※この作品はR-18です。

野良犬転生~犬に転生して人間の女の子をお嫁さんにし、被差別種族を救ってしまう男の話~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第84話 決戦開始!

「……我らが出ることを察知していた……? スプリス殿は確かに、事前に人間のクズどもは我々の世界を十分調査して準備を重ねて決行しただろうとは仰ったが……?」

 

 赤毛の逞しい武人は怪訝な表情を浮かべている。

 多分、こいつが竜神サマリー・ガルシアだな。

 イメージ通り、武の求道者みたいな外見だ。

 オーラだけで、その強さがビンビン伝わってくる。

 

 こちらが迎え撃つ体制になっていることに気づいて、それを訝しんでるようだ。

 別に向こうは宣戦布告も、攻撃もしてないのにな。

 

「……こりゃあ……僕らの世界の事前調査どころの話じゃ無いよ。どっかから情報が洩れてるんだ」

 

 そして青髪のイケメンが顎に手を当て、顔を顰めていた。

 こいつが神獣シュウ・ヴィリアスか。

 こいつもまぁ、ほぼイメージ通りだ。

 アイドルか売れっ子ホストみたいに見えたよ。

 

「私たちの中に、人間のクズたちに手を貸す人間が混じってる……?」

 

 チィちゃんも愕然としていた。

 

 ……良かった、って感じだ。

 そっちにシノが潜入している可能性は察知されてなかったらしい。

 

 そりゃまあ、記憶の有無で判別できないし、外身はヤマモト氏そのまんまなんだから。

 これで見抜けたら、シノがよっぽどやらかしたか、チートレベルの神技(シンギ)持ちだろ。

 

 でも、世の中絶対は無いしな。

 だから今日、この場まで少し不安ではあったんだ。

 

 良かった。

 

 ……頑張れ! 子供たち!

 そして我が妻、フセ!

 

 

 

 戦いは俺たちの陣営からはじまった。

 

 ソウスケが流星拳を連打したのだ。

 まるで空手の正拳突きのラッシュ。

 

 やってることはただのシャドーのように見えるけど。

 

 拳を突き出すたびに、そこから念で作られた流星が放たれて……

 

 人類将(アークヒューマン)たちを襲った。

 

「むう! あれが遠隔打撃の神技なのだなッ!?」

 

 他2人を庇うように武人サマリーが立ち塞がり、両腕をガードの形で構える。

 

 そして実際に、襲って来た流星拳の雨を耐え凌ぐ。

 

「我は神技だけで人類将(アークヒューマン)になったのではないぞッ! 天上五輪会人類拳覇者なのだッ!」

 

 ……ようは、オリンピック金メダリスト・総合格闘技の部。

 そんな感じだってことね。

 

 まあ、それは頷ける見た目はしてる。

 ものすごく強そうな見た目をしてるしな。

 

 そこに、空から。

 

 雷の雨を降らすべく、6男ダイカクが近づいてきて。

 それに気づいた美男子シュウが鋭い表情で

 

「……電撃攻撃か。報告書は読んでるよ」

 

 そう呟き、フワリと浮いた。

 

 神技キビツヒコの能力か……

 鳥に化身したという伝説から来る、飛行能力……!

 

 そして空中でダイカクと対峙し

 

「……報告書通り、顔面は犬か……悪いけど、他と見分けつかないや」

 

 そう言って軽く笑い

 

「そのままどこの誰とも知られず死んでくれッ!」

 

 ……次の瞬間、ダイカクに向かって突っ込んでいく!

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