野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~ 作:XX(旧山川海のすけ)
そうして俺は、丸1日テレビを見て過ごした。
食べ物はドックフード。
トイレは犬用トイレを確保して貰っていたので、不便は無かったが……
こういう、細々とした廃棄物。
どうやって処理しよう?
……燃えるゴミの日に生ごみに混ぜて捨てるか?
いや、そもそも燃えるゴミの日いつだっけ?
この辺も娘たちと詰めないとな。
……時計を見る。
目覚まし時計として使えるちっちゃいやつだ。
アナログタイプ。
今は15時。
……シノは「一応、建前上は18時で仕事は終わるようですが、そこから2時間程度仕事が長引くのが常のようです」って言ってたな。
つまり、サビ残を2時間程度やるのが常態化してるのか。
……結構キチイな。
俺は前世じゃ、最初の会社はホワイトだったから。
そういうことの辛さは理解しているとは言い難いし。
……娘たちをブラックで働かせるなんて……
なんだか、罪悪感を感じてしまった。
なので俺は、テレビを見ることを頑張った。
で、テレビで得られないなと思った情報について、頭の中で整理する。
まず思ったのは、外国の話が無いんだわ。
……てことは、グレーターヒューマンの国ってここだけなのか?
外の世界の情報が無いわ。
海の話題があった。
ということは、この国の領土に海はあるのか。
銃器はあるようだ。
警官がどうも持ってるみたいなことを「労働者になろう!」っていう番組で言ってた。
どの程度の武装があるのかは、1回調べてみた方が良いな。
グレーターヒューマンとガチでやり合うときに絶対に必要になる情報だ。
地図が欲しい。
あと、武器の情報……
それとさ。
教育番組でこんな言葉が出たんだ。
『彼の神技はシンイキで、名前は記録に残っていないのですが……』
シンイキ?
神技に関する言葉なのは間違いないんだが。
具体的にどういうものなのかが分からなかった。
……図書館みたいなところあるのかな?
あるなら1度訪れて、そういう分からないことを一切合切調べたいところだよ。
……ああ、後。
この社会の学校で使われている教科書も欲しい。
この世界のレッサーヒューマンの子供は、四則演算と読み書きしか学ばせて貰えないんだ。
だからまあ、基礎的な知識面で大きくグレーターヒューマンに劣っている。
そこの差を無視して喧嘩を売るのは、あまりにも無謀過ぎる。
で。
そうこうしていたら……
19時くらいに
玄関ドアの鍵が回る音がして。
「ただいまですー」
デブの身体にインした状態の、我が愛娘シノが弟と一緒にブラックな職場から帰って来た。
夕食の材料をレジ袋に入れて手提げした状態で。
見たところ、だいぶ疲れている。
ご苦労様、と思うと同時に。
……やっと帰って来てくれた。
そう思い。
今日1日、テレビを見ることで得ることが出来た情報がかなり沢山あったわ、と。
早速話したい気持ちでいっぱいになった。
メモが取れないからね。
娘たちには悪いけど。