※この作品はR-18です。

野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第8章 家族と仲間の下へ
第72話 帰還して


 そして数日後。

 シノinヤマモトに連れられて、早朝に第2オリハルコン鉱山から約5キロの地点までやってきた。

 シノinヤマモトは今日から明日の晩まで、ここでキャンプをする。

 

 俺はここから鉱山に戻り、シノinヤマモトに作って貰ったメモと、俺の見聞きした情報を話し、俺の家族と仲間たちに伝えるんだ。

 

「では父上。お願い致します」

 

 俺に対してそう言葉を掛け、娘はキャンプの準備をはじめた。

 

 テントを設置して、薪を組み、火を起こし……

 

 ここに来るまでに買って来た、肉や野菜を取り出して、料理をはじめる……

 ナイフを使って肉を切り、野菜を刻む……

 お前はここで明日までぼっちキャンプを装って、俺を待つんだな。

 

 苦労を掛けるよ。

 

 じゃあ、行ってくる!

 

 首輪の隙間にメモを結わえて貰った俺は、真っ直ぐに駆け出した。

 

 

 

 5キロの距離を数分で走破して、俺はオリハルコン鉱山に戻って来た。

 

 結構全力で走って来たから、さすがに息が上がって来ていた。

 さて、気づいてくれるかな……?

 

 俺はオリハルコン鉱山の正門に回り、ワンワン吠えた。

 そして遠吠え。

 

 ……結構キツイな。

 

 で、そんなことを30分くらい続けた。

 すると……

 

 正門の門の上から、スーッと。

 

 犬顔の人影が宙を浮いて降りて来る。

 

 ……ダイカクだ!

 

 俺は嬉しくなってさらに吠える。

 

 ダイカクは俺に近づいて

 

「やっぱりお父さんだ! おかえり!」

 

 嬉しそうにそう言い、俺に抱き着いてきた。

 

 

 

「ご苦労様でした。父様」

 

 鉱山に迎え入れられ。

 ボブカット犬耳眼鏡美女……次女のケノにお辞儀をされた。

 

 いやあ、こっちもお前には苦労を掛けているし。

 疫病なんて起きて無いよな?

 

 シノがいない状態だから、そこだけが気になっていたんだ。

 

 俺がそのことを50音表でケノに訊ねると

 

「大丈夫です。病気が起きて問題になってることは無いです」

 

 姉様が居ないことで起きてる不具合は今のところありません。

 ……うん。

 ここの運営の統括をお前に任せて正解だったと思うわ。

 

 感慨深いなぁ……

 自分が手塩を掛けて育てた子が、こうして他人の役に立って大活躍できている姿ってのは。

 

 前世の俺は、思えばこうして誰かを育てたことは無かった気がするよ。

 それなりには稼げる男ではあった気がするけど。

 自分のことばっかりで。

 

 俺は孕ませ属性で、子供を作ることに大きい魅力を感じていたけど。

 孕ませの先を考えていなかったかもしれない。

 

 ここに生まれ変わって、その先を知って。

 その責任の重さと、喜びを知れたことが嬉しい。

 

 そう思っていると

 

「父様、あと」

 

 アサさんとヒールさんが子供を出産なさいました。

 

 ケノからのそんな報告。

 おお!

 

 父親なんだからそれは会いに行かないとな!

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