野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~ 作:XX(旧山川海のすけ)
第21話 会議の朝
「あなた、行きましょう」
「父上! 行きましょう」
「父上! 早く行きましょう!」
「父様! 遅いですよ」
妻と3人の子供たち……
合計4人が俺に声を掛ける。
最初の子が出来て6年……。
今、俺とフセの間には8人の子供たちが生まれていた。
男6人、女2人。
全員が
今日は長老たちのところに出向くことになっていて。
そこで俺たち夫婦と一緒に、俺たちの子供たち8人のうちから厳選した3人……長女、長男、次女の3人……を連れていくことになっていた。
俺がすでに天幕の外に出ている4人を追いかけて外に出る。
そこに居たのは、銀髪の美女フセと、犬耳黒髪のフセに似た美女。
そして凛々しい雰囲気を醸し出している狼面の男。
女たちはワンピース。
男は作務衣。
いずれもレッサーヒューマンとして一般的な服装。
最初の子の誕生から6年、だけど。
……俺たちの子供たちは、1年半くらいで成人したんだ。
なので、8人とも成人している。
そのうちの3人だ。
「父上! 父上は私たちと違って準備なんて要らないじゃないですか。何で待たせるんですか?」
そう苛立ちの声で言ってくるのは長女のシノ。
髪の長さはそれなりの長さだが、ポニーテールに括ってる。
顔つきは生まれたときからそうだけど、フセとよく似た品を感じる。
昔は甘えん坊だったけど、一番上の姉だから、最終的に責任感が強い子に育ってくれた。
「父上、僕はこの日が来ることをずっと待って力を蓄えて来たんです。早く行きましょう」
そしてこの子は長男のソウスケ。
2番目の子だ。
だけど、兄妹の上位層として、姉のサポートが果たせる子になってくれた。
この子は正義感が強いので、グレーターヒューマンの暴虐を憎み、成人してから兎に角自分を鍛えていた。
なので、彼は体つきが凄まじかった。
鍛え抜かれており。戦闘員として全く問題の無い身体を持っている。
「父様、3分のロスです。気を付けて下さい」
そう、冷めた物言いで俺の遅さを数字で批判するのは次女のケノ。
眼鏡にボブカット。顔つきは当然、姉のシノや、母であるフセに似ている。
だがだいぶクールな印象だ。
……この子は兄妹の中で一番頭がいい。
なので連れていくことになった。
……これから行われる……
長老会議に。
俺は悪かった、という意味を込めて吠えた。
すると大体伝わったのか、子供たち3人は頷き。
「母様、行きましょう」
ケノの言葉を受け、フセが頷いた。
そして
「それではあなた、行きましょう」
俺にそう言い、その手に会話のための単語カードと、五十音表を入れた封筒を持って歩き出す。
それに俺たちは付いて行き……
俺たちは会議の場へと向かって行った。