パンを売り終えて、俺は背伸びしながら筋肉を解した。
幻想郷に来て早数年。幻想郷の秩序を守る博麗霊夢と出会ってから、紅霧異変に始まりその後も様々な異変に巻き込まれる災難はあったが、自営業で始めたパン屋だが長い練習の成果もあってか、売れ行きは好調だった。
最初は出来たばかりの店であったため、好奇心でパンを買っていくお客さんがほとんどだったが、味が良かったのか今では人里ではそれなりに有名になっている。
今日も店の全てのパンが売れたので、ご機嫌良く散歩をしている時だった。
「…………今なんかいたか?」
1人そう呟いて、揺れた茂みに視線を注ぐ。
幻想郷はのんびりとした平和な世界だが、時には危険な妖怪に襲われることもある。すべての妖怪を危険視するわけではないが、妖怪が人間を襲う大概の理由は人間を補食するためや暇潰しに殺すという大変物騒なものだ。俺は茂みに隠れた何かに対していつでも逃げれるようにと構える。
瞬間、
「しまっ―――――――!!」
気づいた頃にはもう遅い。額にもう一つ目をつけた三つ目の虎が俺を目掛けて襲いかかり、既に牙と爪が目先にあった。
突然の事態に無力な俺が対処できるはずもなく身を怯ませ、一気に体全体に冷たい汗を流した。
すると、妖怪の横から躊躇なく飛び出した淡い光を放つ球弾が、妖怪を真横に吹き飛ばした。
虎のような形状をした妖怪は地面から痛みに堪えながら立ち上がると、一目散に逃げ出した。
「危なかったですね。大丈夫でしたか」
光の弾丸が飛んできた妖怪の向かい側を振り向くと、そこには1人の女性が立っていた。大人しそうな雰囲気と目に優しそうな緑色の長髪に俺は見覚えがあった。というよりも彼女は異変の最中に知り合った仲だ。
「東風谷さん……ふぅ、ありがとう。助かったよ」
正直ヒヤッとして死ぬかと思った。安堵で肩の力が抜けたかと思うと、今度は腰の力も抜けて地面についてしまった。
「怪我はないみたいですね、良かった……。立てますか?」
「はは……手を貸してもらえると助かるかな」
女の子に助けてもらうとは恥ずかしい限りだが立ち上がるには彼女の手を借りないとダメそうだった。
差し出された手を受け取って俺はもう一度お礼を言った。
「本当にありがとう東風谷さん。東風谷さんが助けてくれなかったら今頃、どうなってたか……」
「いえいえ、私は最近になって退治対象になったあの妖怪を追っかけてただけですから。そこで偶然あなたを助けた形になっただけです。でも、無事で良かった」
「東風谷さんも妖怪退治してるんだ。てっきり信仰を広めるために毎日人里にでも行ってるのかと思ったよ」
「神社を所有する同じ巫女でありライバルである霊夢さんに負けていられませんからね。まずは信仰を得る前に信頼を得ようと頑張っているんです」
俺は目の前の健気な巫女に感心した。幻想郷には秩序を保つために役目を背負わされた巫女は二言目には「賽銭していけ」と言うのに、東風谷さんときたらそいつとは大違いだ。
見た目は大人しいかつ美人で、性格も謙虚ときた上に無償で人のために尽くしているときたものだ。目の前の美少女に仮に男十人が結婚を前提に付き合いをせがんできたとしてもおかしな話しじゃないだろう。
俺はそんな彼女の事が微笑ましくて気づけば、彼女の頭を優しく撫でていた。
「そ、その◯◯さん!?」
「あっ……えっと、ごめん……」
「い、いえ……良かったらもっと撫でてもらえませんか」
美少女に上目遣いで頼まれて断る男なんていない。いたとしたらそいつは男を捨てたようなものだろう。
くすぐったい感覚を感じながら艶のある髪を撫でるのは心地良かった。満足し終えて、頭から手を退けると、東風谷さんは頬をほんのり朱に染めていた。今更ながら自分も恥ずかしくなって、視線を外した。
この後どうしようかと考えて俺は口を開いた。
「良かったら家に来ないか。パンは売り切れたからもう無いけど、お茶ぐらいなら出せるよ」
「すいません……実は他にも退治する妖怪がいて、今日は時間が開いてないんです。せっかく誘って頂いたのにごめんなさい」
「そうか……残念だな。それじゃあまた今度お礼するからまた来てよ」
「はい。暇ができれば◯◯さんが忙しくない時にお伺いします」
俺は先ほど地面について土まみれたズボンを軽く叩いて自宅へと足を進める。歩きながら東風谷さんに視線を向けて手を降ると、向こうも手を降って返してくれた。もしこれが霊夢だったら首取っつかまえて賽銭を要求してきたに違いない。本当に優しくて健気な女の子だ、東風谷さんは。
「それじゃあまたね」
「はい、また今度お会いしましょう」
別れの挨拶を終えてから東風谷さんも次の妖怪を退治するために俺とは逆方向に足を進める。その去っていく背中を眺めたあと、俺も自宅へと向き直り帰ることにした。
◆
東風谷さんに助けてもらって後日。俺はこの間のお礼を言うために自作のパンが入った袋を片手に、彼女の住む神社へと向かっていた。東風谷さんの所有する神社は妖怪の山の奥にあり、登るのに疲れるがもう少しで到着だ。
本当ならまた家に来れたときにお礼をするという約束だったのだが、早いうちにお礼をしなければならないと思ったのが守矢神社に向かった主な理由だった。
道中は妖怪の山と言われるだけあって時おり妖怪を見掛けたが、霊夢に貰った妖怪避けの御札を貰ったので安心できる。
「ふぅ、到着」
長かった守矢神社へと繋がる階段を登り終えると、それなりに立派な神社が目に入った。到着するのに少し時間がかかってしまい、夕暮れ前に到着するハメになった
そこで落ち葉やゴミを竹箒で掃除する東風谷さんと、彼女とおしゃべりしている2つ目がついた帽子を被った背が低い洩矢諏訪子さんと目があった。
「あ、早苗のお友達じゃん」
「こんにちは東風谷さん、洩矢さん」
「◯◯さん、こんにちは。こんな山奥にまでどうしたんですか?」
「この前助けてくれたお礼にパンを作って来たんだ。良かったらみんなで食べてくれ」
俺はパンの入った袋を手渡すと、東風谷さんは嬉しそうにしながら感嘆の息を漏らした。洩矢諏さんも袋を覗き込んで驚いている。
「まあ……こんなにたくさん。ありがとうございます」
「これはお礼をお礼で返さないとね。どう、良かったら私たちと御飯食べない?」
「え、いいのか」
「いいのいいの。わざわざここまで来てくれたんだし、早苗のお友達だしこれくらいの持て成しはしないとね」
ええと……どうしようか。本当はお礼をして世間話して帰るつもりだったのだが、神様にそう言われると断りづらくなった。
ここは巫女であり現人神である東風谷さんにも意見を仰いでもらおうと視線を合わせた。
「私も歓迎しますよ。とびきり美味しい料理作りますから、ぜひ食べてください」
「……うん、それじゃあお言葉に甘えて」
「よし決まり。ちょっと早いけど神奈子も呼んで夕御飯とお酒に洒落込もうかね」
ノリノリな二人に俺は戸惑いながらも承諾した。よほど嬉しかったのか洩矢さんは俺の背中をポンポンと叩きながら歩いて、東風谷さんは玄関へと先導した。
なんだか俺が迷っていたせいで予定していなかった展開になったが、まあ初対面というわけでもないし問題の範囲ではない。それよりも大人数で食べる御飯は久しぶりなのでちょっと楽しみだった。
「早苗の作る御飯はそんじょそこらの料理店より一つも2つも上回ってるからね。期待してもいいけど美味しすぎて心臓止まっちゃうかもよ」
「へえ、そうなんだ。期待してるよ東風谷さん」
「も、もう諏訪子様、彼に変な事言ってハードル上げないでください」
「いいじゃん。事実なんだし」
「もう、先にいきますね。諏訪子様は彼を客間に案内してください」
「ありゃりゃ……怒っちゃったかな」
あれは怒ったというより他人に自分を誉める話をされて恥ずかしかったのだろう。東風谷さんは俺たちより早足で玄関へと入った。
俺も洩矢さんに案内されて客間へ足を踏み入れる。テーブルを囲んでお茶を飲みながら話しをしていると、しばらくして八坂さんもやって来て、三人で談笑することになった。
「それでさ神奈子がね~」
「こら諏訪子、その話は他人には秘密にしろと言っただろう」
「あの~、お二人とも」
話し合いも何度か盛り上がったところで東風谷さんが入ってきた。お盆にいくつか料理が乗っていることから料理ができた事を知らせた。
「お料理ができたので運ぶの手伝ってくれませんか。それもはりきりすぎて作りすぎちゃって」
「分かった。早苗のお友達はここで待っててね」
「いえ、良かったら俺もお手伝い……」
「いいと言ってるのだから座って待っててくれ。お前は客人なのだからな」
神様二人に促されて俺は手伝う事を諦めた。人間が休んで、人間の分まで労働する神様という事態に妙な違和感を感じたが、それが守矢一家なのだろうと思った。
言われた通りに客間で待ってると、恐らくキッチンであろう部屋から声が聞こえてきた。
「おお、これはまた派手に作ったものだな」
「さすがは私の早苗だね。それともこんなに頑張ったのはあの子にアピールするためなのかな~」
「二人してからかわないで早く運ぶの手伝ってください!!」
話してるのを耳にしていると如何にここの守矢一家の人たちが仲が良いかわかる。神様二人に現人神が一人という、いくら探しても守矢神社にしかないだろう家系図だが、仲の良さは羨ましくもあり微笑ましくもあった。
なんというかああいう会話は聞いてるだけで心暖まるものがあるな。
料理が全て運ばれると俺は色とりどりでどれも豪華な料理に絶句した。確かに見た目だけでもそこら辺の店とは違う美味しそうなオーラを感じる。
美人で性格も良くて真面目で努力家で料理もできるとは、どこかのニート姫もびっくりのモテモテ要素を兼ねそえているな。
料理に関しては絶品だった。みんなで食べる御飯は美味しいというのもあるが、東風谷さんの手作り料理は確かに美味しいと言わざるを得ないほど美味で、洩矢さんの言う通りそこら辺の料理店を軽く凌駕している。
料理を食べて片付けを終えると続けざまに酒を飲む流れになった。本当はこれ以上迷惑かけないように帰るつもりだったが、どうしてもとみんなからお願いされたので断ることもできず飲んでしまった。
そんなことなで酒を飲んで談笑に浸っていると時刻は九時を過ぎて、空は真っ暗になっていた。
幻想郷の夜は危ないのでさすがに帰ろうと思ったがそうはさせないのが守矢一家。俺の危険を察してくれてついには家に泊まるように言われてしまった。酒を飲んで思考が鈍ったせいで、頭からは『断る』という選択肢が残っていなかった。
まあここまで来たんだから守矢一家にとことん付き合う事にした。
◆
酒の飲み過ぎで二人の神様は酔い潰れると、俺と東風谷さんは布団に彼女達を寝かせて、邪魔しないようにと東風谷さんの自室へと移動した。
二人が寝静まって静かになったが、東風谷さんとの会話は飽きないものだった。とくに寝巻きに着替えて更に強調された2つのメロンとか見てて飽きない。
しばらくして少し酔いが覚めると俺は東風谷さんの部屋から去ることにした。
「もう寝るんですか?」
「夜だからね。早く寝ないと東風谷さんも明日ツラいでしょ? それに男がいつまでもこんな時間に女の子の部屋にいるわけにはいかないし」
そう言って立ち上がる。東風谷さんに背を向けてから襖を開けようとすると、ズボンの裾が引っ張られた。それに反応して振り向くと、引っ張っていたのはやはり東風谷さんだった。
「ま、待ってください。まだ……帰らないで」
「こ、東風谷さん!? ……ど、どうしたの?」
切なそうな声で言う彼女に内心焦ってしまった。上目遣いで帰らないでという東風谷さんはあまりにも扇情的で、上から見上げる谷間は俺を興奮に誘った。一瞬、彼女を襲いそうになったがグッと理性を制して堪える。
……もしかして酒の飲み過ぎでまだ酔ってるのだろうか。いや、でも東風谷さんそこまでお酒飲んでないし……。
「どこにも行かないんでください。貴方とまだお喋りがしたい……貴方の側を離れたくないんです」
「ど、どうしたの、東風谷さん。急にどうして……」
「もっと口で言わないと分かりませんか」
そう東風谷さんが告げた瞬間の事だった。
東風谷さんは突然俺の服を掴んで下に引っ張ると、その勢いのまま唇を重ねてきた。キスしても勢いは止まることなく、彼女の舌が侵入してきた容赦なく俺の舌と絡んでくる。
ちゅっ、ちゅっ、ちゅぴっ、れるっ、ちゅぷっ、れるる
慌てる事態なのに俺は茫然となって東風谷さんとのキスに夢中になっていた。思考が蕩けていきなりキスされたのもどうでもよくなって、ただひたすら快楽的な痺れに溺れながら舌を積極的に絡める。
やがて息が苦しくなって互いに唇を離した。
「んむぅっ、くちゅっ、ぷはぁっ……私、もっと貴方の事が知りたいんです。話し合うだけじゃなくて、キスして体を重ねて、そうして貴方の事がたくさん知りたいんです」
涎で魅惑的な輝きを放つ唇を動かして東風谷さんは言った。自分からキスをしてきたというのに目は蕩けていて、そのどれもが俺を誘っているとしか思えなかった。
耐えるはずだった理性の鎖がどんどん解けて欲望が丸出しになる。
「だって私……貴方ともっと一緒にいたいから。そんな理由では……ダメですか?」
そんな淫らな表情で言われたら断れるはずがない。
もう我慢できない。
俺は理性を捨てて東風谷さんを押し倒して両腕を押さえて、今度はこちらから唇を重ねた。
「きゃっ――――!! んぅっ、んんっ」
くちゅっ、ちゅるっ、ぴちゃっ、ちゅるるっ、くちゅっ、ちゅうっ
無理矢理にも関わらず東風谷さんは硬直したがすぐに力を抜いてすんなりとキスを受け入れる。湿った唇が気持ち良くて強く押しながら舌を何度も絡める。口内から漏れでる激しい水音がまた欲情を誘った。
顔を極限まで近づけたせいで彼女から香る女の子特有の甘い匂いも心地良い。
激しい接物のせいで東風谷さんの着物がはだけてキメ細やかで綺麗な肌が露出する。それを見て胸の高鳴りを覚えながらも、呼吸が限界だった事に気づいて唇を離した。
「はぁ、ふうっ……東風谷さんごめん。俺もう我慢できないかも」
「やだ……こんなときぐらい早苗って呼んでください」
「ああ、早苗」
一線を越えようと事に及んでいる今、呼び捨てにすることに抵抗はなかった。
まずは慣れようとキスを何度も繰り返す。最初のように舌を絡め合う激しいキスもすれば、啄む程度のもどかしいキスを何度も何度も繰り返す。
「んっ、くちゅ、んぁっ、ふぅ……キス、美味しいです」
キスで得た快楽に洗脳されそうになるなか早苗は可愛らしい笑顔を見せる。頬やおでこにはキスでできた銀の糸が垂れていた。
キスも十分と言ったところで俺は身を包んでいる早苗の寝巻きに手をかけた。
「ふふっ……いいですよ。どうぞ貴方のお好きに私の体を弄ってください。貴方にも私の色んなところを知ってほしいですから」
許可を取ってから彼女の寝巻きを胸元から捲っていく。まあ許可を取らずとも寝巻きを剥いだかもしれないが。
寝巻きを全て剥ぎ取るとサラシに覆われた胸が露になる。窮屈そうに覆われた胸は布越しからでもかなり大きいものだと分かる。
やがて早苗はサラシと下着だけの姿になると頬を一気に紅らめた。その表情を見て俺は背徳感を覚えながらも、それがより一層気持ちを高ぶらせた。
「ご、ごめんなさい。こちらから誘っておいてサラシだなんて期待はずれもいいところですよね……」
「大丈夫。可愛いよ」
「あ、あなた、んっ」
落ち込み気味の早苗を慰めようと首筋に舌を這わせる。柔らかそうな感触が舌から伝わり、早苗は甘い嬌声を上げた。
早苗の暖かい息が頬を撫でてくる。
「く、くすぐったい、やぁっ、ぁんっ」
彼女の首筋を味わいながら背中へと手を回す。サラシを捲って胸を露出させる。
その豊満な胸を前にして触れたい欲望を抑えきれるはずもなく、手のひら全体で揉んでみる。
「あんっ、んあっ」
官能を刺激してくる嬌声を聞きながら柔らかな弾力を楽しむ。ただ揉んでみるだけではなく擦るように触れたり、揺らしたり、捏ね回す。
「き、気持ちいいです。だんだんえっちな気分になって……私、いけない子になっちゃう」
「……だったらもうやめるか?」
「意地悪です……。本当はもっとえっちな事したいって私の気持ち分かって言ってるんですよね?」
そうじゃなかったとしてもやめる気はないけどな。
俺は早苗の問いに対して答えずに、そのまま魅了に富んだ胸に舌を這わせるように口付けた。
「あっ、急に何を、ひゃんっ」
早苗はより大きな嬌声を上げる。俺はそこから畳み掛けるように口内の乳首を嘗め転がしたり吸い付いたりした。
口内で激しく弄ぶたびに早苗の艶かしい声に磨きがかかり、息がだんだん荒くなってるのが分かる。その声を頼りに思う存分に早苗の胸を味わった。
やがて胸から口を離すと、ただえさえ魅惑的な胸が涎で艶がかかって淫靡さを纏っていた。それを見てさっきから熱を蓄え始めていた股関がさらに激しく怒張した。
それはズボン越しからでも分かるほどで、それを見た早苗はうっとりと嬉しそうに微笑む。
「私で気持ち良くなってくれたんですね……嬉しいです。えへへ、今度は私があなたをもっと気持ち良くして差し上げますね」
はぁ、はぁ、と呼吸を荒くしながらも早苗はこちらのズボンに手をかける。勃起したそれを布越しから愛おしそうに撫でると、ズボンとパンツを一気に下ろした。
狭い空間から解放された俺の分身が天を貫くように飛び出してきた。
「うわぁ……とても大きいです。このままだとツラいですよね。すぐに楽にしてあげますからね」
そう言うと、早苗は膝立ちになって一物に手を添えて亀頭から咥え込んだ。
「はむっ、んうっ、んん……っ」
早苗はゆっくりと口元を上下に動かしながら唇と舌を使って、丁寧に優しく先端を愛撫する。
ちゅぱっ、ちゃぷ、じゅるる、と嫌らしい淫靡な水音が響く。
暖くて柔らかい唇が亀頭を解しながら滑りのある舌で撫でてくる気持ちいい感覚に俺は早くも射精感に身を震わせていた。
夢心地な感覚に脳が蕩けきってしまう寸前で早苗はちゅぱ、と音を立てて肉棒から口を離した。
「ふふっ……これだけしてもまだ収まらないんですね」
「ご、ごめん」
「いいですよ。今度はさらに気持ち良くしてあげますから」
すると早苗は胸の谷間を俺の分身にあてがうようにして、分身を豊満な胸で挟み込んだ。
瞬間、体全体に電流のような何かが流れて一瞬だけ痙攣を起こす。
乳房の柔らかい感触に一物を包み込まれて、今にも絶頂しそうな感覚に思わず驚いてしまった。しかも柔らかいだけではなく、ほどよい温もりが精器全体を包み込んで、自制心を働かせないと腰を動かしてしまいそうだ。
「あっ、ん……貴方の匂いで私もおかしくなりそうです」
早苗はゆっくりと胸を上下に動かしながらぺニスを擦りあげる。谷間のなかでぺニスが弄られてくるたびに伝ってくる快楽が背筋を震わせる。
早苗の息がしだいに荒くなって谷間から顔を見せた一物に当たるのも気持ち良い。
もう我慢も限界が近い。
「早苗……もうそろそろ」
俺が快感に堪えながらそう言うと谷間からぺニスを抜き取った。
「いいですよ。貴方の欲望を私に注いでください」
早苗は膝立ちから座る態勢に帰ると下着を脱いで股を大きく開いた。秘部をすでにテカって男性を受け入れる準備ができていた。
求めるように淫靡な表情をする早苗に、ゾクゾクと心の底から犯したいという犯罪的な欲求が沸き上がってきた。
「それじゃあ、入れるよ……」
「はい、私を貴方の好きなように犯してください」
後悔する前に後戻りしようという考えは頭から一切消えていた。今は早く早苗と気持ち良くなりたいという考えでいっぱいで、彼女の秘部にゆっくりと挿入する。
ぐちゅっ、ぬるっ、ぐっ、ぐちゅ、と卑猥な音を立てながら奥へと進む。
「はぁ、んぁっ、あっん、大きいのが……入ってきます」
早苗は甘い吐息を漏らしながら必死に耐えようとして身を捩らせる。その動きに合わせて豊満な胸が揺れ動く。
コツン、と奥に当たるのを感じたのを合図に時間をかけて腰を振る。
「あんっ、んあっ、もっと激しくしても、んっ、いいんですよっ、んぁっ」
せっかく少しずつ慣れさせようとしたのにその思いは早苗のたった一言で欠落した。
せめて痛くならないようにと徐々にスピードを上げるも、強く締め上げてくる膣壁が肉棒を快楽の渦中へと誘ってくる。
「はぁっ、んぁっ、あぁんっ、きちゃう、きゃちゃいます! イっちゃいます!」
我慢に我慢を重ねるがもう耐えそうにない。俺は押し寄せてくる射精感の波を受け入れるため、激しくストロークした。
腰と腰が打ち合わさってパンッパンッと音が騒々しく鳴り響く。
「やんっ、あんっ、いっ、いいですよ! 私の中にたくさん精子出してぇ!」
俺は早苗の膣内へと欲望の塊をドピュドピュと吐き出した。溢れんばかりの熱と精液が注がれて、絶頂の快楽が襲いかかってくる。
早苗はびくんびくんと痙攣して弓反りになったあとに畳へと倒れ込む。射精が収まってから、ぬちゃと湿った音を立てて肉棒を抜き取ると、膣からはどろりと白濁液が溢れていた。
◆
「それでは道中は気を付けてくださいね」
後日明朝。
早苗は玄関から俺が出ていくのを見送ってくれた。神様二人は昨日の酒が原因でぐっすり眠っているためここにはいない。
それでもまあ昨日俺が早苗とした行為の事を考えると気まずいし、逆に眠ってくれたていたほうが幸いかもしれない。
「また今度美味しいパンが出来たら持ってくるよ、それじゃあまたね」
「はい、ぜひいつでもいらしゃってください。でもその時は……またよろしくお願いしますね」
照れながら言う早苗に俺は胸の高鳴りを感じた。
いかん、いかん。昨日したばかりなのに色んなところが元気になってしまう。
朝っぱらからそんな事するわけにもいかないので、そうなる前に俺は神社を後にした。
俺は外から幻想郷にやって来た普通の一般人。今は異変でたくさんの友達ができて、パン屋で上手いこといってそれなりに頑張ってます。
頭を撫でたら早苗が照れたみたいな描写がありますが主人公はナデポでもニコポでもございません。異変を通じていつの間にか好感度MAXになっただけです。