※この作品はR-18です。

野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第20話 第二子誕生

 第二子を身籠ったフセは前と同じ流れを辿った。

 

 妊娠期間はやはり約2か月。

 

 2カ月過ぎて、生まれて来たのは……

 

 おぎゃああああ!

 

 産声は、赤ん坊のものだったけど。

 外見が、姉のシノと大きく違っていた。

 

 ……顔が犬だったんだ。

 

 シノより獣人要素が強い……!

 

 産んだフセは、生まれた我が子の様子を見て、少しギョッとしてる風に見えた。

 

 ……なんでシノは人間に近かったのに、この子は犬に近いんだ?

 その理由を探して、股間が目に入ったとき。

 

 なんか、納得してしまった。

 

 ……チンチンがある。

 男の子か。

 

 俺の孕ませの知識から。

 男の子は父親に似るものだという認識があった。

 

 そこからだ。

 

 俺とフセの子は、男の場合、ヒトより犬に近い獣人になるんだ。

 多分、そういうことなんだろう。

 

 こうして誕生した俺たちの第二子の長男は

 

 長老たちの話し合いで「ソウスケ」と名付けられることとなった。

 

 

 

 そして、半年経ったとき。

 ソウスケはシノのときと同じように……

 

「お母様、父上。ボクは神技(シンギ)に目覚めました」

 

 ドキドキした口調で、自分が神技使いになったことを報告してきたんだ。

 ……これで2例目……

 

 前世でのビジネス的な事象の確実性の確認方法では……2回続けて同条件下で同じ結果が出たら、それは間違いないと見ていいことになっていた。

 

 だから……

 

 俺とフセの間での子作りは、グレーターヒューマンの間で行われる子作りと同じだ。

 そう考えて良いだろう。

 

「ソウスケ、神技の名前を教えてくれる?」

 

 フセがひとしきり喜んだ後、冷静に確認。

 黒狼の顔を持つ俺の息子は、こう答える。

 

「アマツミカボシですお母様」

 

 うお。

 ビッグネーム来たな……。

 

 日本神話で唯一「邪神である」と明記されている星の神だ。

 日本書紀で出てくるけど、古事記には載っていない。

 

 俺はそこまでしか知らないんだけど……

 

 星の神だからなぁ。

 どういうのか、色々と想像は膨らむが……

 

 ソウスケはフセに神技の名前を告白した後、得意げな様子を見せた。

 多分、自分の神技のチカラを見せびらかしたいんだろう。

 この辺、男の子あるあるなのか。

 

 ……そして。

 

 ソウスケがそういう気持ちになることから予想するに……

 

 ソウスケはキョロキョロし、我が家の天幕に甕(かめ)があることに気づいた。

 元々、飲み水入れに使ってたやつだけど、古くなってきたので取り換えようと考えている廃棄品だ。

 

 ソウスケは多分そこまで考えてはいなかったとは思うんだが……

 

 彼は拳を握り、振り上げ。

 

 そして、甕に向かって突き出した。

 

 ……その瞬間。

 

 ソウスケから数メートル離れた距離にある甕が、木っ端微塵に砕け散ったのだ。

 

 男の子が興奮したんだ。

 ソウスケの神技に攻撃的なものがあることは予想はしていたけど。

 ……絶句してしまう。

 彼は、我が息子は……

 

「これが流星拳です。あとは、悪いことが起きることについても、その前に知ることが」

 

 遠距離攻撃と、不運限定の未来予知……

 得意げに報告する息子に。

 俺は頭を撫でてやりたい衝動に駆られる。

 

 褒めてやりたかった。

 けど、出来ない。

 自分の口では。

 

 そこがもどかしかった。

 

 

 

 そして。

 その後6年の月日が流れた……

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