※この作品はR-18です。

ワルキューレの迷宮騎行   作:葵翠

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058 四天剣

キザマ村銭湯入口

 

 

 最初にファリー、コスヤさんに入って貰う。

 アイとレナは女性三助だ。

 

 俺は外で待て!状態だ。

 妊婦のファリー、ましてやコスヤさんとしたい訳じゃない。

 

 裸の女性と裸のコミュニケーションを行う事によって、互いの理解を深め・・・あ、もう、いいや。どうせ誰にも・・・。

 第二陣のみんなに慰めて貰おう。

 

 微かに外から楽しげな話し声が聞こえる。

 

 そろそろ上がって来そうだ。

 せめて少しでも交流したくて、バスタオルを手に持ち、目を瞑って二人を待つ。

 

「お嬢様方、こちらのタオルをお使い下さい」

 出来るだけ、畏まってお迎えする。

 

「まあ、ファリーさん。お嬢様ですって。私、そんなこと言われたの、初めてじゃないかしら」

 コスヤさんは嬉し恥ずかし。な感じだが、

 

 調子に乗ったファリーが、

「うふふ、善きに計らえ」

 と、のたまう。

 

「目、開けていい?」

 と、言うと、

 

「ダメ」

 

「けち」

 

「私一人切りだったら良かったのよ?」

 

「ホント?」

 

 レナが更衣室に入りつつ、ダメ出しをして来た。

「ダメに決まってます」

 

 あと、少しだったのに・・・。

 

 

 ノサヨ村ファリー宅に戻り、ファリー、コスヤさんをおいて、フィナ、ミミ、テテをパーティーに入れて再びキザマ温泉に飛ぶ。

 

 

 

キザマ村温泉入口

 

 

「おっふろ~!」

 ミミはいつも元気だね?生きる元気の源だよね。

 

「私達が兄様お一人のモノである、と同時に、兄様もまた、私達だけのモノなんですよ?だから、私達以外との浮気は許しませんからね」

 

「うわきはメ!だよ?兄々?」

 

 うぐっ・・・ぬぬぬ、そう言われると、言い返せない。

 

「はい、もうしません」

 圧力に負けて、言ってしまった。もちろん、浮気なんてするつもりも無いけれど、言葉に出して言っちゃうと、何か、締め付けられる様で、落ち着かない。

 て言うか、まだ何もして無いぞ?

 

「よろしい。許してあげます。ウフフ」

 

「良い子にはご褒美ですよ。サァ私の胸においで下さい」

 

「テテ~やっぱりお前は良い娘だね~」

 

「あ~!姉々ばっかり、ズル~い!」

 

 俺達だけになると、レナもアイもとっても優しい。

 

「もう、テテさん。兄様を甘やかさ無いで下さい?浮気しちゃいますよ?」

 

 そう言いながら、レナは俺の左に陣取る。

 

「そんな事しないよ!レナ以上の美人さんなんか、居ないんだからね!ビシッ」

 

「もう、ズルいんだから・・・プイッ」

 

「ホントだよ。レナは世界一なんだからね!」

 

「はいはい、じゃ、証拠、見せて下さい?」

 

「わ~い、優しいレナ、好き~」

 

 レナの胸に飛び込んだ。

 

「すぐそうやって誤魔化すんだから・・・」

 

「レナちゃん、結局、一番レナちゃんが甘いの、分かってる?」

 

「ミミも兄々甘やかす~!」

 

「ミミも俺の事、癒してくれるの?やった~」

 

 フィナは俺の右横から動かない。

 

「あ~!私も負けない!」

 

 そう言ってテテは俺の背後を取る。

 

 アイはミミと共に俺の正面でムスコをいい子いい子している。

 

 みんな、のぼせる寸前までイチャイチャした。

 今までずっと我慢してたのに、禁欲攻撃、また1からやり直しだなぁ。

 俺、禁欲攻撃、向いてないかも・・・。

 

 

 

翌日ノサヨ村ファリー宅。

 

 

「みんな、オハヨ~」

 

 朝御飯を食べながら考える。

 今日は休みの日なのだ。何しようか?

 

「今日は休みだけど、みんなは何する予定なのかな?」

 

「ミミはね、ファリー姉々の畑のお手伝い~。姉々も一緒なの!」

 

「今はヤツテ君とコスヤさんの二人で世話しているそうなんですが、人手が足りないそうで、私とミミちゃんがお手伝いする事になっているんです。よろしかったでしょうか?」

 

「ああ、頑張ってね。余り頑張り過ぎて疲れない様にね?」

 

「ありがとうございます。旦那様」

 

「私はフィナと一緒にファリー姉様に稽古をつけて頂きます」

 

「オイオイ、ファリー、大丈夫なのか?」

 

「大丈夫よ。私は二人を見て、あーだこーだ言うだけだから」

 

「本当かよ。レナ、ファリーが剣を持とうとしたら止めてくれよ?」

 

「はい、畏まりました」

 

「アイは何してる?」

 

「コスヤさんと昼御飯の用意が終われば、少し時間は空きます」

 

「そうか、ならスキル結晶の融合をしてくれるかな?」

 

「はい、お任せ下さい」

 

 

 

昼。

 

 

「それでは主様、何を融合しますか?」

 

「まずは身代わりのミサンガだ。ミサンガは空きの有る、これとこれとこれを。芋虫のスキル結晶はこれで」

 

「はい、それでは」

 スキル結晶の融合は失敗する事が多いと聞くが、アイはもう、恐れる事は無い。

 3つ続けて成功した。

 

「うん、3つともちゃんと身代わりのミサンガになってるよ。成功だ。ちょっと休憩しよう」

 

「はい」

 

 俺がお茶を淹れてあげた。

 

「ありがとうございます。フウ、美味しい」

 

「そう?良かった」

 

「主様、そろそろ次、いけますよ?」

 

「そう?じゃ次はね。お~い、フィナ~?」

 

「は~い」

 裏の試し切り場から返事が返ってきた。

 

「な~にぃ?」

 レナと稽古していた為か、若干、上気している。

 

「今、良かったか?」

 

「うん、いいよ~」

 

「お前のレヴァンティン、貸してくれるか?」

 

「うん、はい」

 何の躊躇も無く、自分の愛剣を渡すフィナ。

 幾ら、アイの手で甦ったとは言え、元、自分の爺様の形見だろう?

 少しは躊躇ったりしないの?

 

「だって、私の物はお兄ちゃんの物だもん」

 

 だから、そういう事は二人っきりの時にだな。あ、もとい。

 

「じゃあ、アイ、こいつにコボルトとウサギを融合して」

 

「あの、本当にいいんですか?フィナちゃんも?」

 

「うん、いいよ~」

 

「ああ、失敗しても元のバラバラになった鋼鉄のバスタードソードに戻るだけだし、スキル結晶はまた買えばいいしね」

 

「・・・。分かりました。では、いきます」

 

 レヴァンティン、コボルトのスキル結晶、ウサギのスキル結晶が光に包まれ、やがて光は消えた。

 見た目は何も変わらないが、

 

強権のレヴァンティン

 

 成功した。

 

「成功だよ。アイ。強権のレヴァンティンだ」

 

 ふぅ、と一息。アイが汗を拭う。

 フィナに渡して、

 

「振ってみて?」

 

「分かった~ブンブン。レヴァンティン!シュランゲフォルム!ボーゲンフォルム!シュベルトフォルム!・・・うん、大丈夫みたい。お兄ちゃん、これ、今までと何が違うの?」

 

 剣はフィナの号令と共に形状変化する。

 剣状態から始まって、鞭状態、弓状態に変化した後、剣状態に戻った。

 

 って、ちょっと待て。弓状態への移行呪文、どうやって?

 

「何かね、弓!って思ったら頭に浮かんできたの」

 こいつは・・・。

 

「ああ、違いね。詠唱中断だ。相手のスキル詠唱をキャンセルする効果が有る。だからこれからはスキル持ちの魔物を相手にするか、全体攻撃をする様にしてくれるか?」

 

「は~い」

 

「一応、使い勝手も確認してや~。って、ああ、忘れるとこだった。レナも連れてきてくれるか?」

 

「分かった。レナちゃ~ん」

 

「レナ、アイが身代わりのミサンガを作ってくれたんだ。何処に着けたい?」

 

「兄様が着けてくださるのですか?でしたら、足に、お願いします」

 

「分かった。それじゃ足、出して?」

 

 レナの足はとても白くすべすべだった。

 ずっと頬擦りしてたい程だ。

 

 レナに着け終わるまで、フィナが指を咥えて見ていた。

 分かってるよ。次はお前もだろ?

 

 着け終わると二人はまた家の裏に戻って行った。

 

 最後に、

「アイは何処に着けたい?」

 

「え、私は?テテさんが先では?」

 

「テテは一番防御力が高い。だから、一番最後だ」

 

「そうですか。分かりました」

 

 そう言って、アイの足にも装備した。

 後はテテのみ。あとで俺のを着けてあげよう。

 あともう1個出来るまでの辛抱だ。あくまで保険。大丈夫だろう。

 

 

 

夕方。

 

 

 家の裏手で足の泥を落としているテテに話し掛けた。

 

「お疲れ、テテ。畑仕事ご苦労様」

 

「あ、旦那様。ありがとうございます」

 

「ああ、そのまま、そのまま」

 せっかく足を出しているんだ!チャンスだろう。

 

「アイが身代わりのミサンガを作ってくれたんだ。今着けさせて?」

 早く早く~。な感じで言ったので、テテも余り考えずに足を差し出した。

 

「あ、はい」

 

 ついでに。みたいな感じで着けてあげた。

 

「ありがとうございます」

 

 

 

朝。

 

 

「オハヨ~」

 まだ眠い。特に夜更かしした訳でもないので、すぐに目覚めるだろう。

 午前中も休みだし。ちょっと休み多いだろうか?

 

 フィナがちょっとレヴァンティンの状態を確認したい、と言い出した。

 昼からでいいのに。

 

 

 

ノサヨ迷宮14階層

 

 

 階層敵ケトルマーメイドを粉砕。

 もういい?家に帰ろ?

 

 ボスのボトルマーメイド。

 

 フィナが出来るだけ色々試したいと言うので、パンダ無しにした。

 テテのヘイトが外れたので、俺が随伴を追いかける。

 この時、慣れないからって訳じゃないだろうが、少しフォーメーションが崩れた。

 

 12時テテ、11時ミミ、1時俺、4時フィナ、7時アイ、10時レナ。

 この時、俺は聖剣クラウ・ソラス。フィナ魔剣レヴァンティン、アイ宝槍フリッシュヒンメル、レナは霊剣山姥切国広。

 

 俺たちは奇しくも十字に配置するフォーメーションになった。

 そして包囲網中央に四天剣の文字が浮かぶ。

 そういう事か!

 

「見えるか?呼吸を合わせろ!」

 

「え、何ナニ?」

 

「今だ!四天剣(クロスヒムリシェシュヴァート)!!」

 

 三剣豪の時と違い、今度は四回斬撃を食らわす。

 

 ザン!!

 

 特殊な剣等で正方形を作り上げる事で発動する様だ。

 

 ボトルマーメイドは難なく撃破出来た。

 

 十分でしょう?帰ろうか?

 

 あ、15階層にタッチしてからね。

 

 

 

昼。

 

 

 午後の居残りはレナだ。

 チームいちのDPS(白虎ミミを除いて)を誇るレナが抜ける事になるが、まあ、大丈夫だろう。

 

 

アイダ迷宮30階層

 

 

 階層敵ロックバード、ボスはファイヤーバード

 

 空中に浮かぶモンスターだが、開幕パンダで撃ち落とし、フィナの捕縛後はフルボッコするのみなので、特に問題なく、打ち倒す事が出来た。

 

 今日はここまで。

 

 

 

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