※この作品はR-18です。

野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第81話 チィちゃんの実家へ

 人類将(アークヒューマン)の最後の1人の神技(シンギ)が「超頭脳」

 ……都合は良いかもしれないな。

 

 俺たちが今やろうとしていることから考えると。

 

 ただ

 

「ああ、それは私も考えました。父上」

 

 自宅マンションで。

 娘と話したときに。

 

 俺が「聖亀スプリス・ビルドとはあまり接触するな。お前の正体を見抜かれる恐れがある」と言ったら。

 返って来た言葉がそれで。

 

 シノは

 

「自分より頭が良い人間の思考の恐ろしさは、ケノを見て知ってますよ。私が思い当たらないことを相手は気づくかもしれない……そんなの当たり前ですよね?」

 

 そう言って、娘はヤマモトの身体で苦笑する。

 

 ……なんというか。

 兄弟姉妹が多いせいで、この子はこの子で色々積み重ねているんだな。

 そこが嬉しくもあったし、多少不憫なところもある。

 

 そして幸運だったのかもしれないな。

 

 自分の能力を過信しないということをこの子は妹から学んだんだ。

 親として、嬉しかった。

 

 

 

 そして時間(トキ)が過ぎ。

 エックスデーが近づいてくる。

 

 その間、シノはチィちゃんとの関係性を深めていく。

 

 で、ある日。

 

「あの女の実家に呼ばれました」

 

 シノの報告。

 ……マジか。

 

 俺が今世で生まれた家……

 

 流れとして、俺も行く形になると思うんだけど。

 行きたくないとは言えないわ。

 

 ……これまでのデートでも、同伴多かったしな。

 犬不可の状況でない限り。

 

 彼女の実家で、実家で犬を飼っているとなれば、多分連れて行くんじゃ無いか?

 互いの愛犬を見せ合う感じでさ。

 

 そう思ったから

 

 俺も行くの?

 

 念のため、そう訊ねたら

 

「ええ。はい。まぁ、いつも基本そうですよね?」

 

 ……やっぱりか

 

 

 

 そして。

 

 俺は自分の今世で生まれた家……チィちゃんの実家に連れて来られてきた。

 

 ああ……何か思い出して来たぞ。

 

 この、100坪くらいありそうな敷地に、50坪くらいしか土地を使わずに建てられた家。

 庭が広かったんだよな。俺の頭の中にある普通の家よりも。

 

 2階建ての家……

 

 確かチィちゃんには兄弟姉妹が居なかったから……

 今は両親しか住んでないのかな。

 

 あれは何年前だ……?

 

 シノが今の身体にinしてから、3カ月くらいで……

 鉱山を占拠したのが、それより1か月くらい前で……

 最初の天上界潜伏が2年間……

 フセを奥さんにして、子供たちが全員生まれてくるまで約7年……

 そして俺が生まれてからそこに至るまで1年は無いと思うので……

 

 多く見積もって、10年くらい前か?

 

 ……結構前だな。

 あまり時間が過ぎた感覚が無いんだけど。

 

 果たして。

 俺が生まれた家は、今は一体どうなっているんだろうか……?

 

 俺が娘に連れられて、家の玄関ドアを潜ったとき。

 ふとそう思い、なんだか感じるものがあった。

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