※この作品はR-18です。

好感度MAXから始まる幻想郷   作:ココナポッカ

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 早めの更新を心がけるつもりでしたが大分遅れてしまいました。お待たせしてすいません。前回よりほんの少し長い割りには、前回と比べたらネチョシーン少ないかも……


鈴仙『私が暖めてあげますからね』→主人公

 今日も今日とて商売繁盛。売上と人気が上がるにつれてなるべくいつもよりパンを多く作ったつもりだが、今日は昼頃辺りで売り切れに差し掛かっていた。この残ったパンの量で店を開いていても仕方ないので、店じまいに差し掛かろうとすると、店のドアが開いた。

 

 

「すみません。今日はもう店じまいなのでまた後日って……鈴仙じゃないか」

 

 

 店に入って来たのは永遠亭で働いてる月の兎こと鈴仙・優曇華院・イナバだった。

 俺がいた現代を思い出させる現代風のブレザーに、道行く人の目に止まりそうなうさみみ。兎妖怪もってのうさみみであるため、そのうさみみはコスプレ趣味ではないのだが、初めて出会った時には変物だと誤認したものだ。それと同時にうさみみが似合うように思ってしまうのは彼女事を美少女だと認識しているからだろう。

 季節は冬だからか可愛いマフラーと手袋を着込んでいた。

 

 

「こんにちは。薬を売るついでにパンでも皆に買っていこうかなと思ってたんですけど、どうやらこの様子だと人数分足りないみたいですね」

 

「悪いね、せっかく来てもらったのに」

 

「いえいえ、私は貴方に会えただけで充分ですよ」

 

 

  そう言って照れ隠しにはにかむ鈴仙がすごく可愛らしい。俺はそんな下心を平然とした表情で隠しながら、彼女が白い息を漏らしていることに気づいた。

 永遠亭にから人里に来るまで寒いのを我慢したのだろう。そんな彼女をこのまま帰すのは痛ましい思いになった。

 

 

「しばらく家で遊んでいきなよ。残りもので良かったらパンもあるし、温まっていくといい」

 

「いいんですか? それじゃあお言葉に甘えますね」

 

 

 鈴仙とは仲良いので互いに遠慮しあうことはあまりない。初めて出会った時には異変の主犯の一味だったから警戒されてばかりだったが、今はそのようなことは無くなった。

 店の奥にある自室へ移動して、暖房とこたつを付けてからパンと薬缶で沸騰したお茶を用意する。鈴仙はありがとうと一言告げてから、身を震わせながら我先にこたつへ入ると幸せそうに目を細目ながらお茶を啜った。

 

 

「ふぅ……温かい。外は寒かったから助かりました。お師匠様ったらこんな寒いときに限ってノルマを増やすものだから、薬売る前に凍え死ぬかと思ってました」

 

 

 俺は店内営業で寒いのが嫌だから外に出るのを極力控えていたが、聞く限りだと外は相当寒いらしい。

 

 

「そうなんだ。俺は部屋からあんまり出ないから、そんなに寒いとは思わなかったよ」

 

「む。駄目ですよちゃんと外に出ないと、引きこもりはうちの姫様だけで充分なんですから」

 

 

 俺は苦笑いするが、彼女を炬燵でぬくぬくと温まりながらも真剣に話をしていた。確かに外に出ることは少ないが、あの姫様と同類にするのはどうだろうか。俺は外に出なくとも働いてる。

 

 

「寒いから外に出ないだなんて血行が悪くなって、いざ外に出ると余計に寒く感じてしまうだけです。それに外に出ないと、あの人は引きこもりだ、なんて噂が周りに広まってしまうますよ。ここの人里そこまで大きくないですし」

 

「それは勘弁したいな。でもやっぱりこの時期に散歩だなんて嫌だしこれといって行きたいところもないんだよなぁ」

 

「あっ、それだったら永遠亭に来ませんか。ここのところあまりお顔だして無いんですし、定期検診だってこ最近受けてないでしょう。現に私がこうやって会いに来なかったら、私とも会えなかったんですよ?」

 

「へぇ、そんなに俺に会えた事が嬉しいんだ?」

 

「ちっ、ちがいます――――っ!?」

 

 

 俺を輝夜と同類扱いした罰として軽くからかってみると、鈴仙は炬燵の毛布に顔を埋めてしまった。僅かな隙間から見える頬からは紅みを帯びているのが分かって、恥ずかしさに同調するように耳がピョコピョコ動いている。

 何だが心が暖まる感覚がするのは暖房だけではなく、彼女の愛でたくなるような姿を見て和んだからだろう

 

 しかし、俺が言った事が本当なら少しばかり恥ずかしくなる。いや、少しじゃなくとてもか。彼女ような美少女に会いたがられるのは喜ばしいことなのに、どこかむず痒かった。

 

 彼女はいてもたってもいられなくなったのか、売れ残った一口サイズのメロンパンを二つまとめて口に詰め込むと喉を詰まらせる。焦ってお茶で詰まらせた物を飲み込む様子に思わず俺は吹き出してしまった。

 

 

「んくっ、んくっ……わ、わ、笑わないでください! 元はと言えばあなたが変な事言うからじゃないですか!」

 

「はは、ごめんごめん。でも面白かったから」

 

「全くもう」

 

 

 笑いながら謝ったため反省してないのが見え見えなのか、鈴仙はそっぽを向いてしまった。なのに俺のむず痒かった気持ちもどこか吹き飛んでしまって、悪い気分になることはなかった。

 ふと、炬燵のなかで足が鈴仙のふくらはぎであろう部分に触れてしまう。

 

 

「ひゃんっ」

 

「ご、ごめん」

 

 

 気が抜けてしまったとはいえ良くない事をしてしまった。さっきから笑って許されていたが、こればかりは俺も口を噤んでしまう。とはいっても彼女の柔らかい夢のような感触に内心触れてしまって気が気でなかったりする。

 鈴仙は一瞬身を震わせると口を開いた。

 

 

「いえ、別に構わないんですけど貴方の足冷たくないですか。外に出てないというのにこの温度はちょっと変ですよ」

 

「そうか?」

 

「そうですよ。失礼ですがこちらから触れさせてもらいますね」

 

 

 そう言って鈴仙は足を奥へと伸ばしてきて、足の裏と指全体で俺のふくらはぎ辺りに触れてくる。温度を確かめるとは言えこの行為はいかがなものだろうか。外観からは見えない炬燵の中で良からぬ行為をしていることに羞恥と興奮を覚えてしまう。

 靴下越しに伝わってくる鈴仙の温度と感触が押し当たってくる。足の指で掴むように触れてくるそれはくすぐったいと同時に何かを満たされるような気がした。しかしこの状況は男である俺にとってよろしいものではなく、打開すべく鈴仙に訊ねた。

 

 

「れ、鈴仙。もう充分だと思うんだけどまだかな?」

 

「え……あ、はい。やっぱり普通より冷たい感じがしますね」

 

 

 恥ずかしくて悶えそうだったのにまだ冷たいのか。

 

 

「やっぱり外に出ないから血行を悪くしているかもしれませんね。せっかく来たことですし私がマッサージして血行を良くして暖めてあげますね」

 

「え、いいよ。鈴仙に悪いし……」

 

「遠慮しなくていいですよ、これがせめて今の私にできるお礼ですから。まずは上半身から解しましょうね」

 

 

 いや、そういう意味で断ったのではないのですが……。主に健全かどうかの意味合いで宜しくないと言ったのですが……。そんな心の声も届くことなくうつ伏せになるよう促される。

 

 

「ほら、早く横になってください」

 

「う、うん」

 

 

 炬燵に入ったまま上半身を外に出すようにしてうつ伏せになる。鈴仙は炬燵から出てこちらに寄り添って背中に触れてきた。

 

 

「わぁっ……男性の背中って案外大きいんですね。でも、やっぱり冷たいです。

 さて私は頑張りますから○○さんはリラックスしてくださいね。こう見えてもお師匠からマッサージの仕方も学んでるのですぐ気持ち良くなれますよ」

 

 

 ええい、もうどうにでもなれ。

 俺はなるべく妄想しないように呼吸してリラックスすると、鈴仙に身を任せることにする。最初は肩から気持ち良い揉み心地が伝わってきて、すぐに楽な気分になり始めた。仕事や先程の緊張で固まった筋肉がピンポイントで解されてこのまま眠ってしまいたくなる。

 

 

「気分はどうですか?」

 

「気持ち良いよ、普通に上手じゃないか」

 

「そんなことありませんよ。この前もやり方が違うぞって何度もお師匠様に怒られてしまって、これでもちゃんとできてるかどうか……。

 普段から真面目に修行はしてるつもりですが、相手が貴方だからいつも以上に張り切ってできるのかもしれませんね」

 

 

 先程恥ずかしい思いをしておきながらまた恥ずかしなってしまうような事を……。まあそんなことを平然に言えるほど俺に気を許してくれてるのかもしれない。

 お世辞でもなく鈴仙のマッサージは気持ち良くてこのままでいると、今からでも寝れてしまいそうだ。すると本当に眠気がゆっくりと押し寄せてきて耐えきれずあくびをしてしまう。

 

 

 

「気持ち良いからって昼間から寝るのは生活リズムに影響が出ますよ。しっかり起きてマッサージ受けてくださいね」

 

「そうは言っても鈴仙が上手すぎるから眠くなるのも仕方ないよ。……仕事頑張ったし少しだけ寝たら駄目?」

 

「駄目です。お世辞言っても寝かせようとは思いませんからね」

 

「輝夜だって昼間寝るどころか朝まで起きてゲームしたり漫画本読んでるじゃないか。そこはどうなのさ」

 

「あの人は言っても聞きませんから」

 

 

 それは確かに。でも眠いものは眠いのだ。

 

 

「もうそこまで言うなら仕方ありませんね。目を覚ましてもらうためにサービスしてあげます。

 少し頭を上げてください」

 

「え、うん……こう?」

 

「はい。それでこのまま……これでよし」

 

 

 鈴仙は頭を浮かせた隙間に太股を入れてきた。後頭部からは弾力性の良い感触が伝わってきて、少し距離を近づけたせい鈴仙の甘い香りが漂ってくる。それを膝枕だと認識した頃には、心臓が激しく動き始めていてすっかり眠気も吹き飛んでいた。しかも視線を上に向ければ、胸元の豊かな膨らみが布越しに大きく出張していて、官能的な光景が目先にあった。

 

 成る程、確かにこれでは眠れるはずもない。

 

 

「あの、鈴仙、これは……」

 

「ふふっ、これだけではありませんよ」

 

 

 鈴仙は穏やかに微笑みをしてくる反面、いたずらっぽく口にした。俺はどうしていいか分からずそのままでいると、彼女は優しく両手で挟むように頬を撫でてきた。ただ撫でるだけではなくおでこに触れてきたり、すっかり緊張した頬を解すように揉んできたりする。甘い匂いを嗅ぎながら、美少女に膝枕されながら顔をマッサージされるので幸せいっぱいだった。

 

 

「これってサービスだよね?」

 

「そうですよ」

 

「なるほど。ということは、このサービスを他のお客さんにたくさんしてきたのか」

 

「なっ!? 違います、初めてするのもしてあげるのも貴方だけですっ!?」

 

 

 すぐに彼女は言葉を取り繕うが表情の方は隠し切れず、熟れた林檎のように真っ赤になっていた。もちろん俺は冗談で言ったつもりだが、どうやら彼女は唐突にこのような事を言われるのに耐性がないらしい。これが冗談だということに気づいた鈴仙は半分涙目になりながら、顔をわなわなとさせていた。

 やばい。反応が可愛いかったといって、少しやり過ぎたかもしれない。

 

 

「あの、鈴仙……?」

 

「いいですよ。貴方が私をそこまで貶したいと思ってるのでしたら、私にも考えがあります」

 

「いや、別に貶そうとまでは」

 

 

 思ってないんだけど、と言おうとしたところで、鈴仙は俺の頭を持ち上げてくると横にして右耳を上に左耳を太股に当たる体制に変えてきた。いったいこれで何をするのだろうと、あろうことか鈴仙は右耳を口に加えてきた。

 

 くちゅっ、ちゅるっ、ちゅぱぱっ、と耳を舌で舐める音が間近で響く。今、俺が鈴仙にされているのは耳舐めだった。

 

 

「んっ、んぱっ、ちゅるっ、くちゅちゅっ……んんっ。これなら目を覚ましてもらうついでにいたずらの仕返しができますよね」

 

 

 それはそうなのだが、いや、むしろごほうびなんだが。

 耳から浸透して伝わってくる鈴仙の生暖かい温度と舌のざらざらした感覚は官能的で、やはりごほうびとしか思えなかった。

 

 ちゅっ、ちゅぷっ、くちゅるっちゅちゅっ

 

 鈴仙が強く吸い付いたり舐めてくるたびに水音が卑猥さを増していく。舐めると同時によだれが絡み付いてくるが不思議と不快感は無くてそれを嬉しく思う自分がいる。

 俺の肌はたちまち鳥肌になってしまい、どうにかなりそうなぐらいの性的な痺れが体中を巡るが、それでもお構いなく彼女は一心不乱に耳を貪っていた。

 

 

「ちゅっ、れるっ、ぴちゅっ、れるる……。ふふっ、必死に耐えるようなそのお顔素敵ですよ」

 

「わ、わかった、悪かったから。もうしないから許して……」

 

「駄目です。私を辱しめたんですからその倍恥ずかしがってもらわないと。それでは今度は耳の奥の方を……」

 

 

 ああ……鈴仙の目付きから彼女が何かに目覚めようとしているのが分かる。

 普段大人しくて時おり臆病な面も見せるいつもの鈴仙はそこにはいなくて、Sっ気のあるジト目で俺を見ている。鈴仙の暴走をどうやって止めようかと模索するがその間に耳の奥に舌の浸入を許してしまう。

 

 ちゅるっ、ちゅぱっ、くちゅぷっ、じゅるるっ、じゅぱぱっ、と耳の奥を生暖かい感触が激しく乱舞する。俺は溶かされそうになる理性を必死に保つのに必死になっていた。

 

 

「はむっ、んんっ、ちゅっ……ふぅ。○○さんの耳の味しょっぱくて癖になりそう……美味しい。この際ですから左耳も味わせてください」

 

 

 鈴仙は息を荒くしながら涎で唇を淫乱に光らせていた。これはきっと彼女の気が済むまでやらせないと終わりそうにない。俺は嬉しいようなそれとは違うような複雑な気分で快感の時を過ごして、 終わる頃には両耳とも鈴仙の涎でダラダラに濡れていた。

 耳なめが終わったあとも俺は鈴仙に膝枕をしてもらっていると、鈴仙が首を傾げて悩むような仕草を見せた。

 

 

「どうしたの」

 

「いえ、マッサージで血行を良くしたとしても外に出なければまた同じだと思いまして。

 どうです? 今日の私は夜に予定が開いているのですがその時に一瞬にお出かけしませんか」

 

「一緒にって、夜に?」

 

「はい。夜にしか見れないとても素敵なところがあるんです。妖怪からもしっかり貴方をお供しますので、良ければぜひ一緒に」

 

 

 夜の予定は特に無い。だから断る理由も特になかった。

 

 

「別に鈴仙が忙しくないなら別にいいよ。だけど夜というのは、ちょっとね……」

 

「何か問題があるんですか?」

 

「いや、特にないよ」

 

 

 逢い引きみたいだよね、と思うのは心の中だけにしておこう。言ったら言ったで辱しめた罰としてまた耳なめやら何やらされるかもしれないし、本人は俺の健康に気を使ってるのであって至って特別な事とは思ってないはずだ。

 とりあえず、今日の夜出会う事を約束した。夜の外は妖怪が活発になるので、鈴仙が俺の家まで迎えに来てくれるとのことなので、俺は鈴仙の心遣いに感謝した

 鈴仙は一旦永遠亭に帰るというので玄関先まで見送る。

 

 

「それじゃあ、また夜に会いましょう。楽しみにしてますからね」

 

「うん、また後で」

 

 

 嬉しそうに微笑む鈴仙に手を振って見送った。

 

 ……それにしてもやっぱり俺たちがやろうとしているのは逢い引きでは無くともあまり宜しくないような気もする。デートという面目だけみれば何とも思わないが、あんな美少女に夜に誘われるということに、俺は男としての嫌らしい期待をしてしまっていた。もしこの妄想を鈴仙に知られたら絶対にドン引きされるだろうなと思いながらも、俺は今日の夜のことに胸を高鳴らせていた。無論、先程まで耳なめされたからというのも勿論だが、変な妄想をしたばかりに自分の一物を勃起させたのは言うまでもない。

 

 

 

◆

 

 

 時間が経っても約束の楽しみを収められないまま夜を向かえた。約束通り鈴仙が家に来ると、俺も準備をしてから外に出る。雪は降っていないとはいえ、冬の空気は冷たくどうにか暖房具を身につけてやり過ごしていた。

 

 俺は鈴仙を向かえたけど頼りに一瞬に隣を歩いていると、村の外れにある細長い竹林が生い茂る迷いの竹林まで来ていた。鈴仙が居ると言っても夜の竹林は不安だった。いくつもの竹林の隙間から差し込む満月の光が余計に不安を募らせる。

 

 

「鈴仙はこの時間帯も、ここ歩き慣れてるのか?」

 

「薬の売り上げが悪い時は、夜に帰ったりしてますからね。悪戯好きの妖怪もいますけど、私の強さは竹林中に知られてるので襲われることは無いですよ」

 

 

 それはつまり鈴仙がいなかったら今の俺はどうなってるか分からないってことか。……なんというか怖くなってきた。いい年した男が情けないと思うが。

 

 

「あ、もしかして怖がったりしてます?」

 

 

 ぎくり。

 

 

「ふふっ、仕方ないですね。だったらこうすればどうですか」

 

 

 そう言われて、右手を安心感のある暖かく柔らかい感触が包んでくる。見れば鈴仙が少し気恥ずかしそうにしながら手を繋いでいた。肩も当たるぐらいに距離が近くなる。

 

 

「あの、その、鈴仙、これは……?」

 

「こうすれば少しは怖くなくなるかなと思いまして。

 大丈夫です。仮に妖怪が襲ってきたとしても貴方には弾幕一つ近づけさせませんから。その時は、貴方を襲ったのと良いムードを壊した罰として、いつもより3割増しで相手をボコボコにして返してやりますからね」

 

「ははっ……それは頼もしいな」

 

 

 笑ってるけど鈴仙の顔はマジだ。今の彼女なら本当にやりかねない。まあこの雰囲気を壊されるのは俺としても思わしくない。このまま妖怪と出くわさない事を願おう。

 

 

「さて、そろそろ到着しますよ」

 

 

 やがて生い茂った竹林が開けたところまでやって来た。そこを通ると、ようやく迷いの竹林を抜け出したのか先には小高い丘があるだけで竹一本見当たらなかった。周りには建物もなく永遠亭に着いたわけでも入り口に戻ったわけでもないのは確かだった。こんなところに何の用事があるのだろう、と思いながら鈴仙に手を引っ張られながら進む。小高い丘の天辺まで来ると、鈴仙はそこに腰を下ろした。

 

「到着しました。ここが貴方と一度行って見たかった場所です」

 

「えっと……特に何もないみたいだけど」

 

「とりあえず、貴方もこっち来て座ってください」

 

 

 鈴仙のいう通りにする。

 そして、ふと上を見上げてみるとそこには圧倒的存在を放ちながらも優雅に輝く満月があった。その周りには小さな星が散りばめていて美しい夜景を作りだしている。この光景を鈴仙は俺に見せたかったのだろう。

 

 

「どうですか。寒い夜に外に出るのもなかなか悪いことではないでしょう」

 

「そうだね。俺のためとは言えありがとう、鈴仙」

 

「本当は私が貴方と見たかったというのが本音なんですけどね……まあ、どういたしまして」

 

 

 照れ臭そうに後頭部を欠く鈴仙。見た目が美少女なせいで、ちょっと仕草さえも可愛く見えてしまい、心臓がドキリと跳ねる。

 しばらく二人で静かに景色を眺める。優雅な景色を眺めながらも俺は、隣に寄り添う鈴仙の事を強く意識しすぎていた。男女二人で誰もいないところで夜を過ごしているんだから、仕方ないと言えば仕方ないかもしれないが、節操のないぐらいに俺の一物は膨れ上がってしまっている。

 あわよくばこのまま……と、至らぬ妄想に浸っていることに彼女は気づいていないだろう。

 

 

「そういえば寒いですよね。もっと近くまで寄って暖めあいましょうか」

 

 

 鈴仙が肩を押し合って距離を詰める。ただえさえ静かな空間だというのに、近づいたせいで鈴仙の呼吸がはっきりと聞こえてきて、体温も鮮明に伝わってくる。止めと言わんばかりに彼女の腕が俺の腰に回してきて強めにギュッと抱いてきた。

 これはもしかして俺も腕を回さないといけない流れだろうか? しかし妄想に浸って股間を勃起させたこのままでは、そうしたら自分でもどうなるか分からない。それでも彼女の思いに答えようと、理性をなんとか保ちながらひっそりと彼女の腰に腕を忍ばせる。

 

 すると鈴仙は突如、俺の両腕を掴んで体ごと芝生に押し倒すとそのまま固定してきた。目の前には彼女の姿があって俺に覆い被さっている体制になっていた。良くない妄想をした俺でも、さすがにこの状況には焦りを感じた。

 

 

「れ、鈴仙、どうしたの……?」

 

「ご、ご免なさい。貴方の同意なく無理矢理こんなことしてはいけないと分かってはいるんです。必死になって押さえようとしていたんですが、満月のせいで自分ではどうすることもできなくなってしまって。

 こ、このままだと貴方を本当に犯してしまいます! そうならないうちに早く逃げて……」

 

 

 満月は妖怪に大なり小なり力を与える密接な関係にあるという。それは妖怪の種類で異なるが、妖怪兎の場合、飛躍的衝動的に性欲を求めてしまうものらしい。つまり今の鈴仙は俺を性的に犯そうとしている。

 鈴仙は性欲を押さえながら俺を襲おうとするのを必死に堪えながら、体をぷるぷる震わせていた。瞳も見るだけで吸い込まれそうな深紅の色に染まって、泣きそうになってまで持ちこたえようとしているのが分かる。

 

 俺は辛そうにしている彼女を抱き締めた。ボフッと、鈴仙の顔が俺の胸に埋まる。

 

 

「え、どうして、そんな……」

 

「大丈夫だよ鈴仙。俺は逃げだしたりしないから」

 

「で、でも私は貴方を無理矢理犯そうとして……」

 

「俺も鈴仙とそうなりたいって思ってたから。だから無理矢理犯されても不快に感じたりしないよ。それは寧ろ嬉しいことだからね」

 

「○○さん……」

 

 

 鈴仙の体の震えが止まる。と思ったら、彼女は顔を上げると今度は目からポタポタと涙を流し始めた。いくつもの暖かい涙が俺の頬へ落ちて頬を伝っていく。

 

 

「ひっく……ご、ごめんなさい。貴方にそう言われて嬉しいのに、とても嬉しいのに、涙が止まらなくて。

 嬉しいのに泣いちゃうって変ですね、ぐすっ……。もうしばらく抱き締めてもらってて構いませんか?」

 

「うん、勿論だよ」

 

 

 鈴仙の元軍人とは思えないほどの華奢で細い体を優しく抱き締める。冬の寒さで俺の体は冷えているというのに、彼女の体は暖かくて側に寄せるだけでとても癒された。やがて鈴仙の嗚咽が止むと、彼女は自ら何も言わずゆっくりと唇を重ねてきた。

 

 

「んんっ……暖かい」

 

 

 重ねるだけのほんの短いキス。すぐ目と鼻の先にいる兎の少女は、月を背中に照らしながら頬を染めるその姿は、すごく幻想的で愛おしくも儚く見えた。

 

 

「……なんだか落ち着きました。これも貴方とのキスのおかげかな」

 

「俺は別にそのままで乱暴に襲ってきてくれてもよかったけどね」

 

「もう……そうやってまた貴方は私を弄るんですね。あれほど弄らないでくださいって罰まで与えたのに。良いですよ、そういう聞き分けのない人にはもっとお仕置きしちゃいます。

 貴方の望み通りに乱暴にむちゃくちゃにしてあげます」

 

 

 鈴仙は両手で俺の顔を挟んで固定すると、さっきとは強めに唇を重ねてくる。しっとりと柔らかく伝わってくる彼女の唇は絶妙で味わってるうちに、舌まで彼女の方から口内に侵入してきた。いつにまして積極的な鈴仙に興奮を禁じ得ず、俺も負けじと舌を絡め合う。

 

 くちゅ、くちゅりっ、くちゅるっ、くちゅるるっ

 

 静寂に淫靡な水音が木霊する。耳なめで味わった鈴仙の舌心地を、今度は自分の舌で感じながら互いに体温を暖め合う。舌を絡め、涎を混ぜ、互いの吐息を含み、限界がきて、唇を放す。

 

 

「ふぅっ、はぁ……あなた、もっとぉ……」

 

 

 扇情的に頬を染める鈴仙が堪らない。俺ももっとキスをしたくて何も言わず、もう一度重ねる。熱で理性が溶かされて体の体温が上昇していくのを感じながら、重ね、離れ、また重ねて何度もキスをする。

 ここまでして躊躇おうとは思わなかった。唇を重ねたまま手探りで鈴仙の乳房をブレザー越しに揉む。

 

 

「んぁっ、やん、む、胸ぇ……っ」

 

 

 ブレザー越しからでもしっかりと弾力のある感触が伝わってくる。いつも思ってたがやはり見た目通り鈴仙の胸は大きい方らしい。

 

 

「鈴仙、寒いかもしれないけど脱がしてもいいかな?」

 

「もっとおっぱい触りたいんですか。もちろん、いいですよ」

 

 

 鈴仙に覆い被さられたまま、彼女の胸元に手をやってボタンを上から順に外していく。ボタンを外すと彼女の美しい肌を隠すのはブラの部分のみとなり、彼女の細身からは想像できない今にも飛び出しそうな勢いの大きな二つの実がなんとか収まっている。背中に手を回してフックを外してブラを取ると、眼下で胸が大きく揺れた。

 試しに揉んでみると、ふっくらとした柔らかい感触に理性が溶かされそうになる。

 

 

「ぁんっ、ふぁっ、そんなに胸ばっかり見られると恥ずかしいです。もっとキスして……」

 

 

 これで何度目になるか分からないキスをしてその最中にも胸を揉む。片手では飽き足らず両手を使い乳房全体を満遍なく揉むと、キスした唇と唇の隙間から鈴仙の甘美な声が漏れる。鈴仙の胸の弾力を楽しみながらキスを味わっていると、今度は彼女の方から自分の愚息へと手を伸ばして優しく撫でてくる。キスと胸を揉んでいるのと、彼女の柔らかい手つきが布越しからしか感じられないもどかしさが相まって、息子は彼女の手の中で熱を帯びて大きくなっていく。

 

 キスを止めて鈴仙は体を退かすと、俺の股間辺りに顔を移動させる。彼女は俺のズボンを脱がしてから怒張した一物を外気に晒させた。一瞬、寒さに身を震わせるが鈴仙の暖かい息がくすぐってきてどうにでもよくなる。

 

 

「ふふ、貴方のピクッてなって可愛い。でもこのままだと苦しいだろうから私が気持ちよくしてあげますね」

 

 

 鈴仙はそう言うと、柔らかく暖かい唇で亀頭をはむっと咥える。そしてゆっくりと口で肉棒を包みながら唇を上下したり、舌を使って蹂躙してくる。

 

 ちゅる、ぴちゃぴちゃっ、じゅるじゅるりっ、ぴちゃりっ、ぬちゅるっ

 

 鈴仙がスピードを上げるたびに嫌らしい音が激しくなる。滑らかな感覚が一物を刺激してきて堪らなく気持ち

良くて、押し寄せる快感の波が理性をかっさらわれてしまう。

 

 

「れ、鈴仙、そろそろ……」

 

「んっ……」

 

 

 こちらの表情を見て察したのか彼女は、俺の股間を愛撫し続けたまま頷いた。

 やがて快楽に堪えきれず熱が一気に込み上げてきて、俺の欲望が鈴仙の口へと吐き出された。彼女はそれを受け入れてゴクンと喉を鳴らして飲み込んだ。

 

 

「ごくっ、ぷはっ……たくさん出ましたね」

 

 

 そう言いながら鈴仙は精液で汚れた亀頭を丁寧に舌で拭っていく。そうすることで快楽を感じ取った一物はまたもみるみる大きくなっていく。

 

 

「す、すごい。さっき出したばかりなのにもう大きくなっちゃった……。

 いつまでもこのままだと風邪を引いてしまいますし、そろそろ入れますね」

 

 

 鈴仙は一度驚くが、スカートを脱いで続きを再開する。下着越しからでも分かる秘部は愛液でグチョグチョに濡れていた。

 と、そう言えば自分は寝たままでいいのだろうか。

 

 

「ちょっと待ってね。今、動くから」

 

「あ、待って、動かないでください」

 

「え、でも……」

 

「今日は私が動いて貴方を気持ちよくさせてあげたいんです。そのままの姿勢でいいですから、動かないでください」

 

「ん、分かった」

 

 

 言われた通り寝たままの姿勢を維持する。

 鈴仙はまた俺に覆い被さるようにすると、秘部を亀頭にあてがう。くちゅ、と濡れた粘膜同士の触れる小さな音がすると亀頭が膣内へ侵入して、それを確認してから腰を下ろす。

 

 

「んぁっ、大きくて太いのか入って……っ」

 

 

 柔らかな肉をかき分け膣内の奥へと進んでいく。それだけでも鈴仙の膣内は腰が抜けてしまいそうなほどの快楽を得られ、俺の肉棒を強く締め付ける。根本が奥まで入ったのが分かると、彼女はゆっくりと腰を上下し始めた。

 

 

「ふぁっ、んんあっ、貴方のおちんちん、太くて、熱いっ、す、すごいよぉ」

 

 

 徐々に慣れてきたのか、腰の上下運動を速める鈴仙。 

 ずちゅっ、じゅっ、ぬちゃっ、ずぽっ、じゅぼっ、と性器どうしが擦れ合う音が鳴るたびに、鈴仙の腰の動きが激しくなって、俺も快楽を待って求めるだけではいれなくなり、こちらからも腰を動かして鈴仙を何度も宙に浮かした。

 

 

「あんっ、やんっ、あ、ああっ、き、気持ちいいですか、私のおまんこ気持ちいいですか!」

 

「ああ、気持ちいいよ。このまま二人で」

 

「いいですよ、んぁっ、あ、貴方と一緒にイきたい! わ、私も一緒に! んああっ!」

 

 

 視界からは愛らしく卑猥に喘ぐ彼女の姿。耳からは甲高い彼女の嬌声。パンッパンッと肌がぶつかり合う音がして、それらが興奮に作用して絶頂へと導かれる。 騎乗位で一心不乱に腰を降る鈴仙の大きく揺れる胸を揉みし抱き、まだこの時を楽しもうと快感に必死に堪えようとするがそんな余裕もなく俺もスパートをかけて激しく腰を振った。

 

 

「も、もうダメ……ぁあんっ、イクイク、イッちゃう――――んんっ、あんっ、ああぁんっ!」

 

 

 瞬間、思考がスパークした。鈴仙が絶頂を迎えるのとほぼ同時に、俺も痺れる快楽に体を支配されて彼女の膣内に精液を放った。どくんどくんっ、と精液が放たれる感覚に浸りながら体を抱き合って、動けるようになったのを確認すると、最後にもう一度軽く触れる程度のキスをした。

 

 

「んっ……本当はただのデートなのに最後までいけないことしちゃいましたね。まあ、相手が貴方だからこんなこともできたんですけど」

 

「二人とも風邪引かないといいけどね」

 

「私は体は丈夫ですから大丈夫ですよ。万一、○○さんが風邪を引いても泊まり込みで面倒見るんで安心してくださいね」

 

 

 

◆

 

 

 鈴仙との逢瀬があった次の日。見事に俺は風邪を引いてしまい店を休んで寝込んでいた。

 

 

「まさか本当に風邪を引くとは思いませんでしたね」

 

「やっぱり冬で外でするのはヤバかったかな。よく思えばあの状況でするなんて、かなり変だよね俺たち」

 

「変だっていいんですよ。それでも貴方と一つになれたのを私は嬉しく思ってますから」

 

 

 鈴仙は満面の笑みでそう言った。そこまで嬉しい反応されると別に風邪を引いても良かったかもしれない。

 ……て、肝心してる場合じゃない。風邪引いて大変だったから鈴仙に来てもらったのはいいけど、俺も早く治さないと。

 

 

「とりあえず食べて寝るのが治すための一番の近道です。というわけで、あーん」

 

 

 いつの間にやら鈴仙は片手にお粥の入った茶碗を持って、もう片方の手でスプーンでお粥を掬って口元へ差し出した。風邪を引いて思考が鈍っているというのに、それでも彼女にときめきを感じたのはそれほど彼女が魅力的に見えたからだろう。

 

 

 うん、やっぱり風邪引いて良かったかも。俺はそう思いながら差し出したお粥を口にした。




巨乳キャラじゃなくて次はロリキャラをやってみたいけど、どういう風にネチョへ持っていくかが問題だ……というわけで次回の更新も遅れるかもしれません。
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