アイダ迷宮5階層ボス撃破
6階層へ上がる。
「ここからは未踏破だ。1層ずつ上がって行く。ここはスパイスパイダーで毒がある。テテ、頼むぞ」
「はい。あの、旦那様、次から旦那様の指示無しでやってみて宜しいでしょうか?」
「いいぞ。行けるか?無理しなくていいからな?」
「はい。左手奥におそらくスパイダー2匹居ます」
「よし、行こう。毒持ちが2匹だと、2匹ともに注意が必要になる。1匹俺が持とうか?」
「・・・お願い出来ますか?」
「よし、的確な判断だ。俺は左を持つ。テテのタイミングで行くぞ」
「はい。・・・ディフェンダー!行きます!ゴー!」
果たして、毒はタンク以外に飛び火もせず、その他誰も被弾せず完封出来た。
何度か毒、糸などの混成部隊との戦闘になったが無事、ボス待機部屋まで来た。
フィールドのクモよりデカイとはいえ、1匹だ。俺はテテの後ろから魔法を撃ちながら、全体の立ち回りを観ているだけで済んだ。
7階層。
ナイーブオリーブ。取り敢えず、知らない臭い且つ数の少ない所へ案内して貰う。
「右前方60メートル、不明1、グリーンキャタピラー1、コボルト1」
「皆、いいか?おそらく不明がナイーブオリーブだ。この中なら糸を吐くグリーンキャタピラーを第一目標に行く」
「はい」
「よし、テテ、いいぞ」
「はい。行きます。・・・ディフェンダー!ゴー!」
「フラッシュのタイミング遅い!もっと持続時間がある。もう少しタイミング早くても大丈夫だぞ」
「みんなも走りながら詠唱出来る者は、フラッシュ前から詠唱し始めてもいいからな」
グリーンキャタピラーが魔法陣を出した。
そうか、後ろからフリッシュヒンメルで詠唱中断か。
しかし、アイテムボックスからフリッシュヒンメルを出すのが遅れた。
「糸!来るよ!」
フィナが代わりに警告してくれた。
グリーンキャタピラーの糸はテテの盾に阻まれた。
遅れて俺の槍がグリーンキャタピラーを貫く。
これでグリーンキャタピラーは沈黙した。
ナイーブオリーブとコボルトのみとなった。あとはボコるのみ!
「フィナ。ナイスコールだったぞ。テテも防御上手くなったんじゃないか?」
「ふっふ~ん」「ありがとうございます」
「よし、この調子でガンガン行こう」
「突き当たり左、スパイスパイダー2、ニードルウッド1」
「テテ、クモが2匹いるが、大丈夫か?」
「1匹、お願い出来ますか?」
「一番左の蜘蛛を持つ!」
「お願いします。行きます。ディフェンダー!ゴー!」
今回はテテが一回被弾したが、直ぐに俺が薬を飲ませる事が出来たので、問題無くクリア出来た。
その後は特に問題無くクリアした。
7階層ボス
パームバウム。
「ここは特に何もない。ヘイトさえ集めておいてくれれば大丈夫だ。行こうか?」
「はい!行きます!」
問題無くクリア出来た。
8階層。
ここの魔物はな~にかな~?
エスケープゴート。山羊か?
確か負けそうになると逃げだすんだよな?
しかも8階層から魔物が4匹出るんだろ?やっかいだよな~。
「ここの魔物はエスケープゴートだ。こいつは負けそうになると逃げだす。そうなってもテテは放置しろ。俺が対応する。山羊が複数いる敵は出来るだけ避けよう。接敵してしまったらその時はレナが対応だ。いいか?」
「はい!」
「よし、行こうか?テテ、頼む」
「はい。右前方、おそらく山羊2」
「この場合は基本、テテ2匹ヘイト、予備俺が1匹だ」
「はい」
案の定、最初は逃げられた。
2匹同時に逃げ始め、俺とテテが同じ個体を追ってしまった為、もう片方に逃げられたからだ。
「ゴメン。最初に担当を決めておかなかった、俺のミスだ。次からは先に決める。ごっちゃになった時は、基本、俺は左を取る様にしよう。これでいいかな?」
「大丈夫だと思います」
「よし、行ってみようか?」
「はい」
しかしまた問題発生だ。
行き止まりを引き返した所を山羊2匹、クモ1匹に追い詰められた。
「すみません、私が・・・」
「反省は後だ。全部が別方向に逃げ始めたらクモをテテ、レナは最初から付いてる山羊1匹を追え。俺がもう片方を持つ。質問は?」
「私とミーは?」
「クモだ。来るぞ!テテ!」
「はい!ディフェンダー!」
大急ぎで指示を出したが、何とか皆、動いてくれた。
「フウ。みんな、無事か?被弾した者は?」
「はい」
「・・・テテか?手当て!毒は?・・・よし、無いな」
「皆、良く、冷静に動いてくれたね。グッジョブ!俺の方は問題無かっただろうか?」
「すみません、私がまだまだ上手く出来ないばっかりに・・・」
「確かに、俺の動きがあまり良くなかったな・・・」
「「「「「そんな事無い」」」」」「です」「もん」
「おう。ありがとな。ま、でも実際、俺の火力がもう少し有効に使えるといいんだがな」
山羊の対処法に慣れた頃ボス待機部屋まで来た。
「ここのボスはパーンなんだけど・・・おや?最初から扉が開いてるのって?」
「前に入っていたパーティーが全滅したって事ですね。でも・・・」
「ああ、この迷宮、他の冒険者を見た事有るか?」
「無いですね。どういう事でしょうか?」
「分からん。だが、ここでこうしていてもしょうが無い。行くか?」
「はい」「行きましょう」
「よし、テテ。号令頼む」
「はい。行きます!ディフェンダー!ゴー!」
ボスとはいえ、1匹だ。俺も最大火力を出す。
テテのフラッシュの後、ファイヤーボールを叩き込む。
続けてフリッシュヒンメルのスキル、バイセンヴォルフ。オーバーホエルミングして、
レナ、フィナ、ミーも、各人スキルを使ってフルボッコにしてやった。
「多分、五人分・・・かな?装備が落ちてる。本当にこの迷宮にも冒険者が来るんだな。お、インテリジェンスカードも有るな・・・!これは?」
「如何なさいました?」
「盗賊だ」
「盗賊がこんな所まで。一体、どういう事でしょうか?」
「そうだなぁ・・・」
「この間の盗賊の生き残りでしょうか?」
「分からん。こんな階層へ五人で来る、というのも理解出来ない」
「仲間割れ、でしょうか?」
「嵌められたのか、2グループで入ろうとして・・・いや、それならこんな階層でそんなヘマは?」
「旦那様、急速に近づいて来る集団があります。恐らく6人!」
「皆、ドロップ品は全て回収したな。直ぐにここから出るぞ。一旦9階層入り口まで行ってから今日は撤収する」
「はい」
紅宅。
「この間の残党かどうかは分からないが、あの迷宮にも冒険者、盗賊がいる事が分かった。で、これからどうするかだが、恐らく向こうもこちらに気付いた筈だ」
「断固成敗!」
フィナは鼻息が荒い。
「兄様、盗賊を生かしておいて良い事なんて有りません」
「気持ちは分かるが、仲間割れしているなら数が減るまで待つ、という事も手だと思うが?」
「兄様!」
「盗賊を放置するのも癪だが、俺には君達の身の安全の方が遥かに重要だ」
「恐らく混乱しているであろう今が好機。と見る事も」
「皆はどう思う?1人でも反対の者がいれば聞くぞ?」
反対意見は出なかった。