※この作品はR-18です。

しすこん☆~変態兄貴の妹好きスキ大作戦~   作:アルファるふぁ/保利滝良

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いーぱーと

お兄ちゃんへ

いつも本当にありがとうね。

病院に行く前に伝えたいことが、あります。

私、もうすぐ死んじゃうけど、お兄ちゃんは元気でいてね。

あんまり私のこと引きずっちゃダメだよ?

お互いが大好きってわかったけど、お兄ちゃんはちゃんとした彼女を作って、きちんとした仕事に就いて、幸せに暮らしてください。

今まで楽しかった。

最後に、ワガママを聞いてください

私が死にそうになっても、泣いてばっかの顔は嫌だよ。

最後はお兄ちゃんの笑顔が見たいな、お願いします。

ありがとう、お兄ちゃん

                優有理より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、俺は自転車を漕いでる

理由?

 

・・・優有理の容態が急に悪化したんだ ガッコで先生が慌てて教えてくれた

だって、余命の一月を越えて三日も経ったんだ

優有理本人除いて、皆喜んでた 油断してた 「たすかるかも」って

だけど違った 

病状はさらに悪化し、いつ息を引き取ってもおかしくなかった

そう、その『いつ』が来たんだ・・・!

 

畜生

仮に、この世に本当に死神がいたら

なんで俺じゃなくて優有理なんだ・・・

優有理を連れてかないでくれ・・・

俺が代わりになるから・・・優有理を死なせないでくれ・・・

 

せめて、一緒に連れていってくれ・・・!

 

クソッ!

このオンボロ!もっとスピード出ないのかよ!?

間に合わねぇだろうが!!

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

病院に着いて、俺は全力で走った

チャリも全力で漕いでたから、もう吐きそうだ

今の俺は今までより速く走っていた

だが、それでも遅く感じる

ああ、見つけた あの病室

そう理解する前に俺は、ドアを開けた

椅子に座った両親

ベッドの周りで作業をしている医者と看護師達

そしてベッドに横たわっているのは

 

前に見たときよりも、すっかり痩せてしまった、俺の義妹

その瞳は、閉じられていた

 

ベッドに近付き、へたり込む

・・・間に合わなかったのか・・・?

・・・俺は・・・俺は・・・

 

だが、俺の手が柔らかく握られた

医者や両親でもなく、ましてや自分の手でもない

優有理の手だ

優有理が、俺の手を弱々しく握っている

・・・いや、違う

さっきの俺とは比べ物にならないくらい、こいつは力を振り絞っているんだ

だって

だって、こんなにも、辛そうな呼吸をしているから

俺は手を握り返した

そして言った 

「優有理!俺だ!お兄ちゃんだ!」

いつの間にか俺の目から、涙が流れていた

一つ、二つ しずくが落ち、そしてとめどなく溢れる

顔を見た

 

優有理は微笑んでいた

 

何をやってんだ俺は・・・

一番泣きたいのは、目の前の妹だろう・・・!

もうすぐ死んでしまう恐怖と、無くならない苦しみに潰されそうになっても

優有理は、俺のために笑ってくれてる

手紙で約束したもんな

笑顔で、送ってやるって 

 

 

多分、それは、とても見られる物じゃなかっただろう

涙と鼻水でぐしゃぐしゃな顔で、精一杯笑顔になって、俺は・・・

優有理の手を握る

不安にならないように

優有理に笑顔を向ける

約束を果たすために

 

 

声が聞こえた

 

 

 

 

 

 

「みんな・・・おにいちゃん・・・ありがとぉ・・・」

 

 

 

 

 

それが、最後の(最期の)言葉だったのだろう

俺の手を握る力が、完全に無くなった

一瞬、涙が止まった

 

 

「・・・・・・ご臨終です・・・」

医師の言葉が、父さんと母さんに虚しく響いたんだろう

まず、両親がすすり泣きした

医師や看護師が、悔し涙を流した

その場の誰もが、一人の女の子のために、悲しんでいた

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

俺はまず、深呼吸をした

何故深呼吸をしたのか、今でもわからない

それから、押さえ込んでいた声を吐き出した

止まった涙を、解き放った

「・・・うう・・・」

 

 

今なら・・・優有理は・・・見てない・・・

そう、見ていない・・・

 

 

「うああああああああああああああああ ああああああああああああああああ あ、あああああああああああああああ がああああああああああ !!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

喉が痛い 裂けそうだ いや、裂けているのかもしれない

目から涙が流れていく 止めようとしても、流れ続ける

 

「ああああああああああああああ うわああああああああああああ あ、あああああああああああああああ あああああああああああああああ !!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

永遠の別れ 優有理には、もう会えないんだ

どんなに叫んでも、喚いても、

帰って来ない・・・・・・!

 

 

 

 

 

 

優有理の顔を、見る

そこには、笑顔があった

 

ああ、眩しい笑顔だ

ああ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きだぞ、優有理




えんでぃんぐ えぴろーぐに続きます
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