【コードギアス/ロストカラーズ】Hidden Rainbow ― ライ×生徒会ハーレムIF ― 作:o-fan
ユーフェミアの悲劇をライが阻止してから、数か月が経過していた。
「此度も良きご相談ができました。気を付けてお帰りくださいませ」
(怖い人だ)
と、ブリタニアの行政官に手を振る神楽耶を見てライは思った。
行政特区日本の進捗を巡り大小の軋轢が生まれるのは今更だったが、特区の生産効率の上昇もあり、神楽耶とライが行政官と交渉してもほとんどは日本側の要求が通っている。
ユーフェミアを初めとした皇族が協力姿勢なのも大きいが、ライは何よりも神楽耶の交渉場での辣腕振りに舌を巻いていた。
(キョウトで初めて会った時も思ったけど、神楽耶は単なる明るい美少女じゃないな。将来、政治家になっててもおかしくない)
トウキョウ租界の役所から送迎の車にライと神楽耶二人で乗り込み、アッシュフォード学園へと戻る。既に学校の部活動も終わりに差し掛かる時間だったが、神楽耶が「どうしても学園に戻りたいのです。ライも一緒に」と、ライの手を引いて離さなかった。
ライも特に断る理由はなかった。アッシュフォード学園で降り、彼女が更衣室でわざわざ学生服に着替えるのを待った後に合流。尻尾を振る犬のようにライに縋りついて体を擦り付けてくる神楽耶に、ライは面食らっていた。
神楽耶は実に楽しそうな笑顔をしているが、ライからすれば困惑が先に来る。神楽耶の護衛が近くにいるはずだったからだ。
「あ、あの神楽耶様? 校内でこのような姿を見られては……」
「今日、護衛は学園の敷地外に待機してもらっています。つまり、今私とライは二人きりということなのです。既に夫婦も同然の身、今宵はしっかりと親睦を深めるといたしましょう」
「夫婦って……」
「ライ、私少し怒っています」
「え」
神楽耶はライの腕を抱きながら、頬を膨らませてぷんぷんと怒っている様子をライに見せつけている。ライからすれば可愛らしいという感想しかなく、威圧感は皆無。ブリタニアの行政官と会談しているときの神楽耶の笑顔の方が、威厳がある。
「ライと私が出会ってから幾星霜、一日千秋の思いで学園生活を夢見ていたんですよ。いざ転入してみれば、ライは生徒会の方々と愛し合うばかりで、私とユーフェミアさんはほったらかしなんて。いったいどういう了見なのですかっ」
幾星霜ほどの年月は決して過ぎていないが、ライは神楽耶の怒りと寂しさ、そしてわざわざ護衛を遠ざけて二人きりの状況を作った神楽耶の思惑を理解した。すぐに表情をあらためて、神楽耶の背に手のひらを添える。
「……すまない、"神楽耶"。君に状況をつくらせてしまうなんて。今からでも取り戻したい」
「まあ、期待していますよ♪」
ライと神楽耶は恋人というわけではなかった。神楽耶が一方的に好き好きオーラを振りまき、ライもその好意には気づいていた。ライが応えなかったのは、すでに生徒会の皆と愛し合っていたことと、神楽耶が名実ともにキョウト六家の筆頭と言える大きな立場の人間だったからだ。
ライが黒の騎士団に入り功績を重ねて重鎮となったころ、ライは使者としてキョウトへと赴き、神楽耶と出会った。
神楽耶とはゼロの話題ですぐに意気投合、ライが使者としてキョウトへ赴くたび、その応対は神楽耶が望んで務めた。
また、ライがさらに功績をあげるにつれて、神楽耶の熱っぽい視線は次第にゼロからライへと移っていく。
(ライさん、普段はどんな生活をされているのでしょう?)
神楽耶がライの身辺を洗うと、すぐに居場所は割れた。アッシュフォード学園のクラブハウス住まいの生徒の一人。神楽耶が調べたころは、まだライは生徒会メンバーと親友以上恋人未満の関係だった。
(英雄色を好むとはいいますが、ライさんはまさに体現されている方なのですね。どうやら彼の関係の中で中心人物は、ミレイ・アッシュフォード。今度黒の騎士団へ行くついでに、彼女とコンタクトをとりましょうか)
神楽耶がこっそりミレイと会い、その時にライがブリタニア皇族と日本皇族のハーフであることを情報共有。黒の騎士団のことを隠しつつ、神楽耶はミレイへライハーレムを提案していた。神楽耶からすれば、自身が選ばれなかったときの無意識の予防線だったかもしれない。あるいはそれでも自身が一番になるという絶対の自信か。
ミレイが提案を受け入れたのは、強制婚約による将来を悲観して、どうせ学生の間だけと、半ば自棄になっていたからもしれない。
ともかく、神楽耶の提案からミレイの承諾、そしてミレイとライの恋人関係から、このライハーレムは形成されていった。
しかし発起人の神楽耶はキョウト住まい、ライも行政特区日本が成立するまで激務だったこともあり、ライと神楽耶二人が結ばれることは無かった。
トウキョウ租界に新しく特区の計画が立ち上がると、神楽耶はこれ幸いにと拠点移動を兼ねてアッシュフォード学園に転入してきたため、ライと神楽耶の共有時間は劇的に増えていった。
そして現時刻、部活動を終えた生徒たちが帰路につき始めている中、ライと神楽耶は手を握り合って、学内の礼拝堂へと向かっている。
神楽耶はライの手をにぎにぎとしながら、目を細めて窓から見える校庭を見つめている。
「こうしていますと私達、本当にただの一生徒のようですね。先ほどまで政争をしていたのが噓のようです」
「すっかり一生徒だよ。この前だって、調理実習で先生に褒められてたじゃないか」
「そ、それは……!」
神楽耶はライの方を向き、彼女には珍しく言葉に詰まった様子で思案した後、頬を赤らめて目線を伏せた。
「……あなたが何度も、私の練習に付き合ってくれたからです。ライとの将来を思えば、まだまだ通過点です……」
今度はライが言葉につまった。神楽耶のストレートな愛情表現が、この上なく嬉しい。もし正式に恋人同士だったならば、優しく神楽耶を抱きすくめていただろう。
だがそれをしないのは、ライには大目的があったからだった。ライは平静を装おう。
「ありがとう。神楽耶との将来が、今から待ち遠しい」
「!! ライ、それって……!」
「着いたよ」
礼拝堂。荘厳な雰囲気のこの部屋の中心へ、ライは有無を言わせぬ態度で神楽耶と歩を進めていく。神楽耶もライのただならぬ雰囲気を感じて黙っていた。
大きなステンドグラスから差し込む光に照らされる中、ライは神楽耶と手をつないだまま相対する。
「神楽耶」
「は、はい」
ライの優しくも決意のこもった声、対して神楽耶は声が上ずらせながら背筋を伸ばしていた。
ライは微笑みかけて神楽耶の緊張をほぐす。神楽耶もつられて微笑み、肩を降ろした。
そのタイミングで、
「好きです。恋人になってください」
神楽耶は喜色満面の笑みを浮かべながら、
「お断りします。さあ、もう一度言いなおしてください。妻としての命令です」
「ええっ? ……こほん。……僕の妻として、ずっと傍にいてください。お慕いしております」
「……はい、私もお慕いしております。永遠にあなたを。やっと、言ってくださいましたね…………」
ライの抱擁、ライの胸板に神楽耶の額がすりつけられる。
「この礼拝堂は、特別なんだ」
「存じています。ブルームーンの伝説があるのですよね。私も、この学園で一番ここが好きです」
「そっか、僕もここが、好きなんだ。ブルームーンは今日じゃないけれど、神楽耶に想いを伝えるのは、この場所って決めていた。お待たせ」
「ふふ。むしろ予想していたよりも早いですよ。ブリタニアとの国力差を考えれば、数十年規模の戦争も覚悟していましたから。それを終えてからかもしれないと、思っていました」
「……夢みたいだな。ユフィが味方になって、皆が協力してくれて、今、学校で神楽耶と二人でいる。今だけは、僕はただのライだ」
「ただのライ……ふふふ、あなたもそう感じるのですね。私も、今はただの神楽耶です……」
しばし沈黙した後、自然と見つめ合う。神楽耶のうるんだ瞳、切なく尖った唇。神楽耶がまぶたを降ろすと、ライはゆっくりと唇を重ねた。音もならない、優しい触れ合いだった。
唇が離れ、それでもいつでもキスできる距離で、二人薄眼を開けて見つめ合いささやく。
「実は……もっと前に、学園に転入する計画がありました。その時の私は、キョウトの奥で習い事に忙殺される日々。そんな私でしたから、自由な学校生活を謳歌するためだけの、転入計画を建てました。少しの間だけでも私の青春時代に花を沿えるために……。ですがゼロ様の登場で、そんな計画はすぐに忘れました。日本のために立ち上がる人々がいる。日本を変えたい、変えなければならない。行動しなければ何も変わらない。日本と私自身の現状を変える事ができるのは、自分だけなのだと」
「それで、神楽耶は積極的にキョウト六家の表舞台に立ったんだね」
「はい。その後はもう、ライもご存じのとおりです。ユーフェミア殿下と黒の騎士団の協力が成り、争いは無くなりました。笑顔になる日本人が増え始めています。もちろんまだブリタニアの勢力下であり、瀬戸際の状況も訪れるでしょう。ですが、必ずやり遂げて見せます。だって……私にはとっっても頼りになる夫がいるのですからっ」
神楽耶がぎゅっとライを抱きしめ、強く唇を押しつける。唇が離れると、混ざった唾液が一滴、宙に飛んだ。
「今日は、こちらのクラブハウスで宿泊いたします」
神楽耶はほんのりと頬を紅く染めながら、真剣な表情で告げた。
ライも全ての事情を呑み込む。神楽耶がわざわざ護衛を校内から遠ざけたのは、全て、
(僕と結ばれるため。神楽耶は事前準備を整えていた。それでも僕と神楽耶は、いつ緊急の連絡がきてもおかしくない身だ。迷ってる暇なんてない。神楽耶を幸せにする、今すぐ)
「神楽耶……僕の部屋に来てほしい」
「はい……!」
神楽耶は興味深そうにライの部屋を見渡していた。窓から見える空は星が瞬き始めている。
ライは最短距離で進みつつ、神楽耶の表情や仕草をつぶさに観察していた。恋人同士になったとはいえ、いざ寝所で体を触れ合わせるとなると、その段階にいたるまでには個人差がある。抱擁とキスはしたものの、その先へライだけが突っ走るわけにはいかない。
しかし神楽耶はベッドを確認すると直行。そのままベッドに座り、大きな緑色の瞳でライに流し目を送る。
「ユーフェミア殿下とヴィレッタ先生も、もうこちらに呼ばれたのでしょうか?」
「い、いや。その二人はまだ」
「まだ、ですのね」
「う……うん」
ライはもう迷いを捨てていた。ユーフェミアとヴィレッタのことは、またの機会に。
ライも神楽耶の隣に座る。神楽耶はライと肩を触れ合わせた。
「もし機会をうかがっているのでしたら、私も全面的に協力します。私の見立てでも、ユーフェミア殿下とヴィレッタ先生は、あなたの女性遍歴を察してなお、想いを募らせているように見受けられますから。生徒会の女性全員をあなたの元に集わせて、その絆をさらに強固なものにいたしましょう。日本では一夫一妻ですが、それを強制する気は毛頭ありません。ブリタニアとの共生は続けていかなければなりませんし、ライも半分はブリタニア人なのですから」
基本浮気は女性関係を冷めさせるものだが、ことライのように女性全員が納得している関係を見せられると、その輪に入りたいと思う女性も出てくるのかもしれない。ライはぼんやりとそう思った。しかし、油断は決してしない。誰かの心をないがしろにした傍から、女性たちはライから離れていくだろう。
「……ありがとう神楽耶。頼りにさせてもらうよ」
「はい! さて、それではさっそく夫婦の営みと参りましょう」
「! いいのかい……?」
「殿方を喜ばせる術は心得ています。もちろん書物と道具によるもので、実際に肌を合わせるのは初めてですよ。あなたは百戦錬磨かもしれませんが、私も劣っているつもりは一切ありません。夫のいきり立つ欲望に、応えてみせましょう……!」
確かにライから見ても、神楽耶に若干の緊張の様子はあれど、無理をしている様子はない。明るくおおらかで行動的な、いつもの神楽耶だった。
「わかったよ……神楽耶……」
「ライ……ん……んんっ……ちゅう……♡」
ライが横から神楽耶を抱きしめ、再びのキス。礼拝堂にて行われたロマンチックな口づけとは違い、欲望の色が濃かった。神楽耶はピクンと体を震わせてしまい、それを悟ったライが抱擁の圧力を弱める。
神楽耶はすぐにライの胸元の服を掴み、ライとの距離を詰めた。
「す、すみません。脊髄反射というものです。本当に私……嬉しくて天にも昇る思いなのですよ。ほら、お聞きになって」
「!」
神楽耶が立ち上がり、ライの頭を抱きしめて胸元に当てる。制服の白いシャツ越しではあったものの、かすかな振動がライにも感じられた。
「一分一秒も無駄にしたくないのです。あなたと結ばれる日を、私はずっと待っていたのですから……!」
「神楽耶……んん……」
「ちゅうぅぅ……♡ んちゅ、ちゅぷはぁ……!」
ライは気遣いの比重を弱め、欲望を強めていく。神楽耶を抱きすくめ、唇でついばむように神楽耶の甘い唇を堪能する。神楽耶の唇は柔らかくプニプニとしていて、最初はライのなすがままだったが、徐々にライの唇を挟み、吸い始める。
アッシュフォード学園制服に身を包んだ、神楽耶の華奢な体。折れてしまいそうなほどに細く儚く、ライの中で愛欲と性欲と保護欲が肥大していく。
「んちゅ、ちゅうぅ♡ ちゅむんんぅ♡ ふふっ、これはいかがです? んちゅる、れろぉん♡」
「んんっ!?」
神楽耶は頬をさらに真っ赤に染めつつも、あえて吐息をライの唇に浴びせながら、その淡紅色の舌でライの唇をねっとりと舐め上げる。
黒髪長髪のお姫様の姿とは相反すると言ってもいいかもしれない、淫蕩すぎるギャップ。柔らかい舌の感触だけでなく、とろけそうな味と香り、そしてあの『皇神楽耶』が淫靡な口技で喜ばせようとしてくれるこの事実。ライの最後の理性を溶かすには、十分過ぎた。
「あふっ!? あむんちゅるれろっ♡ ライっんちゅれる♡」
ライの舌が神楽耶の舌と触れ合うと、神楽耶は思わず目を見開いて体を固めてしまった。その隙にライが神楽耶の口内に侵入し、神楽耶の狭く小さい口内を余すことなく蹂躙する。
「あふぁっ♡ ライっあっ♡ れろちゅぅ♡」
(い、いけません! これでは、息継ぎもできぬ鮪が如く……でも、ああ……♡)
神楽耶の息継ぎが怪しかったので、ライが甘く優しいディープキスに移行する。唇を浅くつけあったまま、空中で舌同士をペロペロと絡め合う。神楽耶も言葉を紡ぐ余裕が生まれる。
「ぺろれる♡ ……やはり、知識と練習だけでは、とてもこの感覚は想像できませんでした……♡ 甘くて、このまま蕩けてしまいそう……♡ れろぉん、むちゅうぅぅ♡ ちゅぱっ♡」
淫蕩な瞳の神楽耶がライの舌を舐め上げたかと思うと、そのままライの舌先を唇で挟んで吸い上げ、吸引の勢いそのままに舌先を離す。
ライもまた、神楽耶にリードされる瞬間が増え始めている。彼女の練習の成果もそうだが、神楽耶本人のセンスが発揮されていた。ライの呼吸の切れ間、意識が少し温厚になった時に、神楽耶は的確にアクションを起こして刺激してくる。
そしてなにより、神楽耶本来の清楚な外見とかけ離れた姿を見せる度、心が鷲掴みにされたように目が離せず、もっと彼女と深く繋がりたいという衝動が抑えきれなくなってくる。
ライは神楽耶の背に手を回しながら、彼女の緑のネクタイをほどこうとする。
「あ……♡」
神楽耶はうっとりと目を細めながら、ついライに全てを任せようとしてしまった。
(いえ、ただでさえ他の女性と比べて出遅れているのですから、私が……!)
主導権を握り、一番の妻であると示す。神楽耶はネクタイを掴むライの手をそっと拒否しつつ、それでも夫婦の営みを中止するわけではないと、「ちゅ、んちゅぅ♡」とライの唇をついばむ。
ライも神楽耶の意図を察した。期待の唾を飲み込んで、抱擁を解く。神楽耶がベッドの中心へ移動し、ライも続いていく。
神楽耶の身を包むクリーム色のアッシュフォード学園制服が、神楽耶自身の手でするすると剥かれていく。
ネクタイ、ブレザーを脱ぎながら、神楽耶は流し目をライへ送り、一瞬唇を突き出してキスを送った。ライの口内に涎が溜まっていく。
輝くような白を帯びた神楽耶の肌が晒されていく。青白のニーハイソックスを脱いだ時に現れた両足は、美術品のように細く美しい。
シャツのボタンを全て解放し、現れる神楽耶の白いブラ、正中線とおへそ。鼠径部の始まりも見え、下半身に目を移すと、神楽耶の両手がスカート内に伸び、可愛らしい白ショーツをゆっくりと脱がせていた。
「もう少しお待ちになって。それとも、これくらいの衣服を身につけた方が好みでしょうか? どちらでも構いませんよ。あなたのお望みのままに♡」
包容力すら感じられる神楽耶の蠱惑的な微笑み。半脱ぎの制服姿でスカート内に防壁はなく、ライが抱きすくめれば神楽耶の体の全てを手に入れられる状態。
迷っている時間は男として罪悪とも言える。ライはすぐさま神楽耶ににじり寄り、欲望のまま愛しに行く。
「もう我慢できない……神楽耶……」
「ライ……♡ んちゅぅ……♡」
ライも上半身の衣服を脱ぎ去り、神楽耶を抱きしめて唇を吸い、ゆっくりとベッドへ押し倒していく。神楽耶の長い黒髪が痛まないよう気を配りながら、手をついて神楽耶を見下ろした。神楽耶はすっかり陶酔したような瞳でライを見上げ、唾液で濡れた桜色の唇を半開きにして、ライへ期待の微笑みを向けている。
ライはまた神楽耶の唇を唇で塞ぎながら、まだ膨らみかけの神楽耶の乳房を下着越しに揉んだ。
「はぁあっ……♡ んちゅ、ちゅぱ♡ れろちゅるぅ♡」
神楽耶はライの愛撫に合わせて体をビクンと震わせながら、ライの唇と舌を「ちゅうちゅう♡」と水音を立てながら吸い上げ、ライの首に腕をまわしていく。
ライはそのまま神楽耶の背に手を差し込むと、ブラのホックを探り当て、よどみなく外していく。圧力を解かれた白いブラはたやすくずり下げられ、神楽耶の広げられた白いシャツの隙間から、これまた桜色のかわいらしい乳頭が二つ現れた。興奮を示す様にちょこんと隆起している。
「んちゅ……♡ 私の素肌、乳房、そして女性(にょしょう)のもっとも深く儚い部分を捧げるのは、あなただけです。初めても最後も、この世界で私の唯一の夫である、ライだけです……♡」
神楽耶は声の中に若干震える恥じらいを含ませつつも、深い愛情と性欲をくすぐる甘くねっとりとした声色で、ライの理性を溶かしていく。
「神楽耶……君を世界一幸せにする。この世界で何が起こったとしても、君の笑顔を守り抜く」
「嬉しい……私もあなたを、全身全霊で、支えていきます……」
とろんとした瞳で見つめ合うなか、ライは下半身も全て脱ぎ去って男根を晒し、神楽耶の足を開いてく。ライは即挿入する無作法はせず、スカートの中に手を入れて、壊れ物をあつかうように、神楽耶の深い部分を指の腹で撫でた。
神楽耶はピクンと背をベッドから浮かせながらも、ライの唇を唇で撫でながら微笑む。
「はぁあ……♡ ふふ、優しくしてくださるのですね……♡ もっと乱暴にしていただいても構いませんのに♡ むちゅ、ちゅう♡ れろれろちゅるる♡」
ライの口内で神楽耶の唇と舌が踊る。小さい体で初めてであるというのに、こんなにも神楽耶は献身的に淫らに誘ってくれる。
だからこそ大切にしたいと、ライは指をゆっくりと神楽耶の秘所に沈み込ませ、濡れ具合と柔らかさ、狭さを丹念に確かめていく。
その度に神楽耶は深くライに口づけながら、ぴくん、ぴくんと、体をよじらせ、甘い声を出していく。
「んぅぅ♡ あぁん♡ ちゅぱっ、ちゅうぅ♡ はああぁ♡ ライ♡ ライぃ♡ もう、私、早く、あなたのをぉ♡」
「ぷはっ、神楽耶……! いくよ……!」
少し早いかもしれないと思いつつ、ライの理性の方が先に焼き切れた。ライは神楽耶のスカートの中へ腰を進め、滾り切った男根の亀頭で、濡れそぼる女陰の入り口を探し当て、鈴口からどくどくと流れ出る我慢汁で濡らしながら、ゆっくりと侵入していく。
ず……ずずっ……!
「かっはっぁっ!? んあっ……つぅ……!」
「神楽耶っ……ゆっくり呼吸して、力を抜いて……ゆっくり……そう……」
「はぁっ……はぁ……ふぅ……もう、全部、入りましたの……?」
「いや、もうちょっと。いったん抜こうか?」
「大丈夫です。本当に大丈夫ですから。すみません、このまま、ゆっくりとお願いできますか……?」
「うん……絶対に無理はしないで。ん……」
「んちゅぅ……♡ ちゅううぅ……♡ むちゅうぅぅ♡」
初めて男を迎えいれ強張った神楽耶の体。乳飲み子のようにライの唇を吸って破瓜の痛みに耐えながら、ライのものを全て納めようと、意図してへそから下の力を抜いていく。
「ちゅぷ、はぁ……♡ これが、一生を添い遂げる殿方との、交合なのですね……♡」
「神楽耶……本当に大丈夫……?」
ライは神楽耶の目尻に浮かんだ涙を、慎重に指ですくった。神楽耶はにっこりと微笑む。
「ふふ……これはうれし涙です。このような世の中で、女としての幸せも成就できたのですから。あなたとこうして繋がった今、私はさらに確信したのですよ。私にとって全てを捧げられる方が、あなたで間違いないのだと……♡」
それを証明するように、神楽耶はきゅっきゅと膣内を脈動させ、柔ヒダで男根をくすぐりながら、奥へ奥へと導いていく。
ライはあまりの気持ちよさに速射しないよう丹田に力を込めながら、狭い神楽耶の中を突き進んでいく。
「神楽耶……愛してる……!」
「ライ……♡ くっ、んっ、んぷちゅ♡ んぢゅちゅうぅぅっ♡」
互いの唇を張り合わせた、激しい吸引キス。唇と唇が繋がった内部では、舌同士がベロベロと激しく舐め合って離れない。
神楽耶の脳内神経が快楽で弾けていく中で、ライのペニスが最奥に到達していた。神楽耶は一瞬尿道から透明色の飛沫をあげたものの、意識は保っている。
(ここからが……本番ですものね……♡)
「んちゅる、はぁ……♡ ふふ、早くあなたの"おはせ"の形を覚えて、妻として極上の快楽を提供する"ほと"にならねばなりませんね♡ このように、んんぅ♡ いかがでしょう♡」
神楽耶の膣内が、意志を持って収縮する。カリ首に焦点を合わせ、熱く狭い膣内がさらに、
きゅっ♡ きゅっ♡ ちゅううぅぅ……♡
と、吸いついて前後に揺れ動く。
「あっあぐっ!? あっ!?」
ライが珍しい喘ぎ声を上げた。亀頭がさらに柔柔と包まれ、めまいがするほどの悦楽。我慢汁が射精のように噴出する。破瓜を終えたばかりの少女とは思えない、ライを誘う言葉と女陰の脈動。ライは性的欲求に身を落としつつも、それでも神楽耶の体を壊さないことは絶対の理性だった。しかし今、その神楽耶本人がライの最後の理性を崩そうとしている。
「はぁ、ライ♡ 早く私の中に、その煮えたぎるような欲望の全てを解き放ってください♡ んちゅうぅ♡ 私はずっと待ち焦がれていたのです♡ ここまできて焦らすような動きをされては、それこそ私、耐え切れず壊れてしまいます♡ ちゅるる、ちゅるちゅぱ♡」
神楽耶は唇をすぼめた連続キスをライの唇に浴びせながら、甘い声でささやき、手足をライの体に絡ませ、膣内を何度も収縮させて、ライの我慢汁を絞り出していく。
神楽耶の甘い声、かわいらしい表情のまま何度も押し付けられる唇、華奢な体、ペニスを掴んで離さないどころか柔らかく射精を促す様に、ペニスを愛撫する蜜壺。
「か、神楽耶っ!」
「!? あぁああっ!? はああぁん♡」
ライはのしかかるようにして神楽耶を抱きしめ、そのまま腰の抽送をリズミカルに開始する。
もはや神楽耶への気遣いはできなくなっている。あまりに神楽耶のヴァギナが気持ちよすぎた。初めて男を受け入れたその場所が、突き上げる度に最適化していくのをライは本能とペニスで感じている。こんな経験は初めてだった。
ばちゅんばちゅんと肉と肉がぶつかる激しい水音。ライに理性はないものの、神楽耶を気持ちよくして共に快楽への最上へと至りたいという想いは強まっていた。神楽耶の反応を見、最奥よりも少し斜め上へとシフトしていく。
「んいぃぃあぁっっ♡♡」
プシュッ! ピュルルッ!
神楽耶自身知らなかった奥底の性感帯を突かれ、目を見開き背を反らし、女陰から飛沫を上げる。すかさずライが神楽耶の唇を吸い、ねっとり甘く癒す様に口づけながら、神楽耶の味を堪能していく。
ペニスでは激しく、抱擁と口づけでは甘く包むようなライのギャップに、神楽耶はとろとろと体が溶けるようでありながら、激しく内部から体液を押し出されるような悦楽に身悶えする。
「ら、ライっ、あっ♡ んちゅうぅちゅぱ♡ すごいですぅ♡ もっと、もっと激しくぅ♡ ああぁんっ♡」
汗、愛液、そして涙があふれてくる。痛みではない、愛する者と結ばれた幸せと快楽、女としての本能の帰結が涙腺を刺激し、神楽耶は人生最高の喜びと性的快感へ、ライと共に昇っていく。
ライも呼吸が荒い。抽送を速めると、神楽耶の膣内がますます狭くなって精液をせがんでくるかのよう。ライもまた視界が弾け、神楽耶の唇を激しく吸い、男根の全てを神楽耶に納めて子宮口に至った途端、
「神楽耶っ神楽耶好きだっ、んんっっ!」
「んちゅるるぅぅ♡ はぁんっ♡ ライ、ライぃっ♡ 好き好きっ好きぃぃっああああああぁぁっ♡♡♡」
ビクビクビクビク!! プシャアアアァァッ!!
ビュウウウウウーーーッ!! ビュルルルッ!!! ブビュルルル!!
繋がった男女がガクガクと痙攣する中、頭も視界も真っ白になる。かろうじて感じられたのは、互いの唇と舌の感触と、混ざり合った甘い唾液の味。密着して一つになったかのような体、温い感触。突き抜けるように股間部から全神経を震わせる絶頂快感。
(か……ぐや……!)
(……ラ……イぃ……♡)
薄く目を開いたまま見つめ合い、ただの雄と雌になって至上の喜びを共有する。
神楽耶の尿道から透明色の液体が、マーキングするかのようにライの下腹から男根の根元を濡らし続ける。ライもまた、ペニスの痙攣が収まらず、ドバドバと神楽耶の小さな子宮と膣内を一瞬で満杯にさせ、接合部からあふれさせていく。
瞳を見つめ合い、互いの濃い香りに包まれ、舌を絡ませて味を堪能し、全身で触れ合いながら、種付けに酔う。
徐々に快楽の波は引いてきていたが、その分心の幸福が満ち満ちてきて、互いを抱く腕の力が強くなっていく。また舌と唇がこすれ合い、性器の密着が高まっていく。
「んくっ、神楽耶……もう一回、いい……?」
「ちゅ、んちゅぅ……♡ もちろんです。一回と言わず、この蜜月をいつまでも続けていきましょう♡ 今宵眠るようなことがありましたら、最初の夫婦喧嘩になりますよ♡」
「了解……!」
ライは挿入したまま、神楽耶を抱えあげて起こしていく。神楽耶に負担は一切なかったが、挿入したままのペニスが微妙に角度を変えて神楽耶のスポットを抉り、「あぁん♡ はあぁっ♡」と、神楽耶にソプラノの声と透明色の液体を再度噴き出させた。
対面座位の姿勢になり、神楽耶は完全にライに体をあずける。キスするには少し距離が遠くなったが、それが神楽耶にはライのたくましさに感じられて、胸板に額をこすりつける。
「神楽耶、どうぞ」
「あ、ありがとうございます。んくっ……」
神楽耶の大量の潮吹きと発汗を見てペットボトルを渡し、二人しばし水分補給した。その間に性器の接合を解く。神楽耶の膣口からドボドボと精液が漏れ出していく。神楽耶は一瞬羞恥で顔を真赤に染めたものの、すぐに妖艶な微笑みと秋波をライへ送る。
「ふふ、もったいないですね♡ すぐに夫の煮えたぎる情熱で、栓をしていただかないと……♡」
ライが神楽耶の制服を完全に脱がしている最中だったが、ライはつい手を止めて唾を飲み込んだ。男根がまもなく硬度を取り戻す。
神楽耶が一糸まとわぬ姿になり、しばらくライは彼女に見惚れた。服を脱ぐとさらに体は細く小さく見え、白い肌の中でピンと立つ桜色の乳首が目立つ。雪原の中で咲いた二輪の花のよう。
神楽耶はライの視線に当然気づき、自らの乳房をそれぞれ掴んで寄せて強調し、嫣然と笑う。
「まだまだ発展途上の身の上、けれど皇家の血筋を考えれば、この膨らみかけの蕾を楽しめるのは今だけですよ? さあ、ご遠慮なさらずに、味をお確かめになって♡」
「……いただきます」
「ああぁん♡」
ライは神楽耶を膝上に座らせたまま、その小さな乳房を握った。丹念に揉みしだき、ぷっくりとした乳輪に沿って舌を這わせ、乳首を唇だけで圧力をかけて吸う。
神楽耶の汗を含んでいたが、それでも甘い味と錯覚した。天より舞い降りた無垢な美少女を汚しているような背徳感がありながら、ライの頭を抱き撫でて微笑む神楽耶の母性。
「今は何も出ませんが、あなたに孕ませていただいたおりには、甘い蜜の味を確かめてくださいね♡」
「! 神楽耶……!!」
「んむちゅうぅぅ♡」
温かくいやらしく誘引する神楽耶の唇を、ライはすかさず吸いに行く。どくどくと我慢汁を涎のように流す男根を、膣口にあてがい、今度はストンと神楽耶の体を落とす様にして、最奥へと至った。
「んちゅおぶぅおぉっっ♡♡」
神楽耶が目を見開き、ライと深く口づけあうなかでも嬌声が漏れる。対面座位の中、ライを抱きしめる神楽耶の体がガクガクと痙攣し、補給したばかりの水分がライのペニスによって押し出されるように、尿道から潮となって噴き出す。
そんな神楽耶の反応は、さらにライの欲望を煽ってしまっていた。この精美可憐な少女を自分の色で染め上げてしまいたい。熱く抱きしめて吸い上げてくる膣ヒダに応え、子宮を白濁液でまた満たしたい。
その全てを、すぐに叶えられる幸福に溺れていく。
腰が前後に踊る。接合部から二人の混合液が漏れて泡立ち見えなくなっていく。
抱き合い、口づけ合い、あるのはただ、欲望にまみれた雄と雌。
バチュン! ズチュン! ドチュン! ズチュグチュドチュッバチュバチュバチュバチュ!!
「神楽耶、かぐやっ!!」
ポルチオをグリグリとえぐり、神楽耶の唇と舌を余すことなく、舐めしゃぶり、乳房を揉みながら指で桜色の乳首をクリクリとくすぐる。神楽耶の絶え間ない潮吹きが下腹にあたって温い。
それでも神楽耶は優しく瞳でライを見つめ、舌を絡ませながら、際限のない愛情によって、お互いの止めをさした。
「ライっ♡ ああんちゅぱはぁ♡ れろれろちゅるぅ♡ 全部、全部あなたの色で染めてください♡ 私の愛も、欲望も、全てあなたのものですぅ♡ 全て忘れさせて♡ 今は、私と、あなただけなのですからぁ♡ んあああぁっんちゅうううぅぅ♡♡♡」
ドビュルルルルル!! ブビュボブビュウウウウ!! ブビュウゥゥーー!!
「ちゅぷはあぁっ♡ あうぁっ♡ んぁあああああっっ♡♡♡♡ んいぃぃっ♡♡」
プシャアアアァァーーー!!! ガクガクガクガクッ、チョロロロ……。
子宮に侵入し続ける熱い欲望に、神楽耶は恍惚の表情。まもなく強すぎる痙攣絶頂潮吹きに神経が許容限界を超え、目を半ばまで上向かせながら、口づけたまま泡を吹いて意識を混濁させた。
ライは神楽耶を征服し尽くした支配欲求と射精快感に溺れ、そのまま神楽耶の口内も本能のままに犯す。唇、舌をべろべろ舐めると、無意識の神楽耶もまた温かく迎えるように反応を返す。
「んんちゅるぅ……♡ んおっ……♡ れりゅちゅるるぅ……♡」
二人、自慰では決して味わえない、全身が包まれて抜け出せないような圧倒的幸福体験が、何十秒と続いていく。
神楽耶の目と意識がやっともどってきたが、体は震えて止まらない。無意識から意識的に、もっと二人の空間を高めようと、口づけたまま神楽耶は言葉を紡ぐ。
「んちゅうぅ……♡ 絶対……♡ 絶対もう、離しません……♡ 私を犯し、愛し、支配してくれる殿方……ライ……♡ いつも私たちのために尽くしてくれるあなたに求められることが、こんなにも嬉しくて……愛おしい……♡」
「僕もだ……神楽耶……君に認められて、愛されて、こうして共にいられることが、幸せでたまらない……」
互いの絶頂が小康状態になり、ライは神楽耶を支える抱擁にシフトした。神楽耶もライに甘え、全身をあずけつつ唇を吸う。
「むちゅ、ちゅうぅ♡ ふふ……あなたが注いでくれる熱い愛情を、私の体はもっと奥で欲しがっています♡ 私を気遣って包んでくれる優しさは、もう十分堪能いたしました。今私が望んでいるのは、妻として、夫の全ての欲望に応えること……♡」
神楽耶は知っている。ライはハーレムを作っていながら、全ての女性を満足させていることを。
「いいんだね……!」
「受けて立ちますわ。皇神楽耶は、夫ライをもっとも近い位置で支える、妻なのですから♡ ああっ!?」
神楽耶が戸惑いの声を出したのは、対面座位の姿勢からライが神楽耶を離し、急にライだけが後ろに倒れ込んだからだった。
見た目は女性上位と呼ばれる騎乗位。神楽耶はふらつく中でも、妻の矜持としてライの希望に応えんと腰を前後に動かそうとするが、ライの望みは違った。
ばちゅんっ!!
「ひゅっ!?」
男根によって子宮から脳髄まで叩かれた神楽耶が、塊のような唾を飛ばしてしまう。ライはその間に神楽耶の両手と恋人繋ぎし、男根で内部から神楽耶の体を支配していく。
神楽耶も微笑んだ。淫蕩というよりも、狂笑に近いかもしれない。
「ふ、うふふ……♡ 虎の尾を踏んでしまったのでしょうか……♡ ま、また私の中で、どんどん大きく……♡ ああぁっ♡」
ピュッ! チョロロッ!!
男根によって神楽耶の下腹が浮き出るかのよう。背を反らせた神楽耶から再び透明色の潮が飛び出る。
「神楽耶……もっと見せてっ……!」
「は、はいぃぃ……♡ んああああっっ♡」
セックスというよりも性の舞踊。ライが腰を突き上げる度にぱんぱんと肉を打つ音が響き、神楽耶は倒れこむことすら許されず、ライにペニスで子宮を打たれて踊り続ける。
「あひぃいぃっ♡ ああぁん♡ ら、らめれすぅ♡ また気をやって♡ あああぁっ♡」
神楽耶のたゆたう黒髪、飛び散る汗、しなる体、揺れる乳首、桜色の唇から突き出される赤い舌。
快楽に喘ぐ神楽耶と、そんな神楽耶にすっかり魅了されて腰つきに際限がなくなっていくライ。
「素敵だ神楽耶っ。もっと見せて! もっと神楽耶の綺麗な姿をっ」
「あひぃぃ♡ はいっ♡ 妻の乱れる姿を、あなたのもっとも愛おしい、妻の姿をぉっ♡ 目に焼きつけてぇ♡♡ んいぃぃっ♡」
ビクビクプシャアアッ!!
今度は神楽耶の目が細められ、尖った唇からくぐもった喘ぎ声と共に、噴水のような潮吹きがライの胸板まで飛んでいく。
ライも射精の沸点が壊れかけていた。自分でも驚くほどにペニスが膨れ上がり、神楽耶の膣はさらにライのために狭くなり、前後左右上下に動き続ける接合部が泡立って見えなくなっていく。
「ライ、ライぃ♡ いかがですかっ♡ あなたの欲望の全てを♡ この体で、受け止めて見せますぅ♡ あああぁんっ♡」
ブビュウウウウ!! ドビュルルルルル!! ドプドプドプドプッ!!
「あひぃぃあああああぁぁっっ♡♡ ま、また、私の中にぃ……ああ……なんて熱くて……濃厚なっ……ああっぁぁっ♡♡♡」
プシャアアァ……チョロロロ……ビクビク……プシャアア……。
神楽耶の体は絶え間ない絶頂で悲鳴を上げているはずだったが、ただの快楽と興奮だけではない、心の充足と麻薬のような多幸感によって、神楽耶は全身全霊で子宮から広がる絶頂奔流に浸っていた。膣圧が最大まで高まり、本当に栓をしたかのように、白濁液が接合部からあふれることなく、最奥の子宮に飲み込まれていく。
「はぁ……愛しています♡ ライ……♡ もっと、もっと…ん、あっ……」
ガクンと力が抜けてしまった神楽耶を、ライは優しく受け止めて抱きしめた。神楽耶は意識だけは、夫を愛するという強い意志によってつなぎ止め、唇と舌を伸ばして「んちゅぅ……ちゅうぅ……♡」とキスをねだる。
ライもすぐにキスに応じ、長い絶頂の中、神楽耶と唇と舌を重ね合わせる。
自然と接合が解かれていき、口づけに浸る度合いが増えていく。
ライの頭は、ちゃんと思考が出来ていた。だからこそ、自分の欲望をライは危険視した。
(神楽耶……なんて可愛い……。もっと神楽耶が欲しい、もっとめちゃくちゃにして、彼女が乱れる姿を見ながら、つながっていたい。けれどこれ以上は、本当に壊してしまうかも……)
(ふふ……夫の思考は、妻には筒抜けですのよ♡)
「んちゅるぅ……ぷはっ♡ ふふ、まだ迷っておいでですか……? それなら」
「いや、違うんだ、神楽耶」
「え?」
思考ができる、意志がある。お互いの望みは同じ。ライはしっかりと自分の意思で、ケモノに落ちた。
「もう、止まらないよ」
端正な顔立ちのライの、夫の、激しい愛欲のベクトルを向けられ、神楽耶はゾクゾクとした別種の快楽物質に支配された。
「……~~!! はい♡ どうぞ……♡ あひぃっ!?」
神楽耶はライに力強く抱かれると、そのままベッドへうつ伏せに寝かされた。視界は暗い部屋の壁のみ。
まだ絶頂が冷めやらないなか、神楽耶が顔だけ振り返ろうとした瞬間、ライはすぐさま神楽耶の細腰を掴んで、後ろから神楽耶を突き出す。
ズプンッ!!
「ああああぁああああっっっ♡♡♡」
ビクビクビクビク!! ヂョロロロ!!
神楽耶は四つん這いにすらなれないまま、ライのベッドに洪水を起こしていく。
「ま、まだ、奥にぃぃ♡ ひぐぅああああっっ♡♡」
ライはもう言葉すらない。神楽耶に覆いかぶさって首に軽く噛みつき、小さな乳房を掴み乳首をクリクリと捻り上げながら、水がこもったような肉と肉の衝突音を奏でていく。
神楽耶の唇から舌が突き出て、手足がピンと張って痙攣し、女陰が種付けの本能に従って、ペニスを搾り、愛し、奥へ導き、吸いついていく。
ドビュルルルルル!!! ビュウウウウウ!! ドクドクドクドク!!
「あへぁあああっ♡♡ おっ、んぃ♡ はひゅっ♡ あっあああぁーー……♡♡」
愛を注ぐとか、妻と夫だとかも、何もない。動物的本能に支配され、神楽耶はライに後ろからのしかかられ、こくこくと子宮で精液を飲み込んでいく。
またライの腰が動き出す。神楽耶は、もう言葉にならない鳴き声をだすだけ。
「んおぉっ♡ んひぃ♡ ああぁっ♡ ああぁぁん♡ あぁー♡ ぁぁぁー……♡」
バチュバチュバチュバチュ!! ボビュルルル!!!
ビクビク……プシャアア……チョロロ……プシャ、チョロロ……。
体の向きや体勢が変わっても、やることは変わらない。溶け合うように体を合わせ、性器は決して離れない。絶頂の余韻のなかでも言葉はなく、かろうじてできた思考は、
(ライ……♡)
(神楽耶……!)
それだけで十分だった。
それでも朝は、やってくる。
神楽耶の予定はあらかじめ聞いていたので、ライが慌てることは無い。
暖かな余韻があった。隣で眠る神楽耶が可憐で美しく、彼女と名実共に結ばれた事が本当に嬉しい。
それだけに身が引き締まる。ライは肉欲もこれからの立場も、いけるとこまでいくと、あらためて覚悟を決めていた。
神楽耶の唇と瞼がもごもごと動き出す。その仕草が可愛くて、くすりとライは笑みをこぼした。
「んにゅう……ん……ああ……ん、おはようございます」
「おはよう、朝から綺麗だ……」
ライは神楽耶の頬を撫でながら、思わず口に出してしまっていた。あれほど熱い夜を過ごした後でも、神楽耶は朝から肌に艶があり、光に照らされた黒髪が美しい。
神楽耶は口に手を添えて微笑む。
「うふふ。お上手ですね。あなたも綺麗ですよ。一つ、お願いをしてもいいでしょうか?」
「いいよ」
神楽耶にしては珍しい、笑みを消して頬を赤らめ、本当に恥ずかしそうにしていた。
「色々と、朝の身支度を手伝っていただいても……。やはり、少し無理をしてしまったようで、体が……。ああ、気に止まないでください。私が望んだことなのですから。二人の初夜として、最高の思い出になりましたわ」
「そう言ってもらえてよかった。なんでもするよ、神楽耶のためなら」
「何の気なしに言っているようですが、重い言の葉ですよ。なんでもするというのは」
「重いからいいんだ。何度でも言うよ。なんでも、全部任せて」
「ふふ……それでは、ユーフェミアさんのこと、日本の独立、明るい家族計画をお願いしますね。もちろん私も、妻として支えます。ではまずは、夫婦の目覚めの口づけを……ん……♡」