野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~ 作:XX(旧山川海のすけ)
この鉱山を占領して、戦後処理となったとき。
何人か徹底抗戦の構えを見せたので、止む無く殺したが。
投降を呼びかけると、降参する奴らがそれなりにいた。
まぁ全員、悔しさと憎悪で死にそうな顔をしていたけど。
そこでケノのあの提案。
俺にこの拠点を守っていた女性兵士や、技術者を妊娠させろという提案があったのは。
「そんなの嫌!」
フセが衝動的に口走る。
当然だし、それは嬉しかった。
フセは俺を愛しているから、自分以外が俺の子供を産むことが耐えられない苦しみなのか。
そういう独占欲は俺への愛の証明だ。
俺だって嬉しい。
けれど
「……アタシだって嫌なんです。母様」
ケノの声は震えていて。
続けた。
「でも、父様の神技の特性を生かし、グレーターヒューマンを仲間に引き入れることを選択しない理由が無いんです。そんな、感情の問題以外は」
ケノは続ける。
グレーターヒューマンの生の技術と知識を得ることができ、加えて……
「遺伝的に、母親の違う個体を増やすことはレッサーヒューマンのためになります」
未来への安全保障。
ケノは自分たちの次の世代の話をしてるんだ。
現状、神技持ちのレッサーヒューマンの戦力は、俺たちしかいないから。
兄妹で子供を残すわけにはいかない以上、次の世代はレッサーヒューマン相手に設けることになる。
でもそうすると、神技持ち出現率が大きく下がる……
それは安全保障上、好ましくない。
だとすると、近親婚は避けられない面がどうしてもある。
けれどそれは、倫理的以前に、遺伝子欠陥が起きる確率が上がるリスクがあるわけだ。
なので、せめて母親違い。
その子供を用意しておかないと……
ぐうの音も出ない。
それはフセも理解できたのか。
話の途中から、ボタボタ涙を流していた。
俺はその様子に。
少しの喜びと。
大きな悲しみを感じた。
「くっ! この人間のクズどもっ! 私を辱めようというのかッ! ならば殺すがいい!」
そしてこの部屋に、2名のグレーターヒューマンの女性が引っ立てられてきた。
この鉱山で働いていた、たった2人の女性らしい。
一人がこの金髪ロングの高身長軍服女性。
全体的に凛々しい感じで、キリリとしてる。
まあ、わりと美人には見えた。
「やあ! ウチに何すんの!? ウチは技術者やで!? 戦闘員ちゃうねんで!?」
そしてもう一人が黒髪ショートで白衣を着ている低身長巨乳女子。
童顔で、おそらく成人してるはずなんだけど、少女のように見える。
2人ともこれから何をされるのか、言われなくてもなんとなく予想できるのか、激しく暴れていた。
ただ、暴れはしても神技を使わないあたり、彼女らの神技は戦闘に使えるものではないのかもしれないな。
「鎮静剤を打ちなさい」
ケノの指示。
指示されたレッサーヒューマンの兵隊たちは、2人の首に銃のような形状の注射器を押し付ける。
銃口に針がついていて、引き金を引くと適量の薬剤が体内に送り込まれる仕組みだ。
プシュ、という音がして。
2人の目が虚ろになり、脱力する。
そしてその2人を放置して兵士たちが去り。
ケノとフセが協力し、その2名の下半身を脱がせていった。