきっ、もっと、もっとして、くれ……ぁっ、あッ」
気がついた頃には制止の声はなくなり、懇願のそれに変わっていた。カクカクと痙攣のように揺れる腰元からは、最早下着の意味を成していないであろうショーツがぐちゅぐちゅと水と空気が混じったいやらしい音を響かせているし、いつも綺麗に手入れをされている尻尾はそんな愛液と肉棒から滲み出した我慢汁でべたべたに汚れてしまっている。
「あんっ!」
……こうなるように責めたとはいえ、まさかあのセイアがここまで乱れることになろうとは。そのいやらしさに跳ねた肉棒がクリトリスを叩き、彼女の顎が上がる。他人には見せられない、見せたくない蕩けた瞳と目が合って、また男根に血が集まるのを自覚した。
「セイア」
「せんせ……んっ、ちゅっ、れりゅ、ぬろっ……ぁっ、んじゅ……」
舌を絡めれば鼓膜を叩く水音が増えて、最早どれが何が発しているものなのかすらわからなくなる。そのまま乳首をひっかくと、嬌声の名残が舌を伝って私の口内にまで届いてくる。そんな些細な刺激すら気持ちいい……。
腰の奥で生まれたドロリとした熱が少しずつ男根を登ってくるのを感じる。
本能的にわかる。これは我慢なんて無理なものだ。
「せんせ、イきそう、なのかい? わたしも、また、イきそうだから、いっしょに……」
「く、セイア……っ」
肉棒の様子から私の限界を察したのだろう。尻尾の上から肉棒を手で包み、扱き上げてくる。急な快感の増加に、駆け上ってくる熱の速度が上がった。
「あッ、ンんッ、アァッ、きもちいぃ、きもちぃよ、せんせぇ……ッ」
このままですぐにイカされてしまう。対抗するように乳首責めを行う。
しかしまあ、お互い限界の状態でそんなことをしても、むしろ火に油を注ぐわけで。
「ぐ、セイア、出すよ!」
「出してくれっ、わたしも、イクっ、またっイックゥゥゥ!!」
――どぷっ、どぷぷっ、ぶちゅるるっ!
セイアがぎゅっと太ももを閉じるのと同時に、彼女の尻尾の中に欲望を吐き出す。我慢汁でぬかるんだ毛束に包まれながらの尾内射精は口のそれとは別の充足感を満たしてくるようだ。
二度、三度と腰を震わせ、余すことなく精液を尻尾ティッシュに出してしまう。バチバチと脳で弾けるスパークに、息が止まりそうだった。
「せ、先生、ちょっと重い……」
「ごめん、腰に力が……」
抱きしめながら前のめりになってしまったせいで、押し潰されそうになったセイアから抗議の声が上がる。なんとか背もたれに身体を預けると、肉棒を覆っていた尻尾がべちゃりと床に落ちる。綺麗な金色に粘度の高い白がいやらしく絡まり、糸を引いている光景が目に焼き付く。
それを気にすることもなく、セイアは荒い息を吐き出しながら不自然に膨れ上がった胸元を見つめる。
「……まったく、先生のせいで私の乳首は大変なことになってしまったじゃないか」
それを言うなら、私はただ綺麗だと思っていただけの君の尻尾に狂わされているんですが? とんだ秘密兵器を隠し持っていたものだ。
まあ、気持ちよかったからいいけど。
「さて……片付けてしまわないと、流石に不味いね」
「……そうだね」
まだこの部屋に人が来ることはないだろうけど、汚れた床だのなんだのは早く綺麗にしなくては跡が残りそうだ。
それに――
「私もシャワーを浴びてしまわないとね」
メスの匂いを下半身から漂わせ、オスの匂いを尻尾から漂わせているセイアは芝居がかったため息を漏らす。
泊まり込みも度々ある関係上、ティーパーティーの建物にはシャワー室が備え付けられているのが基本らしい。しかし、記憶通りならこの建物のシャワー室はこの部屋からかなり遠かったはず。この状態で人に見つかれば大問題になることは火を見るより明らかなのだが、いかんせん私には禄にできることがない。
「それじゃあ、ちょっと行ってくるよ。先生はくつろいでいてくれ」
名案が思い浮かばず、どうしたものかと悩んでいると当のセイアは特に気にした風もなく、部屋から出ていこうとしていた。
「大丈夫?」
「まあ大丈夫だろう。これでもネル仕込みのスニーク技術があるからね」
「おー、すごい説得力」
病弱という当初のイメージがあるせいで忘れがちになるが、こと潜入に置いてはキヴォトスでも指折りのエージェント集団、そのトップも認めた実力と実績があるのだ。自分の庭たるティーパーティー施設ともなれば、最早無双の域に達するかもしれない。
セイアを送り出して、椅子の背もたれに身体を預ける。熱がこもっていたこともあって、換気のために開けた窓から入ってくる風が心地いい。
けど、流石に今日はやりすぎたな。いくらセイアのホームとはいえ、こんなところで盛っていてはいつバレてしまうかわかったもんじゃない。
……あれ? そういえば、そもそもなんでこんなことになったんだっけ? なんか色々ごちゃごちゃぐちゃぐちゃしてしまっていまいち思い出せない。
……まあ、思い出せないならいいか。
ちなみに、セイアは見事にスニークミッションを完遂し、一点の曇りのない綺麗な姿で帰還を果たした。やっぱり有能フォックスなんだよなぁ。