※この作品はR-18です。

野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第5章 決断
第37話 オリハルコン鉱山を狙う


 第2オリハルコン鉱山。

 

 俺たちが狙っている拠点。

 立地条件も良好で、その重要性も高い。

 前にも言ったけどな。

 

「父様、首尾は?」

 

 ワンピース姿の犬耳女子……我が娘ケノが俺に駆け寄って来る。

 たった今、鉱山に長女のシノと6男ゲンパチと一緒に赴いて。

 外を巡回していた見張りを乗っ取り、鉱山エリア内部に入り込むのを見届けて来たんだ。

 

 ……基本的に、グレーターヒューマンたちはレッサーヒューマンの反乱は一応考慮はしてるけど、実感としては持っていない。

 だから拠点に警備兵は置いてるけど、想定してるのは事実上同じグレーターヒューマンの反社、テロリストだ。

 

 で、2年間俺がテレビっこをした感想としては……

 鉱山エリア占拠を計画するような、反社は無い印象だった。

 

 なので……

 

 気が緩んでいた。

 明らかに。

 

 俺が人懐っこい犬を装って巡回中の男2人組に近づいたら。

 

「おお、なんか可愛いな。成犬なのに」

 

「バッカ、犬は可愛いんだよ」

 

 なんて言って、撫でて来た。

 そしてその隙に、物陰に隠れていたシノとゲンパチが襲い掛かったんだ。

 

 まずゲンパチが鼻の穴から入り込んで1人乗っ取って。

 そのままもう1人を後ろから殴り倒し。

 

 気絶したそいつに、今度はシノが入り込んだ。

 

 ……乗っ取り完了。

 その間、約2分。

 

「では、行ってまいります。父上」

 

 シノが入り込んだ中年男の警備兵が俺にそう言って頭を下げ。

 

 俺は「頑張れ」の意で軽く吠えた。

 

 

 

 ……真正面から攻めるのはしんどすぎるし余裕もない。

 内部にこちらの戦力を送り込んで、内部から潰していくのは基本だわ。

 

 鉱山エリア内部に娘たちが入り込み。

 そこで内部から破壊活動を行い、混乱させる。

 

 娘たちがその行動を開始したら、施設に放火をする手筈になっている。

 なので、末っ子のダイカクが空を飛び、高い位置から双眼鏡で見てくれているんだけど。

 

「ケノ姉、放火を確認」

 

 そう言って舞い降りて来た。

 よし。

 

 出撃だ!

 

 その意味を込めて吠える。

 

「行きましょうか」

 

 男でも持ち上げられないような大金槌。

 それを軽々と担いだ俺の妻・フセが立ち上がる。

 そのフセを筆頭に正面から乗り込む組と

 

「ドウセツ兄ちゃん、頑張ろうね」

 

 次男ドウセツと6男のダイカクの組。

 こちらは鉱山を囲む壁を乗り越えて、別方向から攻める組。

 

 そしてフセの率いる正面突破組には、弓矢で武装した精鋭のレッサーヒューマンの部隊が付き従っている。

 

 ……弓矢、なんだよね。

 銃器では無いんだ。

 

 これには理由がある。

 それは、手に入らないから、じゃないんだな。

 

 その理由は、フセが鉱山エリアの正門を大金槌で木っ端微塵に破壊したとき、明らかになった。

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