昼 アイダ迷宮10階層
羊を刈りまくってしばらく。
ボス待機部屋に着いた。
「よし、行こうか」
「はい。ディフェンダー。ゴー!」
・・・・・・。
「兄々。兄々!」
「な、何だ?俺は一体?」
「兄々突然寝ちゃったよ?あと、フィナ姉々も!」
そうか、さっき魔物が詠唱始めたと思ったのはこれか!
「ミミ、フィナ起こして!テテは?」
「りょ!」
「はい、私は大丈夫です!」
クソ!催眠か。寝てる間に御臨終なんて冗談じゃないぞ!いや、待て。この階層だから良かったのか。今回は俺とフィナがやられたが、ミミとテテは引っ掛からなかった。誰か起こしてくれる者が居れば問題は無い。
コンニャロ!
ファイヤーボール、オーバーホエルミング、煌、フリッシュヒンメルのスキル:バイセンヴォルフ。
ありったけ叩き込んでやった。
フィナも怒ってボッコしてた。
夕方 アイダ迷宮11階層
コラーゲンコーラル
こいつはコーラルゼラチンを落とした。何に使えるんだろう?
ボス、コラージュコーラル。
こいつも特筆すべき事はない。
ここまでで終了だ。
家に帰ろう。
帰宅。
「ただいま~」
「お帰り、ミミ、テテ、フィナ、主様」
「無事、帰ってきてくれて、ありがとう」
「どうしてレナ姉々がありがとうなの?」
「レナはね、いつもみんな無事に私の所に戻ってこれます様に。ってお祈りしてるの。だから、みんな帰ってきてくれてありがとう。なの」
「ん~なんだかよくわかんないけど、ミミもうれしい。ありがとう」
うん、ミミの存在自体、ありがとう。だな。
「主様、明後日シミュレーションしてみようかと思いますが、宜しいでしょうか?」
「ん、分かった。何か必要なモノは無いか?」
「こちらで用意してますので大丈夫です」
「そうか、もうちょっと頑張ってくれな」
「はい」
「ねぇねぇ、姉々」
呼び掛けているのか、姉を呼んでいるのかどっちですか?
「兄々とフィナ姉々ね、ボス戦中、寝ちゃったんだよー」
「あ、こいつ。バラしたな」
ず~んんん
「ひっ」
「兄様、フィナ。どういう事デスカ?」
「あ、いや、これはあのその」
別に恐れる事は何も無い筈なのに、何故かレナ怖い。
「実は羊のボスの魔法で・・・」
テテが代わりに説明してくれた。
「兄様!そういう事は、きちんと報告して頂かないと・・・」
怒られた。泣きながら怒られた。ゴメンよ。
バラした張本人のミミはそっぽ向いて、鳴らない口笛を吹いている。あとで覚えてらっしゃい。
心配かけたお詫びに、今日はレナをうんっと可愛いがってあげよう。そうしよう。
朝。アイダ迷宮12階層
ここから一寸気をつけないといけない。
12階層から魔物が一段強くなるらしい。
「みんなも気をつけて」
「はい、兄々!」
みんなが手をあげた。返事ではなく、何か提案があるらしい。
「はい、ミミさん?」
ミミを促す。
「試してみたい事が有ります」
「うん?何?」
「必殺技!」
「ええと、?」
テテを見た。
「私とミミのコンボなんですが・・・」
「が?」
「二人で迷宮に入っていた頃に使っていたんですが、詠唱に時間が掛かるし、いまいち使えなかったんで、ずっと封印していたんです。」
「なるほど、今なら俺が開幕、ヘイト取っておけば、その内にって事ね。いいんじゃない?やってみよう」
「やった~」
「但し。まずは1階層でな」
「ええ~ブーブー」
「1階層無しなら全階層無しです!」
「ちぇっ。ちぇっ。せっかくさ。兄々にさ・・・」
何かぶつぶつ言っているが、ダメなものは駄目です。
で・・・1階層。
スローラビットが現れた。
「んじゃ、行くぞ」
そう言って先頭に立つ。倒してはいけないので何も持たず向かって来たら殴る。
しかし、そんなスキル有ったかなぁ?
「ぶつぶつ・・・」
ガードしながらフィナは興味津々に見守っている。
「姉々、行くよ!」
「
二人の影が重なったかと思ったら、1つの大きな獣の影となり、白と黒の色を発する。
パァン!
その影の掌が大きな音と共に合わされる。
ゴガッ!
二つの掌は垂直に持ち上がり、組み上がり、真下に振り下ろされる。
ドカーン!
止めは右ストレートを叩き込んで、終了だ。
最初のパァンで兎さん可哀想に、お亡くなりだったろう。
しかし、これは・・・。
「使える、使えるぞ!ミミ、テテ!」
いや、待て待て。
「二人共、体は平気か?疲れてないか?どこも痛い所はないか?」
「全然っ平気。ヨユー」
「ありがとうございます。大丈夫です。」
「ん。よしよし。どこまで使えるかは分からないが、戦術に組み込めるな。やはり開幕初っぱなにブッパしつつ、その隙にフォーメーションを完成させる。っていう使い方が一番かなぁ?ブツブツ」
自分の発案に俺が前のめりになったのが嬉しいらしい。
「兄々、ミミ、エライ?偉い?」
「ああ、偉いぞ!チョーエライぞ!ミミ!」
ミミの鼻は天井にまで達しそうだ。
だけどこのスキル名、考えたの絶対ミミだろう。厨二病臭が酷い。本人には言わないけどね。
しかしホントに12階層でも有用なら、今日はミミとテテの日にしてあげよう。
通じた。
サラセニア含め回廊内では敵全て最初の合掌で、1箇所に纏めたあと、フルボッコだ。マヂでヨユー。
誰だ一段強くなるとか言った奴は?
サラセニアは附子を落とした。生薬生成で滋養丸になった。これはいい。じゃんじゃん集めよう。
テテには出来るだけサラセニアを多く含む集団を探してもらった。
これでイチイチ、ギルドまでアイテムを買いにいかなくて済むぞ。
そう思っていました。エエさっきまでは。
ボスのネペンテス。最初に俺がヘイト散らす事さえしなければ、全然イケるし。
え?半夏落とすやん。生薬生成で滋養剤になるし。
ここのボス、周回スルヨ。
昼。アイダ迷宮13階層
しかし!まだまだ甘かった。
次の13階層は更に追い討ちを掛けて来た。
ここの魔物はフライトラップ。ボスはアニマルトラップだ。遠志、陳皮を落とした。
ここも周回する。