※この作品はR-18です。

千賀家の淫らな日常   作:ユキユキコ

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第3話

ほかほかの湯気が立ちのぼり、香ばしい匂いが鼻をひくつかせる。

 

炊きたての白米、豆腐のみそ汁、山菜のおひたし。そして納豆。

 

質素だが、主の健康をおもんばかる料理人のまごころが伝わってくる献立だ。

 

誰も奪りはしないというのに、玲奈が口いっぱいに頬張りながら、ご飯をかきこむ。

 

 

大慌てで食べたせいだろう。右のほっぺたに、ご飯つぶのかたまりがくっついていた。

 

「......玲奈様」

 

箸を休めた羽夜がかぶりをふる。玲奈は舌鼓を打つように目を細め、ご満悦だ。

 

俊介は笑みをこぼす。

 

幼いころに両親をうしない、ひとりっ子として育った。もしも妹がいれば、玲奈のようにわんぱくだったかもしれない。

 

 

「玲奈、ほっぺたにご飯がついてるよ」

 

 

世話を焼きたがる、おせっかいな兄のように、俊介がそっと手を伸ばす。

 

指の先端が、玲奈の頬に届くかどうかといったところで、鉛のような重みが身体にのしかかってきた。

 

触手たちが腕や足に絡みつき、彼の動きを封じたのだ。

 

羽夜やこがねたちは、露ほども反応を示さない。珍しい話ではないのだ。

 

夜の遅いときには、甘えるように触手でしがみつき、俊介の膝の上で眠ることもある。

 

 

「わーかー、ひとのこと言えないよ」

 

 

玲奈が身を乗り出す。小鳥のヒナのように、首をぐいっと伸ばすと、小さく口をあけた。

 

 

「ほら、目を閉じてーー」

 

 

次の瞬間、ぬめりとした生温かな感触が頬をおそった。少女の細長い舌先が、舐めあげたのだ。俊介が身体をびくつかせる。

 

 

「れ、れいな?」

 

 

玲奈は白い米粒を口のなかで撹拌すると、喉をごくりと鳴らし、呑み込んだ。

 

 

「わかはうっかり屋さんだね」

 

 

瞳を輝かせながら、声を立てず無邪気に笑う。

 

 

俊介を抑えつけていた触手たちが、一本ずつ離れてゆく。

 

それほど力を込めた素ぶりは見せていなかったが、モンスター娘という種族の成せるわざなのだろう。触手が吸着していた皮膚の表面は、ほんのりと紅く染まり、吸盤の跡が生々しく残っていた。

 

 

「おふたりとも仲がよろしくて何よりです。しかし、食事の席だということをお忘れなく」

 

 

羽夜がじろりと睨みつける。

 

 

「ごめんってばっーー」

 

 

俊介がむせた。太ももを撫でまわす、ぬめり気を帯びた異様な感触に驚いたのだ。

 

羽夜は怪訝そうに眉をひそめたが、気管に唾が入りでもしたと思ったのか、何も言わず、食事を続けた。

 

ぴちゃぴちゃっと音を立て、触手の吸盤が足の肌に張りつき、離れては、ふたたびまとわりつく。

 

俊介の身体に隠れて、何が起こっているのか、ほかのふたりは気づきもしないだろう。

 

 

「……れいな」

 

片手で触手を掴み、いたずらを止めようとする。しかし、脈打つ触手の表面は、脱皮したばかりの蛇の鱗のように滑らかで、力をいなしてしまう。

 

やがて触手はするすると浴衣のすそから潜りこむと、下腹部をめがけて、奥へ奥へと忍び込んでいった。

 

 

「や、やめっーー」

 

 

俊介が唇を噛みしめる。声が届いたのかどうかわからない。玲奈の瞳に妖しげな光がよぎった。

 

「ふふふ、わーか」

 

 

玲奈が腰を浮かし、甘えるように寄り添ってくる。白いうなじから、南国の果実の匂いがした。

 

 

「……かわいい」

 

 

耳粘膜を犯すような、淫らな声の音色に、俊介の上半身がびくりとはねあがる。

 

 

下腹部では、ススキの穂をかきわけるように触手が蠢き、陰毛を撫でつけていた。

 

 

べとべとの粘液を垂らすと、縮れ毛に染みこませようというのか、根本を抑えつけてグリグリと捏ね回す。

 

まだ触れられてすらいないというのに、若茎は鎌首をもたげ、欲情の色をあらわにしていた。

 

尿道口がパクパクっと開閉を繰り返す。その先端部から透明な雫が次々にこぼれてゆく。

 

肉竿をつたって流れると、やがて触手の粘液と混じり合い、ぐちゅくちゅと撹拌された。

 

震えながら、玲奈の腕にしがみつき、俊介はしきりに首を振る。

 

玲奈がうなづいた。

 

触手のマッサージが止まった。

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