魔力ゼロの呪詛錬成・出涸らしエルフは性悪女冒険者パーティに復讐する 作:ケロリビドー
ルークスが帰ってきたことによってセレーネの撃破を確認できたため、ライルフェンとエリエットは次のターゲットを魔術師ステラに移し、対策を始めた。
「セレーネと同じ方法は使えないだろうな」
「金色の薔薇たちが空洞街を発ってからしばらくたつものね……。彼女たちは回復役を失っているけど、一旦引き返して補給するよりもうダンジョンで拾ったものでつないで踏破を目指すほうを選びそうよね」
まだ回復しきれていないルークスを別室に寝かせて、二人は相談しながら新しい呪物を作り出していた。セレーネに押し付けるために作っていたものの副産物として作られた余計な呪物を持て余していたのだが、それらを呪われていてもいいからと買い取る客がいたので、その金でダンジョンから新たに戻ってきた冒険者に片っ端から声をかけて良さそうなアイテムを補充したのだ。いいアイテムを手に入れて戻ってきたもののもう宿屋に泊まる金もないというような冒険者はこの空洞街にはざらにいた。
「先回りして金色の薔薇たちより前に出て、アイテムをすり替えたいな。ルークスが起きたらどの道を通ってきたのか聞こう。ずいぶんと帰ってくるのが早かった。おそらく抜け道を使っただろう」
「そうね……。あ、それ新しい奴? 貸して、鑑定するわ……」
今呪いを付与したばかりのアクセサリーをエリエットはルーペで覗き込む。とても小さいものなので読み取るのに苦労しているようだった。
「そもそもそれはなんだ? 装飾品なのはわかるのだが……」
「イヤーカフよ。耳の軟骨を挟み込むタイプの耳飾り……ううん、字がちっちゃい……ええと……」
四苦八苦するエリエットの様子をライルフェンはベッドに腰掛けてじっと見つめる。鑑定をしている時の彼女は目が鋭くなり、夜にベッドで見せる甘えて乱れた顔の女と同一人物のように思えなかった。
(まさかこんなに早くルークスを助け出すことができるとは……。エリエットには感謝してもし足りないな)
それどころかそもそも彼女がいなかったらライルフェンはあの大蟹の巣の真ん中で今頃あとかたも残らなかっただろう。
(俺を自分の復讐に利用しようとしている所はひょっとしたら金色の薔薇たちとそう変わらないのかもしれない。人間というのは貪欲に俺たちエルフを貪ろうとするものだ……しかし)
エリエットには輝く快活さと優しさがあった。どん底の絶望を味わったというのに決して腐らず、自分の持てるものを活用して前へ前へ進もうとしている。エルフを守る目的とそのための魔力を失ったことで一度は捨て鉢な死を選んだ自分が恥ずかしくなるほど、彼女の明るさはライルフェンには眩しい。
「え、何、なんでそんなに見てるの。やだ、なんか恥ずかしくなっちゃう……」
ライルフェンにじっと見つめられているのに気づいたエリエットはぽっと頬を染めて目を伏せた。それを見た時、ライルフェンは自分の胸がどくんと一つ躍るのを感じた。
「呪いは、何だった?」
どき、どき、と胸は引き続き脈打っている。ライルフェンは落ち着かなくなって、とりあえず気になっていた呪いの正体について尋ねた。
「ん……復讐には使えなそうな呪いよ。これにはもともと使うと寿命が三年縮まるっていう呪いがかかっていて、それにあとからあなたが付与した呪いが……その、男性の精力増強の呪い……ですって」
「精力増強の呪い?」
「どちらかというと狂化の範囲かも。強すぎる精力は男の人を犯罪に走らせることもあるし……色で失脚する人もいるからね。陥れたいのが男だったら使えたかもしれないけど、金色の薔薇は全員女だからこれは復讐には使えないっていうか……」
「俺が」
「え?」
「俺がそれを、使うのはどうだろう。エリエット」
エリエットがライルフェンの顔を見ると、彼はいままで見たことのない表情をしていた。普段あまり表情の変化が豊かではない彼だが、目元と耳の先を赤く染め、口元を少しすねたようにむっと引き結んでいる。眉はわずかに寄せられ、なんだかせつなそうだった。
「ええ……どうしたのぉ……ライルフェン……。なんか変よ……。それにこれをあなたが使うって……それって……」
「俺はエルフだ。長命種だ。三年の寿命くらい誤差のようなものだ。それを使えば精力が増強されるのだろう? 俺が失った男性能力もそれで帰ってくるかもしれない」
「そ、そうだけど……」
挿入なしで睦み合うことは毎晩でもしているのに、エリエットはライルフェンが男性能力の回復に積極的になっていることに狼狽した。恩のあるエリエットを慰めるために手指や舌を貸してくれていただけだと、義理と責任感で相手をしているだけだと思っていた彼が能動的になっている。そしてそんな彼はエリエットにとって……。
(ら、ライルフェン、エッロ……! なにその顔!! そんな色っぽい顔で見つめないでよ……濡れちゃうッ!!)
エリエットの胸もまたどきんどきんと高鳴り、それに合わせて乳首と陰核、子宮がきゅん♡ と切なく啼いた。
「エリエット、俺は君を……抱いてみたい」
「ひゃえ………♡」
抱いて!!!!!! とエリエットは頭の中で絶叫したが、口から出たのは情けない小声だった。彼女は手に持っていたイヤーカフを震える手でライルフェンに手渡した。彼は受け取ったそれをすぐに左耳の軟骨に填める。そしておもむろに上半身の衣服を脱ぎ去った。
「おいで、エリエット」
「ひゃ、ふぁ……ひゃあい……♡」
エリエットは吸い寄せられるように椅子からベッドの方に移動する。腕を大きく広げて待つライルフェンの胸元に彼女はすぽんと収まった。
「来ました……♡」
「よしよし」
「んん……♡ はあっ……♡」
抱きしめて頭を撫でられ、性感帯がぶっ壊れているエリエットはそれだけで軽く絶頂する。熱い息を吐き、潤んだ目でぼうっと見上げるエリエットの顔を見たライルフェンはしばらく忘れていた昂ぶりを下腹に感じた。
「エリエット、触って見てくれ、これはどうだ」
「あ……わ……硬くなってきてる……」
「呪いというのはすごいものだな。最後までもってくれればいいのだが」
「窮屈そう、下も脱ご? わたしも脱ぐかっ、らっ、うひゃっ、長いッ!!」
パンパンに張っているライルフェンの前を寛げてやろうとエリエットが留め具を外してやると、中から今までで一番元気な状態のライルフェンのエルフ竿が勢いよく飛び出す。その人間離れした長さにエリエットは思わず驚きの声を上げた。ライルフェンはエリエットの下腹にその剛直をぐっと押し当てる。その陰茎の長さはエリエットの臍の位置を悠々と越えた。
「エリエット。俺のは、君のここまで入る」
「こ、こんなとこまで、ゴブリンにも入れられたこと、ないわ……」
「そうか。なら俺も君の初めてをもらえるということだな。嬉しく思う」
「ライルフェン……んう……♡」
ライルフェンはエリエットを横抱きに膝の上に乗せ、キスをしながら彼女の下着に指を忍ばせた。そこはすでにぐっしょりと濡れており、ぬるぬるとした熱い粘液が指に絡みつく。
「んんん、うむぅ……はッ、ああッ……くちゅくちゅ、イくぅ♡」
「は……もうイくのか。相変わらず敏感だな」
「だ、だってぇ……ライルフェンの指もう覚えちゃってるんだもんっ……これでくちゅくちゅされて毎晩イかされてるの、わたしぃ♡」
「そうだな。今日は俺も君のここでイくぞ」
「んにゃっ、あッ、か、かっこい……またイく♡」
ライルフェンが彼女の粘膜をかき回すたびに、ぶしゅっ、ぶしゅっ、と官能の潮が噴きあがり、彼の指は熱いぬかるみにきつく締め付けられる。これが指でなくて己が一物だったらどれだけ気持ちいいか……。久しぶりの明確な肉欲にライルフェンの目元がふっと笑みの弧を描いた。