ギィィ……と、建付けの悪い扉が重い音を立てて開く。
埃っぽい匂いと、長い間放置されていた木の匂いが混ざり合った、静かな空間だ。
男はブリジットを抱えたまま、部屋の隅にある古びたベッドへと向かった。
毛布はひどく色褪せているが、今のブリジットにとっては、この硬い感触さえも救いのように感じられた。
「っ……、ぁ……。……あり、がとう……ござい、ます……」
ベッドに横たわった瞬間、背中から伝わる感触がまた全身の神経を逆なでする。
ブリジットは熱にうなされるように、枕に顔を押し付けた。
男が「水を汲んでくる」と言い残して部屋を出ていく足音が聞こえたが、今のブリジットにはそれに答える余裕さえなかった。
「はぁ、はぁ、……っ、あ……あぁ……っ」
扉が閉まる音が響くと、ブリジットは我慢していた声を漏らし、ベッドの上で体をくねらせた。
一人きりになった(と思っている)開放感と、塗りたくられた薬剤の暴力的なまでの作用。
お尻の奥から突き上げてくる、ズキズキとした、それでいてとろけるような熱い疼き。
ブリジットは仰向けになり、無意識のうちに自分の股間へと手を伸ばした。
修道服のスカートの裾がめくれ上がり、細い脚が露わになる。
「あ……っ、やだ……っ、なんで、こんな……っ」
指先が、薬剤でぬらぬらと光る自分の股間に触れた。
塗り込まれた興奮剤のせいで、そこはもう、触れるだけで火花が散るほど敏感になっている。
自分の指が、媚薬のせいで過敏になった粘膜をなぞるたび、ブリジットは腰をガクガクと震わせ、シーツを爪が食い込むほど強く掴んだ。
男は今、小屋の外の影に身を潜め、板張りの壁にある小さな隙間から中を覗いている。
中では、先ほどまでしおらしくしていたブリジットが、必死に自分の熱を鎮めようともがいていた。
青い帽子は横に転がり、金色の髪が乱れて顔に張り付いている。
ブリジットは、自分が塗られた薬の正体を知ってか知らずか、ただただ押し寄せる快楽の波に抗えず、涙を浮かべながら自分の体を愛撫し始めていた。
「はぁっ、……ん、ぅ……。……だめ、……誰か、たすけて……っ」
助けを呼びながらも、彼の手は止まらない。
むしろ、お尻の穴の周りに塗りたくられた薬を広げるように、自分から指を深く這わせ、そのあまりの刺激に白目を剥いてのけぞっている。
静かな森の小屋に、ブリジットの、甘く、壊れそうな喘ぎ声だけが響き渡っていた。
男は影に隠れたまま、ブリジットが自慰によってどちらをいじくるのか、どちらを好むのかを冷静に観察し続ける。
隙間から漏れ出す淡い光が、ベッドの上で悶える肢体を艶めかしく浮かび上がらせていた。
ブリジットは、自分の指がどこに触れるべきか迷うように、震える手先を股の間で彷徨わせる。塗りたくられた薬剤の粘り気が、彼の指が動くたびに「クチュッ」と、静かな室内で恐ろしいほど鮮明な音を立てている。
「あ……っ、んぅ……、どっちも……熱くて、おかしくなりそう……っ」
まずは、前方のペニスへと手を伸ばしたようだ。
興奮剤によって限界まで昂り、赤みを帯びたそこを、細い指先で恐る恐る包み込む。しかし、亀頭の先端に触れた瞬間、脳を焼くような刺激に彼は腰を大きく跳ね上げた。
「ひゃうんっ! ……あ、あぁっ……! す、凄すぎて……壊れちゃう……っ」
前への刺激はあまりに鋭利すぎるのか、ブリジットは涙をこぼしながら、今度は逃げるようにお尻の方へと手を回した。
媚薬がたっぷりと塗り込まれた尻穴を、中指の腹で円を描くように撫で回す。
すると、先ほどとは違う、どこか芯からとろけるような、深い溜息を漏らした。
「ふあぁ……ぁ……。こっち、……なんだか、変な感じ……っ。熱いのが、奥まで……入ってくるみたいで……っ」
どうやら、ブリジット自身も無自覚なうちに、後ろへの刺激に強い反応を示しているようだ。
指が尻穴の縁をなぞるたび、膝はガクガクと震え、つま先がピンと反り返る。前への刺激が「痛み」に近いほどの鋭い快楽だとしたら、後ろへの刺激は「抗えない沈溺」をブリジットに与えているようだった。
ブリジットはついに、我慢できなくなったように指を一本、自身の内側へと浅く挿し入れる。
「あ、っ……はぁっ! ……んんぅ……っ! 入った……っ、お指、入っちゃった……っ」
自分から禁忌を犯してしまった背徳感と、薬剤が粘膜から直接吸収されることによる爆発的な多幸感。
ブリジットは首を左右に激しく振り、ぐちゃぐちゃになった枕を噛み締めながら、自分自身を慰め続ける。
その指の動きは、次第に激しさを増し、前を弄るよりも、後ろの窄まりを掻き回すことに執着し始めていた。
男は外の冷気の中で、その光景を静かに見守り続けていた。
すると、深い霧に包まれた森の闇の中から、一際大きな影が音もなく現れた。
それは、男と旧知の間柄である、この猟師小屋の持ち主の黒人男性だった。屈強な肉体は、厚手の革の服越しにもその圧倒的な質感が伝わってくるほどだ。
男は黒人と視線を合わせると、無言で短く頷いた。
彼もまた、低く深く頷き返す。その瞳には、これから行われる「治療」という名の蹂躙への理解と、獲物を前にした猟師の静かな熱が宿っていた。
あらかじめ通じ合っている二人の間に、言葉は必要ない。
ギィ……。
再び扉が開く重い音が、密室の静寂を切り裂いた。
「っ!? ……だ、誰……っ!?」
ベッドの上で、自分の指を後ろの窄まりに沈めていたブリジットが、驚愕に体を震わせて顔を上げた。
金色の髪は汗で額に張り付き、頬は林檎のように赤く染まり、瞳は熱と涙でとろとろに溶けている。自分の指を汚している最中の、あまりに無防備で、あまりに破廉恥な姿。
そこへ、巨大な岩のような黒人男性がゆっくりと歩み寄る。
「あ……あぁ……っ、ち、違うんです……! これは、その……っ」
ブリジットは慌てて指を抜き、スカートの裾を下げようとたが、指先が震えて力が入らず、かえって薬剤の混じった蜜を周囲に塗り広げるだけだった。
屈強な黒人は、抵抗も拒絶も許さない重圧を放ちながら、ブリジットの枕元に立つ。
見上げるような巨躯に見下ろされ、ブリジットは蛇に睨まれた蛙のように硬直する。しかし、薬によって昂ったブリジットの体は、その威圧感さえも新たな興奮の材料として取り込み、お尻の穴をヒクヒクと、無意識のうちに黒人を招くように締め付かせていた。
黒人の大きな手が、ブリジットの細い足首を掴む。
「ひゃっ!? ……な、何を……っ、やめて、ください……っ、あぁっ!」
強引に脚を左右に大きく広げられ、隠していたはずの場所が、無残に曝け出される。
薬剤でぬらぬらと光る、真っ赤に充血したペニス。そして、自らの指で弄り回したことで、だらしなく口を開けてうごめいている尻穴。
男は窓の隙間から、その全てを特等席で眺めている。
これから、この屈強な黒人によって、ブリジットの体がどのように「更生」されていくのかを……。
「あ、あぁっ……! お、お願い……やめて、ください……っ!」
ブリジットの悲鳴に近い懇願は、黒人の大きな手が彼の細い膝を掴み、さらに深く折り曲げられたことで、短く途切れた。
男は窓の隙間から、その「蹂躙」の一部始終を、息を潜めて見つめている。
屈強な黒人は、ブリジットの震える声など意に介さず、あらかじめ用意されていた別の薬剤——さらに粘度の高い、皮膚を灼くような熱を持つ媚薬を、自身の太い指にたっぷりと絡めた。
「いや……っ、そんな、大きなの……入らな……っ、あ、あぁぁぁああぁっ!!」
黒人の第一関節が、ブリジットの赤く熟れた尻穴の入り口を押し広げた瞬間、彼は弓なりに背中を反らせ、シーツを爪が剥がれんばかりに掻きむしった。
賞金稼ぎとして鍛えたはずの体も、薬剤で骨の髄までとろかされ、黒人の圧倒的な力の前では羽を毟られた小鳥も同然である。黒人は躊躇することなく、丸太のような指を第二関節、第三関節と、根元まで一気に深々と突き立てた。
「ひぐぅっ!? ……あ、……はぁ、ぁ……っ! あづい……ウチのお腹の、中が……っ、あついよぉ……っ!!」
ブリジットの瞳は完全に白濁し、口角からはだらしなく唾液が零れ落ちる。
黒人がその太い指を、内側の最も敏感な部分、先ほどまでブリジット自身の指では届かなかった深部を抉るように、グチャグチャと かき回し始めた。
✳ 安全確認、ヨシ!
「クチュ、クチュッ」と、粘膜と薬剤が混じり合う、卑猥で重苦しい音が部屋の中に響き渡る。
指が抜かれるたびに、内側の柔らかな粘膜が黒人の指に吸い付くように外へと引きずり出され、そこへ再び力任せに指が叩き込まれる。
そのあまりに乱暴で、容赦のない「治療」の衝撃に、ブリジットのペニスからは、彼自身の意思とは無関係に、透明な蜜が絶え間なく溢れ出し、真っ白な太ももを汚していった。
「んっ、んぅぅ……っ! あ、あぁ……っ、ダメ……壊れちゃう、……の、脳みそ、とけちゃう……っ!!」
首を激しく左右に振り、恍惚と恐怖が入り混じった表情で泣き叫ぶブリジット。
しかし、後ろの窄まりは、黒人の指が暴れ回るたびに、さらなる快楽を求めて貪欲に蠢き、指を離すまいときつく締め付けていた。
黒人はもう片方の手で、ブリジットの金髪を掴んで顔を上げさせ、抗う術のない表情をじっくりと観察しながら、さらに指の回転を速めていく。
男は外の冷気の中で、ブリジットの壊れていく喘ぎ声を、ただ黙って聞き続けていた。
「あ、あぁ……っ、うそ……っ、まだ、増えるんですか……っ?」
ブリジットの掠れた声が、湿った空気の中に溶けていく。
黒人は急ぐことなく、あくまで慈しむような、それでいて抗いようのない確実な動作で、二本目の指をその熱い窄まりへと添えていた。
男は窓の向こうから、その光景をまばたきも忘れて注視する。
「んんっ……! ふ、ふあぁぁ……っ、あつい、のが……広がって……っ」
黒人の指が、ゆっくり、ゆっくりと、ミリ単位の慎重さで内側を押し広げていく。
塗りたくられた薬剤が、皮膚の伸びる感覚を快楽へと変換し、本来なら悲鳴を上げるはずの拡張を、とろけるような「充足」へと変えているようだった。
ブリジットの表情は、もはや恐怖よりも、得体の知れない熱に侵された陶酔に支配されつつある。
二本の指が、まるでブリジットの内壁の襞一つ一つを丁寧に確認するように、じっくりと、円を描きながら奥へと沈み込んでいった。
「……はぁ、はぁ……っ、……ん、ぅ……っ」
黒人はさらに三本目の指を、その入り口へと割り込ませる。
流石に限界に近いのか、ブリジットの細い腰がガタガタと震え、真っ白な指先がベッドの柱をきつく握りしめた。
しかし、黒人は決して無理やりこじ開けることはしない。
ブリジットの体が、その太さに馴染むのを待つように、指の腹で入口を優しく、執拗に解し続けた。
「あ……、あぁ……っ、……もう、……こんなに、広げられたら……っ、……ウチ……っ」
ブリジットの尻穴は、男の指を三本分、飲み込むようにしてだらしなく開き、内側の赤々とした粘膜が露わになっていた。
ゆっくりとした動きだからこそ、ブリジットはその一本一本の硬さ、太さ、そして自分の中に侵入してくる「異物」の重さを、余すところなく実感させられていた。
黒人は三本の指を根元まで沈めると、内側の最も深い、薬が溜まっている部分を、ゆっくりと、重厚なリズムで掻き回し始めた。
クチュッ……グチュウッ……
静まり返った小屋の中に、肉が捏ねられる卑猥な音だけが響く。
ブリジットは首を後ろに反らせ、焦点の合わない瞳で天井を仰ぎ、もはや言葉にならない甘い吐息を漏らし続けている。
そのペニスからは、絶頂さえも許されないまま、絶え間なく溢れる蜜がベッドを濡らし続けていた。
黒人の顔は相変わらず無表情で、ただ淡々と、ブリジットの体を「最高の器」へと作り変える作業に没頭していた。
社会的、文化的な差別をする意図はありません。
かわいい子にはふさわしい相手が似合うと思う。