【R18】ヒロインをエロゲー化して悪戯する話【画像付き】 作:きりぼー
お昼休み。英梨々の刺すような視線に気が付かないふりをして加藤と視聴覚教室に移動をする。
この視聴覚教室は我らブレッシングソフトの活動拠点である。視聴覚教室内には放送室があり、そこで映像や音楽を操作する。ポイントは二重に鍵がかかるところだ。
黙ってついてきた加藤には事前にざっくりとした内容をSNSで送っている。
英梨々の時のように思わぬ展開になるかもしれないので、視聴覚教室の鍵をかけた後、さらに放送室に入り鍵をかける。
「・・・」
加藤は表情を崩さず鍵がかかったドアを見つめている。
「念のためだ」
「なんの?」
「これから起こるかもしれないアクシデントのな」
「ふーん」
「何か質問あるか?」
「安芸くんの中二病はいつものことだから」
「だよな・・・」
そりゃ、多世界解釈やダークマターというワードが出てきたらそう思うのが普通だろう。『エロゲ』というワードはふせている。
「これがそのアプリなんだがな・・・」
「うん」
朝7時に起動し、制限時間の残りは19時間を切っている。
「ここに5人のヒロインを登録しなければならなくてな」
「うん」
「登録していいよな?」
「わたしがメインヒロイン・・・なんだよね?」
「・・・そうだ」
「ならしょうがないよねぇ」
「ふむ。話しが早くて助かる」
「当然、わたしが一番最初に登録されるんだよね?」
「・・・」
「どうしたの安芸くん」
「いや・・・学校へくる途中で・・・」
「英梨々を登録した?」
「・・・はい」
「ふーん」
「いや、メインヒロインはあくまでも加藤だからな」
「へー。口では何とでも言えるよね」
「頼む」
「別にいいけど」
「な・・・何か条件あるか?」
「条件ってどういうこと?画像取り込むだけだよね?」
「・・・そうだ」
「今の間が気になるんだけど、何か隠してるのかな?」
さすが鋭い・・・とはいえ嘘をつくのはよくないので正直に話す。正直に話した方が信じてくれないし、その上こちらの責任を回避できる。
「このアプリはダークマターの作用によって現実にも影響を与えるみたいなんだ」
「そういう設定だよね」
「さらにただのギャルゲーだったつもりがR18要素も入ってしまったみたいで」
「うん。安芸くんが変態なのはなんとなく知ってる」
「そこ受け入れちゃうのかよっ」
「それで?安芸くんの描いたR18小説をわたしが読めばいいのかな?」
「そうでなくってだな・・・」
「そうでなくって?なに?」
やっぱり通じてないようだ。そりゃそうだ。
「言葉いうよりも体験する方が早いと思う。ここは部屋が暗いからあっちで撮影するか」
カーテンをあけて採光する。
ポーズをとらず無表情のままの加藤をカシャリと撮影した。可愛い顔をしているしスタイルもいいのに何かもったいない。
【画像03 加藤恵教室】
なんでも言う事を聞いてくれる加藤に危機感はないのだろうか?まぁ学校内で襲われるとは思っていないだろうし、加藤とは俺の部屋で2人きりになったがそういう関係に発展したことはまったくない。
俺に度胸があって、あるいは土下座をして頼めば・・・ワンチャンありそうな、そうでもないような雰囲気はあるのだが。いまいち感情がみえない。
世界がモノトーンになり、グワワァ~~ンと歪んだ。
「なに、今の?」
「なんだろうな・・・ダークマターに干渉したんじゃないか」
「驚いた」
「なら、もっと驚いた顔しろよ・・・」
無表情のまま変らない加藤。俺はアプリを見つめる。ヴァージョンが『v1.03』になっている。
「・・・加藤もみるか?」
「何を?」
「アプリ。取り込まれた情報から加藤のデータが生成される」
「どういうこと・・・かな」
俺はイスを引いて加藤に座るようにいった。2人で並んで小さなケータイ画面を眺める。どうしても距離が小さくなって加藤のいい香りがする。
「まずはステータスをだな・・・」
「あっ、わたしだ」
「これが二次元かされた加藤だ。可愛いだろ?」
「そうだね」
(元がいいからな)と気の利いたセリフは思い浮かぶものの口には出せない。チキンハートな俺。
※ ※ ※
加藤 恵
誕生日9月23日 身長160cm 体重51.2kg 3サイズ B84(c)W57 H83
属性 クーデレ
備考 無口・無表情を作りながら内心は不安や嫉妬を抱える普通の女の子
❤好感度 0
処女 経験人数0人 回数0回
オナペット回数 0回
※ ※ ※
ステータスをみても動揺をみせない加藤。しかし頬が少し赤く染まった。
「あのさぁ・・・安芸くん」
「はい」
「こういうのは妄想でもよくないんじゃないかなぁ?」
「これは俺の妄想じゃないぞ」
「どういうこと?なんで3サイズ知ってるの?」
「合ってのか・・・?」
「・・・知らない」
「だから、これはだな・・・多世界での無数の加藤恵をシミュレートした結果なんだ」
「何言ってるかわからない」
「俺もどう説明していいかわからないけど、画像からコンピューターがはじき出して、今生成されたデータなんだよ」
「・・・からくりわからないから、そういうことにしておくけど」
「俺も詳しくはわからん・・・」
「でもさ・・・この性体験を書くのはよくないんじゃないかなぁ・・・」
「それも俺のせいじゃなくて・・・」
加藤がじっとステータス画面をみている。
「このオナペットって何?」
「それ、聞いちゃう?」
「うん。検索したほうがいい?」
「いや・・・それは・・・たぶん・・・主人公がおかずにした回数」
「何の?主人公って誰?」
「わかってて聞いてるよな?」
「ううん。ぜんぜんわからないよ」
くぅ・・・この鋼のポーカフェイスがずるい。
「俺が加藤をオナネタにした回数ってこと」
「・・・」
「いや、何か反応してね!?」
「今まで安芸くんはわたしでエッチなことしてないってこと?」
「今までではなくて、このゲームに登録されてからだな」
「ああ、そういうこと」
「って、今までもないからな?普通は友達でヌいたりしないから」
「ないんだ?」
「・・・ナイヨ」
「安芸くん嘘つくの下手なの自覚してる?」
「その話はおいといてさ」
「置いといていいものなのかなぁ・・・」
加藤がケータイを操作して、隣の英梨々のステータス画面を開いた。
「わー、ちょっとまて」
「待たない」
加藤がケータイを抱えて、俺に背中を向けた。ああ、後ろから抱きしめたい。
「・・・安芸くん」
「はい」
「英梨々は3回なんだけど」
「・・・はい」
「いつ英梨々は登録したのかな?かな?」
「『かな』は繰り返さないで・・・」
背中を向けているが、加藤の瞳からハイライトが消えているのは想像がつく。
「昨日の夕方」
「・・・あっ、そう」
加藤がケータイを伏せて置き立ち上がった。いやいや、そこに執着するのおかしくない?と思いつつも声が出ない。
「あの・・・加藤・・・加藤さん」
「じゃ、そろそろ教室戻るね」
時計を見ると確かにお昼休みが終わりそうだった。困った。
時間が巻き戻ればいいのに。
世界が暗転し、グワワ~~ンと歪んだ。
「じゃ、そろそろ教室に戻るね」
そんなに時間が経過したのかと時計をみたら、まだお昼休みから5分しかたっていない。
「いやいや、まだ昼休みはじまったばかりだし」
「・・・安芸くん、今何かした?ランチも食べたのに5分しか経ってないっておかしいよね?」
「さて、何のことだろう?」
俺はケータイを回収して確認する。『v1.04』になっていた。
そしてアプリでは物語が自動で進んでいく・・・
(つづく)