お正月にギリギリ間に合いませんでした。
ちなみに今回は本番なしキスのみです。
自分を放ったらかして朱乃との逢瀬を満喫していたことに不機嫌になってしまったリアスは穴埋めとして外で昼食デートをすることとなった。
リアスとのデートは俺にとっては穴埋めでもなんでもなく、こちらからお願いしたいことだ。リアスがお望みならできる限りエスコートするとしよう。
「お待たせ、ゼファードル♪」
玄関で待っているとデート用に服を着替えたリアスが姿を現す。
大きな帽子に、黒縁の伊達メガネ。化粧など必要ないほど整っている顔にはナチュラルメイクが施されてさらにリアスの美しさに磨きがかかっている。唇にはリップが塗られてぷるんと潤んでいて美味しそうだ。
それに着ている服はデートで着るには少し地味めな格好だが、そんな地味な服でもリアスが着ればその美しさを飾り立ててしまう。
「その格好もとてもよく似合ってるよ」
「あら、口がお上手ね♪でも嬉しいわ♪」
嬉しそうに微笑むリアスはちゅっ♥️と俺の唇へと口づけする。もっとリアスの唇を味わいたいが、昼食デートじゃなくなってしまうので軽い口づけで我慢することにしよう。
「それじゃあダーリン、エスコートはお任せするわね?」
「お任せを、ハニー」
差し出されたリアスの手を取って恋人繋ぎをする。
リアスの指が優しく俺の指に絡みつき、リアスの柔らかい手の感触と彼女の体温が手のひらから伝わってくる。
「風が気持ちいいわね」
玄関を出て庭に敷かれたタイルの道を歩く俺たちの頬を柔らかい春の風が撫でていく。空は雲が一つないほどに晴れ渡った日本晴れで、気温も春にしては少し高い。リアスと外でデートするには最高の日だ。本当ならこのまま一日中リアスとのデートを楽しみたいのだが、残念ながらリアスはこれからパーティーへ向かわなければならない。
そこでゆっくりとデートをするためにあえてすぐに目当ての場所へは向かわず、屋敷の庭に植えられた花々や桜を見たり、街をゆっくりと散歩してデートを楽しむことにした。
俺とリアスは花壇に咲き誇る春の花と桜の並木を見ながらリアスと庭を歩く。
季節によって顔を変える花々が咲き誇るこの庭は俺の自慢であり、毎年この時期になると俺とリアスの眷属や知り合いを呼んで一緒に庭で花見をしている。
一昨年までは俺とリアスの幼馴染であるソーナ・シトリーとその眷属を呼んでいるが、去年はサイラオーグ・バアルの奴も呼んだんだったか。
サイラオーグとはレーティングゲームではいい勝負ができているが、タイマンの殴り合いじゃ負けてばっかりだから今年こそはリベンジを果たしたい。
「今年も綺麗に咲いたわね」
満開とまではいかないものの八部咲きを迎えた桜を見てリアスが呟く。
「そうだね。でもリアスの方が綺麗だ」
「もう、ホントにダーリンったら♪」
俺としては桜よりも桜の花びらのピンク色が映えて美しくて白い肌が際立っているリアスの方が美しい。
俺は立ち止まって隣を歩くリアスの手を強く握ると桜をバックにまた口づけを交わす。
すると桜の木がガサリと揺れて花びらが舞う。何かが桜の木の上にいる。
「ハロー、ご主人様とリアスちゃん♪」
桜の上から黒い着物を色っぽく着崩した花魁風の猫耳美女が現れ、酒を煽りながらヒラヒラと手を振りながら俺たちに近づいくる。
結い上げた艷やかな長い黒髪に時折ピクンと跳ねる大きな猫耳。猫のようなアーモンド型の大きな金色の瞳に、酒によって紅潮して上気した肌。人の視線を集める赤い紅を引いた艷やかで肉厚な唇。リアスや朱乃の美少女と呼ぶに相応しい美貌とは違う大人の色気を放つ妖艶な美貌だ。
身長はリアスや朱乃よりも少し低いものの、その肢体はリアスや朱乃よりも成熟した大人の色気を多く含んだ官能的な身体をしている。
着崩されてはだけた胸元から覗く乳肉はリアスや朱乃よりも大きくて豊満で、歩く度にたぷんっ♥️たぷんっ♥️と弾む柔らかいその大きなふたつの乳房は深い谷間を作っている。そのあまりの大きなふたつの乳肉とその間にある谷間の深さに思わず視線が誘導されてしまう。大きく膨らんだふたつの果実に合わせるように育った安産型のお尻は着物の上からでもその圧倒的な存在感を放っており、大きな胸とお尻に反比例するように細く括れた腰がその大きさをさらに引き立てている。また、着物の裾から覗いている生っ白い太ももはたいへん肉付きがよく、そこからスラリと伸びる長くしなやかな美脚も見るものを魅了してしまう。
そんな傾国や絶世と呼ぶに相応しい美女は手にした酒瓶に直接口をつけて飲み口と唇の隙間からツツーッと酒が溢れても気にすることなくラッパ飲みしている。
「く、黒歌!?どうしてここに!?」
「お花見よ、お・花・見♪こんなにいいお天気なのにお花見しないなんて損にゃ♪」
「部屋にいないと思ったらここで酒盛りしてたのか」
黒歌はけふ〜っと酒精を帯びた吐息を漏らしながらリアスの問いに答える。よく見れば黒歌がやって来た桜の木の根元には空になった酒瓶がいくつも転がっており、本当に一人で花見をしていたらしい。
……いつもなら誰がいようが構わず俺のベッドに潜り込んでいるのに今日はいないからリアスに気を使ったのかと思っていたのだが、どうやら違ったようだ。
「ご主人様も一杯どう?」
「うっ……酒臭っ……」
黒歌は俺の方へ擦り寄ると飲みかけの酒瓶を口へ運ぼうとしてくる。ぶはぁ〜と黒歌が吐き出した吐息はリアスの言うようにかなり酒の匂いがキツく、彼女が吐き出す息を嗅いでいるだけで酔っ払ってしまいそうだ。
しかし、それ以上に酒に混じって香る黒歌の甘い香りや俺の身体のあちらこちらに当たる柔らかい黒歌の身体によってリアスとのデート中なのに体温が上がってしまう。
俺をご主人様と呼ぶことからわかる通り黒歌は俺の
原作知識で黒歌と白音の姉妹のことを知っていた俺は黒歌が凶行を行う前に彼女の元主人と交渉して丸め込み、俺の無使用の僧侶の駒とトレードして黒歌と白音をグラシャラボラス家で保護した。ちなみに黒歌の元主人は結構やらかしていたことがバレて俺が告発する前にとっ捕まった。今頃は眷属と仲良く牢屋で臭い飯を食ってることだろう。
酷い扱いを受けていた黒歌は保護したばかりの頃は精神を病んでいて常に怯えていたが、少しずつ回復して今ではすっかり元気になった。
少々元気になり過ぎて彼女の自由奔放さに拍車がかかり、昼も夜も遊び回るようになってしまい俺や白音を困らせているくらいだ。
もっとも私生活ではダラシないすごくエロいお姉さんだが、レーティングゲームとなれば話は別。魔力や魔法だけではなく仙術や妖術を駆使して俺を支えてくれる頼れる
何かとクセの強い俺の眷属の中では貴重なオールラウンダーであり、魔法による遠距離戦だけではなく妖術による支援、そして仙術を用いた格闘術による接近戦もこなし、エースとして活躍することが多い。
そのため、その美貌と強さからグラシャラボラス領内ではアイドルのような人気を誇っており、公式ファンクラブまで存在しているくらいだ。
黒歌としては白音に強くて頼れるお姉ちゃんの勇姿を見せているつもりだろうが、白音からは「あれくらいの頼もしさを私生活でも見せてくれたらいいのに」とため息交じりに私生活のダラシなさを嘆かれている。
ちなみに白音はかまい倒してくる黒歌のことがウザったいらしく少し避けており、黒歌の過保護さを嫌がって俺ではなくリアスの
その時の黒歌は酷いもので、可愛い妹の独り立ちにワンワン泣きながら自棄酒を煽っていた。俺も自棄酒に付き合わされて酷い二日酔いになったり、黒歌は一週間の禁酒が言い渡されたりと嫌な事件だった。
それに白音も白音で黒歌をウザがっていても嫌っているわけではなく、むしろ姉として尊敬しており、週に何度も会ってふたりでショッピングに出かけたり、お互いの部屋にお泊りしたりしているくらいに仲が良い。
「こら黒歌!あなたまた昼間っからお酒を飲んで!この前飲み過ぎるなって怒られたばかりじゃない」
「え〜?いいじゃにゃいこれくらい♪このくらい飲んだうちにも入らないにゃ〜ん♪」
せっかくのいい雰囲気を壊されたリアスはムッと不機嫌そうな表情を浮かべながら俺と黒歌の間に割り込んで黒歌を怒っている。しかし、自由気ままな猫みたいな性格の黒歌にはのれんに手押しで特に気にする様子はなく、ちょっとうるさそうにしているだけで反省の色を見せていない。
実際に黒歌が言うように彼女がこの程度で酔っ払うことはなく、溺愛している白音が一人暮らしをするために屋敷から出ていった時くらいしか飲み潰れた姿を俺は見たことがない。
それでもリアスに注意されて少しムカついたのか、黒歌はリアスの隣にいる俺を見てイタズラを思いついたかのようにニマ〜とイジワルな笑みを浮かべる。
「ねぇご主人様ぁ〜?私とお花見しにゃぁ〜い?お固ぁ〜いリアスちゃんとデートするよりも私と一緒にお酒飲みながらいいことする方が楽しいにゃん♪」
黒歌はスルリとリアスの横をすり抜けると俺の側に再び擦り寄り、吐息がかかるほどの至近距離に傾国の美貌が迫る。
黒歌から香る女性特有の甘い香りに酒精が混ざり合い、リアスのものとは異なる妖しい大人の色気と相まって彼女の魅力に酔ってしまう。
「ちょっと黒歌!他の女の子がデートしてる時にゼファードルを誘惑するのは協定で禁止のはずでしょ!」
「これは誘惑じゃなくてご主人様に提案してるだけにゃぁ〜ん♪だからモーマンタイ♪」
どうやらリアスたちは俺についての協定を結んでいるらしく、それを破った黒歌を非難しているリアス。しかし、そんな非難などどこ吹く風な黒歌はふぅ〜♥️と俺の耳元に吐息を吹き込んでくる。耳の中へと吹き込まれた黒歌の吐息にゾクゾクとした快感が背筋に走り、黒歌の吐息の匂いと酒精に酔っ払いそうになる。
「ほらほらぁ〜♪ご主人様がだぁ〜い好きな私の大っきなこ・こ・で♥️たぁ〜っぷりお酌してあ・げ・る♥️」
黒歌は着崩した着物から溢れるその豊満なふたつの果実を片手と二の腕を使って器用に持ち上げると、その深い谷間にトクトクと酒を注ぎ込んで俺の口元に運ぶ。
酒がなみなみに注がれた黒歌の胸の谷間はテラテラと妖しく輝き、思わず視線が吸い寄せられて、あまりの色気にゴクリと生唾を飲んでしまう。甘いミルクの香りが混じった黒歌の谷間酒が甘美なことはよく知っている。
それに黒歌のことだ。お花見がただの酒盛りだけで終わることはないだろう。甘い黒歌の谷間酒どころかワカメ酒を味わいながら酒と体液に塗れたお互いの身体を貪り合う酒池肉林が始まるに違いない。
俺はもう黒歌の艷肉と交わる快感と心地良さ、そして黒歌から与えられる美酒と黒歌の艷肉の味を知ってしまっている。一度口をつければ俺の理性と正気はなくなってもう精根尽き果てるまで止まらなくなるだろう。
リアスや朱乃よりもサイズの大きな黒歌の果実から漂う黒歌の甘い香りと谷間に溜まったお酒の酒気がダイレクトに鼻に伝わって顔と股間に熱が集まってくる。
黒歌の酒気の混ざった甘い吐息と体臭の香りにまるで酒に酔ったかのように頭がボーッとして黒歌が谷間に注いだ媚酒へと身体が惹き寄せられていく。
「にゃふふ、一名様ごあんなぁ〜いっ♪それじゃあ私とドロドロになるまで愛し合って気持ちよぉ〜くなりましょ♥️」
罠にかかった獲物を見るように淫靡な笑みを浮かべる黒歌の果実の谷間に溜まった媚酒の泉に口をつけ───
「いっ……!?」
黒歌の誘い乗ってもいい気がしてきた俺の太ももに鋭い痛みが走る。痛みの原因を見るとリアスの指が俺の太ももを抓っていた。その痛みで黒歌の色気に酔っていた思考が急速に元に戻る。
「ゼファードル!私とのデート中に私以外の女の子に鼻の下を伸ばさないで!」
「す、すみません!」
「黒歌もよ!ゼファードルがデートしてる時は他の女の子は誘惑しない!協定を破った時の罰を忘れたとは言わせないわよ!?」
「むぅここまでか。あ〜あ、ご主人様と酒盛りしたかったにゃ〜」
俺は目を釣り上げて怒っているリアスに平謝りする横で誘惑していた黒歌は自らの谷間に口をつけるとゴキュッゴキュッとわざとらしく大きな音を立てながら美味しそうにお酒を飲み干す。
「まだまだ続ける予定だから気が向いたら来てちょうだいね、ご主人様♪」
俺に見せつけるように真っ赤な舌を出して自らの唇を舐めると、ヒラヒラ手を振りながら桜の木へと戻っていく。
着物の上からでもわかる朱乃レベルの黒歌の大きなお尻と、二尾の尻尾がゆらゆらと揺れる黒歌の後ろ姿に思わず視線が吸い寄せられてしまう。それを見透かしているように黒歌はチラリと俺に目配せしながら指で輪を作ってシコシコ動かして誘惑している。
「早く行くわよダーリン!ここはお酒臭くてかなわないわ!」
黒歌の淫靡な動作に気がついたリアスは黒歌に見惚れる俺の腕を掴むと無理やり引いて彼女はツカツカとブーツを鳴らしながら大股で門へと向かっていく。
「ごめんリアス、つい……」
「謝らなくていいわよ!貴方がせっかくの私とのデートでも気になる女の子がいたら鼻の下を伸ばす男なのは知ってるもの!女の子に誘惑されたら簡単にホイホイついて行っちゃうようなスケベな好色漢だってこともね!」
男の本能には逆らうことができない俺に不機嫌さを隠さない声色でリアスの刺々しく謝罪を断られる。今日はせっかくの朝の時間を朱乃に盗られ、デート中だというのに
俺はリアスを愛している。その思いを伝えるために背中からでもわかるほどに苛立ち、荒々しく足音を鳴らすリアスへと声をかける。
「リアス」
「……何よ」
前を歩くリアスは俺に背を向けたままだが、ピタリと足を止める。
「好きだよ」
「……知ってるわよ」
リアスの声色はかなり冷たく、怒りを多く含んでいる。
それは当然だ。デート中の男が他の女に目移りするなんて屈辱だろうし、イラつくなんて当たり前だ。
「リアス、愛してる」
「……私もよ」
ようやくリアスが俺の方へと身体を向けてくれる。
不機嫌そうに唇を尖らせているリアスの肩を掴む。いきなり強引に肩を掴まれて驚いているリアスの目をジッと見つめる。ようやく目が合った。
「リアス」
「……何?」
「好きだよ」
「知ってる」
「愛してる」
「私も」
「ごめん」
「……本当に悪いと思ってる?」
そう言われた瞬間、俺はリアスの唇へとキスをした。
これ以外にリアスへの愛を伝える手段を俺は他に知らないし、百の言葉で伝えるよりも一の行動で示した方が伝わることも多いだろう。
たっぷりと愛を伝えるようにリアスの柔らかい唇へと唇を合わせ、奉仕するようにリアスの舌に舌を絡ませる。仕方ないと言わんばかりに事務的に俺とキスしていたリアスも徐々に俺と同じように積極的に唇を合わせる。お互いの熱い吐息を混ぜ合いながら、ねっとりと唾液がからまった舌同士が交尾をするように絡み合う。
「「ぷはぁ……」」
同じタイミングで唇を離す。酸欠で荒々しく息をこぼしている俺のようにリアスもハァハァと激しく吐息を漏らしてその頬は紅潮している。吐息が混ざり合うほどに近くにいるリアスの潤んで蕩けた青い瞳がメガネ越しに俺を見つめている。
「リアスごめん、次からは気をつけるから」
「もう、仕方ないわね……♥️」
俺の愛を受け入れて許してくれたリアスは微笑むと目を瞑って俺の方へと唇を伸ばす。俺はリアスの背中に手を回して身体を密着させるように抱き締めて再び唇を合わせる。
何分間そうしていただろうか、リアスから離れるまでたっぷりとディープキスを交わし続ける。呼吸を忘れてキスを続けているからか、それともリアスに溺れているからか頭がボーッとしている。
リアスと舌を絡め合いキスしていると、ふいにリアスと目が合ってどちらからとも言わずにゆっくりと同じタイミングで唇が離れていく。
名残惜しさを表すようにねっとりとした唾液の橋がお互いの唇を繋げ、それが数分かけてプッツリと切れるまでお互いに愛しい婚約者の顔に見つめ合う。
「このままじゃお昼を食べ損ねちゃうから早く行きましょうか♥️」
「ああ、そろそろ行こうか」
抱擁を交わしていた俺とリアスは身体を離し、恋人らしく指を絡ませ合って手を繋ぐと街へ続く門へと歩み出す。
恋人繋ぎで街を歩きながら他愛ない会話を交わす。
俺に笑顔を向けてくるリアスにキスしたくなったが、色ボケていたとしてもちゃんと世間様の公序良俗は遵守している。
いくら愛しいリアスと愛し合いたくなったとしても流石に人目がある往来のど真ん中でキスするような真似はしない。
ちゃんと野外デートの時はキスしたくなったら路地裏などの人目がつかない場所でしたり、誰にも見られていない瞬間にこっそりとしているし、青姦する時も人が少ない時間にバレなさそうな場所でしっかり人払いの結界を張ってからしている。
街を歩いていると通行人が俺たちを見て何かを話しており、あっちこっちから視線を感じる。
彼らの視線の先にいるのはリアスだ。
リアスは美人だから街を歩いていたら目立ってしまうのは自然なこと。それが例えどんなに地味な格好をしていたとしてもリアスの美貌に陰りが出ることなどあり得ない。今は俺が隣にいてリアスと手を繋いでいるから話しかけては来ないが、リアスひとりだとナンパされているだろう。
こんなにも美しく魅力的な婚約者を持っていることに対して優越感と、俺がいない間に知らない男にリアスがナンパされていないかという一抹の不安を感じながら歩いているとふと、道路を挟んだ向こう側に駒王学園の制服を着た女子の集団が俺たちを見ていることに気がついた。
どうやら部活帰りに遊んでいたのか、女子高生の集団の内のひとりがリアスとリアスが手を繋いでいる俺の方に気がつくと繋いだ手を指差して他の女子たちに何かを言っている。他の女子たちもそれに気がついたのか何やら驚いた表情を浮かべて盛り上がっていた。
「ふふっ♪ねぇゼファードル♪」
隣で手を繋いでいるリアスは何やら自慢気に笑い、俺の名を呼ぶ。名前を呼ばれてリアスの方へと顔を向けると俺の頬へと軽くキスをしてきた。リアスの思わぬ行動に驚いていると、ちょうどその瞬間を見ていた駒王学園の女子たちは何やらキャーキャーと黄色い声を出して盛り上がっている。どうやら彼女たちに俺との関係を見せつけたかったらしい。
「俺とリアスの関係を彼女たちに見せつけたかったのか?」
「ふふっ何のことかしら?そんなことよりも早く行きましょダーリン♪」
リアスは上機嫌にそう誤魔化して俺の手を引いて先ほどよりも早歩きで歩いていく。
少し街の中を歩き、俺とリアスの行きつけのカフェで昼食を摂ることにした。
コーヒーの香りが漂う落ち着いたシックな雰囲気の店内には時間帯の問題かあまりお客さんはいない。いつもは賑わっているのだが、どうやらリアスとふたりでゆっくり食べるにはちょうど良いタイミングで入店できたらしい。
軽食とコーヒーを店員さんに注文してから少し奥まった席に座り、静かな店内でゆっくりと注文の品が来る瞬間を待つ。リアスは俺の隣に腰掛けると俺の肩に預けてきたので、彼女の頭を髪型が崩れないように柔らかく撫でる。気持ちよさそうに目を細めて微笑むリアスの額にキスをして、話の続きを始める。
話が一段落するタイミングで軽食のサンドイッチとコーヒーが席に届けられる。
この店の看板メニューであるオーソドックスな
香ばしいベーコンの油の旨味と塩コショウが食欲をそそり、シャキシャキとしたレタスの食感が食を進ませる。ベーコンの味を輪切りにされたトマトが持つ酸味が引き立てながら口に残るベーコンの脂味と濃い味を洗い流してくれる。具材を挟むしっとりとしたパンが持っている素朴な甘さの中にふわりと広がるバターの香りと味によって、挟んだ具材の味を引き立てている。さらには小さく切られているため、リアスのように口の小さな女性も食べやすい。
一足先にサンドイッチを食べ終わった俺はサンドイッチを美味しそうに食べるリアスの姿を見ながらコーヒーを堪能する。苦みの中に上品なコクがあるこの店こだわりのブレンドだ。貴族として産まれたのでその関係から紅茶を嗜む機会が多いが、コーヒーも愛飲している。帰りにここの豆を買っていこう。
昼食デートを満喫した俺とリアスは再び街をゆっくりと歩いて少し遠回りをしてから屋敷に戻ってきた。
リアスがグレモリー家へと向かう時刻になってしまったため、屋敷の地下にあるグレモリー家へ直通の転移陣まで降りてそこでリアスとお見送りのキスを交わす。
「はむっ♥️ちゅぷっ♥️れろっ♥️ちゅっ♥️ちゅぱっ♥️」
例えほんの数日の間でもリアスと離れ離れになるのはとても名残惜しい。その思いを伝えるようにより強く密着するように抱擁し、べっとりとリアスの柔らかい唇へと口づけする。たっぷりと唾液を絡ませた舌を使ってマーキングするようにリアスの口内へと唾液を塗り込んでいく。リアスもまた俺の口の中へと舌を入れて歯の裏側までくまなく舐め回してリアスの甘い唾液の味が口の中に広がる。
ようやくお互いの口の中をふたりの愛で満たし尽くしてようやく満足した俺とリアスはぬっとりと唾液まみれになった唇をゆっくりと離していく。少し息を整えたリアスは最後に俺の唇に軽くキスをする。
「それじゃあいってきますダーリン♥️」
そう言ってリアスは手を振りながらグレモリー家へと転移していった。
ここからは投稿ペースが落ちます。