勿論原作のフェルンがこんな事する訳が無いのですが、
フリーレンパーティーの懐具合と彼女の豊満な体つきを見て、
私と同じ妄想をした人もいるのではないでしょうか。
【フェルンの秘密のアルバイト】
「困りました」
フェルンは宿泊している宿の部屋でそう呟いた。
「旅費がもうそろそろ尽きそうです」
「……全く、フリーレン様の無駄遣いには困ったものです」
「……仕方がありません。少し稼がなくては……」
彼女は決意したように立ち上がった。
旅の資金が底をつきかけていた。
原因は明白だった。
自身の魔法の師であるフリーレンという名のエルフが、「こんな面白い魔法を見つけてね」と言って魔導書やら魔法道具やらを買い漁るせいだ。
旅の目的は【オレオール(魂の眠る地)】にたどり着く事だというのに……。
今朝だってフリーレンが「フェルン。私は凄い魔法を見つけてしまったよ」と、満面の笑みで「これはねえ……【自動で卵を割る事の出来る魔法】だよ」と言って魔導書を見せてきた時は、叱るのを通り越して呆れてしまった。
「手で割った方が早いじゃないですか……」
フェルンは内心そう思いながら、隣のベットで寝ているフリーレンを起こさぬ様、そっと宿を抜け出した。
彼女の普段の姿とはかけ離れた、体の線を強調する派手な紫色のドレスに身を包み、慣れない高いヒールの靴を履いて、夜の街へと足を踏み入れた。
背筋を伸ばし、深い谷間が覗く胸を張って歩く。
歩く度に彼女の豊満な胸が『ゆっさ♡ゆっさ♡』と縦や横に揺れていた。
「出来るだけ、お金のある方だと良いのですが……」
そう呟きながら今日の【客】をフェルンは探す。
すでに何回か経験済みの【行為】だが決して得意ではない。
それでも生き残るためには致し方ないと自分に言い聞かせる。
しばらくして立派な服装をした紳士をフェルンは見つけた。
「あの……今晩のお相手を探されているのでしたらいかがですか?」とフェルンは言った。
「私なら一夜で満足して頂けると思います」
男はしばらくフェルンを見つめた後、微笑んだ。
「美しい方だ。おいくらかな?」
「銀貨五枚でどうでしょう?」
男は笑顔で頷いた。
「銀貨十枚出そう」
フェルンは目を丸くした。
「そんなにいただけるのですか?」
「君のように魅力的な女性にはそれくらい当然だよ」
男はそう言うとフェルンの腰に手を回した。
「私の泊まっている部屋に行こう」
宿の階段を登りながらフェルンは自分の心臓の鼓動を感じていた。
何度も同じことを繰り返してきたにも関わらず、未だに緊張してしまう自分がいることに気づく。
部屋に入ると男は鍵を閉め、フェルンを抱き寄せてキスをしようとした。
「まずは挨拶代わりにキスをしてもいいかな?」
「キスはあまり好きでは無いのですが……特別ですよ」
フェルンは紳士と唇を重ねる。
その瞬間、彼女の表情が僅かに曇った。
数分ほど舌を絡め合いキスをする。
そして「もうそろそろ宜しいでしょうか?お支払いは先に渡して下さい」と言った。
「ああ、勿論だとも」男はフェルンにお金を渡した。
彼女はそれを受け取ると一礼し「ありがとうございます」と言った。
そしてゆっくりとドレスを脱ぎ始める。
淡い月明かりの中で彼女の白い肌と豊満な胸が浮かび上がる。
その光景に男は息を飲んだ。
「なんて美しいんだ……」
男は囁くように言った。
「これほどの美しさは見たことがない」
フェルンは何も言わず、ただ静かに微笑んだ。
そして彼女はベットに横たわり「お好きなようにしてください」と言った。
これから何時間もの間、彼女は自分の身体を差し出すのだ。
------
フェルンは静かに横たわったまま、男の指が自分の肌を這うのを感じていた。
最初はただの物理的な接触として意識していたその刺激が、次第に別の感覚へと変わっていく。
「柔らかい肌だ……まるで高級な絹のようだ」
男はフェルンの鎖骨から乳房へと手を滑らせながら囁いた。
「それにこの胸……素晴らしい」
男の掌がフェルンの豊かな胸を包み込む。
初めは穏やかに揉んでいたが、徐々に力強さを増していく。
乳首に触れられると、フェルンは小さく息を漏らした。
「ん……」
自分でも予想外の声に驚いたフェルンは慌てて口を閉じる。
しかし男はその反応に満足げな表情を浮かべた。
「感じやすいのかな? それとも私が上手なのか」
フェルンは答えなかった。ただ黙って目を伏せたまま、この仕事を早く終わらせたいと願っていた。
けれど身体は正直で、彼女の意志に反して熱を帯びていく。
やがて男がズボンを下ろし始めると、フェルンは反射的に尋ねた。
「ゴムをお使いになりますか?」
男はポケットから小さな包装を取り出しながら頷いた。
「もちろんだよ。お互いのためにも安全第一だからね」
しかしそのとき、フェルンの中に奇妙な誘惑が芽生えた。
単なる商売以上の何かを求めるような—いや違う、これは間違いなく自分の意志のはずだ。
「……待ってください」
彼女は言葉を選ぶように慎重に続けた。
「実は私、【避妊する魔法】を使えるんです。だから……その……」
男の手が止まった。
「ほう? それは珍しい魔法だな」
「生でも問題ありません。ただし……銀貨を追加で3枚いただければ」
男は一瞬考え込んだ後、笑みを浮かべた。
「もちろん構わないよ。むしろ歓迎だ」
契約成立だった。
フェルンはベッドサイドに置かれた杖を取り、小さく呪文を唱えた。
青白い光が一瞬彼女の腹部を覆い、すぐに消えた。
「準備ができました」
男は再び興奮を抑えきれない様子で彼女に近づいた。
今度は躊躇なくフェルンの中へと侵入していく。
その瞬間、彼女は思わず声を上げた。
「あぁっ!」
男はその反応に勢いづき、激しく動き始めた。
部屋には二人の荒い呼吸と肉体がぶつかる音だけが響いている。
「き、気持ちいい……」
男が呻くように言った。
「まるで初めてのような……」
フェルンは答えられなかった。
彼女の内部では矛盾した感情が渦巻いていた。
早く終わってほしいという気持ちと、不思議な充足感との間で引き裂かれそうになっていた。
仕事と割り切ろうとしても、身体は快楽を素直に受け入れてしまっている。
「もっと……もっと強く……」
気づけば口から零れていた言葉に自分自身が一番驚いたフェルンだった。
男はその要求に応えようとさらに激しく動き始める。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
男がフェルンの体に自身の欲望をぶつける音が部屋中に響き渡る。
汗が飛び散り、フェルンの髪が乱れる。
彼女の瞳には涙が滲んでいた。
悲しみではなく、純粋な快感から来る生理的な涙だった。
「ああ……すごい……こんな気持ち良いなんて……」
男もまた限界が近づいていたようで、「もう……我慢できない……」と呟いた。
「大丈夫です」
フェルンは優しく言った。
「そのまま……来てください」
その言葉を合図にしたかのように、男は最後の一突きと共に果てた。
彼女の体内で熱いものが広がっていく感覚に、フェルンもまた小さく震えた。
二人はしばらく何も言わずに抱き合っていた。
やがて男が息を整えながら起き上がり、「すまない……」と言った。
「つい夢中になってしまった」
フェルンは微笑んだ。
「構いませんよ」
「まだまだ夜は長いですから、楽しみましょう」
男は再び、フェルンに対して腰を動かし始めた。
------
彼女はベッドから降りるとシャワー室へ向かった。
温かい水が流れる中でフェルンは目を閉じた。
複雑な思いが去来する中で一つだけ確かなことがあった。
明日からは節約しよう。
特にフリーレンの無駄遣いには厳しく対処しなくては。
シャワーを終えたフェルンは普段の服を着替え始めた。
鏡に映る自分の姿を見て思う—これが本当に正しい選択なのだろうか?
「でも他に方法は無いですし……」
彼女は自問自答するように呟いた。
宿に戻ったらきっとフリーレンはまだ寝ているだろう。
そして翌朝にはいつもの様に寝坊して、「……おはようフェルン」というに違いない。
その時までにいつもの冷静沈着な弟子の仮面をつけ直さなければ。
フェルンは深呼吸をして気持ちを切り替えた。
魔法使いの闘いでは常に冷静で判断力を失ってはならない。
今の彼女にとってもそれは変わらない。
たとえそれが異なる種類の戦いであっても。
フェルンは静かに宿へと戻った。
窓から見える星空はいつも通り美しく輝いていた。