しすこん☆~変態兄貴の妹好きスキ大作戦~ 作:アルファるふぁ/保利滝良
「えっとね まず私、これで星一つ それでお兄ちゃん、星二つ つまりね・・・」
「つまり?」
「私たち兄妹のこと!」
あれから半年
ネクサスからラストレイヴンに繋がるまでの時間だな
今は関係ないか
涙はもう流れない 泣き叫びすぎて声変わりもしちまったよ
吹っ切れた、と言えば嘘になる
まだ、引きずっている
俺は高校3年生になった
もう、将来を決めなきゃならない年頃だ
このところバタバタしてたからと言うのもあるが、まだ進路なんて決まっていない
俺には夢がないんだ みんな持ってる、将来の夢なんて、持ってないんだ
「清次、もう決めたら?」
「何を?」
「あなたの将来よ!」
・・・ああ、またか
またあの話か
「・・・ご馳走さま」
食卓から逃げる
自分の部屋に向かう途中、両親の話し声が聞こえた
「あの子は本当に・・・」
「優有理がいなくなってからずっとああなんだよな・・・」
「でももう決めなきゃ・・・」
ドアを開けて教えてやる
「聞こえてんぞ」
ドアを閉めて、自分の部屋に・・・
向かわなかった
何故か
優有理の部屋に行きたかった
会えないとはわかってる
しかし俺の足は止まらない 行かなきゃいけないような気がした
遺品が整理され、すっかり殺風景になった妹の部屋
その中央、ぽつんと、木箱が一つ
それを開け、俺は、中にある紙を手に取った
作文だ
小学校卒業間近で優有理が書いた、タイトル『私の将来』
何故こんなものを手に取ったのか、どうしてここにあるのか
疑問が沸くより前に、俺はその作文を読み始めた
私の夢は、保育園の先生になることです
私は、色んな人に会いました
でもその中で一番好きなのは保育園の先生でした
子どもたちと一緒に、歌ったり勉強したりすることが、私はステキだと思います
たくさんの子どもたちと一緒に、楽しく過ごしたいです
6年1組 原田優有理
やさしいな
お前は本当にやさしいヤツだよ
そういや、たまに保育士の知識をひけらかしてたよな
あれは、こういうことか
・・・・・・
優有理、
俺、決めたよ
お前の夢を、継ぐ
だって俺、まだお前のこと引きずってんだから
じゃあ、無理矢理吹っ切れるくらいなら、無理矢理お前を忘れるくらいなら・・・!
お前のこと、いつも想いたいから・・・
だから、今日
俺、目指すよ、お前の夢を
ヤバいな
もう、流れないと思ってたんだが
「・・・うっ・・・うぐっ・・・ひぐっ・・・ぐ・・・」
頬が濡れてきてる
なんで、こんな
作文を読んだだけだってのに
なんでこんなに悲しいんだ?
「・・・優有理・・・・・・」
教えてくれ、誰か 教えてくれよ
ふと空を見上げた
窓の向こう、夜の星空
そこに、並んで光る
『えっとね、まず私 これで星一つ それでお兄ちゃん これで星二つ つまり・・・私達兄妹のこと!』
俺、頑張る
誰のためでもなく、俺のために
そして、お前のために
『お兄ちゃん、大好き!』
ああ、
大好きだぞ、
小学校四年の優有理は、あることに不安を覚えていた
親の再婚だ
相手はどんな人だろうか
それが心配だった
しかし、新しい母親と一緒にいた男の子は、優有理を不安がらせないようにプレゼントをくれた
「おれ、清次!これあげるよ!」
それは一輪の素敵な花
優有理の不安は、すっかり消し飛んでしまった
だから、いつかお礼をしたい
やさしい気持ちが、優有理を包んだ
「わたし優有理!よろしくね、お兄ちゃん!」
日の光がふりそそぐ、春
優有理にお兄ちゃんができた
こんにちは アルファるふぁです
このあとに延々と命の大切さを説こうと思いましたが、近親相姦書いてるんで止めておきました 「シスコンが何か言ってやがるw」なんて言われたくないっす
さて、えーぱーとで清次が言っていたように、これを読んでいる皆さんが何かを感じてくれたなら、私は一番嬉しいです
そしてそれがやさしい気持ちなら、是非それを忘れないで下さい
それは、優有理が最期まで望んだ『誰かの笑顔』に繋がると信じています
では、この辺で