銀髪ロリ体型ホムンクルスにTS転生したボクがエッチな目に逢いまくる話 もしくは 繁殖用女性型ホムンクルス実験報告書 作:雅媛
意識が浮上すると同時に、奇妙な浮遊感に襲われた。
瞼を開ける。そこは最初に見覚えのある、真っ白な部屋だった。
だが、状況は大きく異なっている。
「あ、ん……?」
身じろぎしようとして、体が動かないことに気づく。
手首と足首が、天井から伸びた無機質な拘束アームによって固定されていた。
ボクの体は中空に、それも恥ずかしいほど大きく手足を開いた「大の字」の状態で吊り下げられているのだ。
完全に無防備な晒し者。
そしてボクの股間のすぐ真上には、天井から吊り下がったカメラレンズのような不気味な機械が、じっとその場所を狙っていた。
その傍らに、一人の男が立っていた。
先ほどの無口な男ではない。白衣を着崩し、どこか軽薄そうな笑みを浮かべた別の男だ。
彼はボクが目覚めたことに気づくと、空中に浮かぶホログラムモニタを操作しながら陽気に話しかけてきた。
「お、お目覚めかな? いやあ、びっくりしたよ。まさか『繁殖用個体』に自我が芽生えるなんてね」
「は、ん……しょく……?」
聞き捨てならない単語に、ボクは掠れた声で聞き返す。
男は作業の準備を進めながら、まるで家電の説明書でも読み上げるようにペラペラと語りだした。
「そうそう。キミたちホムンクルスは、優秀な遺伝子を残すための『器』として作られたんだ。本来なら自我なんてノイズは持たせず、ただ気持ちよく種付けされて子供を産むだけの肉人形なんだけどねぇ」
男はボクのツルツルした股間を興味深そうに指先で突く。それだけで、先ほどの絶頂の記憶が呼び覚まされ、ビクリと腰が震えた。
彼はニタリと笑うと、コンソール上の『開始』ボタンに指をかけた。
頭上の機械が駆動音を上げ、レンズの奥で禍々しい光が収束を始める。
「さて、また脱走されたら困るからね。『逃亡防止用タグ』――いわゆる『淫紋』を刻ませてもらうよ。これ自体に害はないけど、命令に逆らうとひどく発情するようになっちゃう優れものさ」
「い、いんもん……? やめろ、そんなの……!」
「暴れないでね。レーザー照射がズレると、子宮ごと焼けちゃうから」
男がキーを叩く。
刹那、機械から細く鋭い深紅のレーザー光線が放たれ、ボクの真っ白な下腹部に突き刺さった。
「ひ、ガッ、あああああッ!!?」
ジジジジジッ、という肉の焦げる音と匂いが立ち上る。
それは皮膚を焼く痛みではない。高出力の光線が皮膚と脂肪を透過し、その奥にある『袋状の臓器』の壁に直接熱を叩き込んでいる感覚だ。
「まずは部屋の形をはっきりさせようか。いい子宮(ハコ)をしてる」
「あ、熱い、なかが、焼けるぅッ!!」
レーザーが無機質かつ正確に動く。
へその下から、左右に広がるように。
機械はただ皮膚に絵を描いているわけではない。ボクの腹の中にある「子宮」という臓器の、肉厚な壁の輪郭を溶接するように焼き付けているのだ。
上部のふっくらとした子宮底の丸み、そこから下へ向かってすぼまっていく逆三角形のライン。
光線が走るたびに、ボクの脳内に、自分のお腹の中にある「空っぽの空洞」の形が3Dスキャンのように鮮明に浮かび上がる。
(あ、わかる、わかっちゃう……ここに、袋がある……ッ!)
三十代男性だったボクの知識にはないはずの感覚。
けれど、レーザーの熱によって、臓器の厚みや、その内側にある粘膜の広がりまでもが、脳の深層に強制インストールされていく。
重く、鈍い圧迫感。
空っぽの臓器が「早くここを何かで満たしてくれ」と悲鳴を上げているような疼きが、描かれた輪郭線に沿って走り抜ける。
ただの腹痛ではない。これは、自分が「メス」であることを、内臓の形から理解させられる冒涜的な儀式だった。
「ひグぅッ、お、お腹に、子供部屋が、あるのが、わかるぅッ!」
「次は卵管だ。ここが通らないと始まらないからね」
機械のアームが微調整され、レーザーの焦点が変わる。
完成した子宮の図形の上部から、両脇へ向かって伸びる細い管のラインへ。
光線がそこをなぞった瞬間、チリチリとした虫が這うような、細く鋭い快感が内側を駆け抜けた。
「ア、ヒィッ!? なんか、細いのが、這ってくぅッ!」
まるで高熱を持ったワイヤーを、お腹の中の細い管に無理やり通されているようだ。
ムズムズするような痒さと、刺すような熱さ。
子宮という部屋から伸びる二本の管が、ボクの体内に確かに張り巡らされていることを、身悶えするほどの官能と共に教え込まれる。
逃げようと空中で腰を振るが、中空に固定された体は逃げ場などなく、レーザーは無慈悲に管の形を刻み続ける。
「そして一番大事な、卵巣だ」
左右に伸びた管のラインの終着点。
おへその両脇あたりで、レーザーの出力が上がったのか、光が強く瞬いた。
その光線が、くるくると円を描くように一点に集中照射される。
「――ッ!?!?!?」
声が出ない。
脳天を杭打ち機で殴られたような衝撃。
これまでとは質が違う、とろとろに甘く、それでいて吐き気を催すほど重い刺激が、下腹部の左右で炸裂した。
「あ、ぐ、ぁああああッ! そこ、そこ重いッ! ずんってするぅううッ!」
「ここにイイ卵がたくさん詰まってるんだ。しっかり自覚してね」
内臓を直接手で握りつぶされているような、あるいはパンパンに腫れ上がった患部を遠隔操作で愛撫されているような感覚。
ここがボクの「メスの源」なのだと、本能が警鐘を鳴らす。
焼かれるたびに、卵巣がドクンドクンと脈打ち、全身のホルモンバランスが狂うほどの快楽物質をポンプのように送り出してくる。
涙とヨダレが止まらない。
自分の腹の中に、こんなにも感じやすく、こんなにも淫らな「玉」が二つも埋め込まれていたなんて。
「よし、最後に仕上げだ。入り口をしっかり装飾しないとな」
男がキーを叩く。
機械が狙いを定め直したのは、最初になぞった逆三角形の頂点――股間の真上にある一点。
子宮の出口であり、精を受け入れるための入り口。
「ひィ、あ、あ、まって、光、こないでぇ……ッ」
「『子宮口』。一番感度が良い場所だ」
男の言葉と共に、レーザーがパルス状に点滅し、一点を集中的に貫いた。
「ギ、イぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!!!」
鋭利な杭を打ち込まれたような衝撃。
膣の最奥と直結するその場所を焼かれた瞬間、ボクの秘裂からバシャリと大量の愛液が噴き出した。
お腹の奥がキュウウウッ!と限界まで収縮し、見えない異物を飲み込もうと子宮口がパクパクと開閉する。
「あ、イくッ! あ、あ、開いちゃう! 入り口、開いちゃってるぅうううッ!」
「はい、完成」
レーザーの光が消える。
それと同時に、ボクの体はガクンと脱力し、空中で人形のように揺れた。
意識を失うことすら許されず、ボクは荒い息を吐きながら自分の下腹部を見下ろす。
そこには、ボクの体内の生殖器官――子宮の袋状の輪郭、左右に伸びる卵管、そして卵巣の位置を正確になぞった、複雑で卑猥な紋様が焼き付いていた。
三十代の男だった自意識は、もう虫の息だ。
代わりに、下腹部に刻まれた熱い地図が、ボクは「子供を産むための生き物」なのだと、脈打つたびに脳へ信号を送り続けている。
紋様はボクの呼吸に合わせて、蛍光ピンクの妖しい光を放ち、明滅している。
「あ、う……」
光が明滅するたび、子宮が呼応して疼き、股間からポタポタと雫が滴り落ちる。
ボクはもう、このお腹の疼きから一生逃げられないのかもしれない。
蛍光ピンクに輝く残酷な所有印を見つめながら、ボクの心には絶望よりも深い、抗えない雌の安らぎが根を下ろし始めていた。