※この作品はR-18です。

野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第40話 ケノの想い

 この鉱山を占領して、戦後処理となったとき。

 何人か徹底抗戦の構えを見せたので、止む無く殺したが。

 

 投降を呼びかけると、降参する奴らがそれなりにいた。

 

 まぁ全員、悔しさと憎悪で死にそうな顔をしていたけど。

 

 そこでケノのあの提案。

 俺にこの拠点を守っていた女性兵士や、技術者を妊娠させろという提案があったのは。

 

「そんなの嫌!」

 

 フセが衝動的に口走る。

 当然だし、それは嬉しかった。

 

 フセは俺を愛しているから、自分以外が俺の子供を産むことが耐えられない苦しみなのか。

 そういう独占欲は俺への愛の証明だ。

 俺だって嬉しい。

 

 けれど

 

「……アタシだって嫌なんです。母様」

 

 ケノの声は震えていて。

 続けた。

 

「でも、父様の神技の特性を生かし、グレーターヒューマンを仲間に引き入れることを選択しない理由が無いんです。そんな、感情の問題以外は」

 

 ケノは続ける。

 

 グレーターヒューマンの生の技術と知識を得ることができ、加えて……

 

「遺伝的に、母親の違う個体を増やすことはレッサーヒューマンのためになります」

 

 未来への安全保障。

 

 ケノは自分たちの次の世代の話をしてるんだ。

 現状、神技持ちのレッサーヒューマンの戦力は、俺たちしかいないから。

 兄妹で子供を残すわけにはいかない以上、次の世代はレッサーヒューマン相手に設けることになる。

 でもそうすると、神技持ち出現率が大きく下がる……

 

 それは安全保障上、好ましくない。

 

 だとすると、近親婚は避けられない面がどうしてもある。

 けれどそれは、倫理的以前に、遺伝子欠陥が起きる確率が上がるリスクがあるわけだ。

 

 なので、せめて母親違い。

 その子供を用意しておかないと……

 

 ぐうの音も出ない。

 

 それはフセも理解できたのか。

 話の途中から、ボタボタ涙を流していた。

 

 俺はその様子に。

 少しの喜びと。

 大きな悲しみを感じた。

 

 

 

「くっ! この人間のクズどもっ! 私を辱めようというのかッ! ならば殺すがいい!」

 

 そしてこの部屋に、2名のグレーターヒューマンの女性が引っ立てられてきた。

 この鉱山で働いていた、たった2人の女性らしい。

 

 一人がこの金髪ロングの高身長軍服女性。

 全体的に凛々しい感じで、キリリとしてる。

 まあ、わりと美人には見えた。

 

「やあ! ウチに何すんの!? ウチは技術者やで!? 戦闘員ちゃうねんで!?」

 

 そしてもう一人が黒髪ショートで白衣を着ている低身長巨乳女子。

 童顔で、おそらく成人してるはずなんだけど、少女のように見える。

 

 2人ともこれから何をされるのか、言われなくてもなんとなく予想できるのか、激しく暴れていた。

 ただ、暴れはしても神技を使わないあたり、彼女らの神技は戦闘に使えるものではないのかもしれないな。

 

「鎮静剤を打ちなさい」

 

 ケノの指示。

 指示されたレッサーヒューマンの兵隊たちは、2人の首に銃のような形状の注射器を押し付ける。

 銃口に針がついていて、引き金を引くと適量の薬剤が体内に送り込まれる仕組みだ。

 

 プシュ、という音がして。

 2人の目が虚ろになり、脱力する。

 

 そしてその2人を放置して兵士たちが去り。

 ケノとフセが協力し、その2名の下半身を脱がせていった。

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