キザマ村銭湯入口
最初にファリー、コスヤさんに入って貰う。
アイとレナは女性三助だ。
俺は外で待て!状態だ。
妊婦のファリー、ましてやコスヤさんとしたい訳じゃない。
裸の女性と裸のコミュニケーションを行う事によって、互いの理解を深め・・・あ、もう、いいや。どうせ誰にも・・・。
第二陣のみんなに慰めて貰おう。
微かに外から楽しげな話し声が聞こえる。
そろそろ上がって来そうだ。
せめて少しでも交流したくて、バスタオルを手に持ち、目を瞑って二人を待つ。
「お嬢様方、こちらのタオルをお使い下さい」
出来るだけ、畏まってお迎えする。
「まあ、ファリーさん。お嬢様ですって。私、そんなこと言われたの、初めてじゃないかしら」
コスヤさんは嬉し恥ずかし。な感じだが、
調子に乗ったファリーが、
「うふふ、善きに計らえ」
と、のたまう。
「目、開けていい?」
と、言うと、
「ダメ」
「けち」
「私一人切りだったら良かったのよ?」
「ホント?」
レナが更衣室に入りつつ、ダメ出しをして来た。
「ダメに決まってます」
あと、少しだったのに・・・。
ノサヨ村ファリー宅に戻り、ファリー、コスヤさんをおいて、フィナ、ミミ、テテをパーティーに入れて再びキザマ温泉に飛ぶ。
キザマ村温泉入口
「おっふろ~!」
ミミはいつも元気だね?生きる元気の源だよね。
「私達が兄様お一人のモノである、と同時に、兄様もまた、私達だけのモノなんですよ?だから、私達以外との浮気は許しませんからね」
「うわきはメ!だよ?兄々?」
うぐっ・・・ぬぬぬ、そう言われると、言い返せない。
「はい、もうしません」
圧力に負けて、言ってしまった。もちろん、浮気なんてするつもりも無いけれど、言葉に出して言っちゃうと、何か、締め付けられる様で、落ち着かない。
て言うか、まだ何もして無いぞ?
「よろしい。許してあげます。ウフフ」
「良い子にはご褒美ですよ。サァ私の胸においで下さい」
「テテ~やっぱりお前は良い娘だね~」
「あ~!姉々ばっかり、ズル~い!」
俺達だけになると、レナもアイもとっても優しい。
「もう、テテさん。兄様を甘やかさ無いで下さい?浮気しちゃいますよ?」
そう言いながら、レナは俺の左に陣取る。
「そんな事しないよ!レナ以上の美人さんなんか、居ないんだからね!ビシッ」
「もう、ズルいんだから・・・プイッ」
「ホントだよ。レナは世界一なんだからね!」
「はいはい、じゃ、証拠、見せて下さい?」
「わ~い、優しいレナ、好き~」
レナの胸に飛び込んだ。
「すぐそうやって誤魔化すんだから・・・」
「レナちゃん、結局、一番レナちゃんが甘いの、分かってる?」
「ミミも兄々甘やかす~!」
「ミミも俺の事、癒してくれるの?やった~」
フィナは俺の右横から動かない。
「あ~!私も負けない!」
そう言ってテテは俺の背後を取る。
アイはミミと共に俺の正面でムスコをいい子いい子している。
みんな、のぼせる寸前までイチャイチャした。
今までずっと我慢してたのに、禁欲攻撃、また1からやり直しだなぁ。
俺、禁欲攻撃、向いてないかも・・・。
翌日ノサヨ村ファリー宅。
「みんな、オハヨ~」
朝御飯を食べながら考える。
今日は休みの日なのだ。何しようか?
「今日は休みだけど、みんなは何する予定なのかな?」
「ミミはね、ファリー姉々の畑のお手伝い~。姉々も一緒なの!」
「今はヤツテ君とコスヤさんの二人で世話しているそうなんですが、人手が足りないそうで、私とミミちゃんがお手伝いする事になっているんです。よろしかったでしょうか?」
「ああ、頑張ってね。余り頑張り過ぎて疲れない様にね?」
「ありがとうございます。旦那様」
「私はフィナと一緒にファリー姉様に稽古をつけて頂きます」
「オイオイ、ファリー、大丈夫なのか?」
「大丈夫よ。私は二人を見て、あーだこーだ言うだけだから」
「本当かよ。レナ、ファリーが剣を持とうとしたら止めてくれよ?」
「はい、畏まりました」
「アイは何してる?」
「コスヤさんと昼御飯の用意が終われば、少し時間は空きます」
「そうか、ならスキル結晶の融合をしてくれるかな?」
「はい、お任せ下さい」
昼。
「それでは主様、何を融合しますか?」
「まずは身代わりのミサンガだ。ミサンガは空きの有る、これとこれとこれを。芋虫のスキル結晶はこれで」
「はい、それでは」
スキル結晶の融合は失敗する事が多いと聞くが、アイはもう、恐れる事は無い。
3つ続けて成功した。
「うん、3つともちゃんと身代わりのミサンガになってるよ。成功だ。ちょっと休憩しよう」
「はい」
俺がお茶を淹れてあげた。
「ありがとうございます。フウ、美味しい」
「そう?良かった」
「主様、そろそろ次、いけますよ?」
「そう?じゃ次はね。お~い、フィナ~?」
「は~い」
裏の試し切り場から返事が返ってきた。
「な~にぃ?」
レナと稽古していた為か、若干、上気している。
「今、良かったか?」
「うん、いいよ~」
「お前のレヴァンティン、貸してくれるか?」
「うん、はい」
何の躊躇も無く、自分の愛剣を渡すフィナ。
幾ら、アイの手で甦ったとは言え、元、自分の爺様の形見だろう?
少しは躊躇ったりしないの?
「だって、私の物はお兄ちゃんの物だもん」
だから、そういう事は二人っきりの時にだな。あ、もとい。
「じゃあ、アイ、こいつにコボルトとウサギを融合して」
「あの、本当にいいんですか?フィナちゃんも?」
「うん、いいよ~」
「ああ、失敗しても元のバラバラになった鋼鉄のバスタードソードに戻るだけだし、スキル結晶はまた買えばいいしね」
「・・・。分かりました。では、いきます」
レヴァンティン、コボルトのスキル結晶、ウサギのスキル結晶が光に包まれ、やがて光は消えた。
見た目は何も変わらないが、
強権のレヴァンティン
成功した。
「成功だよ。アイ。強権のレヴァンティンだ」
ふぅ、と一息。アイが汗を拭う。
フィナに渡して、
「振ってみて?」
「分かった~ブンブン。レヴァンティン!シュランゲフォルム!ボーゲンフォルム!シュベルトフォルム!・・・うん、大丈夫みたい。お兄ちゃん、これ、今までと何が違うの?」
剣はフィナの号令と共に形状変化する。
剣状態から始まって、鞭状態、弓状態に変化した後、剣状態に戻った。
って、ちょっと待て。弓状態への移行呪文、どうやって?
「何かね、弓!って思ったら頭に浮かんできたの」
こいつは・・・。
「ああ、違いね。詠唱中断だ。相手のスキル詠唱をキャンセルする効果が有る。だからこれからはスキル持ちの魔物を相手にするか、全体攻撃をする様にしてくれるか?」
「は~い」
「一応、使い勝手も確認してや~。って、ああ、忘れるとこだった。レナも連れてきてくれるか?」
「分かった。レナちゃ~ん」
「レナ、アイが身代わりのミサンガを作ってくれたんだ。何処に着けたい?」
「兄様が着けてくださるのですか?でしたら、足に、お願いします」
「分かった。それじゃ足、出して?」
レナの足はとても白くすべすべだった。
ずっと頬擦りしてたい程だ。
レナに着け終わるまで、フィナが指を咥えて見ていた。
分かってるよ。次はお前もだろ?
着け終わると二人はまた家の裏に戻って行った。
最後に、
「アイは何処に着けたい?」
「え、私は?テテさんが先では?」
「テテは一番防御力が高い。だから、一番最後だ」
「そうですか。分かりました」
そう言って、アイの足にも装備した。
後はテテのみ。あとで俺のを着けてあげよう。
あともう1個出来るまでの辛抱だ。あくまで保険。大丈夫だろう。
夕方。
家の裏手で足の泥を落としているテテに話し掛けた。
「お疲れ、テテ。畑仕事ご苦労様」
「あ、旦那様。ありがとうございます」
「ああ、そのまま、そのまま」
せっかく足を出しているんだ!チャンスだろう。
「アイが身代わりのミサンガを作ってくれたんだ。今着けさせて?」
早く早く~。な感じで言ったので、テテも余り考えずに足を差し出した。
「あ、はい」
ついでに。みたいな感じで着けてあげた。
「ありがとうございます」
朝。
「オハヨ~」
まだ眠い。特に夜更かしした訳でもないので、すぐに目覚めるだろう。
午前中も休みだし。ちょっと休み多いだろうか?
フィナがちょっとレヴァンティンの状態を確認したい、と言い出した。
昼からでいいのに。
ノサヨ迷宮14階層
階層敵ケトルマーメイドを粉砕。
もういい?家に帰ろ?
ボスのボトルマーメイド。
フィナが出来るだけ色々試したいと言うので、パンダ無しにした。
テテのヘイトが外れたので、俺が随伴を追いかける。
この時、慣れないからって訳じゃないだろうが、少しフォーメーションが崩れた。
12時テテ、11時ミミ、1時俺、4時フィナ、7時アイ、10時レナ。
この時、俺は聖剣クラウ・ソラス。フィナ魔剣レヴァンティン、アイ宝槍フリッシュヒンメル、レナは霊剣山姥切国広。
俺たちは奇しくも十字に配置するフォーメーションになった。
そして包囲網中央に四天剣の文字が浮かぶ。
そういう事か!
「見えるか?呼吸を合わせろ!」
「え、何ナニ?」
「今だ!
三剣豪の時と違い、今度は四回斬撃を食らわす。
ザン!!
特殊な剣等で正方形を作り上げる事で発動する様だ。
ボトルマーメイドは難なく撃破出来た。
十分でしょう?帰ろうか?
あ、15階層にタッチしてからね。
昼。
午後の居残りはレナだ。
チームいちのDPS(白虎ミミを除いて)を誇るレナが抜ける事になるが、まあ、大丈夫だろう。
アイダ迷宮30階層
階層敵ロックバード、ボスはファイヤーバード
空中に浮かぶモンスターだが、開幕パンダで撃ち落とし、フィナの捕縛後はフルボッコするのみなので、特に問題なく、打ち倒す事が出来た。
今日はここまで。