※この作品はR-18です。

ワルキューレの迷宮騎行   作:葵翠

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057 肉団子

キザマ村自宅。

 

 

 銭湯運営を終えてノサヨ村に戻る。

 

 

 

ノサヨ村ファリー宅

 

 

 ヤツテ君は、俺達があっさり12階層を突破した、と言っても信用していない様だ。

 しょうがないので、明日、13階層まで同行する事を許可した。

 勿論、13階層の入口までだ。

 

 晩御飯はファリー、コスヤさんとみんな一緒に頂いた。

 

 ファリーは元気そうだった。

 

 

 

翌朝。

 

 

 居残りのアイを残し、ヤツテ君を加えて13階層へ飛ぶ。

 

 ヤツテ君にダンジョンウォークを唱えさせてみる。

 本当に13階層まで行ける事にビックリしていた。

 

 とっとと、ボスのアニマルトラップを撃破して、アイダ迷宮28階層に飛んだ。

 

 

 

アイダ迷宮28階層ボス待機部屋。

 

 

 一日にノサヨ迷宮を一階層以上踏破して、怪しまれても面倒だしね。

 

 それにぬるま湯に慣れてしまいたくもない。

 

 とはいえ、ボスのシルバーサイクロプスもヨユーだった。

 

 

 最近、余り気を付けていなかったが、俺の武器が未だに決まっていない。

 BPを消費するので、余り使いたく無いが、ボーナス武器を使ってみる事にした。

 

ボーナス武器三

聖剣 クラウ・ソラス

 効果 攻撃力三倍 レベル補正無視 防御無視

 

 何とかBP7を捻出した。

 今、考え直してみると、最初のボーナスポイントガチャ、99出るまで頑張ったら良かったかな?まあでも今までそんなに困る事もなかったんだから、いっか。

 

 

 

アイダ迷宮29階層。

 

 

 階層モンスターはモロクタウルス。

 何か、牛由来のアイテム落とすかな?

 バラ、時々三角バラを落とした。

 

 ボーナス武器三でも十分闘えるじゃないか。

 

 ボスはボスタウルス。

 ロースを落とした。

 

 クラウ・ソラスを持ちながら何とかワンドも持てないかな?

 

 そろそろお昼時だ。ファリー宅に戻ろう。

 

 みんなで昼食を食べる。

 コスヤさん、アイ、少しファリー。によって作られたご飯も美味しい。

 

 ヤツテ君には内緒で取って来た、バラやロースを渡したら、晩御飯に出すと言われた。

 そりゃ、午前中に昼ご飯は作っているんだ。

 追加で牛肉渡されても困るか?

 

 自分で昼休みにしたけど、何しようか?

 

 あ、最近コイケ夫人の所に顔を出して無いな。それはいいけど防具商人のカナキ氏には防具やスキル結晶を依頼していたんだ。皇都に行かないとな。

 

 

「ファリー、午後から皇都に行かないか?」

 

「何よ突然」

 

「コイケ夫人に顔を出しておいた方がいいだろ?」

 

「何か企んでるでしょ?」

 

「日を開けると怒られるんだよ」

 

「私はこっちで色々する事が有りますから行ってらして下さい」

 最近、レナはアイに似てきた様な気がするなあ・・・。

 

「でしたら、私は図書館に行っても宜しいでしょうか?」

 

「分かった。それじゃテテ、ミミ、フィナ、一緒に行く?」

 

「はい」

 

 

 

コイケ夫人宅

 

 

「まあ!久し振りね。ファリーちゃん」

 

「ご無沙汰しております、おば様」

 

「ホントに・・・って貴女、まさか?」

 

「はい、3ヶ月になります」

 

 コイケ夫人、恐ろしく勘がいいな。

 3ヶ月前の印象とそんなに変わらないと思うんだけどなあ。

 

「3ヶ月・・・。シンさん、貴方って人は・・・!」

 

「いやいや、俺も知ったのはつい先日ですよ?」

 

「ファリーちゃん・・・!」

 

「いやいや、私も知ったのはつい先日ですよ?」

 

「あなた達はホントにもう・・・」

 

「すみません、私はカナキ氏の所へ行くので、この辺で」

 逃げた。ファリー、スマン。

 

「あら、そうなの?」

 

「何か伝言があれば」

 

「いいえ、結構よ。お仕事頑張ってね。とでも」

 

「じゃ行こうか。アイ、テテ。フィナ、ミミ、夫人とファリーを宜しく頼むな」

 

「はい」

 

 

 

皇都図書館

 

 

「それじゃ2時間位で迎えに来るよ」

 

「はい、行ってらっしゃいませ」

 

「じゃテテ、行こうか?」

 

「はい、旦那様」

 

 図書館から商人ギルドまで、約半時間。歩いて行く。

 テテが余所行きの服を着てきたのは、この為か。

 二人きりのデートは初めてだろうか?

 

 道中、ずっとご機嫌だった。俺もテテも。

 腕を組んで歩く。

 皇都に於いてもテテの美しさは群を抜いている。

 すれ違う人みな振り返る。

 少し痩せた?イカン、けしからん。もっと食べさせないと。

 にしても、どうだ、俺のテテは。美しいだろう。羨ましいだろう。

 俺んだ。絶対、誰にもやらんもんね。

 どう見てもみんな、俺を見てるんじゃ無い。

 テテの美しさに惹かれているんだ。

 この上無い優越感に浸っていた。

 

 

 

皇都商人ギルド

 

 

「カナキ氏は居るかな?」

 

 カナキ氏はすぐに現れた。

 

「いらっしゃい、シン様。お待ちしておりました」

 

「スキル結晶の方はどうでしょうか?」

 

「はい、スキル結晶は、芋虫は3つ、コボルトも3つ、ウサギが1。ダマスカスのソルレットは入手済み、竜革装備はジャケットと腕、足の1セット。今はここまでです」

 

「ありがとうございます。ではあと装備は竜革装備4セット、あ、いや、足装備はあと3セットでいいんだ。見せて貰えますか?」

 

 このクラスの装備となると大抵、スキル穴が空いている。

 上々だ。

 

「ふむ、いいですね。全部で幾らになります?」

 

「はい、芋虫が3,900、3,750、4,100、コボルトは5,200、5,500、5,600、ウサギは5,000、ダマスカスのソルレットは22,000、竜革の鎧は35,000、腕は12,000、足は13,000、合計で80,535ナールとなります」

 

 計算出来ないけど多分、三割引き利いてる。よね?

 

 支払いを終え、帰ろうとした所、

「オークション会場を見に行きませんか?」

 と誘われた。

 

「何か良い出品が有るんですか?」

 

「何でも、エルフの魔法使いが出される様ですよ?」

 

「ほう、千ナール出してまで、見る価値が有りますかね?」

 

「さぁ、それはどうでしょうね。何にでも当たり外れは有りますからねぇ?」

 やり手だな。言質は取られない様、断言はしない。

 

「すみません、人を待たせて居ますので。後で幾らの値が付いたか、教えて下さい。それではまた」

 

 そう言ってギルドを辞した。

 

 と言いながら、

「アイとの待ち合わせ時間にはまだ早い。そこいらで何か食べようか?みんなには絶対内緒だぞ?」

 

「はい、旦那様」

 

 二人で串に刺した肉団子の様な物を食べる。

 皇都の東側を南北に流れる河岸に備えてあるベンチに座り、一緒に食べた。

 

 食べたあと、長ベンチの端にテテを座らせ、横になる。

 膝枕だ。めちゃ気持ちいい。

 ヤバい、眠くなってきた。

 

「あの、旦那様?もう少しで、アイさんを迎えに行く時間ですよ?」

 

 テテの太ももを撫でながら、

「なら、その時間になったら、起こして?」

 

 俺の髪を撫でながら、

「もう、旦那様ったら・・・」

 と言うテテの声はとても優しく、むしろ、喜んでいた。

 

「あの、旦那様?」

 

「何?テテ」

 

「私、燦獣凰になってから、フラッシュのスキルがハニーフラッシュになったんですけど・・・」

 

「うん」

 

「なぜだか、スキル名を叫ぶのが恥ずかしいんです。何でなんでしょうか?」

 

「さ、サァ。何ででしょうかねぇ~。オジサン、ちょっと分かんないなぁ」

 

「オジサン?まあ旦那様が分かる訳ないですよね?」

 

「そ、そうだね。でも可愛いからいいんじゃない?」

 

「可愛い?ハニーフラッシュが、ですか?」

 

「うん」

 

「ま、旦那様がいいって仰るのでしたら、いいんですケド」

 

 細かい事を気にしないテテは好きだよ。

 

 

 半時間程して、

「旦那様。そろそろお目覚めになってください。アイさんをお迎えに行く時間ですよ?」

 

「ん~、もうちょっと~」

 

「ダメですよ、旦那様。私だって我慢してるんですから」

 

 アイを待たせているから、とか言わないテテも好きだよ。

 

 起きて、目覚めのキスをしたあと、アイの待つ、図書館に向かった。

 

 テテの唇は肉団子の味がした。

 

 

 図書館でアイと合流してコイケ夫人宅に戻った。

 

「お帰り、兄々~!ん、クンクン。何か美味しい匂いがする~」

 

 キスの味、匂いがとても誤魔化せるモノでは無かったので、テテがみんなの分も買って帰ろうと提案したのだ。テテ、ナイス。

 

「帰る途中、肉団子を買ったんだ」

 

「やた~。姉々、食べよう!」

 

「レナやコスヤさんの分も有るんだからな。1個ずつだぞ」

 

「は~い」

 

 テテがキッチンに向かう。

「私はもう、頂きましたので、お茶淹れますね」

 

 それからしばらく話をしてからお暇した。

 

 

 

ノサヨ村ファリー宅

 

 

「ただいま~」

 

「お帰りなさい、ミミちゃん、皆さん」

 

「そうだ、アイ。今日、銭湯の予約は入ってるの?」

 

「いえ、今日は入っていません」

 

「そうか、じゃみんなで温泉入るか?せっかくだし、コスヤさんもどう?」

 

「兄様!?」

 

「あ、違う違う。本当に、純粋に、コスヤさんの労を労ってだな」

 

「でも実際、どうします?やはりみんな一緒。という訳には」

 

「まあ、時間を分けるか・・・」

 

「先に兄様に私、アイ姉様、ファリーさん、コスヤさんを連れて行って貰って、1時間後ぐらいに入れ替えで、私達パーティーが第二陣として入る、というのはどうでしょうか?兄様には第一陣が上がるまで、更衣室の外で待って頂く必要が有りますけど。兄様?大人しく、良い子にして待っていられますか?」

 

 俺を聞き分けのない駄犬の様に言いやがって。

 

「その位、我慢出来らい!」

 

「あらあら、それはご免なさいね?ヨシヨシ」

 アイに慰めて貰った。

 何かバカにされている気がしないでもないが、まあ、いいか。

 

 

 

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