エピローグ的なもの思いついたからあれは嘘だ。
私、緑谷引子の人生は平凡な物なのだと思う。
ごく普通の家庭にいまいちパッとしない個性を持って産まれ、普通の学生生活を送り、普通に結婚し、普通に子宝にも恵まれた。
……旦那の関係で色々と波乱はあったが、あの人と結ばれた事は胸を張って幸せだと言える。むしろこれを幸せと言わない方が罰当たりという物である。
現在旦那は海外へ単身赴任中で中々会えないが、彼との間に授かった息子もいるのだ。寂しくはなかった。
女手一つでの子育て。大変な事も多いが、息子もいい子に育ってくれているので、ある程度うまくやっていけていると思う。
まぁ何が言いたいかと言うと、この様に私の人生は平凡だが幸せだという事だ。
そんな私だが、最近嬉しく思える事があった。
「ふんふふ~ん♪」
食器のしつこい油汚れを相手にしている時やお風呂の黒カビを掃除している時といった大変な家事の最中でもこうして思わず鼻歌を歌ってしまう程だ。
その嬉しく思っていることは、大きく分けて2つある。
まず1つは、私が想像しているよりも息子が強い子に育ってくれている場面が見れた事だ。
私の息子は無個性と診断されていた。
無個性。それはこの個性社会にとってとても重いハンデとなる。場合によっては無個性である事を差別されてしまう時だってあるだろう。息子の夢である「ヒーローになる」なんて、夢のまた夢だ。
その事実に息子も落胆していた。しかし、私は内心安堵していた。
息子が夢を閉ざされた事を喜ぶなんて、我ながら悪い母親だと思う。しかし、どうしても嬉しく思ってしまうのだ。
それは何故か、それは夫の個性が深く関係している。
夫の家系は長男が代々とある個性を引き継ぐ特異体質らしいのだが、その個性が最悪なのだ。……どんな個性なのかの説明は省く。結婚しているとはいえ、私も女だ。あんな汚らしいもの、口に出したくもない。
………ま、まぁ、その個性で私も良い思いをしたことも事実だが…あんな女泣かせの個性を息子に引き継いで欲しくなかったのだ。
だが、最近息子がその忌むべき個性を受け継いでしまっていることが分かった。
私は呪った。自分自身の運命を、この世の理不尽を。
何故、あんな個性を息子に引き継がせてしまったのだろう?あんな個性、絶対に息子の為にならないのに。逆に破滅させてしまうかもしれないのに。
(あぁ、神様、私は何かをしてしまったのでしょうか?ならば罰は私にお与えください。息子は何も関係がないのです)
あの子にあの個性が受け継がれたと分かった時、私は思わず神に許しを請うた。
いや、もしかしたら神はいないのかもしれない。だって、神がいるのならば、息子はこんなに可哀そうな個性を受け継がれなかったのだから。
『大丈夫だよお母さん!僕、こんな個性になんか絶対に負けないよ!…お母さん、僕に個性をありがとう』
しかし、嘆く私に向かってあの子はそう言ってくれたのだ。
忌むべき個性と向き合うと。個性を持たせてくれて、産んでくれてありがとうと。
その時、私は救われた気持ちになった。ずっと息子を欺いていた事も、無個性で産んでしまった事も、あの子は全て受け止め、私を許してくれたのだ。
どうやら、私の知らないうちに息子は大きく、強く成長してくれていた様だ。それが嬉しくないわけがなかった。
これが嬉しい事の1つ目。これに加えてもう一つこの出来事と同じ位に嬉しかったことがあるのだ。
それは――――
“ガチャ”
「ただいまー!」
「お邪魔しまーす!」
おっと、噂をすれば帰って来てくれたようだ。
「出久、お帰りなさい。そしていらっしゃい、勝妃ちゃん」
私は笑みを浮かべて息子と、その友達を迎え入れた。
私が嬉しかったことの2つ目。それは出久の友人関係についてだ。
少し前から、出久は友人関係が上手くいっていなかった。
大人の中でも無個性に厳しい態度を取る人間は少なくない。それが幼くて視野が狭い子どもならばなおさらそう言った態度を取る者は多くなるだろう。
そういった者が年を重ねるごとに増えていき、逆に友人は減っていき、いつしか幼馴染である勝妃ちゃんとの関係も悪くなってしまっていた様だ。
毎日暗い顔で帰って来る息子の姿を見て何もなかったと考えるほど私は愚かではない。だが、母親の私が何処まで立ち入っていいのか、原因の一旦である私が踏み込む資格があるのか、引っ込み思案気味の私はその答えが出ないまま長い間モンモンとしているだけであった。
しかし、どうやらその問題が最近解決した様なのだ。
理由は分からないが…
関係が修復された事をきっかけに、学校で出久の事をからかって来る学友たちから勝妃ちゃんが守ってくれるようになったらしく、学校で出久の事を悪く言う人間はもうあまりいないらしい。むしろ勝妃ちゃん関係であったり、前々からいじめられている他の子を庇ったりしていた繋がりで友人も増えているらしい。
「女の子に守って貰うって、なんだかカッコ悪いよぉ…」と出久は苦言を漏らしていたが、その顔には笑みが浮かんでいた。
息子がちゃんと心から笑っていられる。これに勝る幸せなんてないのだ。
「勝妃ちゃん、今日も遊びに来てくれてありがとね」
「いえ、そんなお礼を言われる事じゃないので…逆に毎日押しかけてすみません」
「うふふ、いいのよ。勝妃ちゃんが遊びに来てくれるのはおばさんも嬉しいから。出久だって『今日もかっちゃん来るからー!』って出がけに行ってくる位に楽しみみたいだし」
「お、お母さんッ!」
私の言葉に顔を真っ赤にする息子。しかし、言われた事は事実なので否定はせず、ただあわあわと慌てるだけであった。
そう、会話から分かる通り、関係が修復されたから勝妃ちゃんは毎日のように家へ遊びに来るようになった。
最初は息子が友達を連れて来るなんて事自体久しぶりの事であった為嬉しさよりも動揺が勝ってしまったのは今でも覚えている。あれからも遊びに来る回数も増え、今では日常の一コマとなっていた。
なんなら夕飯も一緒に食べるし、週末はそのまま泊まっていく事も珍しくはなかった。
幸い、勝妃ちゃんの両親とウチは親しい関係でお泊りの連絡も簡単だし、食事についても旦那の分も用意していた時期に戻っただけなので苦ではなかった。むしろ食卓が賑やかになって私自身も楽しいと感じている。
何より、自分の息子が友人に慕われているという事実が何よりも嬉しいのだ。
「勝妃ちゃん、今日は泊って行くのよね?」
「はい!ばb……お母さんにもちゃんと言ってきたので問題ないかと思います」
「あらっ、なら勝妃ちゃん家への連絡はしなくても大丈夫そうね。前もって言ってくれておばさん助かるわ~」
「えへへ/////」
褒められた事に勝妃ちゃんは照れくさそうに笑う。
本当に良い子よね勝妃ちゃん。もしも私が娘を産んでいたらこんな感じだったのかしら?
なんだか偶に勝妃ちゃんを自分の娘と誤認する時があるのよね。……どうにかして出久を婿に貰ってくれないかしら?
………いや、やめよう。これ以上勝妃ちゃんに求めるのは欲張りってものね。それに、出久の個性的にも…あぁ、考えたくない!昔の私のように旦那(とチンポ)依存症になる子なんて見たくないわぁ!!
「? どうかしたのお母さん?」
「ッ! い、いえ!何でもないわよ……あっ!隣の家へ回覧板持って行かなくちゃ!!」
私は邪な考えをしてしまった事を誤魔化すようにわざとらしく言った。
さ、流石にアレな考えだったわね。やっぱちまだ自分の中で動揺している様だわ…反省しなくちゃ。
「そ、それじゃあお母さん、お隣に回覧板持って行くから、2人で仲良くお留守番してるのよ」
「はーい!」
「は、はいっ」
そう元気よく返事をする2人。
……あぁ、本当に仲直り出来てよかったね、出久。
………お母さん、さっきの考えを抱いてしまった事が恥ずかしよ。これは…お隣さんと少し世間話でもして心を落ち着かせよう。
「それじゃ、行ってきま~す!」
そう言って私は玄関を出た。
その時、勝妃ちゃんが友人の顔から雌の顔に豹変した事に気付かぬまま…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
“バタンッ!”
そんな音を立てて玄関の扉が閉まった。
その後すぐに“カッ…カッ…”というサンダルとアスファルトが擦れる足音が聞こえ、その音が段々と遠のいて、やがて聞こえなくなった。
その音が、お母さんが本当にこの家から離れてお隣さんへ向かった事を証明していた。
つまり、これで正真正銘この家に居るのは僕とかっちゃんだけとなったのだ。
「ふぅ…」
そうわかるや否や、僕は思わず安堵のため息を吐いた。
はぁ~緊張した。ただ友達が遊びに来るだけのイベントで別にやましい事をしてるわけじゃないんだけど…なんか変に緊張するんだよね~
“ツン♡”
「うひぃ!?」
しかし、安堵したのもつかの間、すぐに股間が何かに突かれたような刺激を感じてそんな声を上げてしまう。
「へっ♡なぁにマヌケな声上げてんだよ♡」
そんな声が聞こえたと同時に僕は視線を下にやる。すると、僕の股間の前で人差し指だけを立てているかっちゃんの手が見えた。
そう、チンコから感じた刺激は彼女が僕のチンコを突いたものだったのだ。
「し、仕方ないじゃないか…!急にチンコを触られたら誰だって“ツン♡ツン♡”おうふっ!」
「何が急にだよぉ…♡
僕の反論を遮るように彼女は再び僕のチンコを突いた。
“いつもの事”。そう、彼女の言う通り、かっちゃんとのこの行為は今日に始まった事ではない。日常的に行われているのだ。
かっちゃんと初めて本気エッチをしたあの日。あの日から僕の人生は一転した。
まず、かっちゃんから日常的に受けていたいじめはなくなったし、無個性を理由に僕をいじめてきた人達についても、かっちゃんが圧をかけて無理矢理やめさせたのだ。
元々女ガキ大将みたいな立場だったかっちゃんが『今日から俺以外でデクを悪く言った奴は殺す…!』とスゴ味の聞いた声で他の友達に言っただけでいじめがピタリと止まったのは僕自身ビビってしまったのは記憶に新しい。というかあの時のかっちゃん、怖すぎて忘れらんねぇよ…
それからも細かい変化はあったのだが、一番大きく変わったのはかっちゃんが僕の家に入り浸るようになった事であろう。
入り浸るようになった理由?………それはもちろん、僕との
あの日から、僕とかっちゃんは互いの身体を求め続けていた。
学校の休み時間で、移動教室の途中で、放課後の公園で…空いた時間を見つけては人気のない場所へ行き、欲望のままに互いの身体を貪ったのだ。
それが段々とエスカレートしていき、いつしかそれらの時間では足りないと感じてしまい、とうとう遊びに来るという名目で僕の家の中でヤってしまうまでになったのだ。
「だ、駄目だよかっちゃん…お母さん、帰ってきちゃうからぁ……!」
「心配ねぇよ♡おばさんの事だからとお隣さんと世間話で10分は戻って来ねぇから♡…それに、駄目って言ってる割には普通に勃ってるじゃねぇか♡」
「む…!」
彼女の言う通りだ。
この状況はまずいと感じながらも、そんな僕の思惑に真っ向から逆らう様に僕のチンコは“ビンッ!ビンッ!”と勃起していたのだ。
「へへっ♡期待してたの丸わかりだぜぇ~♡全く、悪いチンポだよなぁ~♡」
“シコ♡シコ♡”
そう言うや否や、かっちゃんは僕のパンツの中に手を突っ込み、そのまま生チンコを手で扱き始めた。
うっわぁ…!すごっ…!
彼女の5本の指がそれぞれ別の生き物のように動き、チンコに絡みついてくる。
皮を捲る指、裏筋を擦る指、亀頭を重点的に攻める指…全く違う種類の刺激が僕のチンコを快楽の楽園へと誘ってくるのだ。
元々天才肌のかっちゃんだが、まさかエッチ方面でも天才だとは思わなかった。
あの日以降、かっちゃんは保険の教科書やインターネットを駆使して性に関して勉強しているらしく、日に日にいやらしさが増していく。今ではあらゆる隠語や淫行を使いこなすことが出来るまでに成長していたのであった。
「おらおらっ♡さっさと
僕の耳元でかっちゃんが囁く。
まるで息を吐くかのような静かで、鼓膜をくすぐるような声。
その声が直接脳へと響き、興奮でアドレナリンを増産しまくっているのが分かる。
あぁ、ちんちんが幸せだぁ…
「“ドピュッ♡”と射精♡女の手で子種の無駄打ち♡本当、負け犬の射精だよなぁ~♡」
かっちゃんの手が、言葉が僕の心とチンコを責め立てる。
あぁ、もうイ――――
“がちゃ!”
「ッ」
「ただいまぁ~。お隣さん留守だったからそのまま帰って来たよ~」
僕が射精する寸前、お母さんが帰って来てしまった。
お母さんの突然の帰宅にかっちゃんも驚いた様で、すごい速さでパンツから手を引き抜いた。
「あらっ?どうしたの2人共、玄関先で突っ立って…」
「あ、あぁ、おばさん、何でもないですよ。ただ最近活躍しているヒーローは誰かって話し合ってたら白熱しちゃって…そ、それより夕飯の用意手伝いますよ!俺、最近家事を覚えたくって!」
「そ、そう?…なら、お願いしちゃおうかしら」
訝し気にこちらを見ていたお母さんであったが、かっちゃんが上手く丸め込むことに成功し、もう気にも留めていない様子で台所へと向かった。
あ、危なかった…前にお母さんに「個性になんか負けない!」発言をした手前、かっちゃんに手コキされているところなんて見られたら流石に合わせる顔がないよ…
寸止めされたのは少し…すこ~しだけ!名残惜しいけど、これは仕方がないよね。こんな所でエッチな事をしようとした僕が悪いんだ。
よし、僕も男だ。ここはきっぱりと諦めて…
「続きは今夜…なっ♡」
諦めようとした瞬間、かっちゃんがボソッと耳元で囁いた。
彼女はそう言った後、お母さんについていく。そして一瞬だけ振り返り、指で輪っかを作って輪の中を“レロレロ♡”と舌で下品に動かした。
その後何事もなかったかのように再びお母さんについていくかっちゃんの背を、僕は呆然と眺めるしかなかった。
“イラッ!イライラッ!”
“ムクッ!ムクムクッ!“
…………お母さんごめんなさい。僕、個性に負けそうです。
拙者幼馴染同士が親の目を盗んで家でエッチするシチュ好き好き侍。その展開が書きたおが為だけにエピローグを急遽書いてしまったで候。
ちなみに最後で引子さんが帰って来なかった場合はあのまま玄関でイった後、部屋に連れ込んでイチャラブセックスが始まった模様(い つ も の)
ヒロアカ熱はまだ冷めてないから書けそうなのマジでビビるわ…
ただ、ちょっと業務連絡。近日中にやっときたい事あるから多分更新止まるわ。
少しずつ書いていこうとは思ってるんだけど…やっときたい事がどれくらいで終わるか自分でもよくわかんないのよね。そんなにいないと思うけど、楽しみに待っててくれてる人はごめんやで。
ここまでご拝読ありがとうございました