本番はないです
一週間が経った。俺も響香も、筆記と実技の両方でそれなりにやれたという自信はあったが、それでもどこかソワソワしながら過ごしていた。
雄英高校から届いた封筒。その中に入っていた丸い機械を机に置き、上部にあるボタンを押す。ソワソワもこれで終わりだ。
『私が投影された!!!』
現れたのは、ホログラムのオールマイト。何故雄英の合否をオールマイトが? という疑問が湧いたが、それは次の言葉で消えた。
『実は私、雄英の教師をやることになったんだよね。驚いたかな?』
ドッキリ成功とでも言わんばかりに高笑いを決めている。オールマイトが教師、マジか、驚いたどころじゃねえ。オールマイトに教えて貰えんのか? 最高かよ。
『さて、試験の結果だが……真堂少年、おめでとう。君は合格さ!!』
肩の力が抜けるとはこのことだろう。ホッとして、椅子の背もたれにもたれかかる。
『
恐らくカンペか何かを見たオールマイトは、ゴホンと咳払いをして口を開いた。
『
胸が熱くなる。あのオールマイトが、俺を認めて褒めてくれている。こんな現実があるのか? モチベ爆上がりだろマジで。
『来いよ真堂少年、ここが君のヒーローアカデミアだ!』
そう言って手を伸ばしたオールマイト。映像はそこで終わる。しばらくの静寂。それを破ったのは、スマホの通知だった。
響香から「合格!」というメッセージが送られてきている。良かった。向こうも大丈夫そうで良かったぜ。
追って、塩崎からも「合格いたしました」というメッセージが送られてきた。
「……あー、良かった」
それぞれに「俺も受かった」とメッセージを送り返し、俺は脱力した。しばらく余韻に浸った俺は、家族のグループに合格の知らせを入れた。
兄貴から電話がかかって激励されたり、家族で寿司を食べに行ったり、寝る前に響香と電話したりして、充実した一日を終えた。
―――◇―――
被服控除の申請をしたり、響香とカラオケに行ったり、雄英近くのアパートに引っ越したり、塩崎の新生活の買い物に付き合ったりとしていると、あっという間に春が来た。
「お、お邪魔します」
「よく来たな。俺の城に」
そして今日、初めて響香が俺の新居に遊びに来た。
格好は春服。もうあまり寒くないから、防寒具は無い。キッチン付きの廊下を抜けて、扉を開くと部屋が現れる。
まず目に入るのは右奥に置かれた少し低いセミダブルのベッド。左手にはデスクと椅子があり、空いたスペースにはダンボールが置かれている。
俺の後ろを歩いていた響香は、部屋を見て「お〜」と声をあげた。響香はキョロキョロと部屋を見回して、最終的にベッドに目をやった。
「ベッド、前のより大っきいね」
「セミダブルだ。ほら、シングルだと一緒に寝る時狭かっただろ? ダブルにしようと思ったんだが、店員さんに8畳にはデカすぎるって言われてな」
響香は荷物を部屋の隅に置いて、色々な物──歯ブラシやらなんやら──を取り出し始めた。歯ブラシを手に持った響香はこちらを見て口を開く。
「ね、お風呂行こ」
「あぁ」
部屋を出て、廊下にある2つある扉のうち1つを開ける。正面に洗面台があり、その手前の右側にバスルームに繋がる磨りガラスの扉がある。
洗面台の鏡の左右にある物を置くスペースには、俺の歯ブラシが入ったコップと、シェーバーやら洗顔料やらシェービングクリームが置いてるが、まだ空きがある。
「コップ持ってくるか?」
「いや、大丈夫。ね、ここ置いていい?」
俺の歯ブラシが入ったコップを指さしてそう言った。俺は構わない。それが嫌かと思って聞いたんだから、響香がいいなら別に良い。
「あぁ。好きなとこ置いていいぞ」
「ん、ありがとう」
「てか、眉毛とかその辺整える奴は置いとかないでいいのか?」
当然、“その辺”には脇も下も入る。響香は顔を少し赤くして、口を開いた。
「……いいよ。そういうのは、家でやる」
「そうか。気が変わったら、いつでも持ってこいよ」
「うん」
「風呂の中も見るか? 湯船も無いしマジで小さいけど」
「見る。てか、浴びようかな。いい?」
「もちろん」
風呂の扉を開くと、狭い空間が現れた。さすがに、これに二人で入るのは無理がある。色々なエッチをする事が趣味な俺と響香にしても、ここでSEXをすることは無いだろう。
「めっちゃ綺麗じゃん」
「このアパート自体出来たばっかりだからな。前の住居者も雄英の生徒で、丁寧に使ってくれたらしい」
「へ〜、ウチらの先輩が住んでたんだ」
あと、紹介してないのはなんだ。トイレくらいかな。風呂の扉を閉めて洗面所から出た俺は、隣にある扉を開く。
「ここがトイレ」
「トイレだね」
普通の洋式トイレ。特筆すべきことはない。部屋に戻った俺はベッドに腰かける。響香は持ってきたバックか服と美容液やら洗顔料やらを取り出した。
「よし。じゃ、シャワー借りるね」
「あぁ。ゆっくりしていいぞ」
「ん」
「ゆっくり出来る広さじゃないでしょ」的な言葉が返ってくるかと思っていたが、そんなことは無く、響香はスタスタとバスルームに向かった。
しばらくして、シャワーの音が聞こえ始めた。音を聞きながら後ろに倒れると、マットレスのバネが心地よい反動を返してきた。
爺ちゃんが卒業祝い兼入学祝いで買ってくれた家具の中で、いちばん高かったのがこのマットレスだ。まだ数回しか寝ていないが、本当に寝心地がいい。気がついたら寝ていて、朝になってる。
マジで爺ちゃんには感謝しかない。今度会ったら振動マッサージをしてあげよう。あれは評判が良いんだ……。
―――◆―――
「上がったよ〜……って、寝てるし」
シャワーを浴びて髪を乾かし、寝巻きに着替えてから部屋に戻ると、司はベッドの上で寝ていた。
「……」
シャワーやドライヤーの最中、これからエッチするんだろうな〜とか考えてたのを思い出して恥ずかしくなる。
ちょっと可愛い下着つけてきたのに。空回りした気分だ。
「……可愛い顔してるな。地味に」
司の横に腰掛けて、顔を覗き込む。
シュッとした輪郭に整った顔立ち。きりっとした眉と高い鼻筋が目立つ。普段はイケメンという印象が強いのに、寝顔はどこか可愛らしさを感じる。
「って、なにしてんのウチ」
冷静になって顔から視線を逸らす。自分で、顔が赤くなってるのが分かる。司が寝てて良かった。本当に。起きてたら絶対弄られるし。
「……寝てるよね?」
「ネテルヨ」
「起きてるじゃん──わっ」
瞼を閉じたままそう言った司に、手を掴まれてベッドの中に引きずり込まれた。大きな手足にがっちりと抱え込まれて、抜け出せない。
身じろいでも、逆に拘束が強くなるだけだった。
顔を上げると、眠たげな瞳の司と目が合う。
「ちょっと寝よう。おやすみ」
「え、ちょ──マジで寝たし」
私は個性の影響で耳が良い。この距離だと、相手の心音が伝わるくらいに、である。その聴覚が、目の前の男はガチで寝たと言っている。
「……こっちはそれどころじゃないのに」
司本人の匂いと、ベッドについた匂い。シャワーを浴びている……いや、なんなら家を出る前から
司は寝たらなかなか起きない。というか、本当に起きない。これは、今まで一緒に過ごしてきた経験から知っている。さすがに、やりすぎたら起きるけど。
「すー、はー。……ん♡」
例えば、顔をうずめて深呼吸をしたり、多少体を擦り付けるくらいでは、決して起きない。ん、これは……♡
「寝ながら勃起してる……、か、可哀想だし、抜いてあげるしかないよね……♡」
誰に言うでもなく、ウチは呟いた。耳のプラグを伸ばして、自分と司の体の間に挟む。司の履いているスウェットの中……そして、パンツの中に侵入した。
「めっちゃ熱いな……」
伸ばした耳たぶの部分で、ガチガチになったおちんちんをぐるぐる巻きにした。昔一度やって、それ以来やってない。理由は恥ずかしいからである。
「ちゃんと寝ててね……♡」
まぁ、司が寝ているので、恥ずかしがる必要も無い。それに、これは独特な背徳感あって、ウチもそこまで嫌いじゃない。いっつも色々してくれる司に奉仕してるが感あって好きまである。本人には言わないけど。
「ん」
おちんちんを優しく扱いていると、司が声を漏らした。普段はあまり声をあげないから、こう、変な気持ちになっちゃう。おちんちんがピクピクしてきた。
ヌメヌメしたやつ……カウパーも出てきたし、そろそろ射精するのかもしれない。
「……いいよ。このまま
そう囁くと、おちんちんが大きく震えて、脈打ちだす。顔に入っていた力みが抜けて、安心したような表情に変わった。
「うへ、ベトベトだ……」
プラグをパンツから抜くと、耳にもプラグにも大量の白濁液……精液が付いていた。ドロっとしたゼリー状の精液。
本来なら不快なだけの匂いも、今は不思議と良い匂いに感じる。
「……まず」
ぺろと舐めてみて、不味すぎて口元から離す。プラグでティッシュを一枚取り、耳たぶとプラグを綺麗にする。
やっぱり、変なことはするもんじゃない。急に恥ずかしくなってきた。
なんか、今日はめっちゃ羞恥心を感じている気がする。というか、このパンツどうしよう。このまま放置してたら、さすがにマズイよね。
そんなことを考えていると、司が口を開けて言葉にならない寝言を言い始めた。子供みたいで、ちょっと可愛い。
「……塩崎」
「──は?」
前言撤回。コイツ、ウチと寝てるのに、他の女の名前言いやがった……! プラグを司に刺そうとして、辞めた。
司のパンツの中は今ぐっしょぐしょだ。このまま何もせず起きた司は、きっと自分がオネショをしたと勘違いする。
でも、ウチを抱いて寝てるから、ウチを起こさずに処理することはできない。司が起きるまで寝たふりして、司が焦りだしたら寝たフリを辞めて思いっきり弄ろう。
我ながら天才なのかもしれない。完璧な計画を思い描いたウチは、寝たフリを始める。……目を閉じると、ちゃんと眠くなるから不思議だ。
司は体がデカい。デカイからか、変な安心感も覚えてしまう。リラックスするというか、そういう感じ……。
―――◇―――
「おいおいおい」
起きたら夢精していた件について。響香の抱き心地が良かったんだろう。抱き枕になっていた響香は、可愛らしい鼻息を立てて寝ている。
「すぅ……すぅ……」
「起きるなよ……起きるなよ……」
夢精とかしたことない。さすがに、これをバレる訳には行かん。一生の恥である。そっと、本当にそーっと、響香の下から足と腕を抜く──あ、やべ。
「んっ、あれ、ウチ……」
「お、おはよう。響香。俺ちょっとシャワー浴びてくるわ」
「ちょっと待って。おはようのキスは?」
どうやら完全に起きてしまったらしい。まずいぞ。軽いキスをして顔を離し……響香の視線が俺のズボンに向いていることに気が付いた。やべ、これバレたわ。
「なんか、濡れてない?」
「……夢精した。いやぁ、響香の抱き心地が良かったんだな。多分」
「ふーん。夢の中で、塩崎さんとイチャイチャしてた訳じゃなくて?」
ジトっとした目をしながら、響香はそう言った。……塩崎? なんでそこで塩崎の名前が出てくるんだ。
たしかに、塩崎と戦う夢は見た。だが、イチャイチャとかはしてないぞ。
「なんで塩崎?」
「……アンタ、寝言で言ってたよ。『塩崎〜』って」
「マジ? いやぁ、塩崎と戦う夢見たんだよ。マジで」
「あっそう。てか、もう高校生になるのに夢精とかしていいの?」
蔑んだ目に呆れたような声色。その攻撃は俺のちんぽに効く。最近、もしかしたら自分がドMなのじゃないかと疑うようになってきた。
「というか、寝る前のも何あれ。急にベッドに連れ込んでさ。エッチするかと思ったのに、普通に寝始めちゃうし」
「いやぁ、ベッドの寝心地良くて……」
「ふーん。ウチよりベッドが気持ち良かったってこと?」
「いや、別にそういう事じゃ……」
こういう響香も良い……! 話を聞くに、俺が寝言で「塩崎」と言ったことにキレている様子。まぁ、それは100俺が悪いから反論ができない。
というか、反論しないでいい。今はただ、このシチュエーションを全力で楽しむ──やべ、勃起してきた。
「ちょ、さっき射精させたのにまた勃起してるし──」
「さっき射精させた?」
引っかかる言い方だ。夢精したとか、射精したとかならまだ分かる。だが、射精
響香はやべ、という顔をして、視線を逸らした。……ははーん。完全に理解したぞ。俺は夢精をした訳じゃない。寝ている間に、響香に射精させられたのだ。
「……でもさ、寝言で他の女の子の名前出すのはどうなの。ウチ、抜いてあげた後に言われて、マジで嫌だったんだけど」
「それは……ごめん。これからは気をつけるよ。なるだけ言わないように」
どうやって気をつけんだよ。と思わないでもないが、口には出さない。わざわざ火に油を注ぐ必要はないからな。
「ウチも……ごめん。それ、気持ち悪いでしょ? お詫びに、ふぇ、フェラしてあげようか?」
響香は素直に謝れる女の子である。今フェラしてあげるって言ったか?
「お願いします」
「パンツ脱ぐのはや……」
呆れた様子でそう言った。フェラ。最初にチャレンジした時、俺のちんこがデカすぎて響香の顎が外れ、それから封印された淫行である。
どんな風の吹き回しか分からん。だが、してもらえるならして欲しい。男として当然の気持ちだろう。
「……まず、綺麗にしないとね。れろ、んれろぉ♡」
響香は俺の前に膝をついて、長い舌で肉棒をぺろぺろと舐め始めた。温もりのある生き物のような舌。ただ舐められてるだけだが、めっちゃ気持ちいい。
「んんっ♡」
頭を撫でると、嬉しそうに擦り付けて来る。普段はクールな響香からは考えられないぜ。亀頭から玉周りまで隅々と舐めた響香は、一度ちんこから口を離して深呼吸をした。
「ねぇ。これどんくらいあるの?」
「前測った時、長さは18cmだったな。太さは測ってないが」
「ふーん。やっぱ、大きい方?」
「兄貴はこれよりデカイぜ」
「そうなんだ……」
兄貴のちんこは夢の20cm代に乗っている。
「え、えあい」
「無理そうだったら辞めろよ。さ、頑張れ」
響香は少しづつ、顔を前に進めていく。数秒かけて亀頭を完全に咥えきると、そこからはスムーズだった。頬をすぼませながら進んでいき、ちんぽの半ばまで収めたところで動きが止まる。
涙目の響香と目が合った。どうやら、ここが限界らしい。
ちんこの半分には何の刺激もないが、亀頭やカリ首に感じる感触はおまんこと違う良さがあり非常に気持ちいい。
「手コキしながら前後に動かせるか?」
「ん、ん」
肯定の返事。響香は左手でちんこの半分を握り、口を前後に動かし始めた。ぐぽくぽと、いやらしい音が部屋に響く。
響香は限界が近そうだ。かなり苦しそうな顔をしている。
「射精そう。抜くぞ……お?」
「んーん」
「なに、このまま射精せって?」
「ん」
気を使って抜こうと思ったのだが、どうやら杞憂だったらしい。それなら、お言葉に甘えてこのまま射精しよう。
びゅる! びゅる、びゅるる!!
「ん〜!」
響香の舌が鈴口へちょんと触れた。それがトリガーになり、俺は射精した。
精液で小さなはなちょうちんができている。あ、鼻の中に戻った。響香の口からちんぽを抜く。
「ほら、ここに精液吐きな」
口を閉じて苦しそうな表情をしていた響香にティッシュを渡すと、後ろを向いてからそれに精液を出した。コチラを向いた響香の顔には、「二度とこんなことやるか」という感情がありありと現れていた。
「ティッシュありがと。……いや、やっぱフェラってキツイわ」
「顔で大体分かる。気持ち良かったよ。ありがとう」
「ん、それなら良かったんだけど。マジで顎外れるかと思った」
ベッドに腰掛けて、喉や顎の調子を確かめなている。やはり、フェラとは難しいモノなんだなあと改めて思う。無理してやってもらう必要も無いし、これからはやめとこう。
「フェラはしばらくやめとくか」
「……うん。でも、しなくていいの?」
「折角エッチするなら響香にも気持ちよくなって欲しいしな」
「そう。あ、ありがと。……てか、もう15時じゃん」
壁にかけた時計に目をやる。時計の針は3を少し過ぎた所だった。
……本当は昼飯を食べに行ってから色々とする予定だったのだが、俺が寝たせいで完全に予定が狂ったな。
「どうする、飯食い行くか?」
「司はお腹空いてる? ウチはあんまり」
「俺もあんま。昼抜きでいいか」
「うん。それよりさ、シよ♡」
俺に倒れかかりながらそう言う響香。フェラしてスイッチか入ったのか、かなりムラムラしてそうだ。あいや、シャワーの時からどうのこうの言ってたか?
「もう声とか時間とか気にしないでいいしな」
「きゃっ♡」
響香をベッドに押し倒すと、女の子らしい悲鳴をあげる。恥ずかしそうに口を抑える響香を見て、俺のちんぽは完全復活を遂げる。
この後めちゃくちゃセックスした。
本当は入学の日まで行く予定だったけど、新居でエッチがしたくなったのでした。
セックスもしたかったけど、耳郎に耳コキして欲しかったからした。
耳郎はフェラとかできなそう。いや、できない。