R-18です。お気をつけ下さい。
「ねぇ、レオン。今から私と、特別なゲームしない?」
レオンはクレアの悪戯っぽい表情に、一瞬たじろいだ。
「ゲーム?どんな…」
クレアはレオンの言葉を遮るように、彼の服の中に滑り込ませた指を、彼の腹筋に這わせた。
「これまでのレオンが付き合った女性たちが触れた場所を、私が全部、愛撫していくの。一つずつ、私だけのものにしてあげる」
レオンの顔に、驚きと同時に微かな焦りの色が浮かぶ。
クレアはさらに続けた。
「もちろん、レオンは私に触っちゃダメ。私が気持ち良くなるまで、じっと我慢するの。どう?面白そうでしょ?」
レオンは唾を飲み込んだ。
クレアの唇が、彼の腹筋をなぞるように滑っていく。
クレアはレオンがこれまでに経験してきたであろう関係を想像し、彼の肌に直接触れることで、その記憶を上書きしようとしているかのようだった。
クレアの唇が、ゆっくりとレオンの身体を這い上がっていく。
最初は胸板、次に喉仏、そして顎のラインを辿り、耳元へと到達する。
彼女の吐息がレオンの耳をくすぐり、背筋がゾクリとする。
レオンは、クレアが意図的に彼の性感帯を刺激していることに気づき、必死に理性を取り戻そうとした。
しかし、クレアの愛撫は止まらない。
彼女の唇が鎖骨の窪みをなぞり、そのまま肩へと移動していく。
「そう言えば…」
以前付き合っていた女性が、腕を組んできて、自分の肩にキスをしたことを思い出すし、ぼそりとそのことを話した。
クレアは、その記憶を消し去るかのように、時間をかけてその場所を愛撫する。
レオンは歯を食いしばり、必死に耐える。
触れたい衝動、抱きしめたい欲求が、身体の奥底から込み上げてくる。
しかし、クレアのルールは絶対だ。
彼は手のひらを握りしめ、シーツに皺を作るほど力を込めた。
クレアはレオンの苦しむ顔を楽しみながら、さらに愛撫を続ける。
彼女の唇は、やがてレオンの唇に触れるか触れないかのところで止まる。
息が重なる距離で、クレアは満足げな表情でレオンを見つめた。
「ねぇ、レオン。私以外にも、レオンの唇に触れた女性はいたの?」
クレアの挑発的な問いかけに、レオンの理性は限界に達していた。
彼の身体は熱を帯び、もうこれ以上は耐えられないという悲鳴を上げていた。
レオンは、クレアの腰に手を回す衝動を抑えきれず、彼女の身体を強く引き寄せた。
「もう、我慢できない…クレア」
レオンの声は、欲望に濡れ、震えていた。
クレアはそんなレオンの反応に満足げに微笑み、レオンの手を解くと、彼の唇を塞いだ。
「ねえ、レオン」
クレアの声は、蜂蜜のように甘く、しかし、芯には冷たい刃を秘めている。
「昔の彼女のこと、もう少し聞かせてよ」
レオンは、微かに眉をひそめた。
クレアは、レオンの過去の恋愛について、執拗に、そして詳細に尋ねる。
そして、レオンが語るエピソードの場所に、自身の舌を這わせていくのだ。
触れることは許されない。
興奮しても、レオンはクレアに触れてはいけない。それがルールだった。
「どこから?」
レオンの声は、少し掠れていた。
すでに、何度かクレアの舌が彼の身体をなぞった後だったから。
「そうね……」
クレアは、楽しげに目を細めた。
「初めてキスした場所は?」
レオンは、記憶を辿るように天井を見上げた。
「高校の裏庭にあった、大きな木の下……」
クレアの指が、レオンの唇に触れた。
そのまま、口内に指を差し入れると歯の並びをゆっくりと撫でる。
耐えられず口を開いた彼の舌に軽く吸い付いて愛撫した。
「うっ…」レオンから苦しげな呻きが漏れる。
そして、彼の首筋に、熱い舌が這い上がった。
「その子はどんな子だった?」
クレアの声が、耳元で囁かれる。
レオンの身体が、微かに震えた。
吐息が熱い。
しかし、彼は彼女に触れることができない。
この状況が、レオンの興奮をさらに煽る。
彼は体をよじり、シーツをつかんで少しでも快楽を逃がそうと無駄な努力をする。
「ショートヘアで、少し猫背で…」
レオンは、必死に言葉を紡ぎ出す。
クレアの舌は、うなじから背中へと滑り降りていく。
その軌跡は、熱く、湿り気を帯びていた。
レオンの胸が、大きく上下する。
「その子とは、どんなデートをしたの?」
レオンは、目を閉じた。
脳裏に、昔の恋人の顔が浮かぶ。
そして、同時に、目の前のクレアの舌の感触が、レオンの意識を支配していく。
「映画に行った……。雨の日に、小さなカフェで、何時間も話したこともあったな……」
クレアの舌は、レオンの胸板をゆっくりと這い、そのまま腹部へと下りていく。
時折、吸い付くような音が、静かな寝室に響いた。
レオンは、必死に呼吸を整えようとするが、それは叶わない。
「じゃあ、その子とは、どこまでいったの?」
クレアの声が、挑戦的に響く。
レオンは、一瞬言葉に詰まった。
身体中の細胞が、クレアの舌の動きに集中している。
「……彼女が初めて、触れたのは、俺のここだった」
レオンの言葉に、クレアの指が、ピンポイントでその場所をなぞる。
そこは、レオンの身体の中でも、最も敏感な場所だった。
レオンの身体が、大きく跳ね上がる。
彼は、触れたい衝動を必死に抑え込んだ。
「あ、あ…クレア…もう君に触りたい…触りたいんだ!」
懇願に近い喘ぎだった、
「レオン、まだ終わらないわ」
クレアの声が、満足そうに響く。
「もっと、聞かせて。もっと、このゲームを続けましょう」
クレアの舌は、容赦なくレオンの身体を這い続ける。
レオンは、甘美な拷問の中で、ただ耐えるしかない。
このゲームの終わりは、まだ見えない。
そして、レオンは、その終わりを望んでいない自分に気づいていた