※この作品はR-18です。

ワルキューレの迷宮騎行   作:葵翠

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025 図書館

朝食後。

 

 

 皇都に行ってみるかな?

 

「皇都の図書館へ行ってこようかと思う。碧、付いてきてくれるか?」

 魔術書が有っても読めないからな。

 

「はい。お供致します。紅、フィーアちゃんの事、お願いしますね」

 

「はい。行ってらっしゃいませ。兄様」

 

 紅は、その、何て言うか・・・無敵だ。

 フィーアはまだ少し心配だが、紅が居てくれれば問題は無いだろう。

 

 前に行った高級服屋の絨毯にワープした。

 さて、図書館はどこだ?聞いてみるか?

 

「すみません、皇立図書館へはどうやって行けばいいか、教えて頂けますでしょうか?」

 

 以前来た時にフィーアのフィッティングをしてくれた人を見つけて捕まえた。

 接客中でも無さそうだったので大丈夫かな?

 

 ここに立ち寄る積もりだったので、せっかくだからお見せしようと思い、買った服を着て貰っていた。

 

 黒のチュニック、藍色のタイトロング、銀のハイヒール。

 パリコレですか?

 

「あら、いらっしゃい。先日はありがとうございました。まあ、着て貰っているんですね。とても素敵ですね」

 

「ありがとうございます。私も碧も、とっても気に入っているんですよ」

 

「今日は図書館でえと、ですか?」

 

 なんだ、図書館でえとって?

 こちらの世界ではそんなデートが流行っているのか?

 てか店員さん、まだ言い慣れてへんやん。

 

「はい。そんな所です。また今度、お金が貯まったら来ますね」

 テケトーに流した。

 

「ま、ありがとうございます。ってえっと、図書館ですか。でしたら、この道を・・・」

 

「ありがとうございました。ではまた」

 

 店には入らず、さっと道へ出た。

 

 結構歩いた。

 道中、紅の事を話した。

「その、済まない。決して碧の事、嫌いになったとか、そう言うんじゃ無いんだ」

 

「いいえ。私は、誓ったんです。主様のモノになると。だから、愛してさえ頂けたら、何も言う事はないんです」

 

「勿論、変わらず愛してるよ。でも、いいの?こんな男で?」

 

「主様、人族の種族固有ジョブ、についてはご存知ですか?」

 

「人族にも有るのか?知らなかったよ」

 

「なるほど、そうですか」

 なるほど?

 

「で、何なの?」

 

「いえ、恐らくそう遠くない未来、獲得されると思います」

 何か、引っ掛かるけど、碧はニコニコしているし、いいか。その内分かるって言ってんだし。

 

 別に触発された訳では無い?が、碧さんは上機嫌で俺の右腕を掴んで腕組み、恋人の様に振る舞った。

 

 そうして歩いている内に着いた。結構、大きな建物で、辺りを歩く人も何となく、上流階層ぽい出で立ちだ。

 今日のコーデは正解だったな。

 

 まずは受付か。

「すみません、ここは誰でも利用出来るのでしょうか?」

 

「いらっしゃい。皇都にお住まいの方ですか?」

 

「いえ、ですが、領民です」

 

「でしたら、インテリジェンスカードを確認させて頂いても?」

 

「ええ、勿論」

 

 そう言って左手の甲を上にして前に突き出す。

 ファーストジョブ、魔法使いにしておいた方が良かったかしらん?

 

「確認しました。

 禁書閲覧をご希望でしたら、その際、またお声掛け下さい。

 写しを取るのもご自由ですが、その際はこちらで用意した物のみご使用下さい。それ以外の持ち込み、持ち出しは禁止とさせて頂いております。

 どうかご了承下さい。よろしくお願いいたします」

 

「親切に教えて下さり、恐れ入ります」

 

 と、ここで少し音量を下げて、

「所でここには、魔術書の類いは蔵書されていますか?」

 

 以外にも普通の音量で、

「御座いますよ。初級魔法、中級魔法まででしたら、魔法関係のコーナーに。上級魔法関係は禁書扱いになっておりますが・・・」

 教えてくれた。

 まあ、魔法自体、秘匿されている訳では無いんだ。

 教える位、何て事はないんだろう。使えるか、どうかは別の話だ。それこそ、魔法使いになる方法こそ秘匿されているんだろう。

 

 で、魔法書は・・・有った。

 初級魔法、中級魔法、上級魔法とある。

 特殊な魔法、等量交換とか、鑑定何かは・・・無いな。

 あ、上級魔法は別書参照。と記載されている。らしい。

 

 他にもスキル系の記載も有る。

 という事は記載されたスキルを有するジョブの記載も有る訳で・・・。単に魔法使いのスキル名のみ確認出来ればいいや、と思って来たが、以外と役に立つぞ。

 神官/巫女。錬金術士。商人。etc...

 とは言っても、戦乙女や刀鍛冶については何の記載も無かった。しかし、巫女や鍛冶師についての記載は有るらしい。何かしら役に立つ事も有るのでは無いだろうか?

 と思っていたら碧が鍛冶師の記載部分をガン見していた。

 

「何か役に立ちそうな記載は有った?」

 

「はい。これは素晴らしいです。また来ても宜しいでしょうか?」

 

「勿論、構わないよ。いつでも言ってね」

 

「はい。ありがとうございます」

 

「また来ましょうね。で、一旦今日は帰りましょうか?」

 

「え、まあ、もう日が・・・お夕飯!」

 

「せっかく皇都まで来たんだ。何か出来合いの物を買って帰ろうか?紅とフィーアが何か作ってくれているかも。がっつり系では無く、一品だけ買って、足りなければ兎肉がまだ有るし」

 

「分かりました。もう少し、お買い物デートですね?」

 

「そうだね。あの服屋で美味しいものを売ってるお店を、教えて貰おう」

 

「はい」

 

 

 果たして、紅、フィーアは野菜スープを作ってくれていた。

 俺達は買って来た鶏肉の足と野菜スープを、これまた皇都で買って帰ったパンと一緒に頂いた。

 

 夕食後、ステータスを確認していたら、何やらジョブが増えていた。戦士、剣士のレベルも上がっているからな。

 賞金稼ぎ?剣人?これらスキル・効果も研究しないとな・・・俺、こういうの苦手なんだよな~。ゲームだと、勝てなければレベル上げてく方だったんだよね。

 

 取り敢えず、剣士と戦士は外して剣人、魔法使いを設定しておく。

 

「・・・様。兄様?!」

 

「うあおぅ。はい。ゴメン。何かな?」

 

「実はフィーアちゃんが、兄様にお話が有るんです」

 

 何だろう。こういう女子同士の結束は怖い。

 

「お兄ちゃん、いい?」

 

「勿論だとも。俺に出来る事なら何なりと」

 あ、また安請け合いしちゃったかな?

 

 まあ、でもいいさ。本当に出来る事なら何だってしてあげたい。

 

 話は二人で。と言われ、俺の寝室に押しやられた。

 

 

 

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