“チャポン…”
「んっ…気持ちいい……」
心地の良い湯加減に私は思わずそう呟いた。
いつも入っている家のお風呂よりも小さく、狭い浴槽だが十分に足も伸ばせるし、入浴剤も使っている様なのでリラックス効果は期待できるだろう。
きっと、これがこの家の最大限のもてなしなのだ。そう考えると、身体だけではなく心までポカポカしてくるのを私は感じた。
……いや、きっとポカポカしてくる感じはそれだけが理由ではないのだろう。
「………出久」
そう考えた瞬間、自然と口からその名前が漏れた。
今日出会ったばかりの男の子の名前。出会ってからの総時間はおそらく数時間程度の関係。
あの少年と過ごした時間は家族はもちろん、家に来ているお手伝いさんや学友と過ごした時間の方がはるかに長いだろう。
だが、それなのにも関わらず、私は彼の事が気になって仕方がなかった。
「……出久」
再び彼の名を呼ぶ。すると、身体の内側から心地よくもどこかムズ痒い暖かさが全身に広がっていくのを感じた。
緑谷出久。出会った時から不思議な男の子だと思っていた。
『エンデヴァーだよね?もちろん好きなヒーローだよ!』
私のパパの事を怖がらずに“かっこいい”と言ってくれた男の子。
『ご両親と話が出来るなら、話した方がいいよ。言葉が届くんだから。』
怖い事があって、そこから逃げてしまった私に向き合う勇気をくれた男の子。
『君が、助けを求める顔をしてたから』
出会ったばかりだというのに、私に寄り添ってくれた男の子。
本当に短い時間しか共に過ごしていない。だけど、私の中の色々のモノを変えて、そして色々なモノを貰った。
あの姿を例えるなら……
「……ヒーロー」
そう、私の心を救ってくれたヒーロー。出久の姿はお仕事をするパパと同じくらいにかっこよくて、輝いて見えた。
あぁ、本当にかっこいい男の子だ。……そして、それ以上に不思議な子だと思う。
「……出、久…♡」
だって、私の頭の中は、もう出久の事でいっぱいにさせられているんだもの。
彼の事を考えただけで、身体の奥底が“キュン♡キュン♡”って切なくて、けれども愛おしい感覚を全身で感じる。
今までで感じた事のない不思議な感覚。でも、悪い気は全くしない。この不思議な気持ちは何なのだろう?
『……えっ、パパを好きになった理由?そうねぇ……
その時、頭の中で昔ママにパパと結婚した理由を聞いた場面が浮かんだ。あの時のママ、顔を真っ赤にしながらそう幸せそうに答えていたっけ…
……あぁ、そうか。あの時はよく分からなかったけど、そう言う事か。
「―――――これが、『好きになる』って事なんだ」
どうやら、私は出久から『好きになる』という素晴らしい感覚も与えて貰ったようだ。
「……良いお湯だった…♪」
お風呂から上がり、パジャマに着替えた私はそう呟いた。
身体の芯から温まり、とても気分がいい。入浴とはいいものだと改めて思った。
そう言えば、あの時公園で出久に家へ誘って貰えなかったら自分はお風呂どころか屋根の下で眠る事も叶わなかったのかもしれないのか。……そう考えると思わず血の気が引くのを感じた。
キャンプでもないのに野宿は流石に辛い。地面やアスファルトに寝そべるのは痛いだろうし、最悪の場合病気にかかってしまう恐れだってあるだろう。
我ながら無謀な事をしたものだ……そう言った意味でも今晩泊めてくれた緑谷家には感謝してもしきれないのだろう。
……お泊り。
……………出久と一つ、屋根の下。
「……………/////」
そう意識した時、私は頬に熱いものを感じた。
改めて考えると、自分は結構とんでもない事をしているのではないだろうか?
家族旅行などで家以外の場所へ泊った事は経験があるが、流石に友達の、それも男の子の家へ泊るなんて今まで経験して来なかった。
おまけに今日泊めてもらう男の子はただの友達ではない。自分でも先程自覚したばかりであるが、その……気になっている男の子の家なのだ。
好きな男の家に転がり込み、泊めて貰う。まるでクラスメイトの女の子たちが見ている恋愛ドラマでありそうなロマンチックな展開だ。
そんな展開に“キャー!キャー!”騒いでいたクラスメイト達。あの時はなぜそんなに騒ぐのか気持ちが理解できなかったが……今なら分かる。心臓が今にも飛び出してしまいそうなくらいに高鳴ってるし、現在進行形で思わず叫び出したい気分になってるもの。多分、次会う時には同じ話題で盛り上がれるだろうなぁ…
「…………あそこが、出久の部屋…」
そう考えていると、自然と視線は件の男の子の部屋へと向かう。
今日私が寝る部屋は流石に出久の部屋ではない。出久のお母さんのいくら友達とは言え異性の部屋へ泊るのは嫌だろうという計らいにより使っていない部屋に布団を敷いて寝る事となっている。
そう言われた時は『別に出久と同じ部屋でもいいのに…』と思ったが、今となってはあの配慮はありがたかった。だって、出久と同じ家の中で一晩過ごすと考えただけでこんなにもドキドキするのだ。こんな状態で出久の部屋で寝泊まりなぞ到底無理だろう。絶対に緊張で一睡もできないと確信を持てる。
もし、そんな事になってしまっては…//////
“あっ……んっ……”
「……?」
そんな事を考えた時、ふと何者かの声(…?)の様なものが私の鼓膜を震わせた。
……聞こえてきた声は音の高さ的に女性を彷彿とさせたが、出久のお母さんにしては少し声が若々しすぎる…いや、幼過ぎる気がする。
だが、この家には現在他に女の人はいないはずだ。……つまり、気のせいか?
“んんっ…!そ…こぉ……♡”
ッ!? いや、気のせいではない。今、確かに謎の声を私ははっきりと聞いた。
(……誰か、いる?)
私はこの家については詳しくは知らない。もしかしたら、あの時紹介はして貰えていなかっただけで出久の姉か妹、もしくは同居人が住んでいるのかもしれない。
だが、そうでない可能性も否定はできない。もしも泥棒の様な悪意ある侵入者であった場合、緑谷家の住民に危害が及ぶかもしれない。
「確かめなきゃ…!」
それは嫌だ。今日1日で出久やその家族にはお世話になったのだ。そんな危険性があるにもかかわらず見過ごすなんて出来ない。
そう考えた私は、音の聞こえる方向へとゆっくりと歩みを進める。
一歩、また一歩と静かに近づき、そして―――
(出久の、部屋…)
その音は、出久の部屋から響いている事に気が付いた。
もしかしたら、出久が危ない目に遭っているのかもしれない。
もしそうだったら助けなければ!…でも、こういった場合はまずは冷静に場を見極めるべきだとパパがエンデヴァーで活動していた時に言っていた。念のためまずは部屋の様子を伺おう。
そう考えた私は音を立てずに慎重に扉を開け、扉の隙間から部屋の中を覗き見る。
「はっ!はぁっ!……か、かっちゃん。かっちゃん…!」
「んほぉ♡おぉん♡……い、いい♡そこ、めっちゃ気持ちいいトコにあたるッ♡」
―――――部屋の中には、出久と女が裸で抱き合っている光景が広がっていた。
「―――――ッ」
思わず声が出そうになるのをなんとか両手で口を塞いで耐える。
本当は今すぐにでも叫び声を上げたい程に驚いているが、なんとなく声を出してはいけない気がしたからだ。
(なっ、なにをしてるの……!?)
私は出久が何をしているのか理解できず、部屋の2人の状況をマジマジと見てしまう。
「はぁ!はぁ!」パンパンッ!
薄暗い部屋の中、出久は裸で、同じく裸の女へと抱き合い、女の片足を持ったまま激しく腰を打ちつけている。
辛そうに息を荒くさせているが、とても集中しているのがその表情から見て取れた。
「ぅおッ♡っん♡っん♡」
出久に腰を叩きつけられている女の方は、まるで出久の腰の動きに合わせるかのような変な声を上げている。
あの女は確か……バクゴー、だったか?
出久のただの友達で、妙に出久に馴れ馴れしいうっとおしい脳筋女。
あの女は私がお風呂に入る前に帰ったはずだ。それが何故、出久と裸で抱き合っているのだろうか?
「っんん♡……へ、へへっ♡ど、どうしたよ♡知らねぇ女連れ込んでたくせに、いつも通り俺の身体に夢中じゃねぇか♡……なぁ、やっぱり俺の身体の方がいいだろ♡」
「うっ…!そ、それは……!」
2人はまるで内緒話でもするかのように互いに顔を寄せ、小声で語り合っている。
何を言っているのかは聞き取れないが、とても親密で2人にしか分からない様な内容である事がなんとなく分かった。……なんか、気にくわない。
そんな2人の顔を見たくなくて、私は視線を下にずらす。そして視線は、出久の叩きつけられる腰に自然と向いていた。
(あ、あれって……ッ!?)
その時、私は気が付いた。2人の身体の一部がロボットの様に合体している事に。
出久の…おち、……おちんちんがバクゴーのおまんこに入り込んでいる事に。
『あっ、あそこにちんちんが入るの…!?』と内心驚愕しつつ、ふと、私の頭の中にはとある光景が浮かんでいた。
その光景は、あの夜の事――――裸のパパが、裸のママに覆いかぶさっていじめている光景。
(出久も、同じことをしてる…?)
あの時にパパ達とは体勢は違う。だが、私は出久がいまヤっている事は、パパがヤっていた事と同じ事だという事を直感していた。
バクゴーは出久の友達。その友達に対してあんなに腰を強く打ちつけ、なおかつ
出久もパパと同じでとても酷い行いをしている。
認めたくない。自分の好きになった男の子があんな事をするなんて。
信じたくない。自分の辛い思いを受け止めてくれた出久が、パパと同じ事をしているなんて。
裏切られた。希望を打ち砕かれた。そんな思いが頭の中をめぐる。
……それなのに―――――
(バクゴー…とっても気持ちよさそう……)
―――――私は、2人の行為から目を離せなかった。
確かにバクゴーは辛そうな表情と声を上げている。だけど、それ以上に気持ちよさそうに出久と視線を合わせ、あの行為を楽しんでいる様に見えた。まるで、心の底から繋がっている事を喜んでいるかのような感じだ。
そして、それは出久も同じだと思った。心の底からバクゴーとの行為を楽しみ、深め合っている。以心伝心という言葉が一番似合う状況だと感じた。
例えば、スポーツ。チーム戦で行うスポーツは互いに身体を動かし、困難に立ち向かい、絆を深める事が出来るだろう。だが、2人が行っている事はスポーツと言えるような代物ではない。ただ、股と股を擦りつけ合っているだけだ。
……そんな行為が…
(そんなに…気持ちいいの……?)
“くちゅり…♡”
「っん…♡」
気が付くと、私は2人の行為を見ながらお股の穴を弄くっていた。
「はっ♡はっ♡……はうッ、ん♡」
いつもはおしっこをする時と身体を洗う時くらいしか触らない股。
そんな股の穴に指を入れ、上の方に位置している“ぷっくり♡”としたお豆をクリクリと触ってみた。
「はぁ…♡はぁ…♡」
変な感覚が全身を包む。今にもおしっこが漏れそうなムズムズとした感覚と穴の中に異物が入り込んだ感覚、色々なモノが交じり合った不思議な感覚だ。
もどかしく、焦燥感に似たような落ち着かない感じがする。
「ふっ…♡んにゅぅ…♡」
―――――だが、心地いい。
ずっと触っていたくなるような気持ちの良い感じだ。
あぁ、お股を触るのがこんなにも気持ちがいなんて知らなかった。
本当に気持ちいい……だけど、何かが足りないと思うのは何故だろう?
「はぁ…!はぁ! かっちゃん、そろそろ……!」
「ほ゛っ♡…お゛んんっ♡…あ、あぁ、いいぜ♡受け止めてやるよぉ…♡だから、いっぱい吐き出し…な……♡」
夢中で股を弄くっていると、部屋の2人が何かの言葉を交わした。
それに気が付いたと同時だった。
“ぱん!ぱん!……パァン!!”
“どぴゅるるるるるるる!!どぴゅ!ドククッ!!”
「お゛っ♡♡♡ほおぉぉぉぉぉ…♡」
出久が腰をバクゴーにピッタリとくっ付け、何かが流れる音が聞こえたと思うと、すぐにバクゴーが吠えた。
情報が多すぎて何が起こった分からないが、2人の表情を見たら分かる。――――たった今、これまで以上に気持ちいい事が起こったのだと。
「おっ♡おぉっ♡……あはっ♡すっげぇ
「うっ!……別に浮気なんてしてないし…」
互いにしか聞こえない声量でしゃべりつつ、出久はバクゴーのおまんこからおちんちんを抜いた。
“ボロン…!”
「……ッ!?!?」
その光景を見た私は思わず息を飲んだ。
おっきい。出久のおちんちんが私が思っていたよりはるかに大きかったのだ。
すごい……お兄ちゃん達のよりももっとずっと大きい。いや、昔一度だけ見たお父さんのよりも大きいかもしれない。
あ、あんな大きいのがおまんこに入ってたの…!?
“じわ…♡”
そう思った瞬間、何故かお股から水が湧き出てきたのを感じた。
おしっことは違う、ねっとりと熱い液体。正体は不明だが、何故だかその液体にドキドキするような気がした。
「……白々しいぞおい。じゃあもっと解らせてやるよぉ♡……っん♡」
“ちゅ♡”
バクゴーが何か言ったかと思うと、2人はキスを始めた。
「ちゅぱ♡ちゅる♡…じゅりゅ♡」
「ずずっ!じゅぷぷ!!」
パパとママが普段やっている様な唇同士を合わせるものではない、舌と舌を重ね合わせ、激しく動いているのが見えた。
先程のお股同士での交わりと同じくらいに激しく、深い交わりだ。
(―――――欲しい)
そんな2人を見て、自然とその言葉が浮かんだ。
(―――――欲しい)
私も、出久の舌が。
(―――――欲しい)
私も、出久との深い繋がりが。
(―――――欲しい)
私も…………出久のおちんちんが。
(―――――欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい♡)
自分でも制御できない程にあふれて来る思い。
そんな思いを慰めるかのように、私は2人を見ながらお股を弄り続けたのだった。
『――――トラウマが別の形に昇華しおった、か』
その行為を、何者かに見られているなどとは、夢にも思わなかった。
拙者ロリショタの初オナニーは芸術的美しさがあると確信してる侍。初恋を自覚した焦凍ちゃんに再びセックスを見せつけ性癖を歪められたから大満足で候。
焦凍ちゃん初登場から数話続けてるのにまだ性行為に持って行けてない二次創作があるらしい。速筆作者になりてぇなぁ、私もなぁ……
エンデヴァー登場回の感想欄の盛り上がり方が異常過ぎませんかねぇ…?
そんなに炎司が好きだったのか、ウルトラマン(違う)
ここまでご拝読ありがとうございました