野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~ 作:XX(旧山川海のすけ)
フセは7才で
シノは生まれて半年だけど、体格と知能レベルはおそらくそのくらいになってる。
だから、フセと同じ状況だと言えると思う。
同じ状況で娘も目覚めた。
……正直、フセは混血児だから、神技持ち同士の子はほぼ100%神技持ちになるという法則の外である可能性を考えたけど。
シノは無事、神技に覚醒した。
……これでこの後に第二子も覚醒したら、おそらくフセの子の覚醒確率はグレーターヒューマンと大差ないという結論で良くなるはずだ。
前世での一般の事象についての確認方法は、同一条件下で同じ結果が2回続いたらそれは確実視していいというのが一般的だったから。
本当は3回見たいところなのだけど、2回でほぼ確実だから機動性を考えて2回、なんだよ。
だからまあ、そのとき。
今夜、次の子をフセに仕込むことを決意した。
「お父様! 見てて!」
シノの神技の名前は「スクナヒコナ」だった。
ってさ……
フセの神技もだけど。
名前が神様の名前じゃないか。
俺のは「孕ませ」なのに。
統一性が無いな。
この辺、何かあるのか……?
予感だけど、そんな気がするよ。
神技が神の名前になってる場合と、そうでない場合の違いが……
フセの神技名は「タケミナカタ」で。
タケミナカタは日本神話の一大イベント「国譲り」の際に、征服者の象徴である神々・天津神の武神であるタケミカズチに殺されかけた神だ。
剛力無双の強さを持っていた、と伝わってはいるけどな。
事実フセがその通りの効果「剛力無双・超人化」の効果の神技持ちだから。
シノもおそらくそうなんだろうと予想される。
スクナヒコナは、日本神話での被征服民の象徴である国津神の中心になる神・オオクニヌシと組んで国造りを行った神。
身体が小さいことと、医学の知識が深かったことが特徴。
あと、御伽噺の一寸法師のモデルでもある。
なので……
シノが気合を込めると、シュルシュルとその身体のサイズが縮んでいき。
瞬く間に爪楊枝くらいまでの大きさになった。
おお……!
ちなみに、身に着けている衣服も一緒だ。
衣服は縮まないで身体だけ縮むとか、そう言うことは無い。
「~~~~!!」
なんか縮んだシノが叫んでるけど、聞き取れない。
声帯が小さくなってるし、肺も小さくなってるもんな。
聞き取れる声量にはなんないか。
そのまんまでは埒が明かないので、シノは再び元の大きさに戻り
「これ以外には、ヒトの中に潜り込んだり、あと病気と怪我も治せるよ! すごい? ねえすごい!?」
目をキラキラさせながら、両親に褒めて貰えるのを待っている。
親として、非常に可愛らしいと思った。