※この作品はR-18です。

【コードギアス/ロストカラーズ】Hidden Rainbow ― ライ×生徒会ハーレムIF ―   作:o-fan

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Parade After the Rain(ライ×ミレイ)

「自分の知らないところで、世界って少しずつ変わっていくものだと思ってたけれど……まさか間近で見る事になるなんてね」

 

 ミレイは生徒会室の鍵を開けながら、隣のライと一緒に入室した。授業が終わり、校庭では体育系部活動の掛け声が聞こえ始めている。

 

「ご面倒をおかけします、会長」

「別に面倒なんて思ってないわよ。人手が増える事はいいことっ」

 

 わざと仰々しい礼をするライに対して、ミレイは丸めた資料でポンとライの頭を叩く。

 

「でもね、ライ」

「?」

 

 ミレイはくるりと振り返ると、唇と唇を間近にしながら、ライの頬を撫でる。

 

「ぜーんぶ自分だけでなんでもできるなんて、思わないでね。ここは生徒会、神楽耶ちゃんもユフィも今は生徒会の一員。生徒会の仕事をする時も、神楽耶ちゃんと”ユーフェミア様”がライと大事な大事なお話をする時も、一人で抱え込まずに仕事を振り分ける事。遠慮してあなたが倒れたら、悲しむ子がたくさんいるわよ?」

 

 ライはミレイの手に自身の手を重ねながら、

 

「……了解。でも大丈夫。今は凄く充実してるんだ。望んでいる方向に、進めているから」

 

(望んでいる方向、ね)

 

 ミレイは目を細める。ミレイから見える情勢もまた、劇的に変わりつつある。

 

『生徒会の新メンバー、皇神楽耶ですっ。よろしくお願いいたしますね』

『ユーフェミア・リ・ブリタニアです。よしなにお願いします』

『生徒会顧問、ヴィレッタ・ヌゥだ。わざわざ言うまでもないが、ユーフェミア様の護衛でもある。お前たち、ユーフェミア様に失礼のないようにな』

『もう! そのようなことは言わないでください! みなさん、普通に接してくださいね』

『し、しかし、ユーフェミア様……』

 

 もちろん全員がそのままただの生徒会ということもなく、生徒会室は即席の会談場所に用いられているし、ミレイもまたアッシュフォード家再興を名目に両親とおじい様から命じられて、その場が円滑に進行するよう日々活動している。

 ライは今、黒の騎士団所属というのは伏せつつ、表向き皇神楽耶配下の特別参与という立場となっている。ライが黒の騎士団に所属していることを知っているのは、カレン、皇神楽耶、ユーフェミアのみ。

 それでも何度も会談している中でのライの中心的立場は隠しようがなく、慣れた弁舌、

 

 そして神楽耶、

『ライさん♡ 据え膳食わぬは男の恥、私はいつでも準備できてますので、このあと私と』

 

 ユーフェミア、

『ライさん、良い茶葉が入ったんです。ぜひこのあとナナリーと一緒に……♡』

 

 ヴィレッタ。

『自重するんだなライ。お前も皇族の血を引いているとはいえ、ユーフェミア様のように扱うわけでは――後で、相談したいことがある。時間を作れよ』

 

 神楽耶とユーフェミアがライへ向ける好き好きオーラは、ミレイが呆れて笑ってしまう程だった。ミレイから見てヴィレッタは、まだ微妙といったところ。

 とにかく、今日は普通の生徒会活動のみ。また、ミレイにとっては、

 

「今日は私の日ってこと、忘れてないわよね?」

 

 吐息をあえてライに吹きかけながら、ミレイはあえて体を密着させずに、制服越しの乳房の先端でライの胸板で撫でた。

 理性をほどき本能をくすぐる、ミレイの魔性の香り。微笑みながらも頬はほんのりと紅く、輝くブロンドヘアーと青い瞳、艶と光沢のある唇が間近でありながら、あくまでライを誘う姿勢。

 ライが誘引に逆らう理由はない。ミレイの腰をそっと抱き、騎士が姫君の指に口づけるように、そっと触れるように吸った。

 

「ん……♡」

 

 ミレイが少しだけ物足りなそうにライを引き寄せ、唇の当たる面積を広げる。ミレイから唇を薄く開け、舌先でライの唇をノックする。ライも応じて舌先で迎え、児戯のようにちょんちょんと触れ合わせては、二人くすりと笑って唇を紙一枚分離した。鼻先を触れ合わせ、踊るように体をこすり合わせる。

 ライは扉を少し気にして、

 

「どれくらい時間はあるの?」

「15分くらいね。それが限界」

 

 生徒会の集合にまだ早い時間。メンバーが揃う時間を考えれば、会議前のこの逢引きは15分ということだった。

 

「でも今日は1時間くらいで終わるわ。せっかくの”私”の日だもの。ライは?」

「問題ないよ。今日はとことんミレイさんと一緒にいる」

「ふふ、楽しみ……♡ そういえば神楽耶ちゃんとユフィには、もう手を出したの?」

 

 ライはびっくりして、

 

「いやいや、そんなことは……」

「あら? 神楽耶ちゃんの提案から始まったのにね。ま、ユーフェミア様に慎重なのはわかるけどね。私は構わないけど、他の恋人たちへの説得は頑張りなさいよ、幻の美形さん♡」

「……ありがとう。わがままを聞いてもらった分、必ず幸せにします」

「期待してる。あと12分……んちゅ……♡」

 

(本当、初めてこの子を保護した時は、こんなことになるなんてちっとも思ってなかったのにね……♡)

 

 行き場のない人を受け入れることに抵抗がなかったのは、ライよりも前に、アッシュフォード家がルルーシュとナナリーを保護していたのが大きい。

 

(本当は記憶の無いライを、ちゃんとした施設に預けて、ていうのが筋なんだろうけど……放っておけなかったのは、一目惚れに近かったのかしら? なんてね)

 

 唇と唇の触れ合う角度を変え、気づけばミレイは体を全てライに預け、舌を絡め始めていた。生徒会の一室でミレイの声が混じった吐息と、ぴちゃぴちゃとした水音が響き始める。

 唇と体温から伝わる幸せに、ミレイは浸っていた。けれどミレイの心には、決して消えてくれない寂しさがある。

 

(こうできるのも、あと何日かしら……)

 

『またお見合い? え、伯爵……?』

 

(次は多分、逃げられない。でも、大丈夫よねライ? あなたを愛する人は、もうたくさんいるもの……)

 

 もしライに「またお見合いなの、全部壊してくれる?」とミレイが言えば、ライはまたお見合い妨害に全力で協力してくれるだろう。だが、相手は伯爵。アッシュフォード家の立場を考えれば、両親と祖父がどれほど苦心してセッティングしたか、ミレイには理解できてしまう。

 

(だから、今だけはライ。あなたに……溺れさせて。この時間だけは、全てを忘れさせて……)

「ちゅうううぅ♡ れろちゅぱっんちゅぅー♡」

 

 ミレイからライの唇をねっとりと舐め上げ、ライの舌を口内に迎えると吸い付きながら舌先でチロチロとくすぐる。

 体もミレイから積極的にすりつけ、時間的余裕など一切思考の外に置いて、甘い感触と香りと味にのめり込んでいく。

 だが、ライに違和感。ここまでがむしゃらにミレイが求めてくるのは、らしくなかった。いつもは情熱的でありつつライを手玉にとる余裕があるが、今のミレイにはそれが無い。

 

「ん……ミレイさん、何かあった?」

「え……」

 

 いつもなら即座に受け流すミレイが、きょとんと表情を止めてライを見つめてしまった。図星と受け取られて当然だった。

 ミレイは困ったように笑い、

 

「貴重な時間なのよ。私の事はいいから」

「いいわけない。ミレイさん、お願い。力になりたいんだ」

(もう、この女たらし……)

 

 日本、ブリタニア、キョウト六家に皇族。ライは様々な問題を抱えているくせに、同じ熱量で、全力でミレイの問題に踏み込んでくる。だからこそ、このハーレム関係は成り立っているかもしれないと、ミレイはあらためて思った。

 ミレイは「チュッ」と音を立ててライの唇に口づけたあと、

 

「ありがと、話すと長いから放課後にね。今は、あなたに浸らせて?」

「わかった……ん……」

「ちゅうぅぅ♡ れろちゅぱっ♡ ふふ、そんなこと言いつつ、ここはしっかり硬くしちゃって♡」

「そりゃあ、うん」

 

 ミレイは唇でライの唇を撫でながら、ライのズボン越しに硬度をもった股間部を鼠径部と太ももでグリグリと撫でた後、一指し指の先で裏筋に沿うように撫でる。

 

「放課後の相談代の前払い、してあげましょーか?」

「相談はいつでも無料だよ。でも、それはそれとして……」

「正直者め♡ 任せてっ」

「え」

 

 ミレイが積極的だ。ライの目の前でしゃがみ、ライの腰に手を当てながら、ズボンのチャックを降ろしていく。

 やはりどこか、今日のミレイは違う。結構重大な問題を抱えているかもしれない。とライは思うものの、むき出しになった男根は期待で反り返り、妖艶に微笑むミレイの吐息を先端に吹きかけられて、ドクドクと我慢汁を出しながら期待で震えてしまう。

 

「いただきまーす♡ はむちゅ♡」

「くっあっ」

 

 ミレイの両手はライの腰を固定し、唇で亀頭を包み、顔を前後してライの男根全体を柔らかい口腔と唾液で包んでいく。

 

「んちゅうぅぅー♡ はぼっむちゅ♡ ぢゅぷっぢゅぷっぢゅぷっ♡」

 

 ペニスを這う上唇、揺れるブロンドヘアー、誰からも好かれ憧れる美少女生徒会長ミレイが、生徒会室で、男根をしゃぶりながら顔を激しく前後させるこの事実だけで、ライは心体に快楽が駆け巡り、我慢汁を何度も噴出させてしまう。

 その度にミレイはライを見上げながら、

 

「んちゅぅぅ♡ ちゅるる♡ ごきゅ♡ ごきゅ♡」

 

 上あごの天井、すぼめた頬、長い舌でペニスを上下左右からグチュグチュと絞り上げながら、喉で亀頭を撫で搾りながら我慢汁を飲み込んでいく。

 ライの膝が笑う。気持ちいい、気持ちよすぎる。

 

「も、もう、でっ」

 

 しかしその瞬間、ミレイは一気に喉奥からペニスを引き抜いて「ちゅう♡」とすぼめた唇で鈴口を包み、ちらりと生徒会室の時計に視線を向けて、

 

「あと5分ってとこかしら? それまで我慢出来たら、あとでご褒美あげるわ。頑張ってね♡」

「えっえ!?」

(ご褒美? 耐えたら? それって今、出しちゃダメってこと?)

 

 ライが戦場でも見せないような混乱の極みにいる中、ミレイは唇につけた男根を、容赦なく喉奥の奥まで、

 

「んもむちゅうううぅぅぅ♡♡♡」

 

 外界から消えるように、ミレイはライの股間部に顔を埋めて全てを口腔に納めて、グチュグチュと舌で舐めまわし、すぼめた両頬でくすぐり、喉奥でギュウギュウと亀頭を包んで、我慢汁を絞り出す。

 

「あっぁあっあっ」

 

 ライがたまらず自身の手で口元を封じて声を抑え、ミレイの頭に無意識に手を沿える。

 いつ誰かが生徒会に入ってくるかもわからない背徳感の中、それでもミレイの口だけに意識を向けざるえないほどの強烈なフェラチオ。

 

(ライって先っぽが弱いのよねえ♡)

「んぼっ♡ ちゅるる♡ れろちゅうぅぅ♡ んぶちゅうう♡」

 

 ミレイが亀頭を喉奥から解放すると、すぐにペニスを半ばまで解放したあと、今度は舌先で鈴口をほじくり、亀頭全体を舐めまわすのを交互に繰り返す。

 どれだけ交合を重ねようと慣れる事はない。むしろ技が洗練され弱点を知られ、短い時間の中で絶頂の頻度が増えていく。

 ライも例外ではない。

 

「み、みれいさっ、もうっ」

 

 ミレイは勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、唇を亀頭で包みながら言葉を紡ぐ。

 

「もう、しょうがないわね♡ それじゃあ、あと1分にまけてあげるわ♡ ほらほら、がんばれ♡ んちゅううぅ♡♡」

「あっあっ」

 

 ミレイは手すら使っていない。今ライを支配しているのは、ミレイの桃色の唇、紅い舌、内頬と上あごと喉。

 頬をすぼめ、激しく顔が前後に動き、金髪が揺れ動き、ミレイの唇がペニスをなぞって唾液でまぶしていく。

 

「はぼっ♡ んぢゅ♡ じゅるる♡ ぢゅぶぶ♡」

 ジュプジュプジュプジュプジュプ♡♡

「んぢゅちゅぱっ♡ あと十秒♡ がんばって♡ ちゅぽちゅぽちゅぽちゅぽ♡♡♡」

 

 亀頭を中心に撫でまわすミレイの唇と舌。それでいてミレイの瞳はライを見上げて、決して視線を離さない。

 

「5ーんちゅ♡ よーん、ちゅぷちゅぷ♡ さーん、はぼっじゅぽじゅぽじゅぽ♡♡♡」

 一気に喉奥まで納めて両頬と舌で竿をしごき、喉で亀頭を締め、また一気に唇でなぞりながら解放し、

「ぁっぁっ!」

 

(ライ、今だけは、私の、ものよ♡♡)

 

 口づけ、舌を絡ませ、最後は一気に奥の奥まで、

 

「にーぃ、ちゅるる♡ いち、ちゅぶちゅぶちゅちゅぶちゅぶ♡♡ ぜーろ♡ ちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶはぼっむぢゅるるるるるううぅぅ♡♡♡」

 

 ドビュウウウウウウウウウ!!! ボビュルルル!! ブビュウウウウウウウ!!

 

「んぼおぉぅ♡ ぢゅるるるるぢゅううううぅぅ♡♡♡」

 

 ミレイはライの根元まで全てを飲み込み、食道に直接叩きつけられる精液をごきゅごきゅと喉を鳴らして飲み干し、ライの腰を抱きしめ完全に退路を塞ぎ、ライの玉袋に残っている全ての白濁液を飲み干す勢いで、射精中でも激しく吸引していく。

 

「ぁっぁぅあっがっ」

 

 ライの視界が白く弾け、体が震え、快楽物質の異常分泌で頭がくらくらする。

 それでもライは慌てて崩れ落ちそうな膝を支えるため、手を伸ばして机を掴んだ。

 その間にも、ミレイは頬をすぼめて吸引しつつ、視線だけはライの絶頂顔を舐めまわす様に眺め、腰を抱き、口腔全てで射精ペニスを離さない。

 

「んぢゅううううぅぅ♡♡♡ ぢゅるるる♡♡ ごきゅっ♡ ごきゅっ♡ むちゅううううぅ♡♡♡」

 ドビュウウウウウウウウ!! ビュルルル! ビュウウウ……!!!

 

 聞こえてくるのはミレイの吸着音、喉を鳴らす音のみ。ライの体が”く”の字になり、へこんだ部分にはミレイが吸い付いて離れない。

 

(ふふ……♡ ライ、ちゃんと今日は私のためにとっておいたのね。粘っこくて濃い、ライの今日の初めて……♡)

「んくっ♡ ちゅううぅぅ♡ んくっごきゅっ♡ むちゅううぅ♡」

 ビュウウ……ビュウウウー……。

 

 射精が終わりにかかってくると、ミレイは口内でペニス全体をペロペロと舐めまわし、まるで唾液でコーティングしながらペニスの汚れを落とすかのよう。当然ライは痙攣して、ドプドプと射精の継続時間が増えて、思考もなにもなかった。

 ただただ、ミレイの唇が、舌が、喉が、気持ちいい。

 

「ちゅううぅぅ♡ むちゅううぅ♡♡♡」

 

 射精が完全に終わると、やっとミレイはゆっくりとペニスを抜いていき、

 

「んちゅううぅぅぅちゅぽんっ♡ ふふ、カウント終わってから出したから、勝負は私の負けかしら」

「え?」

 

 射精の余韻で呆けたままのライ、対してミレイは唇を抑えてコクンと喉を鳴らした後立ち上がり、ノートPCを取り出して机に置く。

 

「ほら、おちんちんしまって。庇えないわよ」

「あ、はい……」

 

 そう言われてはライも従うしかない。服装を正常に戻し、生徒会の準備をしていく。

 だが、ライはついミレイを見つめてしまう。キスはしたものの、今の時間はミレイにしてもらってばっかりだったし、何よりミレイが何か問題を抱えている。

 

(ミレイさんからのご褒美は嬉しいけど、それよりもミレイさんの方が心配だ。いや、今はできることをしよう。生徒会の仕事を完璧に終わらせて、すぐにミレイさんと……)

 

 するとふとミレイと視線が合い、ミレイが微笑むと、

 

「そんなに心配しないで。ライに比べたら、私のことなんて大したことないわ」

「いや、そんなことは……」

「それよりも、放課後のご褒美、期待しててね。チュ♡」

 

 ミレイがウインクして投げキッスをしたのを最後に、生徒会のメンバーが続々と集合してきた。

 今日来る予定のメンバーが揃うと、ミレイはいつもの調子で音頭を取った。

 

「はい、みんなちゅーもーく! 今日の議題は――」

 

 

 生徒会が終わり、夕陽。

 生徒会室はライとミレイ二人だけ。荷物もまとめ、ミレイは開口一番、

 

「さーて! 今日はたっぷり遊ぶわよ! 小難しいことぜーんぶ忘れて! もちろん付き合ってくれるわよね? ライ」

「もちろん。でも、ミレイさん」

「なーに? もうご褒美がほしいのぉ?」

 

 ミレイがライへ近づき、わざとらしくライの顎に指を沿える。しかしライは優しく微笑みながらも、少し語気に頑固さを添えて、

 

「ミレイさんが抱えてること、教えてもらえる?」

 

 ミレイは寂しそうに笑ったあと、

 

「今は全部忘れたいの。それでも、聞きたい?」

「聞いた上で、全部忘れるくらい楽しい時間にする。僕を信じて」

 

 ライがミレイの手を包み、指先を一つずつ絡めていく。ライの優しい微笑みに、ミレイは白旗を上げた。

 それでもミレイはライの瞳を直視できず、少し目を伏せて静かに語り出す。

 

「……今度また、お見合いが決まったの。相手は伯爵。さすがに逃げられないかな。お見合いをぶち壊した時のリスクが高すぎるのよ。私の我がままで、アッシュフォード家がお取り潰し、なんてことは避けなきゃね」

「いつ?」

「来週」

 

 しばしの沈黙。ミレイはこらえるように、逆にライは思考をフル回転させる。愛する女性にこんな表情をさせる事物、放っておけるわけがない。

 ライは責任を取ると決意している。ミレイに好意を告げられたあの日から。

 

『ライ、あなたが好きよ』

 

「ライの周りにはたくさんお嫁さん候補がいるし、発案者の神楽耶ちゃんも無事転入できた。だから私は」

「お見合いの中止、アッシュフォード家の再興、ミレイさんの自由意志。条件は全て整った」

「は?」

 

 ライは、裏の顔で一番信頼している親友の口調をあえて真似した。ミレイを安心させるように不敵な笑みを浮かべてから、優しい微笑みに戻る。

 

「神楽耶、ユフィにも協力してもらって、今ミレイさんはユーフェミア様のサポートという大事な仕事をしていることと、ミレイさんの力が不可欠であることを伝えよう。ミレイさんの功績によって、アッシュフォード家再興に繋がる筋道を作る」

「え、そんなこと……!」

「危険なことはしない、させない。ただ、ミレイさんが皆を引っ張る力を、僕とユフィに貸してほしい。そしたら、お見合いなんてしてる暇なんてないって、ミレイさんのおじいさま達に、納得させるよ」

 

 ミレイとて、今のライの立場を理解してきている。神楽耶からミレイへの接触。ユーフェミアとライの親密な関係。そして行政特区日本の秘密会談における、ライの中心的立場。その全てのセッティングにミレイが関わっているのだから、気づかない方がおかしい。

 でもあえて、ミレイはそれをはっきりと口にしなかった。ライにとってミレイは、きっと日常側の人間だから。

 でも、今のライは、もっとミレイを近い所に置こうとしている。その全ては、ミレイの自由のため。

 

(私は、アッシュフォード家を完全に見捨てるなんてことはできない。でも、ライなら……)

 

 エリア11は変わり始めている。その中心にライがいるのなら、

 

「そんなこと、ライにできる? 期待しちゃうわよ?」

 

 ミレイは、嬉しくなってしまった。

 

「ミレイさん、僕に全部任せて」

「……あーもー……!」

 

 がばっとミレイがライに抱き着くと、ライは体をぶれさせずに抱き留めた。

 

「あーあ。なんでかんでもできちゃうスーパーマンですって顔。顔が良いのってずるいわね」

「一人じゃ何もできないよ。ミレイさんがいなかったら、僕はここにいない。全部、ミレイさんのおかげだ」

「……ご褒美、今欲しいかしら?」

 

 抱き合ったまま、ミレイはうるんだ瞳で微笑み、ライを見つめる。

 

「うん」

 

 ミレイから触れるだけの優しいキス。数秒で離れ、ライから少年のように笑った。

 

「それじゃ、今は遊びに行こっか。学生らしく、明日の事なんて全部忘れて」

 

 ライからミレイの手を握り、街へのデートのお誘い。

 ミレイは一度目を煌めかせたあと、微笑みながらしっかりと手を握り返した。

 

「エスコート期待しちゃうわよ? どこに連れて行ってくれるのかしら?」

「任せて」

 

 手をつないだまま生徒会室を出る。今二人は、互いのことしか見えていなかった。

 

 街に繰り出したライが案内したのは、まずはゲームセンターで様々なゲームを楽しみながらUFOキャッチャーでぬいぐるみをプレゼント。

 

「もう少しよライ! もこちー頑張ってガーッツ! やったー! さっすがライねっ。チュッ♡」

 

 頬に甘い感触と黄色いぬいぐるみを得た後は、ミレイの希望でファーストフードへ入店し食事。

 

「ケータリング始めたって聞いたから食べてみたけど……うん、これなら合格ね。イベントリストに追加っと」

 

 最後は若者が集うセレクトショップへ。ライから見て派手なファッションも多いが、落ち着いた雰囲気の私服もある。

 ライは今まで生活資金はアッシュフォード家から出してもらっていたが、今はライの諸々の活動の成果もあって受け取っていない。なのでミレイの好みに合わせてプレゼントしようと思ったのだが、

 

「うーん。ちょっとなんでも似合い過ぎて面白味がないわね。どうしたら格好よくなくなるのかしら」

「ひどい言い草だ」

 

 ミレイが真っ先に向かったのはコスプレコーナー。ライはさっそく着せ替え人形にされ、貴族、中華連邦、ジルクスタン王国、侍といった伝統衣装でポージングし、ミレイに写真を撮られまくり、後に生徒会メンバー全員に共有されてしまった。

 

「ラウンズ風衣装って許されるのかこれ……?」

「ライー! 次はこれ。胸に詰め物あるから気をつけてね!」

「!?」

 

 ミレイの強引さに根負けし、ライは羞恥で顔を染める事になるが、結果ミレイが涙を出すほどに笑い声をあげていたため、ライもつられて笑っていた。

 

 結局ミレイが購入したのは落ち着いた水色の上着に黄色の内着という私服で、豊かな乳房と細い体のラインははっきりと出ているものの、ミレイ自身の美貌と気品もあいまって、ニュースキャスターや大学生と言われても違和感がない。

 ライもまた、アッシュフォード学園制服ではなくモノトーン風の私服を購入して着替えている。

 夜、繁華街の真ん中で、畳んだ二人の制服を含めライは大量の荷物もちになっていた。ミレイはライの隣を歩き、ミレイからライの腕を組んでいる。

 

「荷物ありがと。大分遅くなっちゃったけど、ライは大丈夫?」

「うん。今日は門限を破る気満々」

 

 ライが学園に保護されたばっかりの頃は一応の門限があったが、今では完全に形骸化している。

 

「この不良学生めー。それじゃあこのまま」

 

 ミレイが耳元で囁く。

 

「二人でどこか、遠くに行っちゃおっか?」

 

 ミレイは責任に人生を束縛されるのを嫌うだけで、責任から逃げる人ではない。そう理解しているライの返答は、

 

「うん、一緒に行きたい場所がたくさんあるんだ。今は近場が多くって」

「近場かあ。どこに行きたいの?」

「二人きりになれるところ」

 

 ミレイは返答しなかった。携帯端末を取り出し、何かメッセージを送った後、

 

「本日、ミレイ・アッシュフォードは、友達の所に泊まると嘘をついたことを、ここに懺悔しますっ」

「許してくれるよ。だって僕たちは、学生なんだから」

「ふふ、そうね。それじゃあ二人きりになれるところ、行きましょ? もちろん用意してくれてるのよね?」

「もちろん」

 

 ライが微笑むと、ミレイはライの頬にキスをして返した。

 

 学生でありながらホテルに問題なくチェックインし、私服に着替えた利点をさっそく実感する。

 

「ふーん。なるほどなるほど。わざわざ私服を買って着替えたのはこのためねー。随分とデートプランが慣れてるんじゃない?」

「偶然だよ。こういうホテルは初めて来たし」

「ほんとにー? ……私が初めて?」

「本当。ちょっと緊張してる」

「連泊しちゃう?」

「ミレイさんがその気なら、喜んで」

「もう」

 

 荷物をまとめ、二人交互にシャワーを浴びた。なし崩しに抱き合ってベッドに飛び込まなかったのは、ミレイはやはりどこか特別な時間として、儀式めいた作法のように順序だてて、思い出に残したかったのかもしれない。

 先にシャワーを浴び終わり、股間部をタオルで隠したライがベッドに座り待つ。

 

(ミレイさんにはまだ、不安があるのだろう)

 

 伯爵とのお見合い。ライが計画と決意表明したものの、賽の目がどうなるかはわからない。

 でもライの心はもう決まっている。全てはミレイのために。

 そして今は、彼女に最高の愛を伝え、全てを忘れる一時を届ける。

 

「ライ」

「!」

 

 女神がそこにいた。バスタオル一枚を巻き、湿ったブロンドヘアーが頬や肩に少し張り付いている。

 微かな水滴が光を反射してミレイ・アッシュフォードを煌めかせ、妖艶さよりもただただ美しい。

 ほのかな微笑み、薄く赤い頬、バスタオルで隠しきれない豊満な胸と細腰とヒップ。

 

「綺麗だ……ミレイさん」

「ありがと」

 

 ライがミレイを抱きしめる。ミレイの体が一瞬強張り、唇をライへ向けたが、ライはミレイを抱いたままベッドに座って対面座位の姿勢へ。

 

「ライ?」

 

 けれどライの表情は興奮よりも決意に満ちており、ミレイは戸惑った。

 今夜を特別なものにする。ライは言葉を紡ぐ。

 

「ミレイさん……好きだ。愛しています」

「……? ええ、私も……」

「学園に保護されて、学園生活が楽しいものだって教えてもらって。全部ミレイさんのおかげだ。僕が生きているのも、今生きている瞬間一つ一つが幸せなのも、ミレイさんのおかげで始まったんだ」

 

 ミレイは笑みを消して、ライの言葉を聞いていた。今茶化す場面ではないことは、ミレイにもわかった。

 だから、ライの言葉を真剣に受け止めるしかない。かつて、ミレイが自己満足のためだけにライへ告白した時の罪悪感が、かすかにミレイに残っていた。

 

「だから……ミレイさん。何度でも言うよ。僕に任せて」

 

 口づけはしない。ただ見つめ合って、ライは返答を待った。

 ミレイはくすりと笑った後、

 

「それじゃあ覚悟してね。私がやりたいこと全部に付き合って。めんどくさい事も全部協力して。私だっていつまでも生徒会長じゃないんだから、卒業してからもやりたいこと、たくさんあるのよ? 本当に全部ついてこれるのかしら?」

「ついて行くだけじゃない。一緒に歩くんだ。手を取って、一緒に幸せになる」

「……あ……」

 

 ミレイの頬を流れる一滴。ライにこの言葉を言われるまで、ミレイはどこか、現実逃避していた自分を自覚した。ハーレム含めライとの肉欲に溺れていながら、新しいお見合いで自身の運命をあきらめかけていた矛盾。

 ミレイを好いている人も、ミレイに憧れている人もたくさんいる。

 今、人生で初めて、自分自身と手をつないで歩く人が、目の前にいる。

 ライがミレイの涙を指で拭い、そのまま頬に手を沿える。

 

「ありがとう……ライ……ん……」

 

 ミレイを包んでいたバスタオルがはだけて落ちたが、二人は目をつぶって、キスだけにのめり込んだ。

 

「ちゅ……ライ……好きよ……んちゅ、ちゅる、今は、全部……♡」

(忘れさせて。今だけは、あなただけを……)

 

 ミレイの柔らかい唇がすりつけられ、互いの感触と味を確かめ合うように舌が絡み合う。

 混ざった唾液が泡立ち、重なる舌と舌からミレイの顎を伝い、首筋へ伝い、丸い乳房を伝って乳輪からツンと立つ乳首を湿らせた。

 次第にライがミレイを強く抱き寄せると、ミレイもまたライの首に手を回し、唇がつぶれて形が変わるほどに吸いつき、乳房もライの胸板にすりつけた。

 

「んちゅ、ちゅるる♡ れろちゅるっぁんっ♡ はぁ、ライ……♡」

 

 唇だけが繋がった状態で、ミレイとライは薄く目を開いて見つめ合う。

 

(もう、挿入れて……♡)

 

 ミレイの声にならない欲望はライも把握していた。ミレイのそこは既に洪水状態で、ミレイは体に巻いていたタオルを股間部に少し挟んでいた。今、染みが広がるタオルを解放し、ダラダラと垂れる愛液でライの太ももを濡らす。

 ライも思いだすと、今日は生徒会のミーティング前にミレイに口でしてもらっただけ。その時から、ずっとミレイが期待していたのだとすれば……。

 ミレイの希望を満たすのは、たやすい。だけど、それだけじゃミレイの隣に立つ男としてふさわしくない。

 ライの強い思い込みは、ミレイに別の快楽をもたらすことにした。

「ライ……? え、ちょっと、あっ♡」

 ミレイはライに抱きかかえられ、そのままベッドに優しく押し倒される。正常位での挿入を期待したミレイだったが、

「え、あの、ちょっと!?」

 ライは抱擁とキスを止め、顔を向かわせるのはミレイの股間部。ほのかに明るいピンク色のそこは、花びらがみっちりと閉ざされていながら、透明色の涎がとめどなくあふれている。

 いきなり間近に見られることは予測していなかったのか、全裸でありながら一気に羞恥で顔を紅くするミレイ。しかし、ライの愛撫ですぐに背中を浮かせた。

 ライはミレイの縦筋に舌を這わせ、勃起しているクリトリスを舌先でチロチロとくすぐる。

 

「あぁあっ♡ まっまって♡ いきなっりぃぁああ♡」

 

 ミレイがビクビクと震えながらさらに液体をあふれさせたことで、ライはますます愛撫を強める。

 ミレイを気持ちよくしたい、ミレイをもっと味わいたい。その想いのまま舌を浅く挿入し、両手はミレイの乳房に伸ばして鷲掴みにし、乳首を見つけるとコリコリと指先でつまみながらしごき、そのままクリトリスを唇で浅く吸いながら舌先でこねくりまわす。

 ミレイの体が次第に弓形になっていき、その表情と声にはもう、普段の余裕と包容力を感じさせるものは何もない。

 

「あぁぁっ♡ あぁぃ♡ あぇぁ♡ らめっぁああっ♡♡」

 ビクビク!! プシュッ! プシャ!!

 

 ミレイは体も声も制御できず、唇は開いて舌が外へ伸び唾液を飛ばす。両手こそライの両腕に沿って掴んでいたが、両胸と秘所の愛撫で力が入らない。

 ミレイは自分の体が自分じゃないような感覚で、自身を慰めるときは最適な角度と力加減で高めていたのに、今は暴力的というには甘美で、予測不能で制御ができない。

 ライはミレイの秘所へ舌の出入を繰り返して愛液を掻きだすように噴出させたあと、ミレイの尿道、クリトリスをアトランダムに舌でくすぐり、断続的に吸い上げる。乳房はマッサージするように揉みしだきながら、乳輪をくすぐり乳首を優しく引っ張りしごく。

 その度にミレイはガクガクと体を震わせ、体を駆け巡り続ける快楽信号で視界が弾けて、もはや笑みすら浮かべてしまっていた。

 

「いぁああぁん♡ またイッ♡ それまたっあひぃいあっ♡」

 両乳首が引っ張り上げられ、クリトリスへ甘く圧力を繰り返された結果、ミレイは、意識を白く染めた。

 

「らぃっもっとぉっ♡ っっっあへぇああああぁぁ♡♡♡」

 ガクガクガクガクプシャアアアア!!

 

 ライはゴクゴクと飲み干しながら、さらにミレイの陰部を吸い上げて舐めまわし、

「んぉおっ♡ あっぁっ♡ ひぃっぁ♡ ぁあっあっ♡」

 ビクビクビクビク! プシュッ、チョロロロ……。

 

 ミレイの意識を、完全に快楽だけに沈み込ませた。

 ミレイは虚空を見つめ、ライからもたらされる愛撫で体を震わせ、発汗し、女神のような顔立ちを快楽で歪ませて、上と下の口から液体を垂れ流し続ける。

 ライはミレイの絶頂の震えに合わせて、愛撫の強度を緩くしていく。

 

「ぁあっ♡ はぁっぁ♡ はぁ……はぁ、ん……ぁあ……♡」

 

 弓形だったミレイの体がベッドに沈み、乳房がライから解放され、呼吸と共に上下に揺れた。ライが陰部から口を離したあとも、ミレイは言葉を発する余裕はなく、絶頂が終わってようやく、横たわる自身の横に、ライが座っているのに気付いた。

 

「はぁ、はぁ……ふふ、いきなりやってくれるじゃない?」

「生徒会室でのお返し。よかったでしょ?」

「言わせないで、もう。ありがと」

 

 ライからペットボトルを渡されたミレイは、開けて軽く口内を湿らせた。ライも別の水を飲みつつ、ミレイの頭、頬を撫でていく。

 

「はふぅ」

 

 ペットボトルを手放し、息を吐いたミレイだったが、まだ起き上がれない。顔を撫でてくれるライの手が心地いい。しかしライへ視線を向けると、ドクドクと波打つ暴力的なまでに自己主張している男根が目に入った。

 ミレイの口内で、また新しく涎が分泌される。散々にライにイかされた直後でもなお、ミレイは望んでいる。

 言葉にしなくても、ライならミレイの仕草だけで望む通りにしてくれるだろう。けれど、

 

(さすがに少し、ずるいわよね。ライと私は……一緒に歩くんだから)

「ライ……」

 

 その呼びかけだけで、ライは密着正常位の形でミレイを包み込み、壊れ物を扱うかのように、ゆっくりと体重をかけていく。ミレイへのキスは頬へ、ミレイが言葉を発しようとしているのを感じて、待つ。

 ミレイはあえて言葉にして伝える。それが二人の距離を縮め、今感じている興奮をどこまでも高めてくれるはずだと信じて。

 

「……ライ。あなたの顔も、体も、香りも、声も、性格も、温もりも……あなたが私にしてくれる全部が、好きよ。あなたとしたいことがたくさんあるの。私は先に学校を卒業して、あなたと一緒に手にした自由で、好き放題するわ。それでも……それでも私と将来、ずっと一緒にいてくれる?」

「もちろん。ミレイさんこそ、覚悟してね。ミレイさんを絶対、退屈させないから」

「ふふ、ギブ&テイクってやつね」

「ギブもテイクも、境界はあいまいかも」

「……ギブしてテイク、してくれる?」

「任せて」

「ん……♡ むちゅ……♡」

 

 口づけ、ゆっくりとライが腰を沈み込ませていくと、ミレイがライの背中に手を這わせ、ライの腰を足で抱いた。

 

 ズ……ズプ……ズププ……!

 

「あ……ぁあっ……♡ 今日は随分、ゆっくりじゃない……♡」

「こういうのも、いいでしょ?」

「ん……あんんむちゅぅぅ♡♡」

 

 激しさではなく、愛情と快楽をゆっくりと浸透させるように、ライはミレイの中を進み、奥をくすぐりながら、唇を甘く吸った。

 ミレイが動けなくなるほどに大きな絶頂をした直後の結合。だからミレイを散々に快楽で喘がせるのではなく、もっとミレイに自分を感じてもらう。そんな溶け合うようなセックスをライが望んだからだった。

 そしてそんなライの狙いを

 

(もう……♡♡)

 

 ミレイは見透かしていた。見透かしていたから、ライと一つになるにつれて、愛情と幸福があふれてとまらない。

 

 グチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……♡

 

「あっ……あむちゅ♡ れろちゅぱっ♡ はあ、ライっ、もっと舌出して、んむちゅぅ♡」

 

 ライがミレイの口内へ舌を深く差し込むと、ミレイが溶かすような熱と柔らかさで舌を絡ませ、唾液をたっぷりまぶして揉み解してくる。

 

「ぁっ、ミレイっさっ………んんっ」

「れろちゅぱっ♡ んふぅー♡ ここがいいのねっあむちゅうぅ♡」

 

 ライが舌先をくすぐられた瞬間、あまりの気持ちよさにピクンと震えると、薄く目を開いたミレイが甘く一転攻勢、ライの舌先を重点的に舐めて吸う。

 ライもミレイをもっと溶かそうと、腰のスピードはキスを邪魔しない速度まで早めて、コツコツとミレイのポルチオをくすぐるように突いていく。

 

 ズチュッズチュッズチュッグチュッヌチュ♡

 

「んぁあぁん♡ あっライっそれ、はんそくぅ♡ んむちゅれろちゅぱっ♡」

 ビクビクップシュップシャッ!

 

 ミレイの尿道から飛沫が漏れ出て、ライに弱点をまた知られていく。そしてライは弱点をひたすらつくのではなく、弱点をくすぐり、ミレイから求めてやまないように、腰つきでミレイを誘う。

 

「あぁぅあぁんっ♡」

 

 ミレイは快楽の中にありながら、期待ともどかしさでピュルピュルと潮を噴出し、ミレイからライの舌を甘噛みし、下からでも腰を前後に動かし、膣に力を込めてペニスを締め上げて反撃していく。

 

「ぢゅるるっちゅぱ♡ ずるいわっよ♡ こんなのっ知ったらっもう♡ あなたからっ、離れられないじゃないっ♡」

「離さないっ。離すっもんかっ。ミレイさんは、僕のっ」

「!? らっらいぃ……♡ んむちゅうぅぅ♡」

 

 ミレイの心がキュンキュンと響きながら飛び上がり、幸福で目尻に涙を溜めながら、ライの唇と舌に深く吸い付いて離さない。膣口から膣壁から奥にいたるまで、ペニスをしごいて包んで抱きしめて離さない。

 

(好きっライっ好きよ♡ 私はもう、あなたの……♡)

 

 パチュパチュといつもの激しい交合と比べればかわいいくらいの水音なのに、ミレイの体全体を覆う温度と湿度、一体になる口腔と性器が、ミレイを魅了し、脳から全身の神経へ絶えず快楽物質を送り続ける。

 口づけ、抱き合い、腰を柔らかく打ち付け合い、ライとミレイは見つめ合いながら、

 

「ミレイさん、大好きだっミレイさんっ」

「はぁあ♡ ぁあん♡ ライっ愛してるんむちゅうぅ♡ らしてっあなたの熱いのっぜんぶうぅっ♡ あああああぁん♡♡♡」

 ドビュルルルルルル!! ブビュビュビュウウウウ!! ドププドビュルル!!

 ビクビクビクビクプシャアアッ!! チョロロロップシュプシャッ!

 

「んぢゅうううぅぅ♡ ぢゅるるるちゅぱちゅううぅぅ♡♡」

 

 体重をかけるライ。ミレイは頬をすぼませてライの唇と舌を吸い込みながら、下から手も足もライの体に限界まで絡みつかせ、ペニスも自身の奥の奥までつき込ませ、ドプドプと注がれる熱い精液を子宮で飲み込み続ける。

 互いの体が少しでもすり合うように、一つの生き物になったかのよう絶えず二人痙攣し続け、結合部からドバドバと精液と愛液の混じった混合液を漏らし続ける。

 

 ビュルルルルルルル!! ビュウウウドビュルル……!!

「んぢゅうううううぅぅ♡♡ むちゅううぅぅぅ♡ んむちゅううううぅ♡♡」

(ライの熱いの……すごい……ああ……ライ……♡)

 ビクビクビクビク……ヂョロロロ……♡

 

 今のミレイには青春も責任感も、世界情勢もなにもない。ただ愛するライと一体化し、動物的本能にもとづいた快楽だけに支配され、尿道から潮を吹いてライを濡らしながら、体の最も深い位置でペニスを締め付け、種付けの液を搾り取る。

 ここはホテル、求めあう以外なにもしなくていい完全な密閉空間。ただの男と女。学園での交合は露見する危険がスパイスとなっていたが、今ミレイは、安心を感じていた。

 

(ライ……何も考えずにあなたに溺れることが……こんなに……♡♡)

 

 絶頂の波が引いてきても、一度体感してしまった幸福の記憶は決して消えない。

 

(この感覚に……ずっとあなたといられるなら……)

 

 ライも余裕は無かった。外見、性格ともに特級の美しさと豊満さを持つミレイと、心から愛するミレイと、上から圧するようにして一つになっている。豊満なおっぱいを胸板に感じ、ペニスはふわふわとろとろの膣内にしめつけられ、ドクドクと射精がいつまでも続く。

 唇はぴったりと張り合ったまま動かず、内部で互いの舌が行き交うようにして絡み合い、そんな快楽の中薄く目を開けて見つめ合う。

 互いの性器の液体の分泌がやっと収まった時、ライは少し腕でベッドを抑えて空間を作り、ミレイへの圧力を弱めたが、

 

「ちゅぽっ、だーめっ♡」

「あっ」

 

 ミレイが手足でライを抱き寄せてそれを許さず、また密着した。ミレイはライに包まれている現状が心地いいようで、ライも受け入れてキスを再開する。

 絶頂の余韻の中、会話しながら遊ぶように舌を絡めていく。

 

「もっと荒々しい感じでくるかと思ったわ♡ どこで覚えたの? んちゅる♡」

「そうしたくて、しただけだよ。よかったでしょ?」

「れろちゅぱっ♡ ふふ、そうね。でも余韻は大切。気を使ってくれるのは嬉しいけど、もっと遠慮せずくっついて包むよーに♡ ライって結構軽いしね♪」

「わかった。でもミレイさんの方が、すっごく軽いよ。ほら、」

「あんっ」

 

 ライが繋がったままミレイの背中に手を入れ、ミレイを抱っこするようにして対面座位の姿勢へ移行。

 まったくよどみないライの所作に、ミレイは力強さを感じてつい「ん♡」と膣内を締め付けたが、ライのペニスは半勃ちのまま、一度ずるりとミレイの膣から抜け出る。

 

「あっ♡ 一度で本当凄い量ね……何回出せるのか、実験しようかしら♡」

「ミレイさんがその気なら、受けて立つよ」

 

 そうライは返答したものの、ミレイの姿を見てごくりと唾を飲んだ。ミレイは手を後ろについて、妖艶な笑みを浮かべながら、汗で上気した魅惑の肢体と、開いた股間の中心でドポドポと精液を垂れながす女陰の中心をライに見せつけた。

 

「……また、注いでくれる?」

 

 ミレイへの中出しという現実を再認識し、ライの男根は即座に硬度を取り戻す。

 それを見届けたミレイは再びライの首に手を回して密着し、

「じゃあ、ゴング開始ね♡ ファーイト♡ んむちゅうぅぅ♡♡♡」

 ライを押し倒しながらミレイから腰を押し進めて挿入し、二人だけの甘い夜にのめり込んだ。

 

 どれほどの時間が経ったのか、ティッシュと湿ったタオルが散乱し、ベッドにはいたるところに染みが広がっている。

 そしてライとミレイの首、胸、太もも、腕といたるところにキスマーク。そんな二人は周りの状況を一切気にすることなく、ベッドに並んで横たわりながら抱き合い、結合した性器から絶えず混合液が漏れるのも気にせず、同時絶頂に打ち震えている。

 

「んむちゅうぅぅう♡♡ ふふ……これで20回目♡ さすがの性欲ね♡」

「本当に数えてたんだ……休憩する?」

「ううん。このままゆっくりでもいいから、抜かないでつ・づ・き♡ ライはまだまだ頑張りたくな~る♡ んちゅ、ちゅうぅ♡」

「んんっ! りょうかいっ」

 

 ライは無尽蔵の自覚があったが、ミレイはそうはいかない。最初の数回ではライを下にして飛び跳ねることもあったミレイも、今はベッドに寝転がる時間が増えており、ライはミレイをいたわるように体を揉み撫でつつ、ゆっくりコツコツとGスポットを刺激していく。

 

「ぁあん♡ むちゅっちゅ♡ んちゅうー……♡」

 ピクンップシャ……♡

 ビュルルル……ドクドク……。

 

「ちゅぷっふぅぅ……ん♡ これが毎日できる日が来るって、期待していいのよね♡」

「もちろん」

「ま、その時は私だけじゃなくて、ライのお嫁さんが多数いるでしょーけど」

「それは、はい」

「ふふ、まあ今更ね。それに神楽耶ちゃんとユフィ、それとヴィレッタ先生もかしら? 手出したなら教えなさいよ……そのときはもちろん覚悟を決めて、ね?」

「うん。いつも皆に納得してもらってからだったし。それにその3人とは、まだちゃんと想いを伝え合ったわけじゃないんだ」

「変なところで義理堅いわねえ。ま、だから生徒会がこんなことになってるんでしょうけど♡」

「ありがとう、ミレイさん。受け入れてくれて。本当に色々」

「ええ。感謝しなさい。我ら生まれた日は違えどもっ」

「死すべきときは同じ……まだまだ死なないけどっねっ」

 

 ライの腰の角度が変わり、ミレイの尿道からまたしても飛沫。ミレイは喘ぎ声を抑えるようにライの唇に吸いつき、

 

「あぁぁん♡ んちゅちゅぱっ♡ ちゅぅ♡ 現状に甘えないことっ。これからもたくさん、愛を注ぐのよ♡ 変わらないものなんて、どこにもないんだから」

「肝に銘じます」

 

 そう言いつつ、またも絶頂の軍配はライに上がり、ミレイの尿道から潮が分泌された後、ライのペニスからドクドクと精液がミレイの最奥に注がれる。

 

「あぁああぁっ♡ あはぁあっ♡ んむちゅうぅ♡ リベンジ、ほらライ、おちんちん、勃たせて♡」

「仰せのままに。ちょっとまっててっ」

 

 ライは全然やる気だったが、生理現象ゆえに小康状態はある。しかし、ミレイの愛欲と性欲は、ライの想像を超えているかもしれない。

 きゅうきゅうと膣内でペニスが圧迫され、ポンプのようにペニスに血液が戻り、ライは「あぁっ」と、何度絞られても飽きないミレイの膣に身もだえしてしまう。

 ミレイには狙いがあった。ライのハーレムはほぼ確定している。それでも、ライが快楽で一番悶え喘くのは誰か。

 

(今からしっかり、躾けとかないとね♡)

 

 夜も更け、普段ならとっくに就寝している時間。しかしミレイからぐいぐいとライに乳房をすりつけ、ペニスを膣内で抱きしめつつ腰を前後し、ライの唇に何度も口づけて、舌を入れてライの口内を舐め上げていく。

 今ライの世界もまた、ミレイだけ。すっかりミレイに酔い、腰を打ちつけ、精を注いでいく。

 

「みれいっさっあっくぁっ」

「ライんっちゅぷれろちゅぱっ♡ がんばれ♡ がんばれ♡ ガーッチュ♡♡♡」

 ビュルルル……ビュクビュク……!

 ビクン♡ ビクン♡ キュウウウゥゥゥ♡ チョロロロ……♡

 

 後年、ミレイ企画立案主導で、ライと複数の花嫁による盛大な結婚式が行われることになるが、それはまた別の話……。

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