※この作品はR-18です。

情欲はろうぃん   作:korotuki

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〜中編のあらすじ〜

なし崩し的に部屋の中に身を潜めることとなった斎賀百(上半身ミイラで下はスーツ)と陽務楽郎。なんだか変な気分になっちゃった2人は「玲が誘惑してきた時に手酷く散らさないようにする」というよく分かんねぇ建前を元に前戯をおっぱじめた!

火のついた斎賀百と義姉に割とどうしようもない所まで追い詰められた陽務楽郎!そしてこれはおねショタなのかNTRなのか分かんなくなってタグの追加もしくは変更に悩み、書くのが意外と辛くてもうベッドで楽郎を抱きながらタバコをフかす百姉さんのピロートークじゃダメかと考える筆者の明日はどっちだ!!


後編(本番)

「んっ、くう…手慣れているように感じるが、経験があるのか?」

「あ〜…いや。こっち(・・・)は全然です」

 

クチュ、ヌジュルと湿っぽい微かな音が響く度に。程よく肉付きの良く滑らかその足を揺らす斎賀百は時折、嬌声を漏らしながらふと質問をする。

 

「こっちだと…?うくッ」

「説明はちょっとし辛いんですけど…」

「……何だ。別に笑いはせんぞ?」

 

どこか気まずそうな顔をする楽郎だったが、気になった斎賀百は静かに彼を見つめる。

これまでの行為によって汗をかいたのか、濡れた髪がへばりつく。紅潮した頬に潤んだ瞳で楽郎をじっと見つめる。

うら若い青少年からすればあまり刺激的なその姿に言葉を詰まらせつつも、楽郎は説明を始める。

 

「こっち(現実)での話じゃないんです。えぇと…俺のゲームの偏食(・・)についてはご存知ですよね?」

「んっ…まぁ、な。始めに聞いたときには奇異にも感じたが…ふッ……端から見れば私の偏食具合と大して変わらないなと考えたものだ…ッ」

 

恥ずかしそうに眼を逸らし、少し言い難そうに呟く楽郎の頭を撫でながら斎賀百は笑う。ぴちゅ、ぴちゃり。と時折響く水音とともに言葉とならない母音を零しながらも相槌を打つその様子に、多大な背徳感とともに言いにくさが解れた楽郎はぽつぽつと語る。

 

「簡単な話ですよ。単にそういう(・・・・)のも嗜んでたんで、さすがに細かいとこはムリですけど。まぁ簡単な手順ぐらいならってことです」

「こういう(・・・・)、事ということか…ッ」

 

察しの悪い二人ではなく、互いの言葉に隠された意味を察し瞳を交わして笑い合う。

 

軽く肩を震わせるだけで、先ほどよりも余裕を取り戻したような様子の百は楽郎の頬を撫で、耳に触れる。

そんな些細な刺激にすら、ピクリと反応を示す楽郎に百は微笑みかけながらも少しの残念さを滲ませて言う。

 

「全く。これでも私はそれなりに余裕を保てると思っていたのだが…こんなにも余裕を奪われるとは思ってもみなかったな」

「いえ、俺もこんなの初めてですよ……ッ!」

 

「っ!う、くぅぅ……!そ、それは光栄というべきか……ふぅ――すまない楽郎くん。もう少し強くてもいいぞ」

「……こうですか?」

「ひゅグ!…あぁ、それで、たのっむ…!」

 

その頼みに応じて、楽郎はこれまで弄っていた秘部への指の動きを一層激しくするとともに。空けていた反対の手で充血し陰部の中で微かに主張し始めたクリトリスを弾き始める。

 

「うぐ!んっぁ!……ふッ……!」

 

突如増えた刺激に対し、斎賀百は堪らず腰を小さく跳ねさせた。しかし楽郎は手を止めず、寧ろ肉付きのいいその体の様々な所が揺れる様子を見てさらに激しく指を動かしていく。

 

ぐちゅぐちゅという水音と共に泡立った液体がフローリングの床を汚していく。その度に斎賀百は快感に耐えるべく、腰を浮かせてガクンガクンと震わせ、そのたびに胸元に巻かれている包帯が少しずつ緩くなっていった。

 

「うッ、くぅ…わるく、ないな…!」

「そりゃどうも……ッ!」

 

そしてついには胸元の包帯が完全にほどけてしまい、豊満な双丘が露になり楽郎の目の前に晒される。今まで見たことが無い大きさの乳房に驚きつつも目が離せなくなる。

 

「んっっく…触り、たいのだろう…ッ?もはや、あう…あんな、ことまでっ……したんだ。構わないぞ?」

「……ッッッ!」

「んっ……くぅ……ッ!」

 

互いに探りながらのものでなく、理性が溶けかけの楽郎により遠慮なく鷲掴みにされ歪なまでにその形をスライムのように変わっていく。

痛みすら感じる乱暴な愛撫だが、スイッチの入り始めた彼女からすればむしろ快楽のスパイスであり。その顔は苦痛に歪むことなく、反対にニヤリと笑みを深めた。

 

「ん……はッ……そこぉ……いい、ぞ……あぅぅ゙!」

 

その巨峰の頂き。ピンク色に染まりぷっくりと膨らんだ乳首を楽郎が摘み上げると斎賀百はより大きな声で喘ぎながら体を大きく仰け反らせた。

 

楽郎もまた、自身の手の中にある柔らかな感触を味わうように揉みしだくと同時に指先に力を込めて引っ張ったり押し潰したりと乱暴な扱いをする。しかしそれこそが今の斎賀百にとって必要なものであったようで彼女の口からはますます甘美な吐息が溢れ出す。

 

「もう、丸見え…ッ、耐性云々はどうしたんですか?」

「つれないことを…うぁッ………いってッ、…くれるな…?」

 

ズルズルと包帯はさらにほどけ、今やその細い首の後ろのリボンを残すのみとなっている。

 

「ッ……!ふぅ……くっ!は、アァ゙ッ!」

 

先程からずっと続く下半身への執拗な責め。さらに乳首も容赦なく摘まれており。斎賀百の容量もいつ決壊(・・)するか分かったものではない。

 

「んっぐ!……も、うすぐに……っ…ぁ」

 

そんな風に乱れる姿を見て興奮しない男などいる筈もなく。むしろ煽られたと言わんばかりに攻める手を楽郎は緩めない。

 

「いっ……ク、うぁぁぁぁ!!」

 

その瞬間、まるで何かの合図(・・)の如く。とうとう彼女は絶頂を迎えた。ビクン!と大きく跳ね上がり首ごと背中を弓なりに反らし僅かに力を抜ける姿を見て楽郎も思わず達成感に満たされたような表情になった。

 

「――ってすみません百さん、大丈夫ですか…!?」

「〜〜〜、ウ…ハァ……キミからしておいてその言い様はおかしくないか?」

 

斎賀百はしばし快感の余韻に浸っていたが、その心配する声を聞いて徐々に意識を現実に戻す。

未だに絶頂の余韻が抜けきっていないのか呼吸を整えている最中そう声をかけられ、どこか困惑したように答えた。

 

「それはすみません……」

「いや…そもそも煽ったのは私だから謝る必要自体が――はぁ。終わらなそうだなこれは」

 

そんな百の様子を見て謝罪をする楽郎に対して百はため息を吐きながらそう言うと。改めて自分の現状を確認してから再度口を開いた。

 

「ふぅ……だがこれで準備は終わったはずだ。そろそろ本番といこうか」

「えっ」

 

呆けた声を出した楽郎を他所に、斎賀百は自らの指でその秘部に触れる。

 

「んっ…これだけあれば充分だろう」

 

敏感になったためか微かな声を上げながら持ち上げ、指を広げると。粘性を帯びた透明な液体が彼女の指の間で橋を架けていた。

 

「……」

 

軽く指を広げただけでそれなら、はたしてその中は…と本能から思わずそれを想像した楽郎はゴクリと喉を鳴らす。

 

その様子に気づいた斎賀百は苦笑しつつも言った。

 

「ほら…あまりこんな格好のまま待たせずに……埋めてくれ」

 

そう言って、彼女は自らの秘裂を見せ付けるように手で拡げて見せた。その淫猥なポーズに楽郎もまた、我慢できずに肥大化しカウパーにより彼女のそれに負けないぐらいテカついた自身のものを取り出し、そのまま――

 

「――んぐゥッ、あぁ……ふふ、こそばゆいな」

 

ゆっくりと腰を沈めて行く。

最初は先端部分しか入っていなかったそれが奥へ奥へと進んでいき、遂には根元まで収まったところで一旦停止する。

 

「ふぅー……えっと、大丈夫ですか?無理してないですか」

「あぁ、問題ない。好きに動いていいぞ?こういう風、に!!」

「…あぁ!?」

 

心配するような声で聞く楽郎に対し百は落ち着いた声音で返すと自ら腰を動かし始める。一般的なピストンにて想像される前後の動きではなく、関節の動きを活かした軽いグラインド。

 

不意な快楽に思わず女々しい声を上げてしまった楽郎は、恥ずかしい思いと共に口の端をピクピクと震えさせながらも問いかける。

 

「……百さん?」

「いやなに、せっかくこれからなのに躊躇するのはいけないぞ。それに…あの子の時にもこんな空気にするつもりか?」

 

しかし帰ってきたのは謝罪ではなく、むしろ煽るような言葉。それに対して楽郎は歯を食い縛り、今もなお誘うように動く彼女の腰を掴んで。無理やりその動きを止めさせた。

 

「じゃあもう…好きにやりますよ」

「ふふ、そうこなくて――んん゛ッ!?」

 

楽郎はそう宣言するや否や。覆いかぶさるように彼女の体に跨り、勢いよく腰を落とした。

 

「んっ、くぅ……あっ、あぁ゙!?」

 

パンッと肌同士がぶつかり合う乾いた音が響く中で、斎賀百の乳房がブルンと揺れ動く。

 

「ふっ!ふっ!うっ!くぅっ!」

「あぁ!はっ、いいぞ、その調子だっ!んん゙っ!」

 

勢いよく上下運動を繰り返すたびに結合部から愛液が飛び散り、周囲を濡らしていく。そして同時に二人の身体も激しく揺れ動く。その振動に合わせて再び胸が踊るように弾む。

 

「っ、邪魔。くさいですねソレ、大人しく出来ないんですかぁ!」

「無茶を言う……な、くひ!?」

 

激しく弾むそれに、言葉通りの煩わしさか。それとも単なる興奮を覚えたのか、楽郎は手を伸ばしてそのピンク色の乳首を根本から扱き上げるように摘む。

 

「〜〜!ッ!ぅ゙!」

 

するとその刺激に合わせて斎賀百の膣内がキュウと締め付けられて楽郎のモノを締め付ける。

 

「〜ぅ、ハッ!随分と通りが良い(・・・・・)ですね?」

「言って、くれるなよ…!あぅ!?」

 

二人は互いに笑みを浮かべたまま、絶頂へ向けて駆け上がる。その瞬間が来ると、お互いの性器が同時に痙攣し始める。ビクビクと脈打ちながらお互いの存在を主張し合い、やがて限界を超えた波がやってくる。

 

「くぁ、ぁ゙〜〜〜ッ!!」

「!ぐぅ……」

 

斎賀百が一際強く弓なりに体をそらせるのと同時に。楽郎はその腰を打ちつけ、熱い精液を放出する。

 

子宮へ大量の精液を叩き込まれる感覚に絶叫を上げる斎賀百。その間にも彼女の体は子宮の入り口が吸い付くように痙攣し、それを受け入れ続けているのが分かった。

 

「ッはぁ……」

「あぁ……くぁ……はぁ、はぁ」

 

お互いに荒くなった息を整えるために呼吸を繰り返す中。やがて、斎賀百の方から声を掛けた。

 

「ふぅ……ん、お疲れ様。と言いたいが………」

「は、ははは…」

 

にゅぽん、と何とも間抜けを音を出しながらも2人の結合部から楽郎の男根が排出(・・)される。

本来であれば吐精を通して萎んでいるハズのそれは、しかし未だに硬さを保ったままで。それを見咎めるような斎賀百からの視線に楽郎は思わず苦笑いを浮かべた。

 

「…やんちゃだな?」

「なんか褒められてるのか、貶されてるのか分からないですね…」

「褒めてるさ。まぁ回数が多くて困ることはない。そちらの方が双方の満足も機会も多いからな」

「おぉ〜実直……」

 

歯に衣着せぬ物言いに苦笑いを浮かべながらも、楽郎は自らの逸物を見下ろした。確かに己の愚息は未だに満ち足りぬを知らぬらしく、一丁前に天に向かって立直している。

 

「さて…もうひとつ、交わろうか?」

 

行動を伴わない声だけのその誘いでも、既に一線を超えた楽郎にとっては。充分な後押しだった。

 

・

 

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・

 

「んっ…、ふ……はぁ……!、重くはないか?」

「むしろ…軽過ぎるぐらいですよ…!」

 

騎乗位で繋がった2人。斎賀百に上からのしかかられていた楽郎は、彼女からの言葉に自然とそう答えていた。

 

ベッドではないためセにしているのは冷たいフローリングのはずだが、むしろ楽郎は冷たさを感じていない。

 

「っ、ん、はっ……ッは!ぁ゙っ……!ふっ……!」

 

体位のせい、はたまたおかげか。自身の上に跨る斎賀百が上下に揺れるために短くも艷やかな濡れた髪や豊満な肉体が踊るさまを眺めながらの行為は、背に伝わる冷たさを容易く凌駕する熱を生み出していた。

 

「百、さん…ッ!」

「っ、なん…………んぁ!?んっぐうう!」

 

そうした(・・・・)体位なのは知っているが、このまま動くのを任せ続けるのはさすがき気まずい。そう考えた楽郎は自身の体を挟むように置かれていた彼女の手を取り、弓を引き絞るように下から腰を打ちつけた。

 

声をかけれ一瞬の気の緩みから生まれた隙に叩きこれた快楽に、2人の結合部から雌蜜がゴポリと溢れる。その様子に少しの申し訳なさと興奮を覚えつつも楽郎は、そのまま続けるべく腰を突き上げる。

 

「んッ!ぐぅう!こ、のぉ……ちょう、しに…乗りすぎだ!!」

「ふっぐ……!?」

 

しかし一方的な搾取を許すほど、斎賀百は殊勝ではなかった。

生意気にも自らの動きに合わせて下から打ち付けようとするタイミングに合わせて体を捻り、新たな快感を彼に叩きつけ呻かせる。 

 

「負け、られねぇ……!」

「くっ、はは…んぁっ、意地を、貼る場所が。ちがうだろ――ぁん!」

 

変なところでゲーマーの意地が出たのか、それに翻弄されるままではなく負けじとそのまま下から打ち続ける楽郎。

その様子に笑いながらもそれに応えるようにより体重をかけ、勢いをつけて体を動かす斎賀百。

 

「んぁ、うぐっ………このまま、どちらが先に……ぐぁ!?……果てるか…試すか?」

「そりゃ…んっぐ……いい具合のクソゲーっすね…!」

「ははっ!同意見だ……ッ」

 

互いの好意を確かめ合うハズの性行為にて関わらず、2人とも競争心剥き出しの笑みを浮かべ、互いに快感を与えようと必死になり互いの体を貪り合い。2人はお互いの体力を削りあった。

 

「ん、あっ、ああ!!」

 

楽郎からの若さにかまけた強引なストロークと、これまで散々翻弄された腰によるグラインドから着想でも得たのか時折角度(・・)をつけての抉り込みは斎賀百の喉から甲高い声を出させ。

 

「う、あっぐ!」

 

そうした反撃をされながらもやはり騎乗位という女性側が主導権を握る立場を活かし、緩急をつけて楽郎のペースを狂わせ不意の快感を叩きつけられ。楽郎は漏れぬようにと下腹部に力を込めた。

 

「あぅっ!ぐ!?くあぁ!!」

「〜〜〜ッぁぁあ゙!?」

「ふ、ぐぅ……!!」

 

楽郎が両腕を掴むその手に急に力が込められたり、斎賀百の腟内が急激に蠢き顔を赤くするように。

その反応で相手の限界が近づいていると察していくつかある弱い所を重点的に攻めていく。

 

「んん!はっ、あっ!?」

「ぐっ!?こっの……ぁっ!」

「ひぁ…っ!?……ぁ゙あ、く!?」

 

時折訪れる強い締め付けによって油断を誘われ、パチパチとナニカが弾けるような感覚を覚えた楽郎はすでに限界だった。

しかし彼とて意地もある故に最後の一踏ん張りをしようと快楽故に狭めていた視界から。斎賀百が腰を上げたのに合わせて自らも少し腰を下げ、タメ(・・)を作ってから突き入れる。 

 

「ひぐぁ!?!?……~~~~~~~~~~!!!?!!」

 

――それは、単なる偶然だった。

 

身体構造で言えば子宮の手前。雄を受け入れるために快楽を与えることに長けた膣肉の中でざらつく媚肉。

人によっては特に敏感となるそこは…斎賀百にとっても思いっきりの弱点だった。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

 

これまでの行為で一切擦られることはなかった。つまり完全な不意打ちを喰らい斎賀百は、体を反らせて声にならない悲鳴をあげた。その拍子に膣壁は締まっていき、絡みつくように陰茎を抱擁した。

 

「うっぐ―――」

「ッ……ぁ!?」

 

それによって限界寸前だった楽郎もとうとう決壊を起こし、二度目の射精を開始。当然それは、彼自身の意思で調整できるものでは無く。無警戒な斎賀百は、急に膣内で弾けた剛直の感覚で再度絶頂を迎えた。

 

「……はぁ、ふぅ……」

「ぅ、ッぁ゙……く」

 

楽郎はその感覚に脳裏が焼けるような錯覚を覚えるものの、射精を終えれば冷静になった彼は斎賀百から自身のものを引き抜く。

 

「……ふぅ、まさか。私が負けるとはな」

「いや……ほぼ同時でしたよ」

 

引き抜いたあとでそのまま横になった楽郎に寄り添い、斎賀百は感心したような呆れたような声音でそう評価した。

 

「負けは負けだ……性による勝負だったから、性にて返すのが礼儀………というかこれを後に引き摺りたくはない」

「同感です…」

「だろう?」

 

口実があったとはいえ間違いなく、言い訳のしようもなく自分たちがしていたのは本番を含む淫行であり。それを後々まで引き摺るとまず間違いなく面倒だと苦笑する。

 

「ならここは一つだ、な………」

 

斎賀百は。体を起こし、ゆっくりと部屋の中央から壁の方へと歩いていく。

おもむろに壁に肘で体を支えると、ゆるい直角を描くようになるまで上体を下げた。

 

「………ふぅ」

 

最後に股を開き、尻を気持ち少し持ち上げて……要するに“後ろから入れて下さい”といったポーズをとった。

 

「……ッハ!?」

「ほら、早くしてくれ…結構恥ずかしいんだぞ。この格好は……」

 

突然のその姿に思考停止を起こし固まった楽郎に催促をする身体は前を向いたままでその顔は伺えないが…その耳はこれまでの行為によるもの。として済ませるにはあまりにも赤く染まっていた。 

 

「わ、分かりました……!」

「っ、くぁ……ぁ゙ぁ゙!?」

 

羞恥のあまり消え入りそうな声での催促に、嗜虐心であったり優越感であったり憐憫であったり。そうした様々な感情が混ぜ合わさった性欲に突き動かされ、思わず反射的に楽郎は自身のを掴み立ち上がっていた。

そのまま勢いのままに、楽郎は百の尻肉を掴むと同時に彼女の望み通り後ろから挿入した。

 

「ぅぐっ……ッ…はぁ……ぁ゙!?!」

 

その途端、百の身体に走るのは電流のような衝撃。それまで正常位や騎乗位とは違う方向から刺激され、その快感で身体を震わせる。

 

彼女が取った体位は立ちバックと碁盤攻めのちょうど中間のような姿勢。本来椅子などで体を支えながらでないと出来ないものだが、そこは普段から鍛錬を怠らない斎賀之女として磨き上げた筋力と体幹によって強引に解決。そのまま壁と肘を使って体を支えていた。

 

「ぁぁ゙!?ひぐぅッ、くっ……ぁぁッ!」

 

楽郎が勢い任せに腰を前後させるたびに、肉同士がぶつかる破裂音が響き渡り。それに続いて百の口からは苦悶と喜悦の混じった嬌声が上がる。

 

「ッ、ハハ…!」

 

楽郎としてもこの体勢は悪くはない。

 

女性が主体となって動く、言い方を変えれば“奉仕”させていると言える騎乗位よりも……頭を垂れるように上体を下げ、男が動かしやすいように尻を突き上げる。

 

何よりも白い肌の背を無防備に晒して「好きにして」と言うようなこの姿勢は、男としての暗い情念を強く煽った。

 

さらにその姿勢を取っているのがただの女性ではなく、普段は自他共に厳しく凛々しい斎賀百がそうしているとなれば一入だ。思わず笑みが零れるほどに昂ぶる自分がいて、楽郎は夢中になって彼女の身体を貪る。

 

「あっ!ぐぅう……ッ!?んあっ!ぅんんッ!」

 

肉付きの良いその身体を喰らい続けていると、ふと彼女の白い背からはみ出て揺れる双丘――彼女の乳房が目に入った。

その巨大な質量故か、壁と背中の間に挟まれたまま潰れていまだ健気に自己を主張しており。楽郎の理性を削るのに十分だった。

 

「はぁっ、はっ!……ッ」

 

故に楽郎は両腕で斎賀百の背さら抱き込むように覆いかぶさり、その片手で彼女の乳房に触れるとそのまま揉みしだき始める。

 

「っ!?ひぐっ……おい、そこまで好きにしていいとは。んっ、ぁああッ!?」

 

苦言を呈そうとしたその瞬間、斎賀百の身体が大きく跳ね。言葉は嬌声に書き換えられた。

 

これまでの胸への愛撫のような遠慮のあったやさしくももどかしいものではない。皮肉にも自らを差し出した(・・・・・)ことによって完全に遠慮がなくなったことによって最早痛いほどに、搾乳機を取り付けられた雌牛のように彼の人差し指と中指に挟まれ根本から強くシゴき上げられる。

 

「んっ、くぅ!?ッ……うぐぁっ、ひぁ゙!?」

 

しかしそれは斎賀百には痛みも含めて自らを高ぶらせる甘い毒でしかないもので、結果としてその胸への過剰な刺激と、今もなお奥まで打ち付けられている剛直による快楽で斎賀百の口から漏れるのは甘い声のみだ。

 

「ふっ……!ふっ……!」

「んっくぅ!……ひっ……ぁあっ!?」

 

獣欲に身を任せて一心不乱に腰を振り続ける楽郎に対し抵抗することは叶わず、為すすべも無いまま斎賀百はただ与えられる快楽に身を委ねる。

 

その動きによって上下左右へ揺れる胸は、その頂にある突起を楽郎に捉えられることでピンポイントに狙われていく。

絞るようにシゴくだけでなく、親指と人差し指で強く抓られたり、時には爪を立てられてカリカリと掻かれていく。

 

「ぁあ゙ッ!?ひゅ〜……ッ!?…ひぁ……ぁあっ!?!?」

 

胸を徹底的に嬲られ。その度に甘く鋭い刺激に襲われ、その度に斎賀百の体が跳ねると同時に膣内が激しく蠕動を繰り返し。快楽を得ようとする動きで肉棒を締め付け搾り取ろうとしていく。

 

「〜〜〜ッ、こんの。ほんっとうに!」

 

このような仕打ち(・・・)にも応えてくれる彼女に、楽郎は苛立ちにも歓喜にも似て非なる思いが募る。

 

「――っらあ!」

「ひぁっ、ぁ〜〜〜〜ッ…っぐ!?」

 

目の前の雌の献身に応えよ。と己の雄の本能に突き動かされるままに弄くっていた胸から手を離すと両手でしっかりと彼女の腰をホールドし腰を打ちつける。

 

ばちゅん!と一際強い音と快楽が同時に来て、斎賀百は思わず身を捩らせる。その拍子に壁とのバランスが崩れかけ、慌てて体勢を立て直す。

 

しかし楽郎はそこで止まることなく、むしろ先ほど以上の勢いで腰を振るい始めた。まるで杭を打ち付けるような抽送が繰り返され、そのたびに斎賀百の口から抑えきれぬ快感の叫びが溢れる。

 

「ッ、ひぅ!……ぁッ、くあ……ッ!」

 

さきほどよりも数段上の、荒々しくも力強いピストン運動はもう少し無理に押し込めば届きそうになるGスポットと奥に位置するポルチオを交互に狙い澄まされているようだった。

 

楽郎が腰を打ち付けるたびに斎賀百の身体が揺れ、その度に彼女の口から甘い声が上がる。

そしてその動きに合わせるように彼女の乳房も激しく上下に動き。先ほどまでの刺激の名残から尖り勃ちきったままの乳首がその表面を壁に何度も擦り付けている。

 

「ひっ、ぃ……ぁあ……ッ!?」

 

それが予期せず彼女の敏感な性感帯を擦り上げ、思わぬスパイスを齎したが。背後から猛るケダモノによる責め苦に比べれば些細な物。もはや斎賀百は自分がどんな体勢になっているかも忘れて。ただ与えられる快楽に溺れていった。

 

「…百、さんっ!そろそろ限界……!」

 

それをどれほど続けたのか、本人達も分からなくなり……結合部から漏れ出た2人の愛液が垂れ。それが水滴から水溜まりになろうというところで、楽郎がそんな声を上げた。

 

「……〜〜!ッ゙!ぅ゙……!」

 

たが、楽郎からの声に対する返答はなく、斎賀百はただ唸るような声を上げるだけ。すわ気絶か放心かと思ったがしかしその足は時折震え爪先立ちになりながらもピンと姿勢を維持している。

 

(まさかたったまま気絶なんて仁王立ちみたいなことには……いやでも斎賀のお方だからなぁ…)

 

熱に浮かされた行為の中で、ふとそんな下らないことを思い浮かべながらも。それでも心配になった楽郎は挿入したままではあるが顔色を伺おうと前傾を深くしながら前屈みになるように再び覆いかぶさった。

 

「……ッ、見る、な…!」

「――……は?」

 

息が触れるほど近づいて、ようやく気がついたのか。パチリと目が合った瞬間に斎賀百は顔をそらした。しかしその動きはひどく緩慢で、優れた動体視力の楽郎の前では止まっているのと同然のように。彼の目に焼き付いた。

 

普段釣り上がった目尻はトロンと垂れ下がり。涙に潤んだ目と焦点が合わずぼやけた瞳。

唇を切なげに開かせ、口の端からは銀の糸を引き荒々しく息をしていた。

 

簡潔に言えば、大変乱れたお顔をしていた。

 

「……ッッ!!」

「あぐっ!?」

 

彼女が息を大きく吸った音が聞こえたと同時に。

 

どッちゅん!

 

と大きな音が響くと同時に、楽郎の姿勢が一気に引き戻され正される。

呆然としたまま視線を音とした方へ下げると、そこには深々と繋がった2人の性器があり。それを示すように斎賀百の引き締まりつつもそれでもなお大きな臀部が……

 

ぬらぬらとこれまで以上の光沢を纏っていた(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「百さん?」

 

唐突なその光景に呆けた声を出す楽郎の問いには答えずに、斎賀百はそのまま自らの足で自らを串刺しにするように力を込め腰を押し出し。楽郎の逸物を自身の最奥――子宮口に密着させた。

 

「くぁ……ぁぁ……ふぅ」

 

そしてしばらく息を整えるかのような短い声を出してから、彼女は言葉を続けた。

 

「見ての通り。私も、すぐ傍まで来ている……」

「………」

「速めに、終わらせよう」

「…わかりまし――たっ!」

「!、ぐぅっ!?あぁぁ゙ぁ……!」

 

その後は最早、無心で腰を動かし続ける。

 

壁にもたれかかる斎賀百の体を押し潰すように、これまで以上に体重をかけてスパートをかける楽郎。

斎賀百も立つ足こそ崩さないが褒美のためにと下げていた上体は楽郎からのピストンの衝撃と弛緩した筋力では抑え込めずに徐々に体が上がり続け、いつしか立ちバックの姿勢となって壁にその双丘を押しつけていた。

 

「ふっぐ、はぁっ!ぁっ!?ふっ、う……ッ!」

「あっぐ、ひぁ……ぁ゙、んぁ!?」

 

パン!ぱんっ!と肉同士がぶつかり合う音だけが部屋中に響く。二人の間にはもはや会話はなく、ただひたすらに行為に没頭していく。

 

「ぁ゙あッ、ぅうゔ~~……ッ!」

「そろ、そろ…ッ!」

「うぐッ!?は、ハ……ッ、わか、った……!」

 

楽郎の動きがさらに加速し、限界が近い事を告げる。斎賀百もまたそれを理解してか。膣内をギュゥと強く締め上げ、肉棒を逃さないと言わんばかりに密着させてきた。

その刺激に楽郎は呻き声を上げつつも最後のひと押しが欲しいと彼女の耳元に口を近づけて呟くように問いかけた。

 

「百、さん……ッ!いいですよね……!?」

 

その言葉に答えるように、斎賀百は無言でこくりとうなずく。そして次の瞬間――

 

「っ~~~!!」

「ぐっ、あああぁぁぁぁッ!!?」

 

楽郎は思い切り腰を打ち付け、最奥にソレが到達したところで精液が解き放たれる。斎賀百もまた同時に達し、体を仰け反らせ絶叫を上げながら盛大に潮を吹き散らす。

 

白濁液は瞬く間に子宮を満たし、これまでの分で遂に決壊したのか結合部から逆流して外へ流れ出てくる。斎賀百の内側から迫り上がってきた熱が腹から背にかけて迸り全身へ行き渡ると彼女はがくがくと痙攣して脱力してしまう。

 

「あっ、あぁぁ……ぅ、あ……ぁ……」

 

それを受け入れつつ、斎賀百は壁に体を預けて天井を仰ぐ。その目は何も映していないような虚ろなものだ。

 

「ッ、ふぅ……ハァ」

 

楽郎はといえばあまりの快感に腰が砕けそうになり地面へ倒れそうになったが、最後の体力でそれを防ぎ。何とか手をついて軟着陸。息も絶え絶えに息をした。

 

「……楽郎くん?」

「……ハァ……はい?」

「分かってるとは思うが、今回の件は互いに他言無用。いい夢を見れた程度にして…妹との本番に臨んでくれ」

「いや…本番(・・)ってもうやっちゃってますけど」

「…言葉の綾だ」

 

・

 

・

 

・

 

・

 

・

 

『あっ……そんな、ダメ…………らくろくんっ』

『ダメって…………なら玲さんがっ……』

 

季節はいくつか巡り、年の瀬の頃。

 

あの後どうやら本番(・・)をつつがなく終えたらしい陽務楽郎と斎賀玲の仲はより一層深まっていた。

 

深まった仲を見て両家の人間が何を思ったのか、その結果として年末年始に斎賀家が懇意にしている旅館に件の二人と楽郎の妹である陽務瑠美。そして……引率として斎賀百が大手を振って送られていた。

 

いや、なんで彼女の姉と彼氏の妹を同伴させた???

 

(…誤魔化しと、お目付役が妥当か。本人からすればたまったものではないがな本当に……!)

 

眉間の皺をどうにかしようと揉み込んだ斎賀百は、そこそこ離れてるというのに時折聞こえてくるそういう声(・・・・・)を聞こえないフリをする。

 

因みに陽務瑠美は斎賀百と百自身が生業としている雑誌業の話(主に瑠美の推しについて)を粗方聞いたかと思えば『じゃあ私これからこの旅館でリゾートバイトの予定があるので!』と足早に部屋から去っていった。

 

(それなりに、格式のある旅館のはずなんだが…話に聞いていた通り多才だなあの子は……)

 

『らくろ、くん……!』

『れいさん…!』

 

「………。」

 

そう考えることで何とか思考をそらそうとしたが、耳に届くそれ…まぁだいたいお察しの通りおせっせ(・・・・)している二人の声によって斎賀百の意識は無理やり現実へと引き戻された。

 

(この感じ相当盛り上がっているようだな、うん……)

 

…くちゅり、

 

「……ハァ〜」

 

時折聞こえてくるよく聞き慣れた…特に片方は交じり合った男の艷声は、否が応でもそういう気分にさせてしまい。斎賀百は己の内で煮え滾り始めた情念を自覚してしまった。

 

1人で慰めようにも仮にこうして2人の声が聞こえるように私の声が聞こえれば、いやそうでなくとも出ていった陽務瑠美がいたしている最中に戻ってくれば気まずさの極みである。

 

かといってこれを翌日に持ち越すのはまずい。確実に影響が出てしまう。

 

「…あぁ、もういっそ………。っ!?」

 

天井を見上げながら、ふと溢れた声。その声の続きが紡がれる前に我に返った斎賀百は口を抑えながら瞠目した。

 

「わ、私は一体何を……!!?」

 

そう呟きながらも情念は収まることなく、斎賀百はふたたびコレをどう解消するか悶々と考えを巡らせるのであった。

 




ちなみに百さんはこの後旅館のジムで死ぬほど動いて性欲を解消しました。

これにて完結。ありがとうございました。
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