※この作品はR-18です。

ワルキューレの迷宮騎行   作:葵翠

35 / 69
035 タンク

アイダ迷宮5階層ボス撃破

 

 

 6階層へ上がる。

 

「ここからは未踏破だ。1層ずつ上がって行く。ここはスパイスパイダーで毒がある。テテ、頼むぞ」

 

「はい。あの、旦那様、次から旦那様の指示無しでやってみて宜しいでしょうか?」

 

「いいぞ。行けるか?無理しなくていいからな?」

 

「はい。左手奥におそらくスパイダー2匹居ます」

 

「よし、行こう。毒持ちが2匹だと、2匹ともに注意が必要になる。1匹俺が持とうか?」

 

「・・・お願い出来ますか?」

 

「よし、的確な判断だ。俺は左を持つ。テテのタイミングで行くぞ」

 

「はい。・・・ディフェンダー!行きます!ゴー!」

 

 

 果たして、毒はタンク以外に飛び火もせず、その他誰も被弾せず完封出来た。

 

 

 何度か毒、糸などの混成部隊との戦闘になったが無事、ボス待機部屋まで来た。

 

 フィールドのクモよりデカイとはいえ、1匹だ。俺はテテの後ろから魔法を撃ちながら、全体の立ち回りを観ているだけで済んだ。

 

 

7階層。

 

 ナイーブオリーブ。取り敢えず、知らない臭い且つ数の少ない所へ案内して貰う。

 

「右前方60メートル、不明1、グリーンキャタピラー1、コボルト1」

 

「皆、いいか?おそらく不明がナイーブオリーブだ。この中なら糸を吐くグリーンキャタピラーを第一目標に行く」

 

「はい」

 

「よし、テテ、いいぞ」

 

「はい。行きます。・・・ディフェンダー!ゴー!」

 

「フラッシュのタイミング遅い!もっと持続時間がある。もう少しタイミング早くても大丈夫だぞ」

 

「みんなも走りながら詠唱出来る者は、フラッシュ前から詠唱し始めてもいいからな」

 

 グリーンキャタピラーが魔法陣を出した。

 

 そうか、後ろからフリッシュヒンメルで詠唱中断か。

 しかし、アイテムボックスからフリッシュヒンメルを出すのが遅れた。

 

「糸!来るよ!」

 フィナが代わりに警告してくれた。

 

 グリーンキャタピラーの糸はテテの盾に阻まれた。

 

 遅れて俺の槍がグリーンキャタピラーを貫く。

 これでグリーンキャタピラーは沈黙した。

 

 ナイーブオリーブとコボルトのみとなった。あとはボコるのみ!

 

「フィナ。ナイスコールだったぞ。テテも防御上手くなったんじゃないか?」

 

「ふっふ~ん」「ありがとうございます」

 

「よし、この調子でガンガン行こう」

 

 

「突き当たり左、スパイスパイダー2、ニードルウッド1」

 

「テテ、クモが2匹いるが、大丈夫か?」

 

「1匹、お願い出来ますか?」

 

「一番左の蜘蛛を持つ!」

 

「お願いします。行きます。ディフェンダー!ゴー!」

 

 今回はテテが一回被弾したが、直ぐに俺が薬を飲ませる事が出来たので、問題無くクリア出来た。

 

 その後は特に問題無くクリアした。

 

 

7階層ボス

 

 パームバウム。

 

「ここは特に何もない。ヘイトさえ集めておいてくれれば大丈夫だ。行こうか?」

 

「はい!行きます!」

 

 問題無くクリア出来た。

 

 

8階層。

 

 ここの魔物はな~にかな~?

 

 エスケープゴート。山羊か?

 確か負けそうになると逃げだすんだよな?

 しかも8階層から魔物が4匹出るんだろ?やっかいだよな~。

 

「ここの魔物はエスケープゴートだ。こいつは負けそうになると逃げだす。そうなってもテテは放置しろ。俺が対応する。山羊が複数いる敵は出来るだけ避けよう。接敵してしまったらその時はレナが対応だ。いいか?」

 

「はい!」

 

「よし、行こうか?テテ、頼む」

 

「はい。右前方、おそらく山羊2」

 

「この場合は基本、テテ2匹ヘイト、予備俺が1匹だ」

 

「はい」

 

 案の定、最初は逃げられた。

 

 2匹同時に逃げ始め、俺とテテが同じ個体を追ってしまった為、もう片方に逃げられたからだ。

 

「ゴメン。最初に担当を決めておかなかった、俺のミスだ。次からは先に決める。ごっちゃになった時は、基本、俺は左を取る様にしよう。これでいいかな?」

 

「大丈夫だと思います」

 

「よし、行ってみようか?」

 

「はい」

 

 しかしまた問題発生だ。

 行き止まりを引き返した所を山羊2匹、クモ1匹に追い詰められた。

 

「すみません、私が・・・」

 

「反省は後だ。全部が別方向に逃げ始めたらクモをテテ、レナは最初から付いてる山羊1匹を追え。俺がもう片方を持つ。質問は?」

 

「私とミーは?」

 

「クモだ。来るぞ!テテ!」

 

「はい!ディフェンダー!」

 

 大急ぎで指示を出したが、何とか皆、動いてくれた。

 

 

「フウ。みんな、無事か?被弾した者は?」

「はい」

「・・・テテか?手当て!毒は?・・・よし、無いな」

 

「皆、良く、冷静に動いてくれたね。グッジョブ!俺の方は問題無かっただろうか?」

 

「すみません、私がまだまだ上手く出来ないばっかりに・・・」

 

「確かに、俺の動きがあまり良くなかったな・・・」

 

「「「「「そんな事無い」」」」」「です」「もん」

 

「おう。ありがとな。ま、でも実際、俺の火力がもう少し有効に使えるといいんだがな」

 

 山羊の対処法に慣れた頃ボス待機部屋まで来た。

 

「ここのボスはパーンなんだけど・・・おや?最初から扉が開いてるのって?」

 

「前に入っていたパーティーが全滅したって事ですね。でも・・・」

 

「ああ、この迷宮、他の冒険者を見た事有るか?」

 

「無いですね。どういう事でしょうか?」

 

「分からん。だが、ここでこうしていてもしょうが無い。行くか?」

 

「はい」「行きましょう」

 

「よし、テテ。号令頼む」

 

「はい。行きます!ディフェンダー!ゴー!」

 

 ボスとはいえ、1匹だ。俺も最大火力を出す。

 テテのフラッシュの後、ファイヤーボールを叩き込む。

 続けてフリッシュヒンメルのスキル、バイセンヴォルフ。オーバーホエルミングして、剣人(けんじん)の煌(こう)!

 レナ、フィナ、ミーも、各人スキルを使ってフルボッコにしてやった。

 

「多分、五人分・・・かな?装備が落ちてる。本当にこの迷宮にも冒険者が来るんだな。お、インテリジェンスカードも有るな・・・!これは?」

 

「如何なさいました?」

 

「盗賊だ」

 

「盗賊がこんな所まで。一体、どういう事でしょうか?」

 

「そうだなぁ・・・」

 

「この間の盗賊の生き残りでしょうか?」

 

「分からん。こんな階層へ五人で来る、というのも理解出来ない」

 

「仲間割れ、でしょうか?」

 

「嵌められたのか、2グループで入ろうとして・・・いや、それならこんな階層でそんなヘマは?」

 

「旦那様、急速に近づいて来る集団があります。恐らく6人!」

 

「皆、ドロップ品は全て回収したな。直ぐにここから出るぞ。一旦9階層入り口まで行ってから今日は撤収する」

 

「はい」

 

 

紅宅。

 

「この間の残党かどうかは分からないが、あの迷宮にも冒険者、盗賊がいる事が分かった。で、これからどうするかだが、恐らく向こうもこちらに気付いた筈だ」

 

「断固成敗!」

 フィナは鼻息が荒い。

「兄様、盗賊を生かしておいて良い事なんて有りません」

 

「気持ちは分かるが、仲間割れしているなら数が減るまで待つ、という事も手だと思うが?」

 

「兄様!」

 

「盗賊を放置するのも癪だが、俺には君達の身の安全の方が遥かに重要だ」

 

「恐らく混乱しているであろう今が好機。と見る事も」

 

「皆はどう思う?1人でも反対の者がいれば聞くぞ?」

 

 反対意見は出なかった。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。