【コードギアス/ロストカラーズ】Hidden Rainbow ― ライ×生徒会ハーレムIF ― 作:o-fan
朝の陽ざしでまぶたを照らされながら、ライが最初に感じたのは甘い味だった。
太陽の香りがするのは部屋のせいではない。何者かが部屋へと侵入したのを確信しながら警戒心をもたなかったのは、唇に感じる甘い感触と体全体を覆う柔らかい感触を覚えていたからだった。
「んちゅ……ちゅる、ん、あっ、起きた?」
最初に目に入ったのは、陽ざしに照らされてテラテラと光る橙色の長髪。そしてこちらを見下ろす淡い黄色のぱっちりとした瞳。
口元は少し濡れ、頬を紅く染めて羞恥の抜けていない微笑みを向けるのは、
「おはよう、シャーリー」
「おはよ。男の子って、本当に朝から欲情してるのね……」
部屋に侵入してライに覆いかぶさり口づけていたことはさも当然のように、制服姿のシャーリーはライの固くなった朝の生理現象をさすさすと毛布の上から撫でている。
「それは仕方ないんだ……。欲情してるのはシャーリーだろ?」
ライが腕をシャーリーの背に回すと、シャーリーは抵抗せずに、むしろ全体重をそのままライに預けて口づけを再開する。
「んむちゅ……だってライ、この前はカレンとお泊りしたんでしょ? 今日は私の日。朝から待ちきれなかったんだから……♡」
朝から極上の美少女のキス。多数の美女を抱えるライにとって、性欲はむしろ尽きることなくあふれるばかりで、シャーリーの積極的な姿勢は上等ばっちこい、さっそく朝立ちの息子を晒そうとしたが、
「動かないの」
シャーリーの人差し指で唇を押され、ライは停止。シャーリーは手をライの毛布内部へと侵入させると、ズボン、パンツへとよどみない手つきで侵入し、固く熱いライのライを握り込んだ。
クニュ……クニュクニュ、クチュクチュクチュクチュ……!
「ふふっ、ライのもう濡れてきてる。朝から変態だね……♡」
シャーリーはささやきながらライの唇に唇で触れ、薄く目を開きながらライの反応を計っているかのようだった。
我慢汁があふれ、シャーリーの手の中で水音を作り、柔らかい女性の手のひらと指の凹凸にしごかれて、ライは「ぅあ」と腰を少し浮かせた。
「くっぁっ、シャーリーだって、変態だろ……?」
「ライほどじゃないもん。それにこれは、ライが他の子に目を向けないようにするために、仕方ないんだから……んちゅぅちゅるる、れろちゅぱ♡」
口づけされながら全体重をかけられ、制服越しにすりつけられる彼女の双丘。薄目の視線を浴びながら行われる熱烈な舌と唇の乱舞。そして絶妙なリズムと力具合でゴシゴシとこすられ続ける男根。
「しゃ、りっ、もうでっんんっ」
このままでは毛布内部がひどいことになる。だが、ここから逃れる術をライは知らない。知りたくもない。
グチュヌチュグヌチュグチュヌチュ♡♡♡
「んむちゅ♡ ライんちゅっ♡ あむんちゅちゅぱっ♡ ほら、ライ♡ ……はい、おしまい」
「えっ」
フィニッシュ目前、シャーリーは突如としてライから離れ、ハンカチで手と口元を拭い、ライの部屋の姿見を利用して制服と髪を整え、
「ほら顔洗ってね。朝ごはんできてるから。すぐ用意してよね」
「え、ちょ」
焦りと戸惑いのライ、この男根はどうすれば。するとシャーリーはライに「チュ」と一瞬だけ口づけ、
「おあずけ。あとでちゃんとしてあげるから、出しちゃダメ」
「なっ、なっ!?」
「さ、先行ってるからー!」
シャーリーは平静を装いながらも頬は赤いまま、ライの部屋から出ていってしまった。
「そんな……!」
ライを襲うまさかのシャーリーによる射精管理。破ることもできたが、「はやくー! ごはんー!」とシャーリーの呼びかけが聞こえ、そそくさと朝の準備をせざるを得なかった。
今日は平日。
多忙なライだったが、最近はアッシュフォード学園に無事登校できる日が増えていた。その理由はゼロによる休暇命令ではない。
「ライさん、おはようございます。今日はシャーリーさんが、朝食作りを手伝ってくださったんです。一緒に食べましょう?」
「おはようナナリー。もちろん、ありがとうシャーリー」
「ふふ、どういたしまして」
アッシュフォード学園内、ライとナナリーのいつもの食卓に、ルルーシュはいない。ゼロとしてフジ周辺の行政特区日本に行ったり色々と忙しいのは、ライにもわかっていた。そのため、ライはアッシュフォード学園に滞在している時は、ナナリーと食事を共にしている。
今日はシャーリーも席についていた。一瞬迷ったライは、いつものようにナナリーに近づいて朝の口づけをしようとしたが、ナナリーに手で制される。
「今日はダメですよ。シャーリーさんの日ですから」
「そう?」
シャーリーは「む」と一度頬を膨らませたあと、「はぁ」と息を吐いて、
「……ほっぺなら許す。ごめんねナナちゃん」
「いいえ。こういう日は大事ですから。あの、よければシャーリーさんからも私にキスしていただけますか?」
「え、わ、わたしもっ!?」
「はいっ♪」
ハーレムプレイしている時は当たり前のようにこの二人もレズベロチューしていた気がしないでもないが、そう突っ込むのは野暮だろうとライは見守っていた。
シャーリーは少し視線を反らしながらも、ライと挟むようにしてナナリーに近づき、ライと一緒に、
「「チュッ」」
と、ナナリーの頬に口づけた。するとすぐにナナリーが「チュ、チュ」とライの頬とシャーリーの頬に口づけを返す。
「ふふ、お兄様がこの光景を見たら、倒れてしまうかも」
「!? ルル……その程度で済むかなあ……?」
「うん……」
何故か悪逆皇帝の姿がライの脳裏に浮かんだが、すぐに顔を振ってかき消した。
ナナリーの隣にライ、ライの隣にシャーリーが座って朝食につく中、ナナリーは最近の話題を振る。
変化があった。
「転入生の神楽耶さんと、ユフィねえさ……ユフィさんと、お友達になれましたの。ライさんの話題で、すぐ仲良くなれたんですよ」
そう、ライも目を疑ったのだが、ユーフェミアと皇神楽耶が、アッシュフォード学園に転入してきたのだ。
表向きは二人共学位が途中だったため、アッシュフォード学園で学位を取り切るとのことだったが、本質はシャーリーですら知っていた。
「神楽耶さんも日本の凄い人で、行政特区日本、トウキョウ租界にまた作る関係でこっちに来たんだっけ。私はそういうのよくわかんないけど……」
「そうだね……」
ライがアッシュフォード学園に戻された理由。キョウト六家盟主皇神楽耶、ユーフェミア皇女の行政特区日本にまつわる極秘会談、それらのまとめ役として、ライは学園に戻っていた。
(ナナリーは嬉しそうだ。ユフィと過ごせる時間が増えたのだろう。神楽耶も明るくて協力的だし、このまま行けば本当に平和的に日本独立が……)
ライがナナリーの口元を吹きながら考え事をしていると、
カリッ。
「!?」
ライが股間に感じた、細い指先でさすられる感触。となりのシャーリーへ目を向けると、シャーリーは素知らぬ顔でベーコンを食べながら、左手でライの股間を撫で、指先で亀頭部分を見つけるとカリカリと指でかいていた。
「どうしました、ライさん?」
「い!? いや、なんでもないよ」
「ふふ、もしかして、シャーリーさんにいたずらされてますか?」
「えっ!?」
声を上げたのはシャーリーだった、慌ててライの股間から手を離し、
「い、いやだなあナナちゃん。そんなことしないよう」
「ふふ、かまいませんよ。ライさんって目を離したらすぐいなくなっちゃうかもしれませんし、一時も無駄にはできません。今日は皆で決めた、シャーリーさんの日ですから」
「うう……ナナちゃん優しい……。よし、ナナちゃん、朝食の間は一緒にライにいたずらしよう!」
「はい♪」
「いや、朝食を食べようよ二人共……」
ライは二人から体を撫でられたり、頬に口づけされつつ、会話はユーフェミアと神楽耶の話題へ。
ナナリーは楽しそうに言う。
「ユフィねえさ……ユフィさんが」
シャーリーがくすりと笑い、
「ユフィ姉さまって呼んでいいよナナちゃん。私もユフィって呼んでるし」
「あ、すみません……。ユフィ姉様と神楽耶さん、正式に生徒会に入るみたいですよ。ヴィレッタ先生も、生徒会と水泳部の兼任顧問になるそうです」
「あーそれでヴィレッタ先生この前プールに来てたんだ。ジロジロ見られたからなんかしちゃったのかと思ったけど、私が生徒会掛け持ちしてるからかな?」
ライは別の思考、
(ヴィレッタ先生、元々は黒の騎士団に協力している生徒の調査に来てたけど、最近はジェレミア先生と一緒にすっかりユフィの護衛になってたな。スザクは富士山の行政特区日本にかかりきりみたいだし。ジェレミア先生はやる気が暴走してて、ヴィレッタ先生は苦労してそうだが……。あっ!?)
ライが思考を中断したのは、再びシャーリーの左手が自身の股間部に襲い掛かったからだった。ズボンの中で硬度を持ちつつあるそれを、シャーリーは裏筋をなぞるように手のひらから指先で撫で、亀頭部分を指先でつまむと、コリコリと指先でこすってしごいていく。
シャーリーは流し目を送りながら、
「はっきりさせておきたいんだけど……ライ、もしかして、ユフィと神楽耶ちゃんも生徒会だからハーレム入りとか、考えてない?」
「うっ」
「あら、シャーリーさんは知らないのですか? 元々この関係は、神楽耶さんがミレイさんに提案したそうですよ。それをライさんが受け入れて……」
コリコリコリコリコリコリッ!!
「聞・い・て・な・い!!」
「ま、まってシャーリー、で、出ちゃっ!?」
ナナリーは気づいているのかいないのか、
「ふふ、ライさん、ヴィレッタ先生とも最近よく二人っきりでお話しされてますもんね。私はライさんがよろしければ、3人増えても構いませんよ。『生徒会』に♡」
その言葉を聞いたライが一瞬体のこわばりを解いてしまう。その緊張のゆるみが、シャーリーには直に伝わった。
コリコリコリコリッコリッ!!
(あっ出っ)
ギュウウウウウウ!!
「ぃぃっ!?」
すかさずシャーリーは手を離し、男根の根元を指で覆って押さえつけた。ライは軽い絶頂感覚を味わいつつも射精はできず。
そんな震えて動けないライをシャーリーは見届け、さっと手を離して、
「ナナちゃん、食器片してあげるね。今日も学校頑張ろうっ!」
「ありがとうございます。ライさん、一緒に行きましょう」
「……う、うん」
ライがシャーリーをチラリと見ると、シャーリーはジトっとした目でライを見つつ、尖らせた唇の中に自身の一指し指を差し込んで「ちゅぽん」と音を出した後、ライの耳に唇を近づけ、
「まだダメ。昼休みに、ね」
とささやいて、ナナリーの車椅子を押しながら行ってしまった。
当然、ライの股間部は、朝からドクドクと期待と焦燥で波打っている。
「シャーリー……! くぅぅ……!」
愛する女性の射精管理状態はむずがゆくも、ライは逆らおうと言う気はおきなかった。この我慢の先に、シャーリーと共にでしか味わえない、究極の快楽があると期待している。
ライがいつもの席に着くと、何度見ても信じられない光景が目の前にあった。
左の席は、エリア11副総督、ユーフェミア・リ・ブリタニア。
「おはようございます、ライ。ふふふ……♡」
右の席は、キョウト六家当主、皇神楽耶。
「おはようございます、今日も素敵ですわね、ライ♡」
「おはよう、神楽耶、ユフィ」
ライに熱視線を送る二人。そんな3人を遠くから監視しているのが、諜報から皇族護衛の任へと変わったヴィレッタ・ヌゥ。
(異常なし。この時間はジェレミア卿に振り回されないのが救いだな。……エリア11もすっかり戦闘の気配がなくなった。出世のために、私も身の振り方を考えなければ……ライは、今日も元気そうだな)
ヴィレッタが護衛兼監視としていることは、ライも知っている。神楽耶、ユーフェミア、ヴィレッタ、この3人の登場がいかにライの生活を変えるかは、まだわからない。
とにかく今のライの心を支配しているのは、
『まだダメ。昼休みに、ね』
シャーリーのささやきと、彼女の手の温もりが残る自身の股間。さらに、朝のHR前に携帯端末が振動し、ライがメッセージを見てみると、
「ぶっっ!?」
「「?」」
ライの慌てた姿にユーフェミアと神楽耶の疑問顔。
シャーリーから送られて来た画像は、今朝ライの毛布の中、まだライが起きないうちにライの下半身を脱がせ、朝勃ちのペニスを咥えて自撮りピースするシャーリーだった。
一方送信者本人であるシャーリーは、
(ああ~~!! 送っちゃった送っちゃった送っちゃったよぉ!! こんなの私ド変態じゃない!! でも、これぐらいしないと! 今日は私の独占日なんだから、ライは一日中私の事を考えなきゃダメ……!!)
自分の席で顔を真っ赤にして悶えていた。生徒会ハーレムセックスを繰り返す日々の中、彼女たちのライへの熱烈な情愛エロメッセージは留まることを知らなかった。
ミレイやカレンの谷間自撮りから始まって、女性陣は競争するようにエスカレート。果てはニーナやナナリーの過激な自撮り動画まで送られてきている。
そんな中でも今回のシャーリーのような直接的愛撫のものは初めてで、ライはすぐに端末の画面を切ってしまい、神楽耶やユフィをチラリと見て、画面を見られなかったかと確認する。
『まだダメ。昼休みに、ね』
(シャーリー……! 昼休み……昼休みまで我慢だ……!)
目覚めてすぐのシャーリーのキス手コキの感覚が色濃く残っている。
昼休みである理由はライにも分かっていた。今日は調理実習の日。そのまま調理したものが昼食になるので、昼休みはまるまる空く。
鮮やかな手さばきで調理実習を終えたライ、黄色い悲鳴を背に、シャーリーからのメッセージを受け取って向かうは、クラスがあてがわれていない空教室。
窓の景色は青い空、緑の庭園。しかしライの視点の中心は橙色の長髪、スラリとスポーティな抜群のシルエット。
「シャーリー」
驚かせないように声をかけたつもりだったが、シャーリーはピクリとも動かない。
ライが足音を立てながら近づくと、手を伸ばせば触れられそうな距離でシャーリーは振り返った。
シャーリーは笑顔だが、目が笑っていない。
「随分と遅かったじゃない、ラぁイ?」
「えーと、怒ってる?」
「べっつにぃ。転入生お嬢様二人に挟まれて、デレデレしてる誰かさんに怒ってなんかいませんー」
ライは調理実習のことを思いだした。ライとシャーリーは別班、ライは同班の神楽耶とユーフェミアの調理があまりに危なっかしく、ヴィレッタ先生と必死でサポートしていた。
調理中、ユーフェミアは
「私を救ってくださった、大切な方……。今は只のクラスメイトとして接してください♡」
神楽耶もまた、
「ご安心をライさん、英雄色を好むと言いますし♡ ミレイさんとも既に話はつけてありますわ♡」
と絶えずライの手や腕、太ももを握ったり触れたりしており、ライは振り払うわけにもいかず、ヴィレッタは複雑そうな表情でそれを眺めていた。
(くそ! ライはなにをデレデレしている……! じゃない、ユーフェミア様に変なことをしないように、見張らなければ……)
神楽耶、ユーフェミア、ヴィレッタ、それぞれが過去ライとどんな触れ合いをして、今の関係に至ったかは、またの機会に。
とにかく、そんな光景シャーリーが面白いわけがない。ライはすぐにシャーリーの心情を思いやり、
「ごめん。シャーリーを不安にさせてしまったのは僕の責任だ。どうか、許してくれないか?」
「……うっ……ぐす……」
「!! シャーリーっ」
ライは慌ててシャーリーの正面へ向かって顔を見たが、シャーリーは上目遣いで微笑みながら舌を出していた。
「しゃ、シャーリー……」
「ふふ、これで少しはこりた?」
「うん、本当に心臓に悪かった……」
「これぐらいで泣くんだったら、最初から生徒会でライを共有なんてしてないよ」
「……それでも、ごめんシャーリー」
ライがシャーリーの頬へ手を伸ばすと、シャーリーもその手を掴んで、自身の頬に添えさせた。
「許すよ。だってライ、すぐにこの教室に来てくれたもん。……早く、ライを感じたいな……」
「ああ。朝からずっと我慢してた。待ち遠しくてしかたなかった」
「ふふ、ライのエッチ」
「シャーリーも、だろ?」
「ん……ちゅ……♡」
チュ……チュル……チュパッ……。
「あ、待ってライ、窓際、見えちゃう」
「ん」
「わっ!?」
ライがシャーリーをお姫様抱っこで抱え、そのままライは窓から離れ、生徒の席へ。
シャーリーを抱えたまま座ると、シャーリーもライの首を抱え、目をつぶり唇を突き出す。
ライもすぐに応え、
「んむちゅ……ライ……♡ んちゅちゅぱ、ちゅる……♡」
熱烈なシャーリーの唇と舌、シャーリーの臀部がグリグリとライの股間をさすり、朝からお預けを喰らい続けたライの男根がムクムクと勃起。
「ぷはっ……今日は、私の日……♡」
「……シャーリー……僕も、もう、朝から限界だ。シャーリーのことばっかり考えてた。朝からあんな凄いことされて、写真まで……」
シャーリーはボンと顔から火が出そうなほど恥ずかしがり、
「……あ、あとでライも、エッチな写真私に送って。じゃないと、もう送らないから……」
「!? りょ、りょうかい……」
どうしようとライは思ったが一先ず思考は外に置き、欲望に身を任せる。
シャーリーももぞもぞと動き出したので、ライがシャーリーの動きを阻害しないよう、抱擁を緩める。
するとシャーリーはライが座る席の机に座り、しゅるりと緑のネクタイを外し、制服の上着のボタンとベルトを外して前を解放し、一個ずつシャツのボタンを外していく。
「ちゃんと我慢、した?」
晒されるシャーリーの巨乳の谷間、薄く桃色かかった白いブラに包まれた双丘。シャーリーの妖艶で、純粋に問いかけるような囁き。
今朝、シャーリーは朝食も食べずに早起きして、ライの部屋にきて愛情たっぷりの目覚めの営みをくれた。
「……もちろん」
シャーリーが着けた種火は爆発寸前、そんなライの獣のような欲望を、シャーリーは察知して身震いした。へその奥の奥が湿り気を帯びてくるのを自覚する。
(ライ……凄い表情……♡)
「んちゅ、ちゅぱ♡ ちゅうぅぅ♡」
立ち上がったライがシャーリーを抱きしめ口づけし、シャーリーも腕はライの首に回し、足はライの腰に回して密着。唇と唇の間で舌を交差させ、激しく互いの舌を味わって水音と共に唾液をあふれさせて雫を飛ばす。
「ぷはっ……ライのせいだからね。私、こんなエッチじゃなかったのに……♡ ライのせいで、私も、我慢できなくなってる……♡」
唇でつながったまま告げられるシャーリーの告白。ライにとっても、シャーリーは日常の象徴と言っていい。生徒会で水泳部で、恋多きどこにでもいる女の子。
そんな子とこんな関係を築き、今昼休みの空き教室で二人、太陽が高いうちから激しい性交をしようとしている。
「僕だって同じだ。シャーリーがエッチすぎて、愛しすぎて、朝からずっと、このことしか考えられなかった……!」
ライが証明するように、ズボンとパンツを脱いで、ドクドクと我慢汁を出すその男根を晒した。
「はぅ……♡」
目を見開いて固まるシャーリー。朝からシャーリーが始めた物語、その帰結が迫っていることを悟ると、シャーリーは乳首をツンと立たせ、モジモジする太ももの間から雫を垂らしていく。
そしてシャーリーもまた、
「私だって……朝からずっと、ライのことばっかり考えてたんだから♡ 最近授業だって集中するの大変なんだよ。全部ライのせいなんだから……♡」
「じゃあ、もっとシャーリーを夢中にさせる……!」
「私だって……」
シャーリーが足を広げ、スカートをめくりあげ、白い可愛らしいショーツを降ろし、片足だけ外し、濡れそぼるその場所を、ライだけに見せた。
「ライを、夢中にさせちゃうんだから……♡」
シャーリーの妖艶な微笑み、脱ぎかけのシャツ、豊かな双丘を包むブラは中心からずれて乳首が晒され、広げられた股はスカートがめくれ上がり、その中心にはシャーリーが指を添えて、入り口の内部をライに見せつける。
ライの理性の糸は消失した。
……ズプンッ!!
「あぁあああああっんんちゅううぅ!!」
ライが腰を進め、グチュグチュとしたシャーリーの膣圧に包まれながら一気にペニスで子宮を押し上げた瞬間、シャーリーの喘ぎ声が木霊する。
ライが唇と舌でシャーリーの喘ぎを塞ぐと、シャーリーもまたきつく腕と足と膣でライを抱きしめ、
「ぢゅう、ぢゅぶずちゅうぅ♡♡ ぢゅるるんぶぅぅちゅううぅぅ♡」
ビクビクビクビク! プシュ……プシャ……!
シャーリーは頬をすぼめるほどにライの舌と唇を吸い上げ、軽い絶頂の中で膣内は脈動してペニスをしゃぶりつくし、まるでライからもたらされる快楽全てを余すことなく貪るかのよう。
(ダメぇ! ライのが私のいいとこどんどん抉ってぇ♡ こんなのすぐイッ!?)
「んぼぉう!? んんぢゅううぅぅ♡♡♡」
ビクビクン!! プシャア!! チョロ、チョロロロロ……
半ば白目を剥いて痙攣するシャーリー。対してライは既に生殖本能のみの雄状態。シャーリーの唇を唇で塞いだのは声を抑える事よりも、度重なるお預けによるシャーリーへの渇望が近い。
それを証明するかのように、ライの前後の腰つきはシャーリーの絶頂痙攣を考慮せず、むしろどうすればシャーリーの膣内が震え、亀頭がギュウギュウと締めつけられるかを探り、射精間近の快楽の焦燥感のまま、一切容赦なく接合を続ける。
バチュン! バチュバチュ!! バチュンバチュンバチュバチュバチュ!!
グポッグポッグポッごりゅぐりゅっ、ごりゅりゅ!
「んぼおおぉぅうう♡♡♡」
Gスポットを抉られるたび、シャーリーの脳髄と全身の神経が快楽で泡立つようにはじけ、ディープキスですら抑えきれない喘ぎ声が大量の唾液と共にあふれ始める。
上半身はきつく抱きしめ合って口づけし合い、下半身の激しい動きによって肉のぶつかる水音が響き、シャーリーの長い髪が前後に揺れる。
シャーリーのむき出しの巨乳がライの胸板に密着して潰れ、勃起した乳首がクリクリとこすれてライとシャーリーの興奮にアクセントを加える。
性器同士のこすれあいと心地よい唇と舌の温もり、お互い心臓の鼓動が聞こえるほどに体を重ね合わせ、薄く開いた目の中の瞳同士で視線が合わさり、声の無い会話が交わされる。
(好きだっシャーリーっ好きだっ!!)
(好き、大好き、ライ……出してぇ♡♡)
ライの限界、腰が飛び跳ねるようにしてシャーリーの奥底を叩いた瞬間、
ごりゅりゅりゅっ!! ボビュビュビュブビュルルルルルル!! ビュルルルビュウウウウウ!!!
「んんぢゅるううゅぶぢゅううぅ♡♡ んっぁぅぁっおっっぁ♡♡♡」
声と愛液を漏らすシャーリーの奥底で弾ける、塊のような濃縮精液。シャーリーの視界と思考がバチンと弾け飛び、ガクガクと足先から股間部にかけて痙攣し、尿道から射出された透明色の潮吹きがライの下腹に反射して、チョロチョロと教室の床に水たまりを作り始める。
「ぁぉっ……♡……ぁっ……♡ ……ぁぁっ……♡♡♡」
長く、濃い射精。ライもまた思考を失い、ただただ快楽の奔流に意識を奪われ、種付けの本能に従い、シャーリーを吸い、抱きしめ、奥の奥に注ぎ続ける。
ブビュウウウゥゥ……ボビュビュウウゥゥ……!!
(……ライの熱いのぉ……好きぃ♡ ……絶対孕むぅ……♡♡ 絶対ライの精子で孕んじゃうぅ……♡♡♡)
愛情と背徳感と性的快感が同居し、今が昼休みで空き教室であることも忘れて、ただただライとシャーリーは互いの間をなくし、心と体と本能を一体化させる。この一瞬だけがすべてで、幸福だった。
絶頂が下降線を辿り、シャーリーとライの思考が戻ってきても、むしろ相手への愛情と快楽と暖かさを再認識し、ペロペロと互いの舌を絡ませながら、もっと接合に浸ろうと腰の位置を最適化させる。
「…んちゅ……ちゅぷはぁん♡ ライの、すごい量……♡ どうしよ、私もイクの、止まらないよ……んちゅぅぅ……♡」
シャーリーは微笑みながら再度深く口づけ、
「んちゅはぁん……♡ ライのせいだからね……♡ こんなに幸せで気持ちいいの……知っちゃったら、もう私、ライから離れられないよぉ……好きって気持ちが、止まらないんだもん……♡♡」
「シャーリー……僕もだ。絶対離れたくない。大好きなシャーリーと、ずっと一緒にいたい……!」
その言葉でシャーリーの潮吹きは再度勢いを増し、「ぁっぁあっ♡」とシャーリーは意識を飛ばしそうになる。
声も顔も快楽も、全て歯車のようにピッタリとかみ合っていた。離れることなく動き続けるかのように、極大同時絶頂の波が収まるにつれて、また新しい欲望が二人に灯り始める。
シャーリーは唇でライの唇を覆いながら、ライの舌と唇全体を舐めまわし、
「むちゅうぅぅちゅるるん♡ ちゅぷはぁんっライ、もっと聞かせて♡ 好きって言葉……おねがい……んちゅうぅ……♡」
シャーリーのキスの圧力は、ライが言葉を発せるほどの余裕を残していた。
「好きだシャーリー……! 輝くような綺麗な長い髪も、透き通るような瞳も、可愛らしい鼻と唇も、明るくて天使のような性格も、全部好きだっ。愛おしくて、たまらないよ……!」
「ライぃ……んむちゅぅぅ♡ わらひもっすきぃ♡ ぷはっ、ライの声も、顔も、エッチなところも、私を……想ってくれるところも……全部好き……♡ ちゅうぅぅ♡」
ライのことを知る度に、同じ時間を過ごす度に、触れ合う度に、シャーリーの中の好きな気持ちが上限なく積みあがっていく。
「んちゅうぅ……ふふ、私がピル飲みだしてから、中に出すの、本当に躊躇わなくなったね♡」
「うん……シャーリーには、負担になってない?」
ライは今だけはブリタニア驚異の科学力に感謝した。
「ぜーんぜん。やっぱり、直接触れ合った方が、好きだもん……ライも、そうでしょう?」
シャーリーは意志を持ってキュッキュと膣内を締めてライのペニスを愛撫し、ライの顔を快楽で歪ませる。
「うっ!? それ、やばっ!」
「ふっふ~ん♪ あっちょっとっ!?」
シャーリーはにんまりと笑っていたが、ライがペニスを引き抜いたため、反射的に求めるように手を伸ばした。
しかしライはひょいとシャーリーを持ち上げて前後反転させるようにして自身に座らせ、背面座位の態勢にしてすぐにシャーリーの入り口にペニスをあてがう。
ズプッ……!
「あんっ♡ ふふん、今度は私だって……!」
そのままライとシャーリーは横を向いて見つめ合い、また口づけながら交合を開始しようとした矢先だった。
「!」
「?」
ライが脱いで机に置いていたズボン、そのポケットの中で携帯端末が振動していた。ライが驚き、シャーリーは疑問顔。
(黒の騎士団の緊急連絡……!)
ライが学校にいることは、連絡主は当然知っているはず。にもかかわらず連絡してきたということは……。
「はい、ライ。出て」
シャーリーがライのズボンから端末を取り出し、画面を見ないようにしてライに渡す。
「! でも……」
「大丈夫っ。ほら早くしないと」
「ごめん、ありがとう。はい、要件は」
ライが応答すると、内容は行政特区日本に関する緊急会談の要請だった。だが、時間的余裕はあり、放課後に向かえば十分間に合う場所。
ライの思考は進む。
(今日のこの昼休みが、今日シャーリーとこうすることができる最後の……)
その逸る気持ちで、ライはシャーリーに聞こえるように言う。
「わかりました。学校が終わり次第、すぐに向かいます」
「むー……!」
ライの予定を察したシャーリーの頬が膨れる。ライの電話は続いている。
(ふーん。いじわるしちゃうから)
シャーリーは口元だけ微笑みを作ると、背面座位の姿勢の中、腰を上下に動かして、膣口でライの亀頭をくすぐる。
クチュ……クチュ……クニュ……クチュ……!
「いっ!? いえ、なんでもありっませんっ!」
「んっ♡ んぅ♡ ぁ♡ ちゅうぅぅ♡」
シャーリーはライの首筋に吸い付くと、少し不満げな表情をしつつも頬をすぼめてキスマークを作っていく。
しかしシャーリーは思案顔で、
(ん……このままライの入れたら、さすがに声出ちゃうかも……)
ライの邪魔はしたくないが、せっかくの昼休みで二人きり、これくらいの悪戯はしたい。
(それなら……!)
シャーリーは一度ライから離れると、ライに正対してぶるんと巨乳を揺らし、そそりたった乳首と艶の良い乳輪をライに見せつける。
シャーリーから目を離せないライは通話しながら涎を飲み込んだ。そんなライを見つめるシャーリーは満足そうに微笑むと、そのままライのペニスへ巨乳を寄せ、
むにゅううぅ……♡
「くっあっ!?」
シャーリーはライの表情を見上げながら、谷間の中にペニスを追い込み、柔らかい乳圧でクニュクニュと竿を揉みしだきながら、谷間から突き出た亀頭には、濡れた唇を寄せて、
「んんむちゅううぅぅ♡」
ピクビクビク!! ピュル……!
「は、はいいっぃっ! その事は、後でまた……!」
シャーリーの口内で我慢汁を噴き出したライは、愛するシャーリーを跳ねのけるわけにもいかず、シャーリーの巨乳愛撫と亀頭へのベロチューに耐えるしかない。
シャーリーは巨乳をゆするように上下に動かしながら、亀頭を唇で吸いつつ、
「んちゅううぅぅー♡」
(えーと会長が言ってたライの弱点……オチンチンの先っぽの少しへこんでるところを、舌先でグリグリしちゃお♡♡)
「れろちゅるれるちゅる♡ いっぱいお汁出てきたあむちゅるちゅうぅ♡」
シャーリーの唾液で濡れた乳房がちゃぷちゃぷと音を立てながら竿から亀頭の側面をこすり、亀頭の頭頂部は唇でもみほぐされながら舌先でチロチロとくすぐられ、我慢汁が出るたびシャーリーは頬と唇をすぼめて「ちゅうぅぅう♡♡」と吸い上げて喉を鳴らしていく。
ライは通話相手の内容をなんとか頭にインプットしつつも、体が震え、腰が浮き、視界は美少女シャーリーのいやらしくも愛しいパイズリフェラのみ。
ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ♡
「ちゅぶぶ♡ れろちゅぱむちゅううぅ♡♡♡」
「はっい、準備して、行きま、イキっ!?」
ライのペニスが震えるのに合わせ、シャーリーが乳圧をぎゅっと上げ、一気に顔を沈めて亀頭の全体を咥えこみ、
(今、ライは、私の、なんだからっ♡ 私だけを、見て、よ♡♡♡)
「ぢゅるるるるんっむぢゅううううぅぅぅ♡♡♡」
ブビュウウウウウウ!! ドビュルルッビュウウウウウ!!
「んぼおぅ!? んちゅううぅぅちゅううう♡♡♡」
爆発したような射精でシャーリーの頬が膨れ上がるが、すぐにシャーリーは吸引を再開し、おっぱいでグニグニと竿を愛撫しながら、口内で裏筋をさすりつつ、射精を根こそぎ吸い尽くしていく。
「っ……はっ……!!」
ライの視界がチカチカとするなか、通話はもう切れていた。シャーリーのおっぱい、唇の吸引と舌先の愛撫によって、ライは椅子から腰を浮かせて痙攣し、携帯端末を机に落としてしまう。
ビュルルルルルルゥ!! ビュウウウウウ!!
「ちゅううぅぅ……♡ むちゅうううぅぅぅ♡♡♡」
ビクビクと震えるペニスはシャーリーの口とおっぱいに完全に支配され、ライは全ての思考を失っていた。気持ちいい。もっとこうしていたい。思考にすらならず、本能で自分の最大の弱点をシャーリーに預けている。
「んちゅううぅ♡ ちゅぅぅぅ♡ ちゅぽんっ♡ いっぱい出た……♡ ちょっと柔らかくなっちゃったけど、もうやめちゃう? むちゅ♡」
シャーリーが射精を終えた亀頭にキスする中、ライの視界の端に映った教室の時計は、昼休みの半分を指していた。
まだ半分。
「あっおっきくなった♡ ライのエッチ♡」
「エッチでいいよ。こっちに……」
「ん……♡」
電話前にしようとしていた、背面座位の態勢へ。ライが後ろからシャーリーを包むように抱きしめると、シャーリーもライに体を預け、首を傾けてライの頬へ頬を寄せる。シャーリーの長い髪が、さらりとライの顔を撫でる。
「ねえ、ライ、ゆっくりする感じでもいいかな? あんまり時間ないのは、わかってるんだけど……」
シャーリーの声は甘えるような優しい声、ライはシャーリーの頬にキスしながら、
「もちろん。任せて」
ズ……ズプン……!
「ん……ぁぁあん♡」
シャーリーはライの膝の上、ライが反り返ったペニスでそのままシャーリーの膣内を突き上げるようにしつつも、背中と腕でシャーリーを芯から温めるように、ゆっくりとした腰使いで、的確にシャーリーの快楽の急所を小突いていく。
「あっ♡ あぁ♡ ごめっ声でちゃ、んむちゅぅぅ♡♡」
ライがすぐにシャーリーの唇をキスで塞ぎ、ねっとりと舌を絡みつかせる。
シャーリーの尿道から、ピュルピュルと透明色の液体が噴出し始める。
(ああっすごい♡ ライの、ゆっくりとろけるようなセックス……♡ こんなのもできちゃうんだ……♡)
ゆっくりだが、その分ライは深々とペニスを押し進めながら、シャーリーの弱いところを的確につくことができた。まるでスイッチを入れるかのようにシャーリーのポルチオを押し続け、
ごりゅ……ごりゅっ……!!
「んぁあえっんむちゅ♡ んんっぅううう♡」
ビクビクプシャ!! チョロロロ……。
ライのペニスに押し出されかのように、シャーリーは潮を噴射してガクガクと痙攣し、歓喜の涙を流しながらライの口内へ絶頂の喘ぎ声を放つ。
(……またイッちゃった♡ ライ……好きぃ……♡ 指じゃ届かないところ、ライにコツコツされるの好きぃ……♡♡♡)
ライもまたシャーリーをただ喜ばせるだけではなく、シャーリーの健康的でいやらしい体と愛情にすっかり魅了されていた。ただ後ろから抱きしめるだけでなく、シャーリーのおっぱいを右手で鷲掴みにして揉みしだき、左手は接合している女性器へ。クリトリスを人差し指でクリクリとくすぐり、その下の尿道からさらに飛沫をあげさせる。
彼女を満足させる、彼女を愛している。それだけではなく、シャーリーは自分のものだと刻み付けるように、口づけ、触りくすぐり、奥の奥で、自分だけの色に染め上げるように、
「ライっ♡ んむちゅらい♡ らしってっんむちゅううううう♡♡♡♡」
ドビュルルルル!! ボビュルルルルルルル……!!
ビクビクビクビク!! プシャアアアア………!!
ライとシャーリーの性器がすりつくように振動し、二人の体は一つの生き物になったかのように密着しながら、唇を吸い合い、性器から液体を噴出し続ける。
時間も場所も立場も忘れ、ただ二人、愛し愛されることだけがすべてだった。
シャーリーの乳首とクリトリスがピクピクと震え、シャーリーの瞳は虚空を見つめつつも、腕はライの腕に絡みつき、濡れた唇はライの唇を、膣は男根を吸い続ける。
ビュルルル……ドビュルルル……。
ビクビク……チョロロップシャ……。
(ライの体……あったかいな……♡ 見た目細く見えるけど……結構たくましいんだ……♡♡)
絶頂が少しずつ下降していき、「ちゅぷ……♡」と音を出しながらキスを終え、シャーリーとライは見つめ合う。接合部は相変わらずドバドバと二人の混合液を垂れ流して床に泉を作っていたが、二人は互いのことしか見えていない。
「……ふふ、ライ、こんなにキスしながらしてても全然呼吸乱れてない。水泳の成果出てるんじゃない?」
「そうかも。ごめんねシャーリー。一緒に部活行きたかったけど……」
「別にいいよ。でも、あとで写真のお返しちょうだい。それと夜は絶対通話ね」
「もちろん。約束だ」
ライから口づけ、シャーリーも応えるように目を閉じる。今度は唇だけ触れ合いながら、
「……会長から聞いたよ。生徒会女子全員をライがお嫁さんにするって、本気?」
「本気」
「重いっ、それに変」
「だよね」
「でも、許してあげる。約束、絶対守ってね。ライが本気だから、私も生徒会の関係を受け入れたんだから」
「うん。ありがとうシャーリー」
「放課後、女の子に会いに行くの?」
「……うん。でも、仕事でなんだ。僕が関係を持ってる恋人は生徒会だけ。それだけは」
「うん、信じてる」
シャーリーが唇をすぼませ、「ちゅっ」と音を立ててライに口づける。ライはそのキスにシャーリーの切なさを感じて、つい、
(……全部、話してしまおうか。黒の騎士団のことも、僕が行政特区日本で、何をしようとしているのかも……そうしたら、シャーリーの不安は……)
ライが思い出すのはブルームーンの夜、礼拝堂でのシャーリーからの告白。互いの好意を確認しあった運命の日。
『大好きよ! ライ』
いつまで自分は隠すつもりなのか。それならばいっそ。
しかしシャーリーは微笑み、
「そんな顔しないで。私とこうするの、いや?」
「そんなわけない。シャーリーと恋人になれて、ずっと幸せだよ」
「ふふ、知ってる。でも好きだからこそ悩んじゃうのはわかるよ。覚えてる? 私が告白した時の事……」
『私が好きなのは、君なんだって――こんな気の多い女の子、嫌われちゃうよね……』
「忘れるわけない。どれだけ嬉しかったか……」
「うん、私も嬉しかった……ライが私より気が多いとは思わなかったけど!」
「……ごめん」
「許します。今はね。調子に乗っちゃだめだからねっ」
「はい」
二人の絶頂は既に終わり接合も解いていた。ライが後ろからシャーリーを包む純粋な抱擁に切り替えている。床や色んな痕跡を掃除しなきゃいけないが、今はそのことは二人とも考えていない。
シャーリーは気づいている。ライは隠し事をしている。それはきっと変わろうとしているエリア11に無関係ではなく危険なことで、ライがシャーリーに言う機会はまだ訪れていないのだろう。
「私、エリア11……日本がどんな国になるかだとか、ゲットーだとか、ライが今何をしようとしているのかとか……気には、なるの。でも、ライがそのことから私を遠ざけようとしてるって、なんとなくわかる」
(本当は会長たちに相談して、決めたんだけど……)
変わり始めたライの行動について、生徒会女子メンバーで一度会議したことがあった。その時決められたことをライは知る由もないが、とにかくライが抱えている事情について、ライから話してくれるまで深く詮索しないと、シャーリーは決めている。
「シャーリー……」
「だから、近づかない。でも一つ約束して。一緒にいっぱい、これからも学校生活楽しも! 私、この『国』結構好きだよ。春は桜が綺麗だし、夏は蒸し暑いけど、みんなで泳ぎに行くの最高だし! 秋は美味しいものが多いし、また文化祭も楽しみ。冬は温泉かな。今年は旅行にリベンジっ。クリスマスパーティーも、もちろん生徒会みんなで。だから、ライ……」
シャーリーが向き直り、ライに正面から抱き着き、ライの瞳を至近距離で正面から見つめる。
「約束して、全部一緒に、楽しむって」
「約束する。シャーリーも僕も、生徒会のみんなも一緒だ。最高の思い出を作ろう」
「うん!」
天使のような微笑みと共に、再び口づけられるシャーリーの唇。橙色の髪の少女の抱擁による温もりは、かけがえのない日常と、未来への希望にあふれていた。
夜、シャーリー宅。
「はぁ……本当に放課後行っちゃうなんて……今何してるんだろ。既読、返信、ライー、待ってるよー……」
ポスンとベッドに身を投げ、携帯端末に語りかけるシャーリー。わかっていたが、感情は切り離せるものではない。
「私も浮気しちゃうよー……なーんてね」
シャーリーが目を閉じて浮かぶのは、ライの笑顔、キスした時に見つめ合う間近の瞳、抱きしめてくれた時の男らしい温もり。
このまま眠るか、それともミレイ会長に愚痴るか。再度携帯端末を薄目で見た時、
ピコンッ。
「ライ!?」
『今からシャーリーの家に行っていい?』
通知メッセージを見て飛び起きたシャーリーは枕と毛布を跳ね飛ばし、慌てて姿見を見て髪を整え、衣服を漁る。
「突然すぎるよ! もうー! じゃなくて返信っ!」
『突然すぎ! いいよ。待ってる』
ピンポーン。
「はやっ!?」
どたどたと音を立て、母親に「私が出るから!」と叫びつつ、シャーリーは服と髪を整え玄関へ。
扉を開ければ、ライがいた。少し疲れた顔をしていたが、シャーリーと見つめ合った瞬間、みるみるうちにライの表情に活力が戻る。
そんなライの様子に気づき、シャーリーは嬉しくなってしまった。
「シャーリーに、どうしても会いたくて」
「……お疲れ様。会うだけで、いいの?」
少し仏頂面のシャーリー。それでもライはシャーリーを抱きしめ、口づける。シャーリーもライの服を掴みながら、吸った。
シャーリーの家の奥から、「シャーリー?」と、シャーリーの母親の声がする。ライとシャーリーは慌てて抱擁とキスを中断した。
「お母さん、ちょっと待ってて! ライは、お仕事? 大変だった?」
「それなりに。でも、今は疲れも吹っ飛んだよ」
「ふーん……」
シャーリーは目線を外し声もそっけないが、口元を手で隠して頬を赤らめている。そのままシャーリーはささやくように、
「家、上がる?」
「いいの?」
「……いいよ。お母さんもいるけど」
「わかった。ご挨拶するよ」
ライからシャーリーの手をつなぐと、シャーリーから指を一つ一つ交差するようにつなぎなおし、ライを見つめ、微笑んだ。
ライはあらためて決意する。絶対に全てを丸く収めて見せる。そのために進み続ける。
「……お帰り、ライ」
「ただいま、シャーリー」
このやり取りが、日常になる日まで。