※この作品はR-18です。

軍用義体を取り上げられてセクサロイドに脳殻移植されたTS重サイボーグ傭兵(元40代おっさん)が少年の性癖をバキバキに折る話   作:ぱふぇ

14 / 24
[12] 眠れない夜、ブラッドはムコの爆乳に甘え、甘やかされるままに溺れていく。 [甘やかしセックス]

 

 眠れない。

 ベッドモジュールに転がって、虚空を見つめてる。

 

 三方から迫るモジュール筐体の壁。

 要するに横倒しのコンテナだ。開いてる一面の向こうに薄暗い部屋があって、窓から差し込むネオンの光が天井パネルに紫の線を引いてる。

 外からは、いつもの下層の夜間プレイリストが聞こえてくる。エンジン音、誰に向かってか知らねえが怒鳴り散らしてる酔っ払い。遠くで銃声――単発だから、たぶんどっかの揉め事が昔ながらのやり方で決着ついただけだろう。

 普段なら枕に頭つけた瞬間、意識が落ちる。17歳の代謝、工房で丸一日精密作業。この組み合わせは問答無用で昏睡を持ってくる。

 

 なのに今夜は……どれくらい経った? 視界の端でチラつくクロノ表示は03:47。

 バシリスクのドールハウスを出たのが真夜中頃だから……工房に戻ってもう3時間近く、何も起きない天井パネルを眺めてる。

 

 壁の方を向いて寝返りを打つ。反対側に転がる。うつ伏せになって、薄っぺらい枕に顔を押し付ける。

 

 隣で、ムコは微動だにせず横たわってる。

 いつもの薄い寝巻き姿だ。俺のお古のタンクトップがKカップ爆乳に虐待されてる。仰向け。両腕を体の脇に沿わせて、目を閉じてる。本当の人形みたいに。

 

 軍用グレードの脳殻は長時間睡眠を必要としない。疲労物質を有機脳とは違うやり方で処理するとかで、認知機能の低下が始まるまで大体72時間。その後せいぜい2、3時間ダウンタイム取れば戦闘態勢を維持できる。

 セクサロイドのボディはもっと省エネだ。スリープモードって言っても低電力スタンバイであって、本当の無意識状態じゃない。自己診断プログラムを走らせて、メモリをデフラグしてる間も、センサーは受動的に周囲をモニターし続けてる。何か閾値を超える刺激があれば即座に復帰できる。

 ……もちろん、アホの同居人が今夜何十回目かの寝返りを打つ音にも、反応できる。

 

「まだ起きてるのか」

 

 ムコの低い声が暗闘を切り裂いた。

 びくっとした。

 

「明日から本格的に動く。寝ておけ」

「……わかってる」

 

 沈黙がまた空間を満たす。

 天井鑑賞の続き。

 

 ムコの視線が頬に突き刺さってるのがわかる。

 あの人工虹彩は光がいらない。軍用グレードの光学系(オプティクス)センサーはクグツメの標準装備、薄暗いVIPスイートでご奉仕するのに便利だ。

 

「この3時間、お前の心拍数が上昇したままだ」

 

 ムコが続けた。抑揚のないあの声で。

 

「コルチゾール値からして持続的なストレス反応が出てる」

「……今それやめてくんね? バイタル実況」

「なら寝ろ」

「努力してんだよ……」

 

 また沈黙。ムコの内部システムが俺をスキャンしてるのがなんとなくわかる。たぶん俺の汗の化学組成まで分析してる。

 

 ……もういい。

 俺は寝返りを打って、ムコの胴体に突っ伏した。

 柔らかくて、温かくて、途方もなくデカい何かにムニュッと衝突して――そのまま、そこに留まった。

 Kカップ爆乳に、顔面から埋没する。

 

「……ブラッド」

 

 声が頭上から降ってきた。微かに疑問を含んだ響き。

 答えなかった。

 ムコの胴体に腕を回して、谷間にもっと深く顔をうずめた。

 鼻が乳に潰れる。頭の両サイドから巨大な2つの塊が押し寄せてくる。どっちも大体、俺の頭くらいのサイズ。反応装甲として機能するダイラタンシーポリマーが詰まってるのは知ってる。でも今の俺にとっちゃただの……おっぱいだ。デカくて、ふわふわで、思考能力をトロかしてくるおっぱい。

 

 くそ、柔らけえ……。

 

 タンクトップの薄い生地一枚じゃ感触を遮れない。

 人間の循環系を模倣するシステムで、人工皮膚(リアルスキン)が人肌に温かい。それに、クグツメが分泌する、清潔な花みたいなほんのり甘い匂いがする。

 止める間もなく吸い込んでた。タンクトップの胸元の生地が俺の息で湿ってきてる。

 

 ムコが俺の下でわずかに動くのを感じた。胸にダイブしてきたバカのために、場所を空けてやるみたいに。

 

「ブラッド」

「……ん、」

「何をしてる」

「なんも」

 

 声が乳に押し潰されて、くぐもって出てきた。すねたガキみたいな響きだって、自分でもわかってる。

 

「俺の上に乗ってる」

「……うん」

「胸に顔を埋めて」

「……」

「珍しい行動だな」

「……うっせ」

「今までこんなことはしなかった」

「黙れっつってんだろ……」

 

 あいつの深追いから逃げるために、乳にもっと深く埋まろうとした。

 

「何が引っかかってるのか知らないが、今夜の出来事に関係してるのか」

 

 ムコの低い声が胸腔を通して響き、俺の頬骨に直接振動として伝わってくる。

 

「……別に、何も引っかかってない」

「お前は嘘が下手だ」

「ほっとけよ」

「アダーとの会合か」

「話したくない」

 

 頭をひねって、口だけ解放した。

 片方の乳に頬を押し当てて、言葉は壁に向けて吐き出した。

 

「……いいから。ちょっとだけ……こうさせろよ……」

 

 こうさせろって、何を?

 自分でもわかんねえよ。胸骨の内側に、名前をつけられない、説明もできない痛みがあって、それを少しでも静かにしてくれるのが「これ」なんだ。

 

 沈黙が俺たちの間に垂れ込めた。

 それからムコが言った。

 

「……わかった」

 

 俺は元の位置に顔を埋め直した。バカでっけえ乳が俺を完全に飲み込む。

 この温かいポケットの外側にあるもの全部が、遠くに行った。

 

 わかってる、ハタから見たら……死ぬほど情けないって。

 17歳。男。認定免許持ちのサイバネ技師。自分の店を一人で回してる。ついさっきPMCギャングのボスと差し向かいで話して、仕事もらって生きて帰ってきた。明日からは本物の重サイボーグ傭兵にもできない、コーポ領域での隠密抽出作戦をやろうとしてる。

 それが今どうしてるかっつーと。中に男が入ってるセクサロイドにしがみついて、人工おっぱいを精神安定剤代わりにしてる。

 もしこの姿を誰かに、工房に来る傭兵連中とかに見られたら……絶対何年もネタにされる。

 

 でもな。今はどうでもいいんだ。

 ムコの胸に顔を埋めてると、腹ン中でグチャグチャに絡まってた結び目が、少しずつほどけていく。

 

 ……一方で、当然っちゃ当然だけど、別の問題は生じた。

 

 やべ。

 

 下腹部に熱が溜まり始めてた。

 そりゃそうだよな。さすが俺のバカな十代の体、よりによってこのタイミングで主張してくる。この世で一番エロい女の体に抱き着いてて、俺のチンコは空気を読む理由がないと判断したらしい。

 ……最っ悪だ。

 顔が熱くなった。頬から耳から、たぶん真っ赤になってるのが自分でわかる。この乳の山に埋もれてなきゃ見えてたはず。

 始める気なんてなかった。マジで。性的な意味じゃなかった、俺の体が裏切ってるだけで。

 

 腰をずらして隠そうとした。証拠がムコに当たらないように少しでも離そうと……

 逆効果だった。

 硬くなりかけのチンコをムコの太ももにズリッと擦り付ける形になって、出かけた声を噛み殺さなきゃならなかった。

 

「勃起してるな」

 

 ムコの声は完全に平静。ジャッジもからかいも何もない。

 

「……分かったよ、ああ、してる……。でもそういうつもりじゃなくて……っ、いいから今は――」

 

 まだ口がゴチャゴチャ言い訳を吐き出してる最中に、ムコの手が上がった。

 体の横からゆっくり持ち上がって、俺の後頭部にそっと落ちる。

 

 硬直した。

 

 指が髪の中に潜り込む。

 頭皮を掠めて、ぐしゃぐしゃに乱れた俺の髪を、細い指がゆっくり梳いていく。

 

 撫でてる。

 俺を。

 小さい子供みたいに。

 宥めてやらなきゃいけないものみたいに。

 

 何かがパキっとひび割れた。

 

「っ――ガキ扱いすんな!!」

 

 頭を跳ね上げて、噛みつくように言った。

 思ったより鋭い声が出た。取り返しのつかない剥き出しさで。

 

「撫でんな……っ、そんなふうに撫でんなよ、今、こんな時に……」

「17だろう」

「だからガキじゃねえって!」

「そうは言っていない」

「そう扱ってんだろが……!!」

 

 肘で体を起こして、勢いで覆いかぶさった。両腕をあの細い体の両側について、触れずに押さえ込む体勢。

 俺は荒い息をしてた。狭いモジュールの中で、自分の呼吸がやけにうるさかった。

 

 ムコが俺を見上げてる。

 

 ……クソ。

 

 綺麗だ。

 

 白い髪が枕の上に広がってる。タンクトップがずれて、乳の膨らみが始まる曲線がむき出しになってる。

 あの顔。カグラザカ・ニンギョウのフェイステンプレート。複数の文化市場であらゆる美の基準を満たすようデザインされた、人工的に完璧な美人。

 多重レイヤー構造の虹彩が見据えてくる。美しくて、人間離れしてて、まったく読めない。

 

 でも、空っぽじゃない。

 普通のセクサロイドのガラス玉の目、客が好きなものを投影するのをただ待ってる虚ろな目とは違う。

 そこには誰かがいる。俺が生まれる前から人を殺して生きてきた男の意識が。

 ドールマスクの向こうから、静かに俺を見てる。

 

「気が立ってるな」

 

 ()()()が言った。

 

「典型的な戦闘後の生理状態だ。体が闘争・逃走反応を起こして、ホルモンの行き場がない」

「いいから黙れよ生物学の講義は……ッ」

「死にかけた後はみんなそうなる。体が落ち着き方を知らないんだ」

 

 少し間を置いて。

 

「俺も昔、そんな感覚があった気がする」

 

 ムコの手が動いた。

 頭じゃなくて、もっと下。俺たちの隙間をゆっくり滑り降りて、寝間着のスウェットを押し上げてるテントを、正確に見つけた。指先が張り詰めた頂点を、トン、と叩く。

 顔が一気に燃え上がった。

 

「本当に必要なのはこれだろう」

 

 ムコが言った。

 

「睡眠でも会話でもない。これだ」

 

 ムコの目は下を向かなかった。俺の顔に据えられたまま。

 でも触れた指が布地越しに、勃起の輪郭をなぞった。上から下にツー……と、触れる力は羽のような軽さなのに、腰が勝手に跳ねた。

 

「ち、違……俺はそういうつもりじゃ、」

「じゃあ何だ」

 

 答えられなかった。

 本当の理由は、俺はただ……

 

 なんだ?

 言えよ、このクソ野郎。

 

 ……お前の近くにいたかった。

 

 ムコの指がウエストバンドを見つけた。引き下ろす。

 されるままにした。

 スウェットとパンツが腰を滑り降りて、チンコが冷たい空気の中に解放される。

 

 ついさっき、ムコがセックスを道具扱いする話に嫌悪したばかりなのに、俺はまさにそのものをやろうとしてる。

 差し出されるままにあの体を使って自分を慰めようとしてる。

 

 ムコの指先が導いてくる。冷たくて正確で、チンコに巻きつくのは角度を決めて、開いた太腿の間にあてがう一瞬だけ。

 先端が濡れたヒダに触れる。

 

 ……ヌ、チュ……♡

 

 押し込もうとして、すぐに浅瀬で阻まれる。小さいけど確かな抵抗。弾力のある薄い膜。セクサロイドの交換式ホールの内部には、未使用保証の処女膜(シール)がある。

 ――ぷつっ。押し破る感覚の後、

 シールの向こう、熱っつい粘膜が俺を呑み込む。

 

「――っ、あ゛……♡」

 

 声が漏れた。

 

 ……にゅ……っちゅ……♡ ぬ、っちゅ……ぬっちゅうぅう……♡

 

 アクチュエータが即座に作動する。同心円状の人工筋肉が順番に波打って、奥へ、奥へ、もっと奥へと引きずり込んでいく。疑似膣(ヴァギナ)ユニットのホール内壁は自己潤滑液でぬるぬるに濡れてて、俺の体温よりずっと熱くて、それで、その内側には――

 

 ――……っ♡

 

 神経の一本一本を引っ掻くために配置された凹凸が、ビッシリ。

 根元まで飲み込まれる間、その全部がチンポの表面をゾリゾリゾリゾリ……っ♡ と擦り上げていく。

 

「っ……は……♡」

 

 閉じて離れたがらないシリコンの狭いトンネルを、チンポで押し広げていく。無理やりねじ込まないと進めない。そして奪い取るような1センチごとに、内壁のヒダが擦れていく。粘りつくようなウェットな摩擦。敏感な裏筋が引っ掻かれて、背筋が泡立つ。

 最終的に亀頭が、柔らかいツブがぎっしり敷き詰められた、ホールの天井部分に着地する。

 

 セクサロイドのホールは、本物の女みたいに感じるように作られてない。男をできるだけ激しく射精させるために設計されてる。

 計算しつくされた一本道。ペニスの平均的な神経分布をマッピングして、その全ての神経叢をイジメ抜く。

 

 根元まで呑み込まれて、腕が崩れた。

 またムコの胸の上に、顔から突っ込んで倒れ込む。衝撃で両方の乳がだゆっと揺れて、俺のこめかみに柔らかい塊が押し寄せて、ベッドモジュールの外から漏れる薄明かりも視界から遮断される。

 

 ろくに動けない。

 だって……だって俺は今ムコの上にべったり伸びてる。腰があいつの腰と密着した状態で、足は伸びきって踏ん張りがきかない。浅く揺らすのが精一杯。

 

 ムコの脚が動いた。持ち上がり、俺の腰を囲い込む。太ももが腰を挟んで、ふくらはぎが背中の下で交差する。

 

 ……クチュ……♡

 

 その体勢で奥に押し込まれて、本当に何もできなくなった。これじゃ腰を振るスペースすらない。完全にムコのなすがまま。

 

 ムコの脚に背中を押されて、腰を揺らした。ピストンとも呼べないような、情けない小さな擦り付け。

 でもホールの内側では――

 どんな小さな動きでも、戦略的に配置された突起一つ一つがチンポを削る。しがみついて離れて、しがみついて離れて、そのたびにツブツブが皮の下りた竿を舐め上げていく。

 

「……お゛っ♡、っぐ、……~~~~……♡」

 

 声が漏れた。乳に押し潰されてくぐもってる。

 

「……、♡ は、ぁ……あっ……♡」

 

 もう一回やった。浅い突き、ほとんど動いてない、マンコに対して擦りつけてるだけ。

 亀頭がめちゃくちゃにされてる。あの敏感な傘が、ブツブツの上をコリッ、コリッ、コリッ……♡ 引きずられて、背中が勝手に反る。

 

「今日は怖かっただろう」

 

 ムコが静かに言った。

 

「普通の反応だ。銃を向けられて。上手く対処したが、体はそう簡単に忘れない」

 

 違う。

 そんなこと――

 そんなこと言って欲しかったんじゃない。

 俺は怖かったからこうなってる訳じゃない。

 俺は、

 

「……ん……♡ ぅう、んう……♡」

 

 それしか返せなかった。あいつの中がとんでもないことをしてるから。

 ……ヌッチュ……♡ ……ヌッチュ……♡ 

 アクチュエータが飲み込むみたいなパターンでもったりうねってる。もうこれ以上収める長さなんてないのに、もっと深く引きずり込もうとしてくる。

 内壁がチンポを擦る。小さな動きのたびに、テクスチャのある隆起が過敏な肉を引っ掻いていく。

 

「それで構わない。お前は今日よくやった。戦闘訓練もない、身体拡張もない人間にしては上出来だった」

 

 やめろ。

 俺が何かちゃんとやったみたいに言うな。

 俺はただ突っ立ってて、お前に全部やらせただけだろ——

 

「もう大丈夫だ、手放せ」

 

 声は流れ続けて、闇を満たす。低くて安定した声。こんなに心地いいはずのない、男性域の響き。

 奥まで入れたまま褒められて、よしよし甘やかされて、まともに腰も振れない。ピクピク動いて擦ることしかできなくて、あいつが与えてくれる刺激をただ受け取ってる。

 その間ずっと、ムコの手が頭を撫でてる。俺が何か大事なものみたいに。

 

 ――ヤバい、と頭の隅で何かが囁いた。

 

 こんなのセックスじゃない。

 挿入しながら抱きしめられて、あったかいオシメに精液漏らすだけ……っ、

 こんなガキ扱いの甘やかしでイったら、それが気持ちよすぎて、覚えちまって、またこういうの求め始めたら――男として完全に、終わる。

 

「ん……♡ んうぅ……♡♡」

 

 恥ずかしい声が出てる。乳でくぐもった喘ぎ。

 ムコの脚が俺を固定してて、俺自身の体も感覚でグダグダになりすぎてて激しいことは無理。ムコにしがみついて、腰で必死の小さな円を描く。

 1センチも抜き差ししてない、ただチンコの先端をあの擬似膣ホールのテクスチャのある天井に擦りつけて、一人で勝手に気持ちよくなってるだけ。

 

 ヌ゛チュ……♡ クチュ……♡ ヌチュ……♡

 

 今俺信じられないほど情けない。

 

 でも……

 めちゃくちゃ気持ちいい……っ♡♡

 

「……ん、……はあぁ……っ♡」

 

 腰が勝手に動いた。何の意味もない浅いピストン。

 ぐりゅっと腰を回して、狂いそうな内部テクスチャにチンポを擦り付ける。奥のヒダがうねって、亀頭の段差をコリュっ♡ コリュっ♡ って弾いて、腰がビクビク跳ねる。

 ホールの天井に亀頭をベットリ押し潰しながら、アクチュエータが熱っついシリコン肉をざわめかせて絞り上げてくる。ヴ~~……♡  ヴ~~……♡ と搾乳するみたいな波が下から上へ。

 射精に直結する鋭い刺激じゃない。宙吊りにされてる感覚。チンポ全体に焦れったい感じが、ゆっくり、じわじわ、拷問みたいに蓄積して、あああああっくそ、チンポビンッビンに硬くなる……ッ♡♡♡

 

「そうだ」

 

 ムコが低く言った。太ももが俺の腰を締め付けた。まだあの長い脚で抱え込んでる。

 

「ゆっくりでいい。好きに動け」

 

 ムコは頭を撫で続けてる。

 あの柔らかい指が頭皮に模様を描く。

 アクチュエータが俺の周りでうねって熱い。

 

「〜〜〜〜〜っ……っ♡♡」

 

 俺は胸に向かって意味不明な音を出した。谷間に向かってハァハァ息を吐く。熱い息が当たって人工皮膚(リアルスキン)が湿る。

 

 ――終わってる。

 男として完全に終わってる気分だ。

 マジでガキみたいに抱っこされて、マンコ使ってヌチヌチあやされてる。

 

 なのにクソ気持ちよくて死にそう……♡

 

 射精したくて、必死にへこつく。

 

「よくできてる、いいぞ」

 

 腰がつっかえた。

 やめろやめろやめろそういうの――

 こんなひでえセックスしてる時に褒めんな……っ!! 

 

「出したい時に出していい」

 

 もう一回撫でられた。

 頭皮に爪がさりさり当たって、毛根が気持ちよく引っ張られる。ゾクゾクして、眼球が上向く。

 

 ……これやばいって……♡

 中毒になる。セックスのとき頭撫でてもらわないと機能しないダメ人間になる。

 俺この先誰かによしよしされなきゃイけない体になるのかな……。そういうのあんの? あるだろうな。フェチになる。今まさにやばい性癖が形成されてる。リアルタイムで。

 

 ぬちゅ……♡ ぐちゅ……♡ ゾリ……♡ ぬりゅ……♡

 

 甘やかされながら、疑似膣の中じゃホールの凸凹がえげつないことしてる。皮が剥けきった敏感チンポをコリコリのヒダが覆い尽くして、通路全体が波打つパターンで収縮して弛緩して……♡

 ろくに動いてないのに、腰の付け根に圧力が高まってる。

 

「……ハァっ、ハァ……っ♡ む、っ、ムコ……、」

 

 名前が喉に詰まった。

 

「……っ、も……♡ ……い、いきそ……♡」

「わかってる」

「ムコ……ごめん、」

「……」

「……ごめ、ごめん、おれ……っ、ごめんっ……」

 

 クグツメのセンサーは俺がどれだけ近いか、何が必要か、手に取るようにわかってる。

 それであいつは――ホールを締めた。

 アクチュエータで縁取られた壁が俺を握り込む。

 

 ちゅううぅぅぅぅぅ~~~~……♡

 

「……っ、く……っ、ぉ、お゛……っ……―――♡♡」

 

 全身が硬直した。

 ありったけの力でムコにしがみついて、波を乗り切る。

 脚が伸びて、つま先が丸まって、顔があの乳に押し付けられて息もできない。

 

「……~~っ、んぅ……っ、ふぅうぅ……っ……♡」

 

 ――ビュルッ!! ビュルルルッ……♡

 

 死ぬほど気持ちよくムコの中にぶちまけながら、出してるのを認めたくない声を出した。

 射精してる間も疑似膣は働き続けてる。ぬっちゅぬっちゅぬっちゅぬっちゅ♡ って蠕動して尿道から一滴残らず吸い上げようとしてる。

 

 頭の上の手も止まらなかった。

 バラバラになっていく俺を、ムコがゆっくり、なだめるように撫でてくる。視界がホワイトアウトする間、優しい圧力が俺を繋ぎ止めてる。

 

 最後の余韻がようやく引いてきた時、俺はゼリーだった。

 狭いモジュール筐体の壁が遠くて、現実味がない。顔はまだおっぱいに埋まったまま、荒い息。ムコの乳にちょっとよだれ垂らした。

 

 ……やばいって、誰かにバレたらどうすんだ……。こんなセックスしてるって。腰も振らずにマンコでヨチヨチ抜いてもらって、ガキみたいに頭撫でられてイくって……。

 思考がぐちゃぐちゃだ。賢者タイムと疲労と、そもそもこんなことさせた何かよくわからん感情が全部混ざってる。

 

 わかってる。射精後の恍惚の中でも、絶対の確信がある。

 ムコといたら、俺は駄目になる……。

 

 ……いや。

 もうなってんだろ、バカ……。

 

「落ち着いたか」

 

 ムコが言った。

 抜いて、転がって、何か言って、俺がまだ、ある程度は機能する人間のオスだって主張するべきだ。少しでも自尊心を回収しろ。

 でもその代わり俺は、

 

「……ごめん」

 

 ムコの胸にもごもご言った。

 

「謝ってばかりだな。何が」

 

 弱くてごめん。

 自分の感情を処理できなくて、お前を使ってごめん。

 お前が何を望んでるか一度も聞かずに、差し出されたものを受け取り続けてごめん。

 これのどれも声に出して言えなくて、ごめん。

 

 目を閉じた。

 

「……なんでもない」

 

 俺は最低だ。

 

 

 

 ACT 3:BEGINNING ―― 了

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。