【R18】ヒロインをエロゲー化して悪戯する話【画像付き】 作:きりぼー
英梨々ルート攻略が終わって、『冴えない彼女の育てかた(仮)お試し版』をアンインストールすることができた。
「・・・まったく、もう少しマシなアプリ開発しなさいよ・・・」
「すまん」
「あと、下着ただ見したんだからゲームの通りアニメグッズの限定品買ってきなさいよね!」
「・・・善処します」
「ふん!」
俺にパンモロを見せて慌てふためいていたが、今は気を取り戻したようだ。俺としてもアプリがこんな結果になるとは思っていなかった。おそるべしダークマター。
とにかく英梨々には謝るだけ謝って、とりあえず事なきを得た。
英梨々が帰った後トイレに駆け込み、眠る前にもお世話になった。
※ ※ ※
ケータイのアラームが鳴って朝を知らせた。俺は寝ぼけたままそれを止めて画面を見て時間を確認する。
「・・・」
画面には昨日アンイストールしたはずの『冴えない彼女の育てかた』が再インストールされていた。『(仮)』と『お試し版』の文字が消え、『v1.01』が付け加えらていた。
これはヴァージョン1ということで、下二桁は小さな修正回数を示すことが多い。俺はこのアプリを解読しようとプログラムアプリを立ち上げたが解読不能だった。一言で言うならお手上げ。おまけにアンイントールもできない。
『24時間以内に5人のヒロインを登録してください』と表示され、カウントダウンがはじまった。『23:59:59』から1秒ずつ減っていく。
「なんだよこれ・・・」
こうなると呪われたアプリと変らない気もするが、いかんせん開発者は俺なわけで・・・誰にも文句は言えない。
他のアプリはいつも通り使用可能だったので、とりあえず事情を英梨々にSNSで送信しておいた。
英梨々の声を聴いたら昨日のことを思い出してしまい、朝から一発抜いた。
※ ※ ※
通学途中、隣を歩く英梨々がひきつった顔で俺のケータイを見ている。
「あんたバカなの?どうしてこうなったのよ?」
「わからんが・・・ダークマターに干渉した影響なんだろうな」
「何よダークマターって。中二病っぽいことで誤魔化さないでくれるかしら」
「説明するにはややこしいけど、このアプリは多世界解釈で成り立っているからな。ものすごく単純に説明すると別世界の『安芸倫也』と一緒に開発しているんだよ」
「・・・別世界の倫也もバカってことね?」
「・・・くっ・・・まぁ今はそれでいい」
「それで?」
「だから、俺一人がなんとかしようとしてももうさっぱりわからない。それどころかそのアプリを作った開発ソフトではすでに解読できなくなってる」
「そんなわけわからないものアンインストールすればいいじゃない」
「できなかった」
「なら破壊か、充電切れね」
「それはどうだろうな・・・リンクしてしまった多世界を強制シャットアウトすると何が起きるのか予測できないからな・・・」
「まったくややこしいわね・・・」
電車を乗って学校へ向かう。英梨々はなんどか俺からケータイをとりあげ、なんどかアプリを立ち上げては険しい顔をする。
「・・・5人っていうのが気にいらないわね」
「なんでだ?ギャルゲーってそういうもんだろ」
「バカね・・・1人なら・・・ごにょごにょ・・・」
「ん?なんだ、聴こえなかったが?」
「なんでもないわよ。ふん!」
女心はよくわからないが、1人なら英梨々だけ登録すればなんとかなったかもしれないということだろうか。1人のヒロインを攻略していくエロゲーもあるだろうが、基本は5人だ。
「というわけで英梨々・・・1人目として頼む」
「それ、エロゲーよね?」
「たぶん・・・」
「お試し版の体験をした限りではヤバイやつだったわよ」
「そうだな・・・じゃあ、別の人に頼むか」
「誰よ?」
「うーん・・・美智留だろ・・・あと詩羽先輩だろ・・・加藤も信じてくれないから参加するだろうし・・・出海ちゃんとか・・・」
「・・・はぁ・・・」
「しょうがないだろ。何が起こるかわからないし、5人も親密な女子なんて知らないし」
「親密って、あたしのこと?」
「・・・そのつもりだが」
「ふーん・・・」
英梨々が下を向いて顔を赤らめた。こういうところがカワイイと思う。
「まっ、いいわよ。乗り掛かった舟だし参加してあげるわよ。その代わり・・・必ずあたしを優先して攻略しなさいよね!」
「それもう告白なんじゃ・・・」
「何よ。あんたのアプリじゃあたしの好感度100なんでしょ」
「お試し版だとな」
乗り換えの駅で写真を撮ることにした。不思議とホームには誰もいない。やはり妙な世界に迷い込んでいるのだろう。英梨々は気にならないみたいだ。まるで2人の世界が当然だとでも思っているかのようだ。
カシャリ。
【画像02 英梨々横向き】
アプリを立ち上げて英梨々を撮影した。英梨々は横向きで少し機嫌が良さそうに笑っている。こう見るとまな板なのがよくわかるが、それはそれで英梨々の魅力なのだ。なんにせよ顔はアイドルよりも可愛い。絶対最優先で攻略したいところだ。
「で、どう?」
「ちょっと待ってろ・・・」
取り込んだ画像が自動で解析される。
「おっ、ステータス画面が出たぞ」
「どうせまた好感度100なんでしょ」
「・・・いや」
俺は英梨々に画面をみせた。
※ ※ ※
澤村・スペンサー・英梨々
誕生日3月20日 身長158cm 体重48kg 3サイズ自称79.9(C)予測値77(A)W56 H81
属性 ツンデレ
備考 容姿端麗。金髪ツインテールのハーフ。美術が得意のお嬢様。
❤好感度 0
処女 経験人数0人 回数0回
オナペット回数 3回
※ ※ ※
【A】のところで英梨々が固まったのがわかる。
「・・・あくまでもゲームだからな・・・」
「・・・あくまでもゲームみたいね・・・」
英梨々が頬を膨らませて拗ねた。英梨々唯一の弱点は胸の小ささだ。自称Cカップはこうして嘘だとバレた。まぁ知ってたが。そこで動揺したので下の項目まで頭が回らなかったらしい。俺はケータイを取り戻す。
オナペット回数が表示されるとは思わなかった・・・いずればれるだろうが、今は隠しておきたい。何しろ昨日と今朝で3回は流石に恥ずかしい。
「微乳も大事な属性だしさ、マイナスじゃないんだぞ?」
「あんたね・・・殴るわよ?」
英梨々はが無口になった。何か思案しているようだ。こういう情報がお互いに筒抜けというのもやりにくいものだ。
駅について降りる。通学時間帯のラッシュ時だというのにこの駅のホームには誰もいなかった。やはり妙な世界とリンクしてしまっているのだろう。どうにもならないことは考えてもしょうがない。
「なんにせよ、あと4人ね・・・」
「出海ちゃんだけ名古屋なんだよなぁ」
「だいたい、あいつ中〇生よね。犯罪じゃないの」
「ナニヲイッテルンダ トウジョウジンブツハ ゼンイン 18サイ イジョウ ダヨ」
「あっそ・・・いろいろ大変ねR18も」
「あ、噂をすれば出海ちゃんから着信だ」
「ご都合主義も極まれりね」
出海ちゃんは明日からの週末は東京で過ごすため今晩から来るらしい。
こんなご都合主義なら東京住み設定でいいじゃないかな。誰もそんな細かいところまで気にしないし。
その時、世界が暗転してモノトーンになり、時空がぐらりと歪んだ。
「なんにせよ、あと4人ね」
「出海ちゃんにも連絡とってみるか」
「何よ、あんた波島出海とまだ交流があるわけ。このロリコン」
「ナニヲイッテイルンダ イズミチャンも18サイダヨ」
「それだと2つ上のヒロインが全員20歳になるわよ・・・」
「ジーザス!細かいことは気にするな」
「まっ、いろいろ大変よねR18も」
「なんか今、会話がデジャブしたんだが」
「そうね、あたしもそんな気がするけど、おかしなことに巻き込まれているのだけはわかったわ」
「あと、もう一つ問題が発生した」
「何よ?」
「文字数が2600文字超えた」
「何も考えていないからね。400文字じゃ恵の攻略も無理でしょ」
「じゃあ次回だな。オチ頼む」
「笑えばいいんだったかしら?」
「R指定だし、ちょいセクシーめに頼む」
「あんた、これも貸しだからね!」
英梨々がポーズをとって笑顔になった。いつだって可愛い。英梨々ルートだけでいいんじゃかな。
【画像02 英梨々】
(了)