※この作品はR-18です。

ワルキューレの迷宮騎行   作:葵翠

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039 仕事

朝。

 

 色魔を付けていたとはいえ、一晩で5人はキツイ。

 いや、一人二回ずつするからやん。とは思うが、一回ずつはちょっと申し訳無い。何か考えないとな。

 

 とりあえず、温泉は毎日は止めた方がいいか?

 

 ん?温泉?仕事?こんなんどうかな?

 

「なぁみんな、1つ提案なんだが、風呂屋をやる、というのはどうだろう?」

 

「お風呂屋さん?」

「今あの温泉使っているの、俺達だけだろ?もったいないよね?」

「ちょっと待って下さい、主様。使われていないのは村の民にそれだけの余裕が無いからであって」

「それだよ。つまり、余裕があればみんなも入りたいんだよね?なら余裕を作ってあげればいいんだよ」

「何をするんですか?」

「俺達があの温泉の維持管理を行う」

「でも私達には」

「そう、俺達は素人だ。専門知識は無い。でも、そもそもお風呂は有るんだ。何処かに知識は有るんだろ?」

「お爺様に聞けば何か分かると」

「どの道、許可を貰わないといけないんだ、爺様の所へ行こう」

 

 

「宜しくのぉ」

 軽っ。いいのかよ?こんなんで。

「良い良い。ほったらかしにしておく訳にもいかんしの」

 

「風呂については作った男に繋ぎを付けておく。所で、どうするのじゃ?今、村人に余裕が無いのは変わらんぞ?」

 

「予約制にします。人数または家族単位にして、村長または碧に予約の申請を入れてもらえば良いでしょう。老人、子供は俺がフィールドウォークで送迎する」

 

「時間で割れば男女の問題も発生しない。また、俺の娘が背中を流す。ここが一番のセールスポイントかな?不埒な真似をする奴は殺すけどな」

 

「で、空いてる日は俺達が使わせて貰う。どうかな?」

 

「入浴料はどうする?」

 

「んなもん取るからみんな来ないんでしょ?取らないよ。管理運営費は村から出して。俺達の人件費はいらない。代わりに、村で獲れた作物を分けてほしい。そっちの方が嬉しい」

 

「そんなんで良いのか?お前達にあまり得が無い様に思えるがの?」

 

「今はそれでいいんだ。ここで村の皆さんの信頼を得られれば、そこから広がる道も見えてくるさ」

 

「なるほどの。あまり儲けを考えとらん、ちうこっちゃな」

 

「俺達は今、納税に向けて金を貯めている最中だが、逆に言えば、納税金さえ貯まれば、当分、食うに困らない。みんなと楽しく暮らせれば、それで十分だ」

 

 

「主様?」

 

「済まない、かなり拙速に決めてしまった」

 

「何の問題もありません、私達もお風呂に入れるのですから」

 

「色々準備に時間が掛かる。開店は一週間後だ」

 

「アイ、準備等は君を中心に進めてくれるか?俺含め誰を使っても構わない。ただ俺は出来るだけ迷宮でレベル上げをしたい」

「承知致しました」

「まずは誰が要る?」

「そうですね、レナをお願い出来ますか?最初は大勢は要らないと思います」

「判った。パーティーは組んだままにしていく」

「兄様、行ってらっしゃいませ。お気をつけください」

「ああ、行ってくる」

 

 

アイダ迷宮9階層

 

 ここの魔物はミノだ。ただ迫力があるだけで特筆すべき事はない。

 

「テテ、誘導頼む」

「はい」

 

 レナのポジションはミミが埋めた。

 魔物は最多で4匹。4vs4。まだ余裕はある。

 油断さえしなければ大丈夫だろう。

 今朝はスタートが遅れたが、出来れば1日2層はクリアしたい。上の階層で多くの経験値を得たいのだ。

 戦闘時間が伸びてしまっては意味無いけどね。

 都合良くモンスターハウスでもあれば良いんだけどね。

 うん?一応、行ってみるか?

 

「フィナ、2階層のモンスターハウス覚えているか?」

 

「うん、覚えてるよ」

 

「ホントか?偉いぞ!」

 

「こう見えて結構、記憶力いいのですドヤァ」

 

「よし、2階層へ行くぞ」

 

 果たして、あまり収穫は無かった。

 前回掃除してから、あまり日が経っていないので敵が前ほど多く無かった事、俺達のレベルが上がっていた事、などの為、それほど多くの経験値が入らなかったせいだ。そう甘くは無いと言う事だ。

 諦めて地道に行こう。9階層へ戻る。

 

 ボス待機部屋まで来た。ハチノスだ。

 何て言うか、ボスの方が楽だ。一匹に集中出来る。

 12階層までは楽勝だろう。

 とにかく、油断無く行くさ。

 

 

アイダ迷宮10階層

 

 さて、ここは?

 チープシープだった。

 今更羊にビビるかよ!

 

 ひたすら刈りまくった。

 

「兄々お腹減った~」

 

 ミミの腹時計が昼を告げた。

 

 

自宅。

 

「たっだいま~」

「お帰り、ミミちゃん」

「何か、レナ姉々がお家で待ってるの変なの~」

「フフ、そうかしら。おかしい?」

「ううん、お迎え、嬉しい」

「ミミちゃんが嬉しいと私も嬉しいわ」

 何だこの甘々。幸せか?

 

 食事しながら進捗を聞いた。

 

 予約は票を作って村長宅に設置。

 夕方頃アイが確認する。その日の予定と二三日先ぐらいまで。

 時間被りがあれば調整。

 利用者は退出前に軽く片付け。(軽くね。)

 次の日の朝?昼ぐらいにこちらのメンバーで掃除する(当番決めるか?)

 アイとレナは湯加減調整方法は教わった。

 周知活動は村人でもあるアイ班、レナ班に分かれて行う。

 後は準備と後片付けの時間を計る為、一度シミュレーションしてみよう。という事だ。

 

「そうだな、一度シミュレーションはしてみる必要があるな。アイ、日にちを決めてくれるか?みんなでやってみよう。その日に空いてる時間に周知活動も出来るかな?」

 

「はい、可能だと思います」

 

「問題点は何か有るか?」

 

「源泉の温度が季節、時間に因って少し高いです。川から水を引く作業が必要となるかと」

 

「無いの?」

「皆、時間や日を替えたり、あと、我慢して入っていた様です」

 

「俺が水の魔法で」

「既に兄様は冒険者。になっていますので、それは駄目です。誰かが影になって、というのも駄目です。恒久性がありません」

 ま、そのくらい考慮したよね?

 

「作るか」

「途中までは作ってあるそうです。そこを延伸すればいいそうです」

 

「なるほど。良く判った。アイ、レナ、良くやってくれたね」

 

「姉々エライ」

 お前は本当に軽いね。

 

「報連相は?」

 

「以上です」

 

「増員は?」

 

「今の所は」

 

「ヨシ、この後も引き続き、宜しくね」

 

「はい」

 

 

 

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