救済の鎖 ―Property of Nao― ~レズの魔の手に堕ちる王子様~ 作:嫌われた勘のいいガキ
「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯っ、ん、あ⋯⋯っ」
最初の一撃(ぜっちょう)による余韻が波のように凛の身体を揺らしていた。ハーブティーによって弛緩した肉体は、もはや彼女の意志など一瞥もせず快楽の信号を増幅して脳へと叩きつける。
指先一つ動かせないほどの虚脱感。涙に濡れた睫毛を震わせ、凛はただ荒い息を吐き出すばかり。
しかし、そのわずかな休息さえ静香たちは許すつもりがなかった。
「あら、もう終わり? 凛ちゃん、タチを目指すならもっと体力(スタミナ)をつけないといけないわ」
静香が熱を帯びて赤らんだ凛の太ももを、今度は両手で力強く割り広げる。凛の膝は屈辱にガクガクと震え隠すべき秘部を無防備にさらけ出した。
「あ⋯⋯っ、静香、さん⋯⋯もう、むり、です⋯⋯っ」
「無理じゃないわ。凛ちゃんの身体はこんなに『次』を欲しがっているじゃない」
静香が再び蜜に濡れた最奥へと指を沈めると同時に、横で獲物を狙っていた麗奈が動いた。
「おい、こっちも忘れるなよ」
麗奈が凛の身体に伸しかかり敏感な乳頭を、今度は直接口に含んで強く吸い上げた。
「ひ、あぁっ! ん、んんぅーーーっ!!」
下からは静香による正確な蹂躙、上からは麗奈による強引な略奪。正反対のけれど、どちらも容赦のない刺激が同時に凛を襲う。凛の身体は逃げ場を失った小動物のようにベッドの上で激しくのたうち回った。
「あ、は⋯⋯っ、あ、んあぁっ! や、だ、二人、いっぺんに⋯⋯っ! あ、ん、んぅ、ぅ、あぁぁーーっ!」
「いい声⋯⋯。凛ちゃん、これが『される側』の極致よ。奈緒ちゃんにこれをしてあげたいんでしょ? だったら貴女がその喜びを誰よりも知らなきゃダメじゃない」
静香の指がまるで凛の思考を直接かき混ぜるように執拗に、かつ激しく内側を抉る。一方の麗奈は空いた手で凛の首筋を掴み、支配を刻み込むように胸を乱暴に揉みしだいた。
「は、ぁ⋯⋯っ、あ、あ、んっ! 麗奈、さん⋯⋯っ、ん、んぅ、あぁぁぁぁ⋯⋯っ!!」
凛は必死に奈緒を想い理性を繋ぎ止めようとする。だが身体はあまりにも素直だった。一度開発されてしまった場所は先ほどよりも容易に、そして深く快感を受け入れてしまう。溢れ出した蜜が静香の指に絡みつき、ヌチャリという卑しい音が静寂の室内に響き渡る。
「この『王子様』もう自分で腰を浮かせて縋り付いてきてるぜ? 自分の意志で犯されたがってるんだ」
「ち、ちが⋯⋯っ、そ、んな⋯⋯っ、あ、あ、ぁぁぁ⋯⋯んっ!」
「違わねぇよ、マゾオンナ」
麗奈の嘲笑が凛の耳朶を打つ。否定したい。自分は奈緒を守る騎士なのだ。けれど下腹部を突き上げるような激しい快感と、全身を駆け巡る熱い痺れが凛の口から甘い喘ぎを引き出していく。
「あ⋯⋯あ、んっ、はぁ⋯⋯っ、あ、ん、あぁぁぁぁ⋯⋯っ!!」
「おい、こんなめちゃくちゃにされて股濡らすタチなんていねぇからな? アンタはネコだよ、それもとびっきり淫乱なマゾのネコ」
静香の指の動きがさらに加速し麗奈の舌が耳元を這う。上下からの波状攻撃に凛の脳内は快感の回路が焼き切れる寸前まで追い詰められていく。
直に二度目の絶頂が凛の身体を激しく硬直させた。しかし静香の指はその震えさえも利用するように、さらに速度を上げて熱い粘膜を擦り上げる。引き際を与えない、あまりにも残酷な追撃だった。
「凛ちゃん、逃がさないわよ。もっともっと深く⋯⋯女の子の悦びを身体に刻み込むの」
「ひ、あ、あぁぁぁ⋯⋯っ! や、だ⋯⋯もう、お、おねがい⋯⋯っ! ん、んぅ、あぁぁぁ⋯⋯っ!!」
凛は首を左右に振り、シーツを握りしめる手に力を込めるが麗奈がその上から凛の指を一本ずつ剥がし、ベッドに押し付けた。
「お願いって何だよ。『もっとしてください』だろ! ほら、また静香の指を締め付けて⋯⋯いい加減、自分の王子様ごっこがどれだけ嘘っぱちだったか、この身体で理解してんだろ!」
「ち、ちが⋯⋯あ、あ、んあぁっ、はぁぁ⋯⋯っ!!」
麗奈が凛の首筋に歯を立てると同時に静香の指が、凛の肉壺の最も鋭敏な箇所を絶え間ない連打で叩き伏せる。一度目の余韻が引き切る前に二度目、二度目の頂点に達した瞬間に三度目。
間髪入れずに襲いくる快感の重奏(ハーモニー)に凛の脳は処理能力を超え、思考は完全に停止した。
「は⋯⋯ぁ、あ、あぁ⋯⋯ぃっく、ん、んんぅぅっ、あ、あ、あぁぁぁっ⋯⋯!!」
凛の喘ぎ声はもはや意味をなさない。高く、細く、ただ快楽への純粋な反応として可憐な鳴き声が室内に幾度も響き渡る。一度、二度、三度――身体が絶頂の衝撃で跳ねるたびに、凛の瞳からは一筋の涙がこぼれ、口元からは幸福に耐えきれない涎がしどけなく垂れ落ちる。
(あ⋯⋯あ、んあぁ⋯⋯っ。奈緒⋯⋯、たすけて⋯⋯っ。僕、こわれ、ちゃう⋯⋯っ)
心の内で助けを求めても現実に凛の身体を支配しているのは静香と麗奈の指先、そして自分自身の奥底から溢れ出すおぞましいほどの蜜の熱さだけだった。
「いい顔になってきたわね⋯⋯。ねえ、凛ちゃん。今、奈緒ちゃんの名前を呼ぼうとした? でも、今の貴女の頭の中にあるのは、私たちが与えているこの『悦び』だけ⋯⋯そうよね」
静香が指の動きを止めず、さらに別の指を差し入れて凛の最深部を左右に広げるように掻き回す。
「あ、んっ! んんくっ、ぁぁぁぁぁ⋯⋯っ!! あ、あ、んあぁぁ⋯⋯っ!!」
限界を超えた刺激に、凛は白目を剥きそうになりながらも強制的に次の絶頂へと引きずり上げられる。
「あ、あ、ああ、んあぁぁぁぁぁっ⋯⋯!! い、いっちゃ、う⋯⋯またっ⋯⋯あ、あぁぁぁ⋯⋯っ!!」
凛の身体が、これまでで最大の衝撃を伴って激しく震えた。四度目の、あるいはそれ以上の絶頂。凛は自分の身体が自分のものではないような、浮遊感と喪失感の中でただ熱い吐息を漏らしながら、絶望的な快楽の深淵へと真っ逆さまに堕ちていった。
「――はっー⋯⋯はぁ⋯⋯はぁ、あ、っ⋯⋯は、ん⋯⋯っ、はっー⋯⋯」
連続する絶頂の余韻に凛はシーツを掴む力さえ失い、ただただ浅い呼吸を繰り返していた。
その虚脱した身体を麗奈が乱暴に引き起こす。
それと同時に、かろうじて足首にかかっていたショーツとブラジャーが完全に剥ぎ取られた。もはや凛を隠すものは何もなく一人の無防備な少女としての肉体が冷酷な光の下に晒される。
「おい、まだ寝かせないよ。起きな凛。⋯⋯ほらこれ、アンタによく似合うと思わないか?」
麗奈が取り出したのは、柔らかな革製の拘束具だった。
「え⋯⋯? あ、それ⋯⋯なに⋯⋯っ」
恐怖に目を見開く凛だったが抵抗する間もなく、両手首をヘッドボードの支柱へと固定される。
「や、だ⋯⋯離して⋯⋯っ! 静香さん、助けて⋯⋯っ!」
「助ける? 違うわ凛ちゃん。これは貴女を『解放』するための手助けよ」
静香は慈愛に満ちた微笑みを浮かべたまま、ベッドの足元から大きな黒いケースを取り出した。その中には複雑な形状をした数種類のシリコン製の玩具が、鈍い光を放って並んでいる。それらは凛という人間を、ただ快楽を享受するだけの奴隷へと貶めるための道具だった。
「身体が勝手に動いちゃうと修行の邪魔でしょう? だから、こうして固定させてもらうわね」
静香はさらに凛の両足も左右に大きく開いた状態で固定具に繋ぎ止めた。
「あ、あぁ⋯⋯っ! や、だ⋯⋯こんな、格好⋯⋯っ、はずかしい、よ⋯⋯っ!」
無防備に晒された股座。蜜で濡れそぼり先ほどの蹂躙で赤く充血したクリトリスが、逃げ場もなく露わにされる。 そこに麗奈が低周波の振動音を立てる小型の玩具を凛の最も敏感な突起に、あえて直接触れさせずに近づけた。
「ひ⋯⋯っ! あ、ん⋯⋯っ、んんぅ!」
空気を震わせる微かな振動だけで、凛の背中が跳ねる。
「くふふ、いい反応。⋯⋯じゃあ、始めるぜ。人間の指じゃ絶対に真似できない、極上の悦びを教えてやるよ」
麗奈がスイッチを最大に上げ、その先端を凛の尖った肉芽へ容赦なく押し当てた。
「あ、あ、ああああぁぁぁぁぁっ⋯⋯!! ん、んんぅっ、あああああーーーっ!!」
人間の技巧を超えた、暴力的で密度の高い快感が神経を直接逆なでする。凛は涙と涎を撒き散らしながら、狂ったように首を振り続ける。普段の凛々しさはどこにもなく、そこにはただ機械の振動に翻弄される哀れな「雌」の姿があった。
「凛ちゃん、しっかり感じなさい。まだまだ先は長いわよ」
静香は凛が完全に逃げられぬように胸を優しく、だが確実に締め付けながら固定する。その作業が終わると先程の黒いケースから、凛へ見せつけるように新たな玩具を取り出した。
「あ、あぁ⋯⋯っ! や、だ⋯⋯中、に、そんな⋯⋯っ、太いの、入らな、い⋯⋯っ!」
凛が涙ながらに訴える中、静香が手にしていたのは滑らかなシリコンで覆われた「二股式のバイブレーター」だった。 それは先端が二つに分かれており、一つは凛の秘部の最深部を抉るように貫き、もう一つは、先ほどから麗奈が攻め立てていた最も敏感なクリトリスを、上から逃げられないように挟み込んで固定するためのものだ。
「大丈夫よ、凛ちゃん。指よりもずっと安定して、貴女の『弱点』を震わせ続けてくれるから」
静香がその巨大な先端を蜜で濡れそぼった凛の入り口に押し当てる。
「ひ⋯⋯あ、んあぁっ! んん、んっ!!! あああぁ⋯⋯っ!!!」
凛の身体がこれまでにない衝撃に激しく弓なりになった。 挿入された瞬間、玩具に内蔵された強力なモーターが重低音を響かせ、凛の膣内壁の隅々までを破壊的に震わせる。
「くふふ、凄いな。中が掃除機みたいに吸い付いてるぜ。おい『王子様』機械の棒をこんなに歓迎してちゃだめだろ」
麗奈が凛の顔を覗き込み快感に歪む表情を愉しむ。 静香はさらに手元のリモコンで振動のパターンを「不規則なパルス」へと切り替えた。
「は⋯⋯ぁ、あ、あ、あああぁっ!!! や、だ、これ⋯⋯っ!! ん、んんぅーーっ!! あっ、あっ、あぁぁぁ⋯⋯っ!!!」
強くなったり、弱くなったり。 予測できないリズムで突き上げる振動が凛の神経を直接かき乱す。 指であれば、凛が悶えればわずかにズレることもある。しかしこの機械は拘束された凛の「そこ」を1ミリたりとも逃してはくれない。
「あ、あ、あ、ああ⋯⋯んんっ!!! い、いっちゃ、う⋯⋯! また、すぐ、いっちゃ⋯⋯あ、あ、あぁぁぁぁっ!!」
「いいのよ凛ちゃん。何度でも、気が済むまでイきなさい。⋯⋯でも、機械は止めてあげないわよ?」
静香の非情な宣告。 凛の身体が再度の絶頂を迎え潮を吹くように激しく痙攣し、喉からひきつった喘ぎが漏れ出す。 しかし、絶頂に達して最も敏感になったその瞬間にさえ、玩具は容赦なく最強の出力で振動を続けた。快楽が拷問へと変わり、凛の尊厳を削り取っていく。
「ひあ!!! あ、ああ、んあぁぁぁぁぁっ⋯⋯!!! ひ、ひぃぃっ、ん、んんぅっ! あ、あ、あぁぁぁ⋯⋯っ!!」
五度、六度と強制的にイかされた凛の身体は、すでに汗と蜜で光り痙攣を繰り返している。しかし静香は慈悲の代わりに新たな「修行」の道具をケースから取り出した。
「⋯⋯あ、は、ぁ⋯⋯っ。あ、ぁぁ⋯⋯っ、むり、おねがい⋯⋯もう⋯⋯っ⋯⋯やめて」
「凛ちゃん。まだ乳首がこんなに固いわね。 身体はもっと、ひどいことをしてほしいって言ってるみたい」
静香が凛の胸元に近づけたのは「吸引機能付きの強力ニップルローター」だった。 それを凛の先ほどの蹂躙で反り立った突起に被せると、スイッチを入れた瞬間に真空の力でグイグイと乳首が吸い上げられ、同時に超高速の振動が突き抜ける。
「ひ、あ、あぁぁぁぁぁっ!! ん、んんっ、あああぁーーーっ!!」
「くくっ、マゾネコが大喜びだ。ほら、下からも行くよ!」
麗奈が凛の股間に固定された二股バイブの出力を、さらに一段階上の『ターボモード』へと叩き込んだ。
下からは内壁を削り取るような無機質な突き上げとクリトリスを焼き切るような高周波振動。 上からは乳首をちぎり取るかのような強烈な吸引と脳を直接揺さぶる震え。
上下の「一点」を完全に機械に掌握された凛の身体は拘束具を軋ませ、狂ったようにベッドの上で跳ねる。
「あ、あ、ああ、んあぁぁぁぁぁっ⋯⋯!!! い、い、いやぁぁぁっっっ!!! こ、これ、すごっ、すぎるっ⋯⋯あ、あ、あぁぁぁーーっ!!!!!」
「凛ちゃん。この快感、指でされてる時よりずっと強いでしょう? これが貴女の望んでいた姿なの。自分じゃ何もできない、ただ機械にイかされるだけの⋯⋯可哀想で可愛い『ネコ』の姿よ」
静香の声が思考の隙間に染み込んでくる。 もはや奈緒のことなど考える余裕はない。神経は全て自分を蹂躙する玩具の振動へと集中させられ、脳はただ快楽の信号を処理するためだけの機械と化していた。
「おい、凛。この振動、止めてほしいか?」
麗奈が激しくのたうち回る凛の顔を覗き込み、意地悪く笑いながら手元のリモコンを弄び、出力を上げ下げし始めた。凛の身体はその動作に連動するようにビクビクと跳ね、喉の奥からひきつった悲鳴が上がる。
「は⋯⋯ぁ、あ、あ、おねが、い⋯⋯っ! と、とめて⋯⋯っ! おねがい、します⋯⋯あ、あ、あぁぁぁっ!!」
「お願いの仕方がなってねぇなぁ。誰が何をしてほしいのか、正確に言ってみなよ」
麗奈はリモコンの出力を下げ、語りかけるように囁く。
「⋯⋯っ? なっ⋯⋯なにをっ⋯⋯っ⋯⋯あぁっ⋯⋯!!」
「ほら『僕』なんて生意気な一人称は禁止だ。機械の棒にイかされてるアンタは、もう王子様でも何でもねぇ。⋯⋯ただの『ネコ』の女の子だろ?」
「あ、は⋯⋯っ! ん、んんぅっ! あ、あ、ぁ⋯⋯っ!!」
「自分のこと『私』って呼んで、この機械が大好きだって認めろ。そうしたら止めてやるよ」
麗奈の冷酷な宣告とともに再びバイブがうなりを上げる。静香はそれを否定することなく、凛の髪を優しくまるでネコの毛を撫でるかのように慈しんでいた。
「い、いやぁぁっ⋯⋯! ゆるして、おねがい⋯⋯っ! ⋯⋯わ、わたし⋯⋯『わたし』は⋯⋯っ」
凛は涙でぐちゃぐちゃの顔を歪ませ、絞り出すように言葉を繋ぐ。もはや限界だった。脳が、神経が、このままでは焼き切れてしまう。凛は自分のプライドを差し出すことでこの快感の暴力から逃れることを選んでしまった。
「わたしは⋯⋯されるのが、すきな⋯⋯ネコ、です⋯⋯っ! だから、おねがい⋯⋯もう、ゆるして⋯⋯あ、あ、あぁぁぁぁぁーーーーっ!!!」
自ら口にした屈辱的な言葉。それが決定的なトリガーとなり、凛の身体はこれまでで最も激しく、長い強制絶頂へと突き落とされた。
皮肉にも一人称を「私」と認めたその瞬間に、凛の「王子様」としての魂は完全に死に絶えたのだ。
拘束具に繋がれた手足がガクガクと震え意識が遠のく中、凛はただ終わりのない快感に縋り付いて鳴き続けた。そんな彼女の耳元で、静香の穏やかな声が響く。
「よく言えましたね、凛ちゃん。⋯⋯貴女ならとっても可愛いネコになれるわ」