※この作品はR-18です。

野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第71話 決戦日決定

「父上、朗報です!」

 

 ある日。

 娘が帰宅していきなり話し掛けて来た。

 

 なので早速50音表を用意して話を聞くと

 

 チフユが眠気覚ましのコーヒーを飲んでいたという目撃証言で。

 何でも、書類仕事が難航して、徹夜になって連勤という事態になったんだと。

 

 そりゃチィちゃん大変だな。

 

 ……俺はそうとしか思えなかったんだが。

 シノは興奮していた。

 

 何でさ?

 

 気になったので確認する。

 すると

 

「分かりませんか? 父上……」

 

 シノは教えてくれたよ。

 それが何を意味するのか。

 

 それは……

 

「神域には毒が効きます!」

 

 ……あっ!

 

 そうか。

 コーヒーが眠気覚ましになるのであれば、それは薬物が常人通りに通用するってことだ。

 カフェインが通用するってことなんだから。

 

 そっか……そういうことか。

 

 経験則で「神域は病気にならない」ということを知っていたので、何だか思い込みで「だったら薬も効きそうにないな」って思い込んでいたんだけど。

 ただの思い込みだったらしい。

 

 まぁ、思えばさ……

 ヤマタノオロチは酒で潰されているし、酒吞童子もそうだよな。

 そこから考えたら、毒物は通用する可能性高いわ。

 酒が効くってことは、毒が効くってことだし。

 

「なんとか人類将(アークヒューマン)たちに毒を盛ることが出来ないか考えてみます!」

 

 シノは興奮した様子で捲し立ててる。

 うん、それは良い手だと思う……

 

 だけど。

 

 それだったら毒ガス兵器を使えば一発じゃ無いか?

 そう思った。

 

 だけど……聞いた覚えが無いんだよな。

 毒ガス兵器。

 

 だからひょっとしたら、この世界では毒ガス兵器が無いのかもしれない。

 その理由だけど……

 

 技術的な問題じゃ無いんじゃ無いかな?

 発想としては普通に出るわけだし……

 だって、天然で即死級の毒ガスって存在するわけでしょ?

 

 そんなものを目にしたら、模倣するのが人間だ。

 なのに、無い。

 

 初代様とやらがこの世界に降臨してから、すでに2000年経過してるのに。

 ……ありえんの?

 

 そこでちょっと考えた。

 で、思ったんだけど……

 

 そんなものを開発すると、神域を簡単に殺戮する武器を誕生させることになるから、敢えて開発をしなかったのかもしれない。

 レッサーヒューマンに盗まれると事だしな。

 

 

 

「父上。グレーターヒューマンからの鉱山殲滅戦が2か月後に決まりました」

 

 そしてまた別の日。

 シノが俺に報告する。

 

 その表情は緊張感が伴っていた。

 

 2か月後か……長いな。

 その理由を訊ねたら

 

 第2オリハルコン鉱山内の食糧や薬品等の消耗品が底を尽いて、中の俺たちが疲弊したところを狙うつもりなんだと。

 一応納得できる理由ではあるが……

 

 こっちもそれぐらいは対策してんだよね……

 舐めてもらっちゃあ、困る。

 

 ……もっともそれは、こっちにも言えることなんだけどな。

 

 だから

 

 シノ、父さん、1回鉱山に戻るわ。

 次の休みに外に連れて行ってくれ。

 

 ここで得た情報を、鉱山の方に持って帰らないと。

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