「こっちです!提督」
「見つけたか!」
「うっ・・これは・・なんと酷い事を」
あまりの光景に目を細めしかめっ面になる
「ただちにドックに入れるぞ!」
「高速修理の準備を急げ!応急修理要員も全てつぎ込め!」
「出し惜しみするな!急げ」
波打ち際に打ち寄せられた状態、まるで流れ着いたゴミの様に、力なく横たわり打ち寄せられ浮いていた。
そんな彼女の身体の部分部分は戦闘により、腹はえぐられ、身体中傷つき破損し、身体の一部は欠損していた・・
生きているのが不思議な状況であった・・
「いま助けてやるからな!」
傍らにいる男性が叫んだ
空はおもぐるしい灰色に覆われ、光はなく、ただただ冷たい雨がしとしとと降り注いでいた・・
「私は―――」
少女は声にならない声でかすかに言葉を発する
「大丈夫だ!必ず助けてやる!生きる意志を保て!」
傍ら付き添う男性が大声を出して指示を繰り出している
なぜ・・わたし・・薄れ行く意識の中、なぜこんな事になったんだろう・・
自分におきた事を思い出そうと懸命に記憶をたどろうとするが、意識は遠のき深く落ちようとしていた・・
「あぁ・・わたし要らない子なんだ・・そっか・・・捨てられたんだ」
急に涙が溢れ出す
わたしは・・わたしは・・泣き顔になるだけの気力も無いまま、止め処もなく涙が溢れ出す
「ドッグ開放!」
「ドック開放!」
「提督!いつでも行けます!」
ドックに向かい駆ける男と少女たち
急ごしらえのタンカには今にも天に召されそうな少女を乗せてひた走る
「このまま入れるぞ!加古、舞風、下がれ!」
「夕張!入れたと同時に最大出力だ!」
もうつかれたな・・彼女の表情が死を受け入れようとした時
再びあの声が耳元で叫ぶ
「古鷹!戻って来い!」
「お前が必要だ!生きろ!」
「はっ!」
突然飛び起きる古鷹・・・
一糸まとわぬその柔肌には大粒の汗が全身を覆い、全身くまなく濡れていた
「はぁはぁはぁ・・夢?・・夢か・・夢・・なのね」
ほっとした表情になり、汗ばんだ頭に手ぐしをいれる・・
彼女の見た夢は半年前の現実・・忘れたくても忘れられない悪しき出来事の記憶だった
「幸せ・・感じた後に、こんな時に思い出すなんて・・・」
彼女はそうつぶやくと、先ほどまで熱く身体を重ねあい。交わり絡み合った愛おしい人・・
今は隣りでスヤスヤと眠りについている男性を愛おしそうに、見つめた
「ありがとうございます提督・・わたし提督と出会えて本当に幸せです」
微かに聞こえるか聞こえないかの小声でつぶやき提督の背中にキスをして床を出る
先程まで交じり合っていたその身体からは、男女のそれが匂いたち再び淫靡な気持ちにさせる位の残り香が室内中に立ち込めていた。
古鷹が歩くとそれに付いてくるかの様に匂いも濃淡をだしまとわりつく・・
古鷹はローブを羽織ろうと室内の片隅に手を伸ばしたその時
「あ・・」
股下から・・・ツーーと垂れた来た一筋の流れ
その熱いものを指ですくい上げほくそ笑み独り彼女は幸せをかみ締め、それを口にする
「うふふ・・提督のは相変わらず苦いのね・・本人は甘々なのに・・クス」
そうつぶやき、救った指をひとなめしたのちローブを羽織り宿舎用テントを出た・・
「あーーー、すごーい」
思わず声が出る。
目の前に広がるのは満天の星空・・
こんな綺麗な星空は本土に居たら絶対見る事の出来ないと・・その光景に感動をする古鷹
どこまで続くか計り知れない暗闇の空に1つ1つ各々の光を放ち輝く星たち・・
その1つ1つに同じものは無く、それぞれが自分たちの個性で夜空と言うカンバスに光を解き放っている
「あの子達も一人一人が輝いてるのね・・」
顔を天上に向けて輝く星を見つけつぶやく
「お前はお前だ・・大丈夫」
先程まで隣りで寝ていた愛おしい人が、かつて自分にかけてくれた言葉がよみがえる・・
そしてそれを思い出しまたほくそ笑む
しあわせv
「誰だ!」
惚けて居る所に突然の声かけ、一瞬ビクッとする古鷹
「ん?古鷹・・?」
「どうしたんだよ、こんな時間に・・おしっこか?」
気さくに声をかけて来たのは今夜は当直の重巡洋艦の加古だった
「うん。おしっこ」
少しほほを染めながら笑顔で答える
この星空の下寒さに凍えながら当直していた加古は
古鷹に近づき突然股下に指を入れた
「ひゃっ」
思いも寄らない行動・・自分の秘所に思いも寄らない指が入って来たので慌てふためく
「な・・何するのよ加古!」
あわてて股下に手をあてガードする古鷹、股下に入れた指にこびり付いたモノをなめる加古
「あーー、やっぱりだよな・・」
少し残念がる加古
「やっぱり提督のは苦いよな・・でも人によって味が違うんかなぁ・・」
そう言いながら、過去は指についた提督のモノを口にし、口の中でゆっくり楽しんでいた
「古鷹ぁ~知ってるか?男の人のって人によって味が違うらしいぜ・・この前愛宕にあった時に愛宕が言ってたんだ・・愛宕ん所の提督さんのは甘いんだってさ~」
この子は何を言い出すの・・・と思いつつ続く話を聞く古鷹
「良いよなぁ~・・甘いときっと飲み易いんだぜ、きっと甘酒みたいに(笑)」
そう言いながら加古は笑顔で話をする・・
「でも、甘くても、苦くても、きっとドロリとしてるから、のどには残るんじゃないかなぁ・・あはは」
苦笑いをしながら真剣に話す加古の言葉に返す・・
「そうかなぁ・・・・・・そうかもな(笑)」
一瞬考えたような顔をして、きっと何も考えないで直感だなと・・加古の笑顔を見て確信した(笑)
「うぅぅ」
少し身震いをする古鷹、そしてそれを見逃さない加古
「あ、ごめんごめん(汗)早くおしっこしておいで、身体冷えちゃうから――っ」
そういうと手をヒラヒラふり見送る、古鷹は草むらに身をかがんで用を足す・・・
水が地面に流れる音と共にガマンしていたものが一気に流れ出て開放され気持ちよい気分になる
そして用を足すというそんな快楽を味わいながら見上げる星空は本当に綺麗だった・・・
おしっこと一緒に先程の夢も一緒に流れ落ちるような・・・そんな気がした。
「わたし・・まだ大丈夫・・うん、きっと大丈夫」
彼女は星空の下、幸せそうな笑顔でつぶやくのであった。
つづく