倉津(クラツ)さんは机の下に引き籠もる事が好きという変な性癖を密かに持っていました。しかしそんなある時、彼女が机の下に引き籠もっている正にその時、憧れの先輩である立矢沢(タチヤザワ)さんが目の前の椅子に座ってオナニーを始めてしまったのです。
 声を押し殺して気配を消す倉津さん。ですが目の前のオナニーは激しさを増すばかり。
 果たして、倉津さんは無事に机の下から生還できるのでしょうか。

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先輩のオナニー

 

 

 

 高校を出て最初に入った会社はたいそうなブラックでした。どのくらいブラックかというと……いや、思い出しただけでも鬱になるからやめよう。

 だけど、そんな強烈なブラック体験の全部が全部悪い事だったわけじゃない。

 

「はあ……机の下……落ち着く……」

 

 ブラックの代名詞といえばとりあえず残業アンド残業からの会社寝泊り。

 あの会社もその例に漏れず、それはそれはもう寝泊りだらけだった。アパートに帰る暇が無さ過ぎて管理人さんから色々怪しまれた事すらある。そりゃ電気ガス水道諸々をほとんど使用していなかったら怪しいに決まっている。事情を説明したらやたら親身になってくれたけど。

 だからまぁ、会社で寝るというのは遺憾ながら非常に慣れている、主に机の下で。いやだって休憩室とかで寝たら襲われてもおかしくな……やめよう。ブラックの記憶は封じてしまおう。

 もちろん最初から慣れていたわけじゃない。寧ろ泣きながら寝ていた気がする。

 けれど、ある時気付いた。

 

 ここ(机の下)、実は快適なんじゃね?

 

 思い返してみれば、小さい頃は暗くて狭い場所というのが好きだった。部屋の隅とかを好んで定位置にしたり、押入れの中を秘密基地にしたり。

 なので、暗く狭いデスクの下という環境は私に超合致した。もはや聖域と言っても過言ではない。それに気付いてからは会社に寝泊りする事が苦痛じゃなく……いや大前提が苦痛過ぎるわ。

 

 なので、常日頃は絶対にしないけど、今日みたいに残業で私一人だけしか居ないという時は、こうして机の下でこっそり休憩したりしている。……いや、こんな残業あまり無いから。いつもは定時だから。今日のはレアケースだから。クライアントさんがクソだっただけだから。この会社わりとホワイトだから。でも住宅手当はもうちょっと出して欲しい。

 

 まぁそんな珍しい残業はもう終わった。だから今は家に帰る前のちょっとしたリラックスタイム。

 

 こう……ルームを暗くして……パソコンのモニターだけが煌々と輝いてて……空気清浄機の音だけが響いていて……そしてデスクの下で三角座りしてボーっとする……。

 

 あぁ、幸せって、こういう……。

 

 

 

「倉津(くらつ)ちゃーん!差し入れ持って……あれ居ない」

 

 そんな私の幸せタイムにいきなり横槍が入った。ビックゥってなった。超ビクっとした。天井に頭を打ち付けるくらいビクっとした。

 

「パソコンついてるけど……」

 

 声の主は立矢沢(たちやざわ)先輩。

 ブラック企業から逃げてきた私に親身になって色々教えてくれた優しい先輩。

 

 セミロングの髪をサイドテールで一纏めにしていて、モデルと見間違うようなスラッとしたプロポーションをお持ちの素敵な先輩。あんなに細身なのに胸とかお尻はとても魅力的なカーブを描いていて、同性でありながらも思わず視線がいろんなところに吸い寄せられてしまう。

 

「……ふむ」

 

 そんな先輩が、私がさっきまで座っていた椅子に腰かけた。

 すると必然、タイトスカートから伸びる御御足がデスクの下に居る私の目の前にやって来て、思わず身を縮こませる。

 ……いや何やってんだ。というか声をかけられた時点でここから出ていくべきだろ常識的に考えて。

 

「……退勤の打刻はしてある」

 

 くっ、打刻したんだからとっととパソコンの電源落とすべきだった。そうしておけばこんな変な状況にならなかったものを。

 というかこんな事してないで早く帰れ、はいそうですね。

 

「…………」

 

 どうしよう。

 今声をかけたら絶対びっくりされる。さっきの私なんか目じゃないくらいにびっくりされる事は確実。

 それに、こんな事をしているだなんて知られたくない。妙な習性を持ってはいるけれど、恥じらいという概念も一応は持っているのだ。

 

「…………」

 

 ええい立谷沢先輩。そこを、どうかそこを退いてくれませんかね?

 お願いですから。こう、その席をお立ちになってこのルームから何事もなく出ていっていただけるとお互い幸せになると思うのですが、そこんとこどうでしょう?

 

「…………」

 

 それにですね? こう、パソコンモニターの光が良い塩梅でしてね?

 直接見えはしないんですけど、こう、御御足の根本にある魅惑の領域がいい感じに見えそうで見えない感じで、こう、視線の置き場所に困るというかですね?

 

「…………」

 

 魅惑の領域が、お尻が何やらモゾモゾと動いている。あ、おトイレですか? どうぞどうぞ行ってきてください。その間に私もちょっと席を外していた的な態(てい)でしれっとここから出ますので。

 ほらほら、そんなお股のところ押さえてないで、我慢せず是非ともお花摘みにですね。

 

「……よし」

 

 何が良しなんだろう。寧ろパソコンの電源落とさなかった私には非しか無いんですけど。

 あ、もしかしてあれかな? ちゃんと残業終わらせた事を褒められる系のあれですか? いやー参ったなーえへへ明日もしかして先輩から褒められちゃうのかなーえへへ。

 

「……ん、しょ」

 

 !?!?!?

 

「今日は……倉津ちゃんの席でしよっと」

 

 あのあのあのあの!

 なんでスカート脱いだんですか⁉ 何故⁉ ホワイ⁉ しかもああああ脚を何故お開きになるんです⁉

 めっちゃストッキング越しのパンツとか見えちゃってる系のアレなんですけど! 色は黒なんですけど! レースとか入ってるんですけど! 超大人っぽくてエロい下着が透けて見えるんですけど!

 っていうか! 今日は(・)⁉ いつもこんな事してるんですか⁉

 

 ……あー、なるほど。いくら仕事出来るウーマンな先輩でもストレスは溜まる、と。だからこう、夜中誰もいない時を狙ってプチ露出みたいな事をして色々発散してる、と。

 うんうん分かります。分かりますよ先輩。

 私も疲れた時はデスク下に引きこもりたくなりますから超分かりま、

 

「んっ……」

 

 !?!?!?!?!?

 

「ふ……ん……」

 

 あのあのあのあの⁉

 ここ! 会社! ここ! 仕事する部屋! ここ! 私の目の前!

 

 な(・)ん(・)で(・)オ(・)ナ(・)ニ(・)ー(・)始(・)め(・)ち(・)ゃ(・)っ(・)て(・)ん(・)で(・)す(・)か(・)⁉

 

 え、どう見てもそれオナニーですよねそれ⁉ ちょっとここが痒いからーとか蒸れたからーとか、そういうのじゃないですよね⁉ だって思いっきりオナニーど定番のとこ触ってますもんね⁉

 

「ん……んっ……」

 

 あーーーーーなんかそれっぽい吐息がーーーーー!

 ヤバいヤバいヤバいヤバい! 絶っっっっ対ここから出ちゃいけない! 息を殺せ! 気配を殺せ! ついでに心も押し殺せ!

 

「は……ぁ……」

 

 どっどどどどどどうしよう。

 いやどうしようもないんだけど。うわー。うわー他の人のオナニーなんて初めて見るぅ……しかもそれが憧れの先輩のだなんてぇ……ていうかあんな美人でもオナニーするんだぁ……というかこんな場所でオナニーするんですか先輩……なんなんすか先輩……。

 

「んぅ……んっ……ん……」

 

 思考回路がこんがらがっても、目の前でオナニーは続く。

 ストッキング越しに、パンツ越しに、女の一番感じるところ目掛けて、指先で円を描くように捏ねくり回している。

 布地がいくら重なっていようとも、そこはとても敏感な場所。そんなところを、そんな風に捏ねてしまったら、絶対に甘い快感が立ち昇ってきてしまう。

 

「ぁっ……はぁ、ん……」

 

 先輩の吐息が、心なしか湿っぽくなっていく。

 こんな場所だから手早く済ませようとしているのか、指の動きがさっきよりも早くなっている。

 円を描くような動きが、そこだけを集中的に狙うように指先で抉るような動きへと変わっている。普通なら強過ぎるような刺激でも、布地越しならそれは只々気持ちいいだけだろう。

 

「んっ、んっ、んっ、んぅっ……」

 

 爪先で擦るような動きも混ざり始める。

 くにくにと指先で押し転がして、カリカリと爪先で引っ掻いて、あまりの刺激に腰がぴくぴくってなって、その感覚を癒すかのようにまた指でくにくにして。何度も、何度もそれが目の前で繰り返される。

 

「んん……ふぁ、ぁっ……」

 

 デスクの上の方から、悩ましげな吐息が聞こえてくる。

 すりすりすり、と布地を擦る音が大きくなってきていて、込められている力が強くなっていっているというのが分かってしまう。

 そんな、あの先輩がオナニーしているという光景を目の当たりにして、絶対に気付かれてはならないと、口を手で覆って息を殺す。

 

「…………んっ」

 

 ごそごそと、先輩がストッキングに手をかけた。

 それはゆっくりと下ろされていき、薄手の黒い生地の中から眩しい肌がだんだん露わになっていく。お尻を越え、腿を越え、膝を越え、踝(くるぶし)が終着点だった。

 

「は、ぁ……っ」

 

 そうして、先輩はまたオナニーを再開した。

 踝まで下ろされたストッキング。それはまるで両脚を縛っているかのようで、だけど股は大きく開かれていて、ガニ股のような姿。

 

「んんっ……ふ、ぁ……っ」

 

 そんな、この特等席でしか見られない卑猥な格好で、先輩は黒い下着の中心を捏ね回す。

 下着が、指の動きに沿って形を変える。また円を描くようにして、そこを苛めている。

 

「ぁぁ……んっ、んぅ……っ」

 

 湿度が更に上がる。ストッキングという邪魔な布が一枚無くなっただけなのに、先輩の吐息がより湿っぽくなっている。

 時折ぴくん、ぴくん、と股が閉じかけていて、断続的に与えられている快感が堪らないのだと主張しているかのよう。

 

「は、ん……んっ……ん……っ」

 

 休憩を入れるようにして、縦の筋に沿って指先が動かされる。

 すり、すり、と繰り返される度に、クロッチの部分に小さな染みが浮き上がってきて、先輩が感じているという証拠が目の当たりになってしまった。

 きっと普段からそういうやり方をしているんだろう。きっと今、おまんこから溢れ出した愛液を指に取って、それをクリトリスへ擦り付けようとしているんだろう。

 だけど下着が邪魔をして、それが出来ない。

 

「…………っ」

 

 だからだろう。下着が躊躇なくずり下ろされた。

 思わず息を飲んでしまったが、先輩は私に気付いた様子はない。

 ストッキングと同じように下ろされた下着。もうこれ以上下ろせるものは無い。

 つまり、先輩の秘所が、おまんこが丸見えになった。整えられた陰毛の、その下にある、既にぬるぬるになっているおまんこが、丸見えになった。

 

「ふっ……ぅ、ん……ぁ……っ」

 

 くちっ、くちっ、と淫らな音を微かに鳴らしながらおまんこを掻き混ぜる先輩。音と共におまんこが右へ左へと割り開かれ、肌とは明確に異なる色が垣間見える。

 指先に潤滑剤を纏わせたかったんだろうけれど、おまんこを掻き混ぜている内にそこも気持ちよくなってしまったのか、何度も、何度もそれは繰り返された。

 

「んぅっ!」

 

 いつクリトリスへ向かうのかとドキドキしながら見つめていると、おまんこを混ぜ合わせていた指が、くぷっ、とその中へと沈みこんだ。

 

「んっ……ぁっ……ん……」

 

 くちょ、くちょ、とさっきの音とは比較にならないほどいやらしく粘ついた水音。

 中指だけをゆっくりおまんこに抜き挿ししていて、何度も繰り返される内に指先がねっとりとした愛液にまみれていく。

 

「は、ぁ……んぅ、んん……っ」

 

 最初は第一関節だけを沈み込ませていたものが、次第に第二関節まで埋まるようになり、くちゅくちゅくちゅ、とおまんこが撹拌される。

 その指の動きにつられて膣口の形が変わり、僅かに開いた隙間から愛液がくぷくぷと少しずつ漏れ出す。

 

「んんっ! ……ふぁ! ぁ……んぅ……っ」

 

 指が引き抜かれた。

 と思った瞬間、ぷちゅん、という音と共に今度は中指と薬指がまとめて挿入される。

 束ねられた指はそのままおまんこを掻き混ぜ始め、くちゅ、くちゅ、と粘ついた音がデスク下に静かに、でも大きく響く。

 

「ぁ……んっ……いい……っ」

 

 吐息でもなく嬌声でもない、先輩の心からの声が小さく聞こえた。

 おまんこから愛液が絶え間なく流れているのも相まって、その言葉通り、とても気持ちいいんだろうと分かってしまう。

 今オナニーしているのは先輩の筈なのに、その気持ちよさを想像してしまって、思わずお腹の奥が熱くなってしまう。

 

「ふ、ぁぁ……んんっ……ん、は……っ」

 

 指先だけでおまんこを混ぜていたのが、手首が使われるようになった。

 スナップを効かせるようにして、ぐりっ、ぐりっ、と膣内を抉るような動き。きっと今、中で一番気持ちいいところを刺激している。

 それでいて関節を使って抜き挿しもしていて、その熟達度合いから先輩は日常的にオナニーに慣れ親しんでいるのだと、目の前の光景から否が応でも分かってしまう。

 

「んっ……!」

 

 指の動きが緩やかになった頃、ぬちゅ、という音と共に二本の指が引き抜かれた。

 丸見えになったおまんこの入口はひくひくとまだ刺激を求めていて、僅かに広がった膣口からは中で生成された愛液がお尻に向けてとろとろと小さく川を作る。

 

「はっうぅぅぅっ……!」

 

 そして、ぬるぬるにまみれた指先が、今か今かと待ち侘びていたクリトリスをなぶり始めた。

 

「んんんんっ……! んっ、ぁぁぁっ……!」

 

 やっている事は布地越しにしていた事と変わりは無い。

 だけど、邪魔なものが一切無い状態で、潤滑液がふんだんにある状態でするそのオナニーは、間違いなく気持ちいいに決まっている。

 

「んぅぅぅっ……! はぁ、ぁああっ……!」

 

 先程までおまんこの中にあった二本の指でクリトリスを捏ね回す先輩。

 ぴくぴくぴくっと脚に力が入り、おまんこがきゅぅぅっと締まる。

 下着を履いていた時とは比べ物にならない反応。下着を履いていた時では見られなかった反応。

 それが、今、目の前で、全てが露わになっている。

 

「ぁぁ、んぅっ……! きもち、ぃ……!」

 

 その言葉と共に、指の動きが加速した。

 こなれた動きでクリトリスが指先で掻き混ぜられ、音は鳴らずともその動きは卑猥の一言で、見ているだけでこっちの顔が真っ赤になっていくのを感じる。

 

「んんぁっ……! ぁっあっあんっ……!」

 

 ずっと気持ちいいんだろう。おまんこ周りの筋肉がずっと緊張している。絶え間なく快楽を感じている証拠が勝手に目に入ってきてしまう。

 

「んんんんんぅっ……! んっんっんっんっ……!」

 

 二本の指がクリトリスで細かく揺さぶったり、軽く叩いたり、また掻き混ぜたり、飽きてしまわぬように淫豆の苛め方が切り替わる。

 

「んぅっ!」

 

 そしてぬるぬるが無くなってきたのか、再度おまんこの中に指が挿入される。

 しかし今度はそのまま掻き混ぜる事なく、指に愛液を必要な分だけ纏わせ、すぐに引き抜いた。

 

「はっ……! んっ……! はっ……!」

 

 そして、愛液を滴らせた指で、クリトリスをまた……触らない。

 

「ひぅっ!」

 

 その代わり、今まで使っていなかった反対の手で、クリトリスの皮が、敏感極まりない所を守るための皮が、剥かれた。

 

「ふっ……! んっ、ん……! ……ああぁっ!」

 

 そして、その真っ赤にそびえ立ったクリトリスそのものに対して、指がそっと置かれた。

 私だって女だから分かる。そっと置いただけでも、それは強烈な快感が走る。身体の準備が出来ていない場合なんて痛みを感じるほど。

 だけど、今なら、入念に気持ちよくなるための準備をした先輩なら。

 

「あっ……! ぁ……! ぁっ……!」

 

 気持ちよさしか感じていないに決まっている。

 

「んんんんんぃっ!」

 

 触れているだけでも気持ちいいものを動かしてしまったらどうなるか。

 それは先輩の押し殺した大きな声を聞けば、きゅっと締まるおまんこを見ていれば、分かりきった事だった。

 

「んんんんんぁぁっ! あっぅんんんっ! んんんんっ!」

 

 剥き出しのクリトリスが、ゆっくり、ミリ単位の速さでゆっくりと撫でられる。

 きっと今、先輩の頭の中にバチバチするような快感が走っているに違いない。

 

「はぁぅぅぅうっ! んんんんぅっ! ふぁ、ぁぁんんっ!」

 

 びくびくびくっと先輩の足があまりの快感に痙攣する。

 真っ赤になっているだろうクリトリスの先っぽをぬめぬめの指先でゆっくりと撫で回しているだけなのに、それがどんなに気持ちいいのかが想像に難くなく、こちらの息まで熱く湿っぽくなってしまう。

 心臓がバクバクする。あの綺麗で格好良い先輩が、こんな場所で、そんなところを、只々快感を得るためでしかない行為をしているという事実に、興奮してしまう。

 

「ぁっ、やぁっ! これ、すごっ、い! ぁっんんんんっ!」

 

 僅かに、ほんの僅かに指先に力が籠められて、小さく、小さな淫豆が、押し潰された。

 そんな事をしてしまったら、ピンッピンになったクリトリスが圧力をかけられる事自体も気持ちいいのに、潰された事によって指に触れる面積が広がって、快感をより得られるようになってしまう。

 

「んんんっ! んんんんんぁっ! ぁぁっ、ぁんんぅぅっ!」

 

 そんな状態でまたゆっくりと円を描くようにして、本当のクリトリスを捏ね回す先輩。

 強烈な快感に襲われているんだろう。だんだん声を押し殺す事が出来なくなってきている。

 それと同時、座っている椅子がカタカタと鳴る程に身体が打ち震えていて、もしこれがベッドの上だったならばきっと今頃腰が暴れ回っているに違いない。

 

「んっんっぁっぁっぁっぁっあっ!」

 

 ぴとぴとぴとぴと、とクリトリスを細かく叩いては細かい喘ぎが聞こえ、

 

「ぁぁううぅぅっ! んんんぁぁっ!」

 

 くにくにくにくに、と小さく円を描けば抑えきれない喘ぎ声が聞こえる。

 

「ぁっぁっあぁっ! ぁっぅんんんんんんんっ!」

 

 ぴとぴとが、くにくにが繰り返される。

 電撃が落ちるような快感と、電流が走るような快感。それを交互にする事で先輩はより高まっていく。

 だって、そんな大股開きになって、踵が浮いていて、腰をビクつかせていれば、もう限界が近いんだと、この特等席じゃなくてもそんなの分かってしまう。

 

「ぁっはああぅぅっ! んんっ! ぁっ! あああぁっ!」

 

 とうとう、先輩は声を抑えられなくなった。

 

「ふぁああっ! ぅんんんあっ! あっ! ぁあああっ!」

 

 先輩の声が、指の動きが、脚の動きが、おまんこの動きが、愛液の流れが、先輩の全てがあまりにもいやらし過ぎてこちらの気が狂いそう。

 

「あんっんっあっあぁっ! んぅっ! ああぁぅうっ!」

 

 こちらの気も知らないで、先輩は気持ちよさそうにクリトリスを捏ね回す。

 時折くちゅん、とおまんこから愛液を補充して、淫豆を丹念に磨いている。

 

「んぁぁあああっ! ああぅっ! んんんんぁぁあっ!」

 

 だんだん叩く頻度が減ってきて、描いている円が徐々に小さくなっていき、ついにはクリトリスの真上で指を振動させているかのような動きへとなっていた。

 抑える事をやめた先輩の声がどんどん大きくなる。

 腰が椅子をずり落ちていって、おまんこがこちらへ大きく突きつけられる。

 だから、そこの変化がよく見える。

 膣口が、高まっていく嬌声に同期するようにひくひくひくっ、と痙攣していて、もう限界なのだと、絶頂してしまうのだと訴えている。

 

 だから、先輩は、イった。

 

「あああぁっ! んんんんっぅぅうっ! ぅあっ、んっんんぁあああっ! あっ! いっ、くっ! ぅんんんっ! ああっ! ああぁぁああああっ‼︎」

 

 くにくにくにくにっ、と激しくクリトリスを掻き混ぜ、イくと言いながらもその手が止まる事はない。

 どこまでも、どこまでも気持ちよくなりたい。そういう思いが聞こえてくるほどに、必死にその行為を続けている。

 目の前に突きつけられたおまんこはぎゅぅぅ、と力が入っており、今まさに絶頂しているのだな、というのが分かってしまう。

 ぎっ、ぎっ、と椅子が鳴り、先輩の身体が大きな快感で跳ね回ってしまっているというのが見なくても分かってしまう。

 

 暫くその絶頂を味わっていた先輩だけど、おまんこの入口がくぱ、くぱ、と何かを欲するように開閉した。

 

「はぁうっ!」

 

 だから、先輩の指が、その穴に突き込まれた。

 

「ぁぁぁぁぁあっ! これっ、いいのっ!」

 

 直後、ぐちゅぐちゅぐちゅ、激しく掻き回し始める先輩。

 絶頂して間も無いというのに、次の快感を貪り始める。

 

「んんんんぅぅあぁあっ! あぁああっ!」

 

 どれだけ、どれだけそれは気持ちいいんだろう。身体の火照りが収まりきらない内に追い討ちするオナニーは、どれだけ気持ちいいんだろう。

 ただ抜き挿しする、なんて生ぬるい事はしていない。最初から全力、目一杯気持ちよくなれるように、第二関節まで挿れた指が、手が、手首が、中の一番気持ちいいところを抉るような動きを見せている。

 

「はっぁあぅぅっ! んんっ! んぅぅんっ!」

 

 あまりの激しさに、デスク下に性臭がこもり始める。

 あまりの激しさに、透明だった愛液が白く濁り始める。

 あまりの激しさに、愛液が隠れ潜んでいるこちらまで飛んでくる。

 

 そんなに乱暴にして痛くないんだろうか、なんて心配は要らない。

 だって先輩はあんなにも気持ちよさそうに喘いでいて、先輩のあそこからはどろどろの愛液が流れ出ていて、先輩の下半身はこんなにも快感で打ち震えている。

 

「あああぁあだめだめだめ! またいっ、くぅっ!」

 

 ダメだと言いながら、また気持ちよくなってしまうと叫ぶ先輩。

 おまんこを掻き回す手つきが更に激しいものとなり、愛液の飛沫がこちらまで飛んできて私のパンツスーツに染み込んでいく。

 

「ふぁああぅっ! んんっ! んぁ、ぁあああっ!」

 

 気持ちよさそう。

 こんなにも目の前で気持ちよさそうに乱れられて、羨望にも似た何かに駆られる。

 オナニーしたい。

 私も、私もオナニーしたい。

 けど出来ない。

 熱くなってしまっているあそこを、今触ってしまったら、絶対にバレてしまう。

 だからイって。

 先輩、イってください。

 

「あああっ!」

 

 そして、先輩は一番気持ちよくイくために、おまんこだけじゃなく、クリトリスにも手をかけた。

 

 激しく掻き回されるおまんこ。

 激しく横になぶられるクリトリス。

 デスク下に響く淫らな音が、最高潮になる。

 

 だから、私の願いが叶った。

 

「あああぁぁあっ! こんなのっ! こんなのぉっ! イっ、んんぁあああっ! ああっ! んんっくぅぅあああっ! ふぁあっ、ぁあああっ! あああああぁぁぁっぁぁああっ‼︎」

 

 その瞬間、指が引き抜かれ、ぷしゃ、と潮が撒き散らされた。

 一際大きな愛液の塊に、デスク下の空気が汚染される。

 手で口を、鼻を覆っていてもそれは嗅覚に浸透してきて、あまりの濃さに目眩がする。

 ギシッ、ギシッ、と古くもない筈の椅子が大きく鳴り、浮いていた踵が何度もカツカツ、と床を打ち、先輩の絶頂を受け止めきれないほど身体が暴れまわっている、

 ぎゅぅぅ、とクリトリスとおまんこを手で覆うようにしていて、もうこれ以上は無理、これ以上感じるとおかしくなってしまう、そう言っているよう。

 

「はぁっ……! はぁっ……! はあっ……!」

 

 荒い呼吸が聞こえる。

 顔なんて見えないけど、見えてはいけないけど、きっと見てはならない程に快楽で蕩けているに違いない。

 

 

 

 次第に、身体の緊張も、おまんこの緊張も解けていき、踵がコツンと音を立ててようやく床へと戻っていった。

 

「ふ……んっ……ん……はっ……」

 

 息がようやく整った頃、私のデスクにあるティッシュでおまんこや指を拭き取り、下着を上げ、ストッキングを履き直し、先輩は席を立った。

 

「んー……」

 

 先程の情景にまだ心臓がバクバクしていて、最後までバレないように身を潜めていると、先輩は少し悩んだそぶりを見せ、パソコンの電源を落とした。

 途端、室内は完全な暗闇となる。

 そして先輩はスマホの明かりを点けて、コツコツと音を鳴らしながら部屋を後にした。

 

「…………」

 

 生きた心地がしなかった。

 

「…………」

 

 あんなにも、あんなにも激しくオナニーをしていて、とても現実とは思えなかった。

 

「…………んっ」

 

 だから、あの幻かと思うような光景が目に焼き付いている間に、

 

「……ぁぁ、ぁぁぁ……っ」

 

 ぐちょぐちょになってしまったこのおまんこを、今すぐ慰めなければ、とてもじゃないけれど耐えられない。

 

「っ……っ……ぁあ、んんんっ!」

 

 パンツスーツをずり下ろし、下着をずり下ろし、おまんこに、指を突きいれた。

 デスク下の聖域に、自分の呻き声が木霊する。自分のいやらしい水音が響き渡る。

 

「んんんんんんんっ! んんぅっ! ぅぁああっ!」

 

 耐えられない。声を抑えられない。気持ち良過ぎる。

 先輩みたいに股を大きく広げて、手首を使って、反対側の手も使って、一番気持ちいい場所を一番気持ちいいやり方でするのが堪らなく気持ちいい。

 

「ふぁぅんんんんっ!」

 

 イってしまう。

 こんなのすぐイってしまう。

 気持ちいい。

 先輩のオナニーをオカズにしてオナニーしてしまうのが気持ちいい。

 私も気持ちよくなりたい。

 気持ちいいのが終わってほしくない。

 もっと。

 もっと。

 もっと!

 

「んんんんんんんあっ! あああぁぁああっ!!」

 

 足りない。

 まだ足りない。

 先輩だってもっとしてた。

 だから私ももっとする。

 もっと気持ちよくなる。

 どうせもう誰も来ない。

 私だけの聖域。

 私だけの時間。

 だから、もっとオナニーする!

 

「ひぁああっ! ああっ! んんぅぅああああっ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おはようございまーす……」

 

 なんて、なんて事をしてしまったのだろう……。

 会社で、憧れの先輩で、オナニーしてしまうとか、どう考えてもギルティに過ぎる。

 

 とか考えていても仕事は仕事。

 気持ちを切り替えて、今日も元気よく……この椅子。先輩の生尻が乗っかったどころか愛液染み込んでんだよなぁ……。

 

 だけど! 気持ちを! 切り替えて! えいやっと座って! パソコンの電源を入れる!

 さぁ仕事、

 

「おっはよー倉津ちゃん!」

「ひぅぉぁっ⁉︎」

 

 仕事モードに移行しようとしていたところに、肩を叩かれて超奇声をあげてしまった。

 振り返ればそこには、あらまぁなんと件の立谷沢先輩。

 

「お、おはようございます!」

「うんうん元気元気。今日も一日頑張ろうね!」

「は、はいっ!」

 

 よぉーし! バレてない! 超バレてない!

 なら挙動不振はやめて堂々と仕事を、

 

「ねぇ倉津ちゃん」

「はい?」

「昨日、残業した後パソコン落とすの忘れてたでしょ」

「うぐ」

「私が差し入れ持ってこうとしなかったら朝まで点いてたよー?」

 

 ダメなんだからねー、と優しく諭されて、すみませんありがとうございます、と小さくなるしかない。

 うん。昨日のは夢。残業で疲れて見てしまった白昼夢。じゃなきゃこんなに素敵な先輩があんな事……。

 

「まぁそれはそれとして」

「それとして?」

 

 そう言って先輩は、内緒話をするかのようにして私の耳元で囁いた。

 

 

 

「オナニー、気持ちよかった?」

 

 

 

「なっ、ななななななななな⁉︎」

「あはっ、倉津ちゃんすごい反応するね」

 

 頭が一気に沸騰する。

 顔も一気に赤くなって、言葉が言葉にならない。

 

「ふふ、可愛いっ」

「あっ、ちょ、先輩⁉︎」

 

 そんなテンパった私を先輩はぎゅぅぅと抱きしめ、その胸を押し付けるようにして、また耳元で、今度は熱く、湿度の高い声で囁いた。

 

 

 

「今度は、一緒にしようね」

 

 

 


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