魔性ショタ in 犯罪都市 作:BSS滅ぶべし
綺麗になった。幼馴染の毛利蘭の変化に、鈴木園子はそう評する。
例えば、小さな動作が妙に色っぽい。
制服のネクタイを緩める時や、長い髪を耳に掛けたりする時。思わず同性である自分ですら生唾を飲み込んでしまうような雰囲気があるのだ。
変化はそれだけではない。寧ろ、綺麗になったのは園子からすれば副題に過ぎない。
「ねえ、蘭」
「なあに?」
「あの推理馬鹿と何かあったの?」
「え?……特に何もないけど?急にどうしたの?」
首をかしげる親友に、園子は違和感を指摘する。
「前までは何かに付けて、新一新一言ってたじゃない?休み時間とかもよくスマホ見てたりしたし」
「ええ?そんなに見てた?」
「見てたわよ。なのに、ここ最近ぱったりと言わなくなったし、スマホ見てる時間も大分減ったし、気にするなって方が無理な話ってもんよ」
園子が抱いた違和感。もう一人の幼馴染である推理馬鹿に懸想している蘭から、件の幼馴染の名前が出て来なくなった事。
前までは、何かと精神的に不安定な部分が見られた。気丈にふるまっていても、ふとした瞬間に影が差すのだ。
その都度、園子が何かと世話を焼いていたのだが、ここ最近はその兆候も完全に0。それでありながら、寧ろ前と同じ、いや前以上に余裕のある雰囲気。
ここまで大きな変化があると、園子としては彼女の言葉通り気にする方が難しいというもの。
指摘を受けて、蘭は少しの逡巡を挟んで曖昧な笑みを浮かべる。
「ふと、思ったの。わたし、このままどうなるんだろう、って」
「というと?」
「新一がその……好きなのは変わらない、と思うの。でも、新一はわたしの事以上に事件を優先するだろうなって風にも思うんだ」
「それは……そうね。三度の飯より事件大好きな推理馬鹿だもの」
蘭の言葉に、園子も頷く。
西に事件あれば駆けつけて、東に逃走車があれば追いかける。事件、犯人を追っての東奔西走。
そして今では、事件の調査の為に学校を長期で休み行方を晦ませている始末。
箇条書きにしてみれば、彼女らの幼馴染のヤバさというものが浮き彫りになるというもの。
「それで、その…………うん。少しだけ、落ち着いてみようと思って」
「成程ねー……ま、蘭が納得してるなら良いんじゃない?ついでに、あの推理オタクにもあんたのありがたみってものを分からせるべきよ」
「えっと、流石にそこまでは……」
苦笑いする蘭だが、気炎を上げる園子は拳を握って話を聞いちゃいない。
しかし、冗談めかしてはいるが園子が蘭の件で少なからず件の幼馴染へと思う所があるのもまた事実だ。
一途に思われ続けているその立場に胡坐をかいて、振り回すだけ振り回している。傍から見た二人の関係はコレに近かった。
兎にも角にも、親友の変化に鈴木園子は歓迎の意を示す。
だが、事態は彼女が考えているよりも、件の推理オタクにとって救いようのないものとなっていた。
(ん?アレって蘭と……………………ガキンチョ?)
その日、鈴木園子は用事を終えて一人街をうろついていた。
鈴木財閥という世界屈指の大財閥の息女である彼女だが、その人となりは庶民的な部分も多い。
飾らない、気取らない、高飛車でないと言えば聞こえはいいが、裏を返せば自身がVIPであり狙われる可能性などがある事を考えきれていないとも言う。
とはいえ、今は彼女の境遇は関係ない。
鈴木園子が見つけたのは、親友である毛利蘭が通りを歩いている所。
声を掛けようとしたのだが、そんな親友が笑顔を向けて話しかける相手がいるのを確認し、咄嗟にその口をつぐんだ。
蘭の隣を歩いていたのは、小さなシルエット。
園子も顔馴染みの、小学生六人組。その中でも大人しく自己主張は少ないが、柔和な笑みと物腰で将来のイケメンを約束された美少年。
そんな少年が、親友の隣に居た。
普段の園子ならば、特に気負う事無く声を掛けて一緒にお茶でもしていた事だろう。
だが、今日の彼女は違った。足が止まると同時に、二人の死角に入る様にしながらその後ろをついて行き始めたのだ。
何故こんな事をしているのか。彼女自身も明確な答えを示せないが、強いて挙げれば女の勘だろうか。
気付かれないように、周りからも不審に思われない程度にウィンドウショッピングの体を装いながら後を追う。
(蘭のあんな顔、初めて見たわね)
後を追いながら、考えるのは先程自身が止まる理由の一端となった親友の表情。
嬉しそうな微笑みを浮かべていた。だが、同時にそこには艶とも呼ぶべき色香が入り混じっているように見えた。
突然始まった尾行劇。徐々にだが、追っている対象である二人は人通りの少ない方へと進んでいく。
(こっちは、公園の方……)
園子が見据える先には木々が生い茂る公園が確認できる。
憩いの場として活用される公園なのだが、しかしその一方で生い茂った木々が公園の外から内側を把握しにくいという事で子連れの親などには目的地候補から外されやすい場所でもある。
公園へと足を踏み入れた二人は、そのまま公園の最奥までその足を延ばした。
当然、園子もその後をついていく。
徐々に町の喧騒が木々の梢に邪魔されるようにして遠ざかって行き、代わりに風に葉や枝が擦れる音、鳥の羽搏きなどが耳に滑り込んでくるようになる。
そして、辿り着くのは公園の奥にひっそりと存在している東屋。
支柱の木目は黒ずんでおり、屋根の上に残った木の葉や木の枝などが建っている年月を感じさせた。
二人が東屋の屋根の下に収まった事を確認して、園子は近くの茂みの影に身を沈めその動向を注視する。
(シート……って事は、最初からここが目的地だったって事?)
蘭が肩から提げていたカバンからレジャーシートを取り出し、東屋内に設置されたベンチの上に敷いている様子から園子は内心であたりを付けていた。
だが、その直後に彼女は慌ててその口を塞がなければならない場面を目撃する事になる。
「なっ……!ッ!」
口から出かかった驚愕の言葉を、両手で塞ぐ事で飲み込んだ園子。代わりに、その目を零れんばかりに見開いた。
彼女が目的したもの、それは蘭の行動。
カバンを下した彼女は、何事かを呟いたかと思えば腰を曲げて見上げてくる少年へと口づけを行ったのだ。
それも唇が触れあうだけの軽いものではなく、互いの唇を食んで舌を絡ませる濃厚なもの。
まさかの光景に、フリーズする園子。そして、そんな彼女を置いて東屋の二人は更に激しく絡み始める。
膝下丈のスカートの裾を掴んで一気に捲り上げ、羽織っていたカーディガンを脱いでブラウスの前のボタンを外してその下の柔肌を露に。
「ッ」(あ、あんな大胆な下着付けてるの!?)
口を両手で押さえて、園子は内心で叫ぶ。
蘭の露になった大きな胸を覆うのは、黒の下着。上品さを兼ね備えながら、同時に妖艶な雰囲気を漂わせており身に纏った少女を女へと変貌させている。
そして更に際どいのが、ショーツ。
本来は、性器を覆い保護するための筈が、肝心の布の部分が排された形だけは辛うじて保たれた穴あきの状態であったのだ。
これにより、蘭のデリケートゾーンは無防備状態。手入れのされたアンダーヘアの一本も無い、ツルリとした彼女の又坐をこれでもかと主張してくる。
親友の痴態に絶句する園子。だが、彼女にもまた変化が起き始めていた。
「っ…………」
生唾を飲み込み、左手は口を塞ぐ。一方で、右手は無意識のうちに自身の下半身へと伸びていく。
蘭が自身のブラを外し、露となった乳首に少年が吸いつく様。
少年が口を動かすたびに、蘭の体は面白いように跳ねながらその頬は上気していき呼吸が荒れていく様。
その最中に、少年の右手が動き蘭の陰唇を撫でた後、その小さな指が膣の中へと潜り込んでいく様。
外である事など関係ないと言わんばかりに、蘭は快楽へと耽溺していく。
体をのけぞらせ、口元へと手を持っていきながらその表情は蕩け切っていた。
「はぁー……!はぁー……!」
園子の目が瞬きも忘れて、その光景に視線が釘付けにされていく。
最早口を抑えていた左手も下ろされ、服の上から自身の親友に勝るとも劣らない大きさの胸を揉みしだき、右手はスカートの裾からその中へと潜り込んでショーツをずらして己の性器を弄っていた。
右手の中指と薬指を膣の中へと突っ込みながら、左手では服の上からだけでは物足りないとシャツの中へと手を突っ込んで揉みしだき、膨らんだ乳首を摘まむ。
加速する園子の自慰に対して、二人の行為も加速していく。
乳首を吸われ、片手で膣を弄られて十分に濡らした蘭は少年へと見せつけるようにシートを敷いた椅子の上に座って両足を左右へと大きく開いて手で己の陰唇を開いてみせた。
これに応えるように、少年も己のズボンを下す。
「ッ、大……きい…………!」
息を荒立たせながら、園子の手の動きが激しくなる。
露となった肉棒は、幼い少年の見た目に反してあまりにも太く、長く、グロテスクなものだった。
慣れていない女性ならば竦んでしまいそうな光景を前にして、しかし蘭は笑みを浮かべた。
常の快活な優しい笑みではない。場慣れした娼婦が、己の得意客へとその股を開いて性を交わらせる時の様な妖艶さが宿った笑みだ。
亀頭が、膣の入り口を数度舐めてその凶悪な一物は肉を掻き分け食い込んでいく。
大きく背を仰け反らせる、蘭。そして、そんな彼女の様子を一顧だにしない少年は奥にまで肉棒を突き入れると、そのまま腰を前後へと激しく振り始めた。
園子の隠れる茂みの影にも僅かに聞こえる、蘭の喘ぎ声。その激しさが振るわれる少年の性の荒ぶりを彼女へと声高に伝えてくる。
「あ、はっ……!はぁ……っ!」
二人の激しさが増すのに合わせて、園子の手の動きも激しさを加速させていく。
下生えを濡らす愛液の量は、最早漏らしたと言われても否定できないほどであり、左手で揉みしだく胸はその刺激によって乳首が痛いほどに勃起している。
しかし、園子自身は既に己の痴態など眼中になかった。
彼女の目が捉えるのは、ただ只管に快楽に酔いしれる一対の雌雄のみなのだから。
少年の腰を振るスピードが増し、蘭の喘ぎ声は最早獣のソレ。
そして、一際深い突きと共に少女の嬌声が梢の揺れに紛れて木霊した。
両足を斜め上へと真っすぐと伸ばしながら、筋肉の痙攣によってその全身は快楽の中で漂っていく。
両腕で抱きしめた少年の顔へとキスをしたかと思えば、そのままベンチの上に横になり再び少年は蘭の上に覆いかぶさるようにして腰を振り始めた。
「~~~~~ッ!………ッ、はぁ!……はぁ………はぁ」
二人が果てたと同時に、同じく絶頂を迎えた園子は勢いよく潮を噴き出しながら、それでもどうにか嬌声を押さえ込んで大きく仰け反るとそのまま草地の上へと仰向けに転がった。
彼女自身、自慰の経験はある。自室のベッドで体を弄った事も一度や二度ではない。
それでも、本番の経験はなかった。コレは、恋人である彼が古風な考えを持っている為。
園子を大切にするがあまり、彼女に手を出す事はまずないのだ。
「…………良いなぁ」
絶頂の波が引く最中、園子はポツリと呟いた。
今も、東屋で二人の世界に浸りながら快楽の中にある親友への羨望。
何故、急に毛利蘭が大人っぽくなったのか。そして、あれほどまでに執着していた幼馴染への感情の矛先が鈍ったのか。
その理由が、今分かった。
蘭は、自身の心の隙間を埋めるだけのものを得たのだ。結果が、落ち着いた様子と執着心の減衰。
右手を無意識のままに股へと伸ばして、園子は呆然と焦点の定まらない目を虚空へと漂わせた。
自身の彼氏への不満はない。寧ろ、人として良く出来た好人物である事は彼女の贔屓目なしに断言する事が出来る。
だが、手を出してこない。この一点が彼女にとって重かった。
激しさを増して、膣を引っ掻き、陰核を潰しながら園子は先程の光景で目に焼き付いた少年の肉棒を思い出す。
「私も……私も、欲しい…………!」
初めてのこだわりなど、今の彼女には最早無い。そこにあるのは、ただただ快楽を欲して貪る一匹の雌が浅ましくも自分を慰めるだけ。
遠く聞こえる嬌声を聞きながら、園子は右手を動かす。
「イッ………く…………」
噴き出す潮が、葉を濡らす。