※この作品はR-18です。

ワルキューレの迷宮騎行   作:葵翠

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028 毒

昼。アイダ5階層

 

 

「先程作った毒消し丸を二人にも10個ずつ渡しておく。ここの魔物は毒攻撃をする事があるので、異変を感じたらすぐ飲む、或いは飲ませて。と言ってもこの中で一番回避能力が低いのは俺だからな。一番気を付けないといけないのは俺かな?はは」

 

「いえ、攻撃回数が多いのは私ですから、私の方が」

 

「お兄ちゃんは私が守る!」

 

 若干一名ズレているが、一番身体能力が高いのはフィナなので、まあいいだろう。

 

 

 早速、ニートアントが2匹で現れた。

 

「俺が前でタンクする。二人は左右に展開。行くぞ」

 

 出来るだけ短く指示を出し、突撃する。

 走りながら、ウォーターウォールを放ち、蟻の視界を遮りつつ、ヘイトを集める。

 

 魔法を使いながら、剣で攻撃しようと考え、ワンドを持って臨んだが、剣と持ち換えながら戦うのは難しい。

 

 持ち換えるのにワンテンポ、ツーテンポ遅れる。

 その位、今はいいが、その内致命傷になりかねない。

 そう言っている間に2匹とも倒してしまった。

 

 素手魔法&剣物理か、物理攻撃も魔法攻撃も出来る武器を探すか、はたまたどっちかを捨てるか、どうすればいいだろうか?

 

「ワンド&片手剣では駄目でしょうか?」

「片手剣だと物理ダメージがな・・・」

「腕力にBP振っちゃ駄目なの?」

 二人にもキャラクター再設定の事は話している。

「それは根本解決にはならないんだよな」

 

「「「う~ん・・・」」」

 

 碧さんにも聞いてみて、それでもいい案がでなければ、ファリーに聞いてみるか?

 そう言えばしばらく会ってないな。どうしてるだろう?

 

 しばらく戦ってみよう。

 

 ニートアント2匹、ニードルウッド1匹のグループが現れた。ニードルウッドは水に耐性があるが、先に蟻だ。

 左手のワンドを前にかざし、ウォーターストーム。

 右手の剣でニードルウッドを牽制する。

 

 ニードルウッドのヘイトを気にし過ぎたあまり、紅が相手していたニートアントのヘイトが紅に逸れた。

 そちらの蟻のヘイトを回収しようと動いた時、もう片方の蟻が引かれて俺を刺してきた。

 刺された事には気付いたが、すぐに傷んで来なかった為、戦闘終了後でいいか、と思って放置してしまった。

 

 だが、あっという間に気分が悪くなってきた。

 慌てて毒消し丸を出そうとしたが、上手く掴めず落としてしまった。

 

「紅」

 

 叫ぼうとしたが、大声が出ない。

 

 苦しくて膝をついた事で、紅が気付いた。

 

「兄様!?」

 

「毒!!」

 

「分かった!フィナちゃん、あとお願い!」

 

「承知!」

 

 フィナは最小限の言葉だけで会話する。いい子だ。

 蟻はほぼ死に掛けだったんだろう。すぐに沈んだ。

 

 紅は直ぐに毒消し丸を取り出し、俺に飲ませようとするが、俺は上手く体が動かない。

 紅は何の躊躇いもなく、口移しに飲ませてくれた。

 

 俺が落ち着いてきた頃には、残った木もフィナが難なく倒していた。

 

「済まない、二人とも。刺された事には直ぐに気付いたが、まだ余裕があると思って放置してしまった。次からはまず大声で周知し、すぐに薬を飲むようにするよ。お前が言うなよ。って所だけど、みんなも気をつけて」

 

「「はい!」」

 

 よしよし、いい子だね。二人とも。

 

 所でこの世界にもアナフィラキシーショックとか、無いだろうか?

 ちょっと怖いんですけど。

 

 その後もしばらく戦ったが、今度は誰も刺されなかった。

 

 

 果たして、ボス待機部屋まで来たので一旦家に帰った。

 

 

 碧さんに聞いてみた。

「片手杖ならワンド、ロッド、両手杖ならスタッフでしょうか?スタッフであれば、殴る事も有るそうですが、攻撃力はどうでしょうか・・・」

 

「物知りだなぁ。碧さんは」

「流石お姉ちゃん、カッコいい」

「兄様が使うのであれば何が良いのでしょうか?」

 

「そうですね・・・やはりみんなの言う通り、片手剣&片手杖か、スタッフで魔法&物理かな、とは思いますが、どれも個々の威力は落ちる気はします。あとは物理又は魔法に振り切るか、でしょうか?」

 

「う~ん、難しいなぁ」

 

「魔物の構成に合わせて、と言うのもありかと」

 

「それが一番なんだろうけど、面倒なんだよな・・・」

「一旦保留、かな」

 

 

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