『もしもし、聞こえてる?』
「あぁ。聞こえてるよ」
職場体験終わりのホテル。時刻は11時。俺はベッドに寝転がりながら三奈からの通話に応じた。
なんだかんだでミルコを追い続けるのはかなり疲れた。空中での瞬歩……震歩(仮)はかなり精神を削ったらしい。息子はギンギンだが、横になると一気に眠気がやってきた。
『そっちはどんな感じ?』
「……実力がついてるのが分かるよ。疲れるけど、満足感もある。ウォッシュ事務所は?」
『んー、あんまヒーローっぽいことしてないかも。街のパトロールはするけど、子供に囲まれてばっかで
「はは、街が平和な証拠じゃねぇか」
俺の言葉に『そうだけど……』と不満そうに呟いた三奈は、一度ため息を吐いてから言葉を続けた。
『司はどうなの?
「一回だけな。
『んっ♡ 聞いといてあれだけどガチでしてるとは思わなかった……。すごいじゃん』
一瞬喘ぎ声が聞こえた気がする。
……気の所為だな、多分。
「あれくらいの
『ふーん。……ねぇ。ちんちん見せてよ♡』
語尾にハートマークが着いているんじゃないかと思うほど甘ったるい声でそう言った三奈。
俺が何かを喋る前に、スマホの画面いっぱいに三奈の顔が映った。どうやら三奈もベッドに寝ているらしく、白いシンプルな枕に頭を乗せているのが分かる。
頬はうっすらと紅潮し、普段のThe元気といった表情からは想像もつかない、どこか艶のある貌をしていた。
俺はビデオ機能をONにしていない。だが、三奈が真っ直ぐインカメのレンズを見つめているせいだろう、目が合っているように錯覚してしまう。
『ね、カメラつけてよ♡』
「……ふと思ったんだが、職場体験中にこういうことをするのは良くないんじゃないか? 一旦落ち着いてから──」
抜いていないのに賢者タイムが来た気分である。
俺も三奈も今は職場体験中。エロい事をしている場合じゃないだろう。
そもそも俺は職場体験期間中はオナ禁するぞ位の気持ちで望んでいたのだ。……さっき破りそうになったけど。
『むぅ。ノリ悪いな……。えい♡』
「何を──ッ!」
スマホから三奈の顔が消える。画角が下がっていき、完全に露出された、たわわに実った──実り過ぎな2つの双丘と久しぶりに対面した。
頂点に位置する乳首も変わらず綺麗なピンク色だ。肌の色がピンクなので境界が分かりづらそうに思われるが、少しコントラストが違うので結構分かる。
「ウォッシュが急に入ってきたらどうするんだ?」
『そういうことする人じゃないし、鍵付きの部屋だからモーマンタイだよモーマンタイ♡』
おっぱいが喋っている。声が外に漏れないように囁き声で喋って来るせいで、余計に興奮してきた。
……どうせバレねぇし1回くらいいいか。
「……オナ電って初めてするわ」
『んふ、私も♡ っ♡』
響香とは生まれた時からずっと隣の家だったから、そもそもそういう発想がなかった。俺が一人暮しを始めて少し離れたから今度試してみるのもありだな。
三奈が左手で胸を愛撫している。
ふにゅりと、まるでスライムかのように変形していくそれを眺めていると三奈がいたずらっぽく笑った。
『片手だとやりづらいや。ね、司もカメラつけよ♡』
「……見えてるか、これ」
『おー、今朝ぶりの顔だ♡ ……めっちゃ仏頂面じゃん?』
カメラをおっぱいから顔に上げた三奈と目が合う。今回は俺もカメラをONにしているので、ちゃんと目が合っている。
俺は仏頂面でおっぱいを眺めていたらしい。まぁ、猫や犬を可愛がる時の気持ちというより、どちらかと言えば芸術品を見て感嘆している時の気持ちだったからな。
仏頂面というより、紳士的な顔つき、と言った方が相応しいかもしれない。
『あ、でもおっぱい映すとちょっと鼻の下伸びるんだ♡』
画角が下がり再びおっぱいと対面する。表情を取り繕って紳士ぶろうとしたが普通に無理だった。
というか、魅力的なおっぱいを前にしたら鼻の下が伸びるのは仕方ないだろう。それが男のサガだ。知らんけど。
『なんかくだらないこと考えてる?』
「よくわかったな」
『射精したら変な思考も無くなるよ♡』
「そうかな……そうかも」
『じゃあちんちん映して……てか、座って全部映してよ。顔もおちんぽもちゃんと見たいし♡』
起き上がりたくねぇ……。俺がそんなことを考えている間に三奈は軽やかな動きで上体を起こし、枕か何かでスマホを支え、座った姿の上半身を映した。
いわゆる女の子座りだ。寝巻きのドルフィンパンツもよく見える。上はスポブラをつけているが、腕を通しておらず下の方にずり落ちている。
本当に元気なおっぱいだ。重力に逆らうようにツンと上を向いていて彫刻のような美しさすら感じる。
「よっ、と」
『お、いいじゃん♡』
勢いをつけて起き上がる。枕を前の方に持ってきて、それにスマホを立てかけた。
スマホの画面右上には、あぐらをかいた俺が綺麗に映っている。よし、これで問題ないな。
「……この距離でちゃんと聞こえるか?」
『聞こえるよ〜。ね、ズボン脱いで♡』
「俺だけ脱ぐのか?」
『エッチ♡ 私はもうおっぱい出してるじゃん? ……ま、脱いでもいいケド♡』
俺の言葉にそう返した三奈は、むしろ乗り気な様子でドルフィンパンに手をかけた。俺は手早く寝巻きの短パンを脱いで、部屋の椅子に放り投げた。
『脱ぐのはや♡』
そう言いながら、三奈もかけた手を下ろしていく。
意識しているのか無意識なのか、時折漏れる「ん」という声が俺の息子を強く刺激した。
徐々に、隠されていた黒いショーツが露になる。前回とは違って、機能性重視といった感じのシンプルなショーツだ。
俺の食い入るような視線を感じてか、三奈は胸とショーツを手で隠して身を捩った。
『ねぇ、そんなジロジロ見ないでよ♡』
「ビデオ通話しといてそれ言うか?」
『んふふ、冗談♡ ……っ♡』
少し笑った後、三奈は右手でショーツ越しにおまんこを擦り始めた。左手は変わらず胸を弄っている。時に揉み、時に乳輪の周りをカリカリし、時に乳頭を指で弾く。
……普段こういう感じでオナニーをしているのかと思うと、少し感慨深いな。
『っ♡ ほら、司は? 一人だけこうしてると変態みたいで恥ずかしいんだけど……♡』
喉まででかかった「実際変態じゃね?」という言葉を寸前で飲み込んだ。
誰かに見せながらオナニーをするなんて初めての経験である。パンツの穴から、完全に勃起した息子を外に出した。
『うわ〜♡ 久々に見た……前よりおっきくない?』
「成長期だからちんこもデカくなったのかも」
『ちんちんってそういう感じで大きくなるんだ……♡』
三奈に言われて、改めて自分のちんこと向き合う。
……確かに、言われてみれば前より大きくなっているか? たけど、2、3cmはその日のポテンシャルで変わるからな。元の大きさ自体は変わっていない気もする。
『……ちんちんって皮被ってるもんじゃないの?』
三奈は興味深そうな様子で俺のちんこを観察している。
前回ヤッた時はそこまでマジマジとは見て無かったから、今になって気になったのかもしれない。
「元カレのは被ってたか?」
『そういうのじゃないけど、今までのは大体、ね♡』
「中学生とかだろ? 包茎で当たり前じゃね。知らんけど」
『そんな感じなんだ』
「多分な」
勃起時に皮を被ってるのはちょっとヤバめだった気がする。まぁ、中学生ならこれから剥いて行くことだろう。
ちなみに俺は気づいた時にはズル剥けの露茎だった。
多分ちんこがデカイせいだ。それか響香に手コキをしてもらってたからだろう。
『……司って手も大きいよね♡』
「まぁ、タッパあるからな」
『耳郎のお尻叩いたりしてるの?』
「するわけねぇだろ」
俺は女子供──
ぺちぺちくらいはするが。
『ふーん♡ ねぇ、今度やってみない?♡』
「やるって……スパンキングをか?」
ショーツ越しにクリを弄りながら言った三奈の言葉に、俺は思わずそう聞き返かえす。
『そう。やってみたくない?』
「したいかしたくないかで言えば当然したい。けど、痛そうじゃね?」
『私は大丈夫だよ♡ 鍛えてるし』
朝見送った時の後ろ姿を思い出す。確かに、あの尻なら一発や二発叩いた所で何の問題もないだろう。
『ッ♡ ねぇ、司も早くシてよ♡ 私だけオナってるのなんか恥ずいんだけど♡』
既にショーツの中に指を滑り込ませている三奈。顔は全体的に汗ばんでいるし、息も少し荒くなっている。
かくいう俺も、既に相棒はフル勃起している。ただ、シコり始めるタイミングが無かっただけで。
『うわ〜♡』
俺がシコり始めたのを見てそう言った三奈。
うわ〜は無いだろうわ〜は。……そう言いながらも手は止まってないし、なんなら動きが早くなっている気がする。
「……俺だけ見せてるのは不公平じゃないか?」
『何? 見たいの?♡』
いたずらっぽく笑った三奈。無言のままでいると、三奈は『仕方ないなぁ♡』と言いショーツを脱いだ。
露になるおまんこ。他の部分と比べたらそこだけ濃いピンク色になっている。既に濡れ、少し開いていた。
『……恥ずいね、これ♡』
「かなりな」
それからは、あまり会話はなかった。ただ、二人で見せつけあったまま、それぞれのオナニーに励んでいく。微かに聞こえるくちゅくちゅという水音と、偶に漏れる「んっ」という喘ぎ声。
『んんぁっ♡ っ♡』
数分が経った頃、三奈の喘ぎ声が増えてきた。愛液も増えてきたし、ぼちぼちイきそうなのかもしれない。
俺といえば、いつでも射精することが出来る。折角なので合わせて射精しよう。そういう気分だ。
『ッ゛♡ ね、司もイきそう?♡』
「あぁ」
『ならっ♡ 一緒にイこっ♡』
三奈がおまんこを弄る手の動きがどんどん大きくなっていく。もはや痛いんじゃないかと言うほど早い動きで指の抽挿を繰り返し、喘ぎ声もまた大きくなる。
『あっ♡ ッッ゛♡♡♡』
三奈の体が大きく震え、指の動きが止まる。それに合わせて、俺も射精した。予め用意しておいたティッシュで上手いこと拭き取り、パパっとゴミ箱に放り投げる。
『〜っ♡ はぁ……♡ すぅ……♡』
余韻のままに呼吸を整えている三奈。俺の息子はまだまだ元気だ。というか、満足の行く射精を出来なかった。
まるで毎日の義務オナニーような、そんな射精感だ。
合わせようとしたのが完全にミスだった。自分の思うがままに射精するべきだった……!
折角のオナ電をこれで終わらせる訳には行かないだろう。
早速二回目を──
『気持ち良かったね♡ 今日はそっちも疲れてるだろうし、もう寝ちゃう?』
スマホを手に取り、ベッドに寝転がってそう言った三奈。その顔は満足気で、瞳の奥には確かな疲れが見えた。
そらそうか。職場体験一日目だもんな。そら疲れるわな。
「……そうだな。おやすみ、三奈。また学校で」
『ん、おやすみ。司♡』
三奈が優しく微笑んで、そして通話が切れた。
「……セックスがしたい」
ベッドに寝転がり、天井を見上げながらの俺の呟きは、誰にも届くことなく独り言として消えた。
俺と一緒にちんこも上を向いたままだ。どうしても不完全燃焼感が否めないが、終わってしまったものは仕方ない。今から抜く、ってのも気分が乗らないし。
明日も朝早くからヒーロー活動に勤しむだろう。どうしようもないモヤモヤを抱えたまま、俺は眠りについた。
―――◆―――
「何してんだよアイツ……♡」
真堂の泊まっている部屋の隣室。
オーバーサイズのシャツに下はショーツだけというシンプルな格好でベッドに寝転がっていたミルコは、その耳が捉えた最後の
ミルコの個性『兎』は、兎っぽいことは兎以上にできる異形型の個性である。
兎以上の脚力に、兎以上の
彼女の耳が薄い壁一枚を隔てた隣室の情事を捉えるのもまた、必然と言えよう。
「……ッ♡」
ミルコの下腹部が強く疼いた。
隣室の声を聞き続けたせいで、ショーツは既に機能していない程に濡れている。
ヒーロー活動中に
「これ、ヤバいかもなッ♡」
──発情期。
それが訪れたことを、ミルコは理解した。
兎は年中発情期と呼ばれる動物だ。個性『兎』を持つミルコもまた昔から性欲が強かった。
だが、ミルコはそれ以上に強い闘争心を持っていた。
結果的に性欲──繁殖欲は抑圧され続け、発情期がやって来ることは一度もなかった。
歳を重ねるごとに増していく繁殖欲には気づかない振りをしながら、ミルコはヒーローとして戦い続けたのだ。
「……寝よ」
今までの抑圧からの解放を喜ぶような発情期。
それに対する対処法を、ミルコは持っていなかった。
真堂司:タイミングが噛み合わずあまり気持ちよくない射精をした。本当は毎回2、3回射精したいけど空気を読んで我慢している。不完全燃焼。
芦戸三奈:ウォッシュやサイドキック達が泊まる部屋からは遠いのでこれ行けるやろ……!と思いオナ電を決行した。バレてない。お尻がエッチだから叩きたい。
ミルコ:今まで我慢していた性欲が