花恋散る—永遠を誓った幼馴染が、いきなりやって来た「あいつ」を選んだ理由 作:北条みかさ
1
私、長谷川花恋と長峰健(たける)は幼馴染だ。物心ついた頃から一緒に居て、私の人生の大部分には健との思い出が詰まっている。健はそんなに主張が強くないタイプだし、中学生の頃までは私のほうが成長が早かったのもあって、ずっと健のことは私が守らなきゃって思ってた。けどその一方で、健には私のテンパりやすい部分とか、小さい頃女の子に馴染めなかったこととか、そういうところを全部まとめて包みこんでくれて、私を私として愛してくれる器の大きさがある。私はそんな健のことが大好きだし、健が居ない人生なんて考えられない。そういう思いで、健と同じ大学に通うために、死に物狂いで猛勉強している。もともと勉強はそんなに得意じゃないし、部活も本気でやっていたから、勉強を始めた頃は無理だと投げ出したくなることもあった。だけどそんなとき、
「花恋、僕は花恋と一緒に居られればそれでいいんだから、無理はしなくて良いんだよ」
と安心させてくれる健をガッカリさせたくなくて、一所懸命に頑張った。そうして最近になってようやく、いけるかも!という手応えが湧いてきた。そんな9月に、長谷川ケンジという名前の、知らない男が私の家に居候することになったのだ。
お母さんもお父さんも昭和の気質が残った両親で、困っている人が居たらなんとかしてあげようって思う人たちなこと、それと居候に来る人は昔近所に住んでいた遠い親戚で、お母さんがケンちゃんケンちゃんってかわいがっていたらしいこと。それが合わさって、東京でミュージシャンという夢が破れて心身ともに疲れ切っているらしいその男が、ゆっくり休んで立ち直れるようにと、ウチで預かることになったのだという。私も両親の影響で『とんぼ』とか『北の国から』とか昔のドラマをよく見て育ったからそういう人情が理解できたこと、そして私自身が両親の庇護で育っている立場ということもあって、反対は出来なかった。
初めてあの人がうちに来る日、あの人を温かく迎え入れたい両親は、ささやかな歓迎会を開くことにした。私は特に関わるつもりはないし、なにより大学に受かるために必死だから、お母さんに食卓に呼ばれるまでは、気にしないで勉強していた。
「ご飯よ、花恋」
という母のいつもより少し元気な声を合図に、私は勉強の手を止めて、リビングに向かった。
私がリビングに入ると、食卓には歓迎会用の豪華な料理が並んでいた。そして幼い頃には会ったことがあるのかもしれないが、私からしたらはじめましての男が座って、どこともない空間を眺めていた。バンドマンそのものといった長髪で痩せた背恰好をしていたが、整えられていないヒゲのせいで、失業して帰る家をなくしたサラリーマンのようにも見えた。
「どうも...」
と私が控えめに声を掛けると、その男は少し虚(うつろ)な視線を私に向けた。それからなぜだかわからないが少し驚いたような様子をしたあと、
「久しぶりだね」
「花恋ちゃん...だよね。大きくなったね」
「花恋ちゃんの受験って大変な時期にいきなり転がり込んでしまってって御免ね、邪魔にならないように気をつけるから」
と言った。私を見た瞬間は少し目に光が戻っていたが、ちょっとすると全く希望や生気を感じられない様子に戻ってしまった。
すると母と父が、
「なに言ってるのよケンちゃん、こっちにいる間は私たちのこと本当の家族と思って過ごして良いんだからね。東京で辛いことがいっぱいあったんだろうけど、ここではそんなこと忘れて昔のケンちゃんとして過ごすことが、一番いいんだから」
「そうだぞケンジ、昔は昔、今は今だ。ここでは気兼ね無く過ごして、また元気にならないとな」
と言った。
男は「ありがとうございます...」と感謝をの言葉返していたが、私にはその男の様子が今にも消えてしまいそうなろうそくの火のように見えた。だからつい、
「そうですよ!気を遣ってしまったら、居候する意味が無いですよ」
「私は大丈夫だから、気兼ね無く過ごしてください」
と言ってしまった。その男は、
「ありがとう花恋ちゃん、なるべく早く立ち直れるように頑張るから」
と笑みを浮かべようとしながら答えたが、生気がない様子に変わりはなかった。私も自分のことで手一杯なの分かっているのだが、いまにも死んでしまいそうなその男の様子を見ると、どうにかしてあげたいという思いもまた湧き上がって来るのだった。
2
それから2週間経って、何事もなく住人が一人増えた生活を送った。言われなければご飯も食べないし、日がな一日部屋の隅を眺めているか煙草を吸っているかという有り様だったので、勉強の合間に世話を焼いてしまうことが増えた。なにかしたほうが良いと私が家にあるドラマのビデオを勧めたら、
「そのドラマは随分見たよ、僕の親父もそういうドラマが好きだったし、僕はそのドラマに影響されてミュージシャン目指したんだ」
「えっ、そうなんですか?じゃあ東京に出たのも...」
「そうだね、ドラマのツヨシに憧れたからだよ。悪ぶって喧嘩なんかもしちゃったりね」
「じゃあこのドラマなんかも...」
「それも好きだよ、あの出所祝いの300万のシーンなんか...」
などと話が盛り上がってしまって、「ケンジさん」とはドラマの話をする仲になった。健(たける)とはこういう話は合わなかったのだ。私は昭和・平成の男臭いドラマが好きで、健はライトノベルやアニメが好きだからだ。
母がママさんバレーの付き合いの旅行で居ない予定だったのだが、父親が遠方の現場の人手が足りないという急なヘルプで呼ばれてしまって、あの日、私とケンジさんで二人っきりになってしまった。夕食はどうしようか迷ったのだが、各自ということにするとケンジさんは食べないという確信があったので、手頃に作れるものを作って振る舞うことにした。食卓に呼ぶとケンジさんは、
「花恋ちゃんが作ってくれたのかい」
と言うので、
「だってケンジさん、私が作らなかったらご飯抜くでしょ?」
と答えると。急に動きを止めたかと思うと、どうしてかケンジさんの目から滝のように涙が溢れ出した。
えっ、どういうこと?と私は焦る。私の言葉の何に引っかかって泣き出したのか、まるで見当がつかなかった。とにかく落ち着かせなきゃと思って、
「ケンジさん、大丈夫だから」
「私がそばにいるから、ね?」
となるべく優しく聞こえるよう願って、言った。
だけどケンジさんはそれを聞いて余計に強くなった涙を流し続けるので、私は何も言えなくなってしまった。
食卓に沈黙が降りる。
「とにかく食べましょ、ね?」
と私が苦し紛れに言うと、ケンジさんは涙を流しながら噛み締めるように私の作った料理を食べた。
それから言葉も無く食べ終わったお皿を片付けて洗っていると、
「ごめん...」
という声が聞こえたのと同時に後ろから抱きしめられた。
「えっ...なにっ...」
「ごめん...僕は...」
「い、いやっ...」
ケンジさんはわけがわからずにろくに抵抗出来ない私を力ずくで振り返らせると強引にキスをした。
「ちゅ...だめっ...ちゅう...はなして...」
私が身体の間に腕を差し込んで押し返そうとしても、全然押し返せずに、強引なキスは続いた。健の優しい触れ合うようなキスとは違う、舌で唇を舐めあげる、私を嬲るようなキス。力で敵わない恐怖で、なにがなんだか分からなくっていた私は、舐めあげられる唇の感触と嗅ぎなれない煙草の臭いだけを感じていた。
「僕は...僕は...」
ケンジさんは夢遊病者のような様子のまま私にすがりつきながら、今度は私の身体をまさぐり始める。胸やスカートの上から、私の抵抗をどのようにしてか掻い潜って、情感を高めようとする。
「いやっ...!ケンジさん...離して...!」
そうやって必死に抵抗するのだが、いっこうに振り払えない。それでも必死に抵抗しようとする中で、ふと昔見たドラマの濡れ場が今の私の姿に重なり、なぜか襲われている自分をカメラ越しに見ているような感じがした。
(これ...ドラマの濡れ場でよくあるやつだ...じゃあ私...あの女優さんみたいにメチャクチャにされちゃうの...?)
そう思うと急に、じゅんっ...♡とお腹の奥が疼いたような気がした。そのタイミングを見計らったようにケンジさんの手が私のスカートを捲って、ショーツを半分下ろして私の女性器に触った。
(ぐちゅっ♡)
という音がして私が羞恥でおかしくなりそうになっていると、
「セリカ、濡れているのか?」
「セリカはこうやっていきなりされるの、好きだもんな」
と言った。私が恐怖や怒りも一瞬忘れて、
「んっ...♡セリカって誰よ!私は花恋!」
と言っても、彼いっそう激しく私のクリトリスや乳首など弱いところを重点的に攻めあげ、
「気持ちいいかいセリカ」
と知らない女の名前を呼び続けた。
(んっ...♡わたしをセリカ?って女と重ねて襲っているってこと...?信じられない!早く止めなきゃ!)
と、なんとか止めよう抵抗しても愛撫はますます激しくなる。
わたしは感じたことのない強い快楽に耐えていたが我慢ができなくなって、
「あんっ...♡だめっ...♡手止めて♡来る♡来ちゃうからぁ♡たける以外でイキたくないの!♡」
と叫んでも、
「セリカイクんだね...いいぞ、イケっ、イケっ!俺の手レイプでイキまくれ!」
と止めてもらえず、
「あんっ...♡だめっ...♡来るぅ♡やだ♡嫌なのにいいいい♡イっくうううううう♡」
と今までしたこともない、重たい絶頂を迎えてしまった。
初めて感じた重イキに私が麻痺していると、
「ほら、セリカ布団行くぞ。今日もメチャクチャにしてやる」
と言ってケンジさんが、手を取って無理やり部屋まで連れて行こうとした。抵抗しようとしても重イキの余韻で力が抜けているし、心の奥底で、
(あっ...♡私もあの女優さんたちみたいに悪い男に組み伏されちゃうんだ♡抵抗しても許されないセックスされちゃうんだ♡)
という小さな時からドラマや映画を見て密かに感じていたメスの欲望が、抵抗する気持ちをじわじわと削いでいた。そして、あっさりとケンジさんの部屋の布団に押し倒されてしまった。
私を布団に押し倒すとケンジさんは興奮で息を荒くしながら、
「いつもみたいに犯し尽くしてやるよ、セリカがもうイキたくないです♡許してください♡って懇願しても許さないラブラブレイプしてやる!」
と耳元で少し掠れた低い声で囁いて、それを聞いた私のおまんこはクバクパ♡と肯定の返事をしてしまっていた。
私は薄くなってきていた理性でなんとか、
「そんなのダメ♡ラブラブレイプでもレイプはレイプでしょ♡私には健が居るんだからラブラブレイプだめ♡」
と必死に抗議するのだがケンジさんは、
「あんなにイってただろ、口答えする悪いメスにはお仕置きだ」
と言うと、手際よく私の服を脱がせてから、私の股をガバっと大きく開いてクリトリスに吸い付いた。
「いやっ...♡だめっ...♡そんな所舐めないで♡汚いからぁ♡」
「セリカに汚いところなんてあるわけないだろ、それにお仕置きなんだからなに言われても止めないからな」
そういうと右手を私の膣穴に入れ、左手で私の身体を抑えながら3点を攻めてきた。
「んっ...♡なにこれ♡口だけでも気持ちいいのに...♡浅いところもグリグリだめ♡乳首カリカリもだめえええ♡」
「セリカはこれ好きだもんな。クリの快楽を逃そうとしてもGスポットの快楽が襲ってきて、トドメに乳首カリカリされるの」
「いやっ...♡なにこれ知らない!♡こんな快楽知りたくない!♡だめだめぇ♡私が私じゃなくなっちゃううう♡♡♡」
「軽くイクっ♡さっきの余韻でイクっ♡いやあああ♡♡♡軽くイッてもまだ気持ちいいの昇ってくるううう♡♡♡」
経験したこともない快楽の波に頭がおかしくなりそうな私は必死で命乞いをする。
「だめっ...♡これだめっ...♡これぜったいイっちゃいけないところまでイっちゃう♡やだ♡こわい♡ケンジさん許して♡♡♡」
「だから許さないって。これは口答えした罰なんだからな。戻れないとこまで逝っちゃえよ」
「いやああっ♡だめええ♡♡♡さっきイッた♡さっきイッたのにまたイッちゃう♡♡♡イキすぎて頭馬鹿になっちゃううう♡♡♡♡♡」
「ご...ごめんなさいっ♡もう口答えしないから♡ケンジさんに従いますから♡ラブラブレイプ拒まないから♡だから吸うの止めて?♡ゆるして?♡おねがいだからあああ♡♡♡」
もうとっくに快楽で馬鹿になってる頭で必死に命乞い♡気づいたらレイプ受け入れちゃってる本末転倒の命乞い♡が届いたのかケンジさんが、
「俺のこと好きって謝りながらイけ、ほんとはイチャラブレイプされたいのに口答えしてごめんなさいって謝りながらイけ、そうしたら許してやる」
って言ったからすぐに、
「ケンジさん好き♡ほんとはラブラブレイプ、イチャラブレイプされたいのに口答えしてごめんなさい♡許して下さい♡」
「あっ凄いの来る♡人生でいっちばん深いのくる♡もう降りてこられなくなるの来る♡イク、イクイク♡イクイクイクううう♡♡♡♡♡」
と言いながら、ブッシャーーー♡♡♡と勢いよく人生初の潮吹きしながら仰け反り敗北深イキをしてしまった。
「おっ今日はめちゃくちゃ飛んだなw畳まで濡れちゃったじゃねーか」
とケンジさんは笑いながら私のクリトリスをピンっ♡って弾いた。それでまだ天国から降りて来てない私は「ん゛お゛っ♡♡♡」って汚い喘ぎ声をあげた。
ケンジさんは帰ってくるまで待ってやるといって煙草を吸い始めた。私は、身体をピクピク痙攣させながら、深イキで馬鹿になった頭の中で優しい♡好き♡と答えていた。
それから多分5分ぐらいして、まだ私が現実と天国の境目を漂って居たときに、
「そろそろ落ち着いたか?じゃあラブラブレイプ始めるぞ」
とケンジさんが言って、タバコを消した。
私は何がなんだかわからないまま、抵抗しようとしたが、理性じゃなくて本能の、(今度おしおきされたら本当にころされちゃう♡ケンジさんに口答えだめえ♡♡♡)という声でなにも出来ずにいると、ケンジさんがズボンとパンツを下ろす。ボロンっと勢いよくケンジさんのおちんちんが飛び出した。ケンジさんのおちんちんは、シャープペンシルと同じぐらいの長さの健のものとは違って、普段持ち歩いている15センチの定規より明らかに長くて、雄々しく反り返った浅黒いおちんちんだった。それを見て、
「なにそれ、でっか...♡そんなのが入っちゃったら...♡」
と思わず声が漏れた。
私の驚愕をよそに、ケンジさんは私に覆い被さり、ずにゅー♡っと優しく挿入した。私は感じたこと無い圧迫感に、
「んあっ...♡なに...これ♡こんな感触知らない♡おまんこ押し広げられるセックスしらない♡」
と押し広げられる感覚に気を取られていると、(コツン...)とおちんちんが私のおまんこの奥に当たって、
「えっ...♡なにこれ知らない♡この感覚しらない♡」
「いやっ...♡なにっ...♡奥におちんちん感じてイク♡奥で軽くイクっ♡」
と一突きで軽く達してしまった。
ケンジさんも一突きすると気持ちよさそうな声で、
「今日はやけに締め付けがきついな。良いぞセリカ!もっと締めろ!」
と言ったあと、優しい甘々ピストンを始めた。
「今日は甘々ピストンで好きで脳を埋め尽くしてイキ狂わせてやるよ」
「好き好きって雛鳥みたいにすがりつくセリカを見せてくれ」
「だめ♡甘々ピストンだめ♡勘違いしちゃうから♡おまんこがケンジさん好きって勘違いしちゃうからあ♡♡♡」
半ば馬鹿になった頭でも分かる。これやばいやつだって。甘々ピストンで奥トントンされ続けたら、心じゃなくておまんこがケンジさんのこと好きになっちゃう。
「だめ♡許して♡激しくして♡イチャラブセックスまで健から奪わないで♡」
「激しい俺様セックスして♡健とのイチャラブ土足で踏みにじらないでええ♡♡♡」
私がそう言ってもケンジさんは激しくしてくれない。トン...トン...と優しいリズムで私の好きを刺激し続ける、
「だからトントンだめ♡甘々トントンだめ♡」
「イクっ♡甘イキしちゃうからだめ♡」
私が甘イキ怖くてイヤイヤしていると、
「好きだ」
と元バンドマンのかっこいい低い声で囁かれて、
「イクっ♡♡♡」
と恋人にしかしちゃいけない好き好き甘イキをしてしまった。
健とならこれで終わりなのだが、ケンジさんは当然終わらない。
「良いぞ、もっと甘イキしろ、甘イキし続けてもっと好きで頭いっぱいにしろ」
「だめ♡これ以上甘イキだめ♡好きになっちゃだめ♡レイプ、これレイプだからぁ♡勘違い好き好き甘イキだめ♡」
「好きだ」
「またイクっっ♡♡♡」
もう馬鹿になったおまんこのせいで、かっこいい低音にパブロフの犬。好きって言われたら何回でも甘イキしちゃう♡
そうやって馬鹿になった頭に、
「セリカも好きって言って」
「好きって言い続けて。そうしたらもっとラブラブ甘イキで気持ちよくなれるよ」
と言われて我慢できるはずもなく、
「もっと気持ちよく?♡もっと気持ちよくなれるの?♡」
「言う、言います!♡好き♡...イクっ♡♡♡」
「好き」と言うと、奥トントンされて馬鹿になっちゃったおまんこと脳が勝手に甘イキしちゃう。こんな快楽に逆らえるわけもなく、
「すごい...!♡好き♡...イクっ♡好き♡...イクっ♡好き♡...イクっっ♡♡♡」
と連続甘イキ。「好き♡」と快楽が結びついてもう「好き♡」って言うことしか考えられなくなっていると
「一旦ストップ」
と、ケンジさんは意地悪な顔をして甘々ピストンを止めた。
「好き♡...好きぃ♡なんでえ...?♡」
私は病みつきになった、甘イキ求めて腰をへこ...へこ...♡でも、奥をトントン出来ないようにケンジさんはおちんちん引いちゃう。
「なんで?なんでなんでなんで...?」
「甘々ピストンして♡私のこと好き好きアクメでレイプして♡」
「なあセリカ、俺のこと好きか?」
「好き♡...好きぃ♡だからぁ...腰振って?♡好き好き言い合いながらアクメしよ?♡」
「好きだけじゃ気持ちが伝わらないなあ....俺のどこが好きなのか言ってくれたら奥トントンしてあげる」
そう言われた私は、馬鹿になってる頭をフル回転させて、
「ケンジさんのおちんちん好き♡」
と腰をヘコつかせながら言っても、ケンジさんは腰を動かしてくれない。
「いつからそんなお上品になったんだよ。もっと下品に具体的に言って見ろ」
そう言われた私は奥トントンほしさに、
「ケンジさんの♡奥をトントンして私を好き好きアクメ地獄に落としてくれる♡長くて太くてカリ高なおちんぽが好きぃぃぃ♡♡♡」
と媚びっ媚びで言うと、ケンジさんは、
「よく言えました。」
とピストンを再開する。
「好きだ。好きだ。好きだ」
とかっこいい低音で私の耳元レイプ♡ふやふやに蕩かされた私は、
「声かっこいい好き♡...イクっ♡おっきいおちんぽかっこいい♡...イクっ♡煙草吸ってるのがかっこいい♡...イクっ♡悪そうなところもかっこいい♡...イクっっっ♡♡♡」
と聞かれてもないのにケンジさんに媚び媚び告白を連発してしまった。
そうして数える気も起きないほど好き好きアクメを繰り返していると、ケンジさんが、
「そろそろ出すぞ!好き好き言い合いながらラブラブ孕ませ射精するぞ!」
と言ってきたので甘々好き好き連呼でトロトロになっている私は、
「はい♡出して下さい♡かっこいい中出し宣言好き♡...イクっ♡彼氏持ちJKに対する無責任種付け好き♡...イクぅ♡♡♡」
と脚を絡ませ、みっともない孕ませ懇願をする。そしてケンジさんは、
「出すぞ!好きだ!孕め!」
と相変わらずのかっこいい低音で耳元で囁くと、射精を開始した。
「私も好きです♡低音かっこ良くて好き♡男らしくてかっこ良くて好き♡ケンジさん好き好き好き♡イクっ♡イクイクイクううううううう♡♡♡♡♡♡♡」
私はケンジさんに好き好き連呼しながら、自分の身体がどこにあるのかもわからないぐらいの好き好き深甘アクメをキメた。私が現実に存在する証明はかすかに感じるケンジさんの優しいキスの感触と煙草の匂いだけだった。
3
そうして私が甘々セックスの余韻に浸っていると、バッっと弾かれたようにケンジさんが立ち上がった。私はわけもわからずケンジさんを見上げると、ケンジさんは顔を真っ青にして、
「違うんだ...僕はなんてことを...」
とよくわからないことを呟いている。そうしてしばらく何事かを呟きながら、頭を掻きむしったりしていたが、急に、
「ごめん。」
と土下座をしてきた。
私は全く状況が飲み込めなかったのだが、
「どういうこと?私のこと襲っておいて」
と、おそらく同じ状況の女が言うであろう言葉を絞り出した。だがケンジさんは私の質問には答えずに、下着とズボンを急いで履きながら、
「僕なんかが生きていても、迷惑しかかけないことがつくづく身にしみたよ」
「僕はもう死ぬから、僕のことは忘れてくれ。本当にごめん...」
とうちに来たときと同じ、いやそれ以上に生気のない顔で飛び出ていこうとしたので、私が焦って脚を掴んだらケンジさんは勢いよく転んだ。
「あっ、ごめんなさい」
と私はとっさに謝って、いや謝る立場じゃないかと思って、
「いきなり襲われて、もう死ぬから出ていきます、で納得できるわけないでしょ!だいいち、パパとママにどう説明したら良いわけ?」
「せめて自首しますとかなら分かるけど、アタシは襲われて、アンタが死んで、後味も悪くてどこにも救いが無いじゃない!」
「せめてまず、なんでアタシが襲われたのか、その説明を聞かないと忘れるも忘れないも無いわよ!」
と言いたいことを昔の私の口調で言った。
私の言葉を聞くとケンジさんは居住まいを正してから、ゆっくりと言葉を紡ぎ始めた、
「上京して右も左も何も分からなかった僕は、ちょうどその時メンバーが抜けたバンドに拾われたんだ」
「音楽はもちろんだけど他にもいろんなことを教えてもらったよ。楽に稼げるバイト・酒の飲み方・煙草の吸い方・女の子の口説き方...」
「バンドだけで食べられるほどでは無かったけどファンも居て、生まれて初めてチヤホヤされて」
「自分はバンドマンだって威張って、それだけで女の子にモテて、ライブ終わりには身内のノリで大盛り上がりして」
「お金はなかったけど、それ以外はなんでもあってとにかく楽しかった」
「でもそうやって売れない現状でも満足していたバンドだったから、遊んでられなくなったって一人、二人とメンバーが抜けて、気づけば音楽をやれる場所すら無くなってた」
「また組もうとして急造でバンドを組んでも、全然見込みがなくて、そこから2、3年ぐらいはどうしようもなく藻掻くしか無かった」
「このまま音楽を辞めるのか、辞めたとして俺になにが出来るのか、そうやって自暴自棄になっている時に彼女、セリカに出会ったんだ」
「人数合わせで誘われたコンパ、そこに明らかに場馴れしていないセリカが緊張した様子で座ってたんだ、後で聞いたらセリカは人数合わせで無理を言われて誘われてたらしい」
「荒んでいた僕は、汚れない彼女を見て、汚してやりたいという欲に駆られたんだ」
「セリカは純粋だったからね。お前が必要なんだって見えるようにサインを送り続けて、断りづらい誘い方をしてどうにか二次会は二人で飲みに行って」
「そこまで行ったらもうこっちのもので、弱みを見せて絆して、ホテルまで連れて込んだんだ」
「そうやって関係を作った子って普通は騙されたって離れていくか、ダメな男に依存するかのどっちかなんだけど、セリカは違ったんだ」
「僕の苦悩を受け止めて、僕がまた立ち上がれるように僕の尻を叩いてくれたんだ」
「中途半端で煮えきらない僕を、どっちに行っても大丈夫だから、私はケンジさんを信じてますからって言ってくれて、わざわざ僕のアパートまで来て生活の面倒を見てくれて、不規則だった生活習慣、身だしなみ、そういうものが変わっていった」
「そうやって生活が整うようになると不思議なもので、今までいろんな人に言われたアドバイスが自然と実行出来るようになっていって、ヘルプで入った演奏なんかで上手くいくことが多くなって評判が上がって、手が空いてる実力者同士でバンドが組めるようになったんだ」
「僕は、セリカのことを幸運の女神様だって思った」
「それからセリカと同棲を始めて、セリカを幸せにしたいって一心不乱に音楽に取り組んだ」
「バンドも軌道に乗り始めて、このまま人生上手くいくんだって本気で思った」
「そんな状況が一変したのは、ボーカルがバンドを抜けるって言い出した時だった」
「僕達の中で一番華と実力があったあいつは、僕達に隠れてボーカリスト応募のオーディションを受けていたんだ」
「大きいレーベルが絡んだ企画と、そこそこ実力があるだけの駆け出しバンド、あいつは当然のように僕達を裏切った」
「残った3人は当然怒り狂って、あいつ抜きで絶対売れてやるって、急造のボーカルで再出発した」
「でもくすぶる期間が続いて、その間にあいつはメジャーデビュー。そのうち他の二人も気持ちが切れてしまったんだ。二人には家業を継いだり逃げ道があったんだね」
「結局僕だけがまた行くあても無く取り残された。もう30歳になっていた」
「その時だった。僕らの家にセリカの両親が乗り込んできたんだ」
「怒り狂う両親の話を聞いて分かったんだけど、セリカは良い家の娘でね、縁談がいくつも持ち上がってたらしいんだ」
「でもセリカは全部を握りつぶして、なんでもないような顔で僕を支えててくれたんだ」
「バンドも解散してどうしようもなく惨めな俺に、セリカを幸せにするなんて言えるはずもなく、もう身を引くしか無かった」
「そうやって、セリカも音楽も全部失って、生活もめちゃくちゃに荒れてどうしようも無くなっていた僕に、おじさんとおばさんが手を差し伸べてくれたんだ」
「そうして、君に出会った」
「セリカと別れてから全く機能を止めていた心が、セリカにそっくりな君を見て動いた気がしたんだ」
「君に世話を焼かれるたびに、セリカのことを思い出して、嬉しかったけど同時に辛く思う気持ちも増した」
「花恋ちゃんが言った、「私が作らなかったらご飯抜くでしょ?」っていう言葉を、いつもセリカが言っていてね...それを聞いて僕には現実がなんなのかわからなくなってしまったんだ」
「セリカが居る。セリカに触れられる。セリカを感じられる。そう思うともう歯止めが効かなくて、ずーっと見ていた夢と現実が溶け合ってめちゃくちゃになってしまったんだ」
「ごめん...本当に、ごめん...」
ケンジさんの告白を聞いた私は、情緒がめちゃくちゃになってしまっていた。健(たける)のものだった私の貞操をメチャクチャにしたこの人はもちろん許せない。でも、最愛の人を求めて求めて心が壊れてしまったこの人を、辛い現実に打ちのめされて最愛の人を現実で夢見てしまったこの人を、憎み切ることが出来ない。「どうしたら良いの?」という質問が頭のなかをぐるぐる回る。
「我に返って、僕は、誰も幸せに出来ないんだって、またこうして世話を焼いてくれた人すら傷つけるどうしようもない人間なんだって、よく分かった」
「本当に、本当に、ごめん。花恋ちゃんの言うことになんでも従うから」
「警察に行けって言われたらそうするし、いますぐ消えろって言われたらそうする」
ケンジさんはどう答えたら良いか迷っている私に、覚悟が決まった声でそう言って。俯いた。
赦すべきでは無いのは分かっているのに、どうしても決定的な言葉をかけることが出来なかった。一つにはケンジさんの告白に同情してしまったこと、もう一つにはさっき与えられた頭を蕩かしきるほどの快感の余韻のせいだった。だから、
「ケンジさんが襲ったのは私じゃなくて、夢の中のセリカさん、そういうことにしましょう」
「ケンジさんは夢を見ていただけ、私はなにもされてない」
「私は今夜あったことを忘れて、ケンジさんも忘れる、それで、終わり」
と赦しの言葉を言ってしまった。
「でも...」
と罪悪感で納得できなさそうに口を開きかけたケンジさんの唇に手を当てて、
「私の言う事なんでも聞くんでしょ」
「だったら忘れて」
と先を封じた。話し続けたら私の感情がどうなってしまうのかが分からなかったからだ。
身体の動かし方を忘れたように静止するケンジさんを寝かしつけて。私は自分の部屋に戻った。
4
それから私とケンジさんは何事もなく日常を...送れるはずもなかった。
「おはよう、花恋ちゃん」
「おはようございます、ケンジさん」
そう挨拶を交わすだけでも、この人に抱かれたことを意識してしまう。煙草を吸う仕草ですら自身の「女」を刺激される始末だった。
こんなことじゃいけないって、健(たける)を誘ってセックスした。いつもは「好き」って思いで達せていたのに、大人セックスで開発された私は、健の拙い行為では一度も達することが出来なかった。むしろ健としたことによって、私をほんとうの意味で女にしれくれるケンジさんのテクニックの凄さを実感させられて、あの夜を思い出して一人で慰めてしまうようになった。
健との不満足セックスをしてからは、私はケンジさんのお世話を前にも増してするようになった。
「またお昼抜いたでしょ。ちゃんと食べなきゃだめですよ」
「煙草吸うのはいいけど1日中吸うのはだめです。1日1箱、約束して?」
「1日中家に居たら腐ってしまいますよ。私も付き合うから散歩しましょう?」
こんなふうにケンジさんの世話を焼く私を見て、両親は兄弟みたいだななんて笑っていた。
ある日いつものように夜遅くまで勉強をしていた私は、飲み物を取りに居間に入ると、ケンジさんが机に突っ伏して寝ていた。夕食中にお父さんが日に日に元気を取り戻すケンジさんを見て、お酒に誘っていたので、それでこんなことになっているのだろうか。私はいつものように世話を焼いて、
「こんなところで寝たら身体を痛めてしまいますよ」
「ほら起きて。肩貸してあげるから、お部屋行きましょうね」
と酔いつぶれたケンジさんを部屋まで連れて行った。
布団に座らせて部屋を出ていこうとすると、ケンジさんは私の手を掴んで、
「花恋ちゃんはどうして僕にここまでしてくれるの」
と聞いてきたので、
「なんだか放っておけないからです」
と答えると、
「花恋ちゃんが僕の世話を焼いてくれる、それで人間らしい生活ができるようになった」
「これ以上はもう...僕はセリカを重ねるだけじゃなくて、君のことが...」
「だからもう大丈夫、今までありがとう」
と震えた声で言った。
その時、ケンジさんの頬にある涙の跡に気づいた。そして私は直感した。居間でケンジさんがあんな事になっていたのは、私にこのことを伝える決心をしていたからなのだ。セリカさんから身を引いたように、また自分を犠牲にして身を引こうとしているのだ。
(このまま私が離れたら、この人はきっと壊れてしまう)
そう思った私は、思わずケンジさんを抱きしめて、
「ケンジさん。我慢しないでいいです」
「私が支えますから」
「ケンジさんが本当に大丈夫になるまで、私はずっとそばに居ますから」
と言ってしまった。
「でも花恋ちゃんには彼氏が...」
「私のことは気にしないでいいです、ケンジさんは自分のことだけ、自分が壊れてしまわないことだけ考えてください」
「でも...」
自縄自縛(じじょうじばく)に陥っている姿が見ていられなくて、わたしからケンジさんにキスをした。
「......いいん、だね?」
そう自分を押し殺して最後に確認するケンジさんに、
「一つだけいいですか?」
「なんだい?」
「夢の中のセリカさんじゃなくて...私のことを愛して下さい」
と答えたのを合図に、2度目の性交は始まった。
それからの私とケンジさんは、お互いに不足したものを求めあい、何度も何度も肌を重ねた。心の中で、
(健ごめん...♡大人セックスはケンジさんが大丈夫になるまでだから...♡心は健のものだから...♡)
そう、自分に言い訳しながら。
本来はパート分けをするつもりも無かったのですが、描き出してみたら思ったよりも描くべきことが多くて2視点から書く事になってしまいました。
裏面の最後は表面とはうって変わって、花恋ちゃんは純粋な恋に生きています。
私はこういう救いのない寝取られが好きなのですが、みなさまはいかがでしょうか。