家に帰ると、日が暮れてきていた。
左肩含め、身体じゅうの傷は全て紅が“手当て“してくれたが念のため、という事で昼からの迷宮探索は休みにした。
された。
三人に詰め寄られ、その様に相成りました。
休みと言っても、なぁ。
碧は涙を流しながら炊事しているし、フィーアはずっと泣いている。紅は俺の枕元で俺を見張っている。俺はもう、十分休んだんだけど、紅の監視下で身動き出来ない。
「な、なぁ紅さん?」
「ダメです」
何か言う前に全却下である。
「まだ何も」
「メッ!」
食い気味に、である。
もう大人しくするしかないのである。
「兄様。本当に怖かったんですよ?」
「・・・ごめんなさい。何でも言う事聞くから許して?」
「ホント?」
あ、
「じゃあ、今晩、朝まで兄様を下さい」
しまった。
言質を取られてしまった。
でもまあ、また朝まで添い寝コースだろう。
大丈夫、取って喰われたりはしないさ。
甘かった。
紅は晩御飯の間じゅう、ずっとニコニコだった。
碧はずっと心配そうにしているし、
フィーアはまだ泣いている。
夜になった。
紅は早々に俺の部屋に入ってしまっている。
しょうがないので、二人にお休みを言って俺も寝室に戻った。
そこには寝間着を着て、布団の上に鎮座ましますお人形さんが居りました。
「兄様、私を抱いて下さい」
直球で来た。
「イヤ、確かに何でもとは言ったけど」
「姉様は良くて、私はダメなのですか?」
やっぱりそうか。
今思えば、あの日以来、碧とはしてない。
いや、する機会が無かったのだ。
何故か?
そう。紅が常にいた。或いは碧が居なかったからだ。
俺を碧に取られまいとして、紅が敢えて、そうなる様に動いていたんだ。
もう少し、紅に気をつけてあげるべきだった。
紅に気を使っていた積もりだったが、それは俺の自己満足だっただけだ。
覚悟を決めろ。もう紅の気持ちは分かっているだろう?
救って貰った恩義じゃない。感謝でもない。
俺と同じだ。恋であり、愛なのだ。
言葉にすると、こっ恥ずかしくて薄っぺらにも思えるが、好きなのだ。
「ダメなんかじゃない。ダメである訳ない。俺は、紅が好きなんだ。一度気持ちを解き放したら、抑えが効かなくなる。滅茶苦茶にしてしまう気がするんだ!」
「嬉しい。嬉しいです。私も兄様の事が好きで好きでたまらないんです。そして、私も同じなんです。兄様を抱きしめたら兄様を壊してしまうんじゃないか。って怖いんです」
「大切にするよ」
「大事にします」
二人は口づけを交わした。
唇を放すと次々に紅を愛する。
こめかみちょい上の左右の角、額、頬、瞼、鼻、顎、首筋、鎖骨、肩、腕、手首、掌、親指から小指まで、脇、乳房、乳輪、乳首、下乳、お腹、下腹部、腰、背中、仙骨部、臀部、足の付根、太股、膝、脹ら脛、踵、土踏まず、甲、足の指全て、登って肛門、会陰部、膣口、栗、恥丘。端から端まで全て俺の物だ。
ここで気付いた。小陰唇の向かって右に黒子を見つけた。
恐らく俺しか、紅自身も知らないんじゃないかな?
「こんな所に黒子有るよ。紅知ってた?」
「そんなの知りません。兄様いやらしいです」
「俺だけが知ってる、俺だけの紅だ」
「もう。スケベ」
「そろそろ行くよ。いい?」
「はい。きて」
そうろっと、ゆっくり、優しく挿入した。
「う、んんっ」
それでも痛そうだ。
紅が大きく息を吐くのに合わせて、奥まで突き入れては引く。
最初はゆっくり、次第に早く注挿を繰り返す。
だんだん紅の声も漏れ聞こえるようになってきた。
「ん、んん、あぅ。」
「紅、ああ、俺の、俺の紅!好きだ、好きだよ!」
「私も。私の兄様。大好きぃ!」
「い、行くよ。イクよ!」
「来て、兄様、キテぇ!」
「紅ぃ!」
「ああぁ!」
・・・。
「ハァ、ハァ。素敵だったよ。紅」
「私、まだまだイけます!」
「俺だってこんなもんじゃないぞ!」
次は横からだ!
横向きに寝かせて同じように後ろから攻め立てる。紅からは俺が見えないからちょっと恥ずかしいみたい。
なら今度は対面で座り、紅が俺の胡座をかいた股の中に入り、足を俺の背中に回す。手も俺の肩を越えて首に回し、顔を近付けるが、俺とチュッチュしながら突かれるのは、まんざらでも無さそうだ。
これも嫌かな?普通の立ちバックだ。箪笥に手を付いてずんずん突く。あそこに意識を集中出来るので、これはこれで。らしい。よー分からん。
最後にお口でお掃除してくれた。
そこいら中、色んな液体でぐっちゃぐちゃになった。
二人で布団やら何やらかたしてから、紅用に敷いてあった布団に入った。
その後も少しイチャイチャしてから、やがてどちらからとも無く寝てしまった。
大好きだよ、お休み。
朝。
「おはよう、紅」
「おはよう、兄様」
「紅には話しておかないといけない事がある」
何となく察している様だが、やはりちゃんと話しておかないといけないだろう。
「碧の事なんだが、」
責められると思ったのだろうか?
「すみません、お二人の邪魔ばかりして」
「俺の方こそ、ごめんな。無神経で。でも、どちらもいい加減な気持ちじゃないんだ」
「私、気にしません。その、これからだって」
やはりこの世界の女性の感覚って・・・。
一夫一妻以外もオッケーだからだろうか?
この寛容さには頭が下がる。
そこに漬け込んじゃいけないとは思うが、これ程魅力的な女性に好かれると、やっぱり好きになってしまう。
「でも・・・出来れば」
ちょっと恥ずかしそうに俯いて、
「お前が一番だ」
顔を上げ、ぱっと笑顔になり、
「はい。兄様」
と答えた。
「二人が魅力的過ぎるのがいけないんだ」
冗談っぽく言ってみたが、
「ハーレム、欲しいんですか?」
と切り返された。
このノリのまま、
「うん」
って言ったら、
「スケベ」
って怒られた。
でも、ダメとは言ってない。
と、思おう。
そして紅はぐっちゃぐちゃになった布団を愛おしそうに抱いて洗濯に走って行った。
俺はと言うと、ジョブの確認をして漸く気が付いた。
魔法使い Lv1
効果 知力小上昇 MP微上昇
スキル 初級火魔法 初級水魔法 初級風魔法 初級土魔法
おっさんに使ったエクストリームドロップデスか?
決闘でもしなきゃ絶対使わなさそうな魔法だ。
そこだけは良かったのかも知れない。
でもこれ、“初級火魔法”だけじゃスキル名すら分からないよね。どうやって調べようか・・・。
魔法使いの知り合いなんて居ないよな?
朝食中、碧さんに聞いてみたが、
「申し訳ありません、存じ上げません」
にべもない。
「主様、皇都の図書館などは如何でしょうか?」
「図書館って誰でも利用出来るものなのかな?」
「普通の本でしたら、可能だと思いますが、禁書扱いになっていたら難しいかも知れませんね」
皇都、図書館かぁ。禁書。なのかなぁ?