ミシフ東南端
騎士団本部からそれ程遠くない河の傍に入り口は有った。
「こんな所に入り口が在るんだな」
「こっちの都合に合わせてはくれないさ」
「ハハハ、そりゃそうか」
「あ、隊長。お疲れ様です」
入り口に立っていた騎士団員が敬礼する。
「ああ、ご苦労様」
彼女も敬礼を返すが、立ち止まらず、そのまま笑いながら黒いモヤに入る。
「さっきは言わなかったんだけど、フィールドウォークがあれば、あまり場所は問題にはならないの。確かワープ?使えるのよね?」
「ああ、そうか。迷宮から出れるんなら入るのも行けるのか」
「あまり人前で使っちゃダメよ」
「もう一度言っておいた方がいいかしら。
絶対に他の人に言っちゃダメよ。
特にワープとか、鑑定なんて世界の常識を覆す事になるんだから」
「ヘイヘイ、分かってますよ」
「ホントに分かってる?どっか暗~い所に連れていかれて、怖~いオジさんに酷いことされるんだから」
「ホントに分かったって。だから、お願い!
こうポーズして、“みんなには、絶対ナイショだよ”って言ってみて」
一度後ろに体を捻ってから、こちらに振り返りつつ、唇に人差し指を立ててウィンクしてみた。
彼女はかなり困惑していたが、俺に無理矢理押し切られるように、それでもちゃんとやってくれた。
「みんなには、絶対ナイショだよ。♥️
ってヤダ、何これ、異様に恥ずかしいんだけど」
「うん、可愛い。はーとの分プラスして120点!」
「バカ。もう・・・」
完全に照れてしまった。頬を真っ赤にしている。
可愛い。
「ほらほら、バカやってないで、行くわよ!」
「はーい」
「所で、自分のジョブ、好きに換えられるのよね?探索者に換えられる?」
「ああ、こう、かな?」
「詠唱省略も付けてる?じゃあ、パーティー編成って念じてみて」
「お、おぉ。ファルステートさんを指定すればいいの?」
「そうよ。って、言い難いでしょ?ファリーって呼んで」
「いや、それはいくら何でも」
「うん?」
「ファリー・・・。これでいい?ちょっと恥ずかしいな」
「大丈夫。私もシンって呼ぶから」
ファリーも少し恥ずかしそうだ。
「と、とにかく、これでパーティー編成は完了。あと、“アイテムボックスオープン”。はいっ」
「おお、何か出た!」
「探索者レベルに応じて魔物のドロップアイテムとか、装備品なんかを入れる事が出来るから」
「へぇ、便利ぃ」
「探索者はレベルが上がる度にアイテムボックスの容量が増えるし、レベル50になったら冒険者になれるから、ずっと付けておいた方がいいと思うわ」
と、ここで気付いた。
「げ?ナニコレ?“盗賊”も選べるんですけど?」
「ちょっと、貴方、何処かで盗みを・・・」
「ナイナイ!そんな事する余裕なんて無かったってば!」
「そうよね~どうしてかしら?」
「逃げる時、盗賊の靴取ったから?」
「さっき言ったでしょ。倒した盗賊の装備品は討伐者の物だって」
「ええ~。んじゃ、盗賊の馬車の中に有ったポンチョ拝借したから、とか?」
「ああ、多分、それね。馬車の中、他に何が有った?」
「え、確か、毛布とか、食い物とかかな?」
「じゃ、その馬車も多分、どっかから強奪したものだったんだと思うわ。そこから何か取ったら“盗賊”でしょうね。元々誰かの物だったんだから。ま、普通インテリジェンスカードに出るのは先頭のジョブだけみたいだし、ファーストジョブにさえしなければ大丈夫なんじゃない?」
「軽いなぁ。本当に大丈夫かなぁ?」
「知らないわよ。私、好きにジョブ換えたり出来ないんだから!」
「そりゃそうか。御免」
「フフ。いいのよ。(カワイイ。)」
「ところでさ、英雄ってジョブあるんだけど、何これ、分かる?」
「えっ!英雄ぅ!?」
「うん、英雄」
「それ、もう伝説級よ!もう、何が出てきても驚かないわ。あと、他にはもう無い?」
「もう無いよ」
多分、想像に難くないだろうけど、スキル効果凄いな、英雄。
「ん、オーバーホエルミングって何だろう」
「何、英雄のスキル?後で使ってみて」
「了解」
「んじゃ次はボーナスポイントの設定ね。どうしようかしら・・・」
何かノリノリだな。ファリー。
「ヨシ。こんな所かしら」
で、こうなりました。
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キャラクター再設定(1)
ワープ(1)
鑑定(1)
詠唱省略(3)
フォースジョブ(7)
探索者Lv1 村人Lv2 英雄Lv1 盗賊Lv2
ボーナス武器六(63)
ボーナス足装備二(3)
買取交渉(0)※
値引交渉(0)※
メテオクラッシュ(1)
ガンマ線バースト(1)
自爆攻撃(1)
等量交換(1)
エクストリームドロップデス(1)
獲得経験値上昇二倍(3)
必要経験値減少二分の一(3)
結晶化促進四倍(3)
パーティー項目解除(1)
ジョブ設定(1)
パーティージョブ設定(1)
パーティーライゼーション(1)
※迷宮外でボーナス武防具と交換
経験値系は必要に応じて
合計(97)
シンはスタート時97
「こんなもんかな。後はその時々でお願い」
「おおぉ、ありがとう。何か、危険なワードもあるけど、そこはあまり弄らないようにするか」
「くれぐれも、キャラクター再設定は・・・」
「外すな!だろ?」
「分かればよろしい」
「じゃあ今度こそ、ホントに」
「れっつごー!」