天才魔導師の彼女は、他人の精液で魔力を満たしている 作:おるかー
魔法とは魔力を集束させ、物理現象へと変換する技術だ。通常、魔導師は自身の体内で魔力を精製し、自然回復によって魔力を賄う。呼吸をするように魔力を溜め、吐き出すように魔法を使う。それが普通だ。
だがルナは違う。ルナは生まれつき、魔力の生成器官が欠落していた。
その代わり、魔力の貯蔵量と瞬間出力だけが常人の数百倍に拡張されているという歪な器を持って生まれたのがルナだ。
注ぐ水が湧き出ないのに、巨大なバケツだけを与えられたとも言えるだろう。
故に、ルナが魔法を使うためには、外部から魔力を強引に注ぎ込む必要がある。
様々な手段が存在するとはいえ、最も効率的で、最も濃厚な魔力を含んだ物質がこの世には存在する。
それは生命の源そのものである――精液だ。
人間の雄が放つ白濁液には、次代の生命を形成するための高濃度の生命エネルギーが圧縮されている。一般人にはただの排泄物でも、ルナにとっては最高純度の液体燃料となるのだ。
つまりルナは、男から魔力を搾取し続けなければ生きていけない特別な魔導士。
最強の魔導士であるためには、そんな淫らなカラクリが必要不可欠だった。
となるとここで一つの疑問が出るだろう。相棒である俺が、ルナに魔力を注げば良いではないかと。
それはもっともな疑問だし、できることならそうしたかった。しかし俺は生まれつき、極小の魔力しか持たない欠陥品だ。
精液に含まれる魔力量が、そこらへんの一般人にも劣る程度しか精製できない男だ。
俺の体液では、ルナの渇きを癒やす一滴の水にもならない。だから俺は、ルナの命を繋ぐために、他人の男をあてがう。
それが俺達の日常だ。
◇
宿の部屋に、腐敗した生ごみのような悪臭が充満していた。
俺が連れてきたのは、裏路地で泥酔していた浮浪者だ。
風呂になど数ヶ月は入っていないであろう、垢と汚物にまみれた初老の男。
伸び放題の髭には何かの食べかすがこびりつき、歯は数本抜け落ちている。
だが、今のルナにとって相手の社会的地位や清潔感などどうでもいい要素だ。
魔力欠乏に陥っているルナにとって、重要なのは魔力がたくさんある男であること。それだけだ。
それを考えれば、この男は一般人でありながら非常に多くの魔力を持っていた。故に俺は連れてきた。
「……ん、ぁ……っ! グレイ、帰って、きた?」
「ルナ。ああ。待たせてすまない」
帰ってきた俺を出迎えたのは、ベッドの上で四つん這いになり、獣のように腰を高く突き上げているルナであった。
理性が焼き切れたピンク色の瞳が、白濁し、焦点が合わずに宙を彷徨っている。
これは魔力欠乏の末期症状――発情状態である。
いつものクールでダウナーでめんどくさがりなルナが姿を消し、魔力を多大に含んだ精液を得るため、男に媚まくる状態。
この状態になったルナは、豹変したといっても過言ではないビッチ女に成り下がる。
口元からは涎が糸を引き、シーツに愛液と共に染みを作っていた。
「うお。すげえ可愛いじゃねえか。それに、なんか見覚え? があるような」
「余計なことは考えなくていい。するか、しないか。それだけだ」
「わ、わかったよ。するする! 変なこと考えないから」
浮浪者の男は、発情したルナを見て目を輝かせる。俺の誘いにおっかなびっくりついてきたが、まさかこんな美少女と相手できるとは思ってもいなかったのだろう。
醜悪なデブ女でも想像していたのが一転し、まるで天使のようなルナがいたことで興奮は最高潮だ。
そんな男は藪でもつついてセックスを取り上げられては溜まらんとばかりにそう言うと、ニヤニヤ笑いながらルナへと近づく。
「へへ、上玉だなぁ……こんな綺麗な嬢ちゃんが、俺みたいなゴミに……」
「乱暴はするなよ。したら殺す」
「わ、わかってるって。へへ。あんたも物好きだな。自分の女を抱かせるなんて」
「余計なこともいうな」
「わ、わかったよ」
俺が会話する意思を見せなければ、男もそれを理解して俺を視界から外す。
男にとっては、俺と仲良くするなんてどうでも良い。大事なのは、ベッドの上でちんぽを待つルナだ。
浮浪者の男は、下卑た笑みを浮かべながら、黒ずんだイチモツを取り出した。
お世辞にも立派とは言えない、垢じみた肉棒。何日も洗っていないのだろうツンと鼻をつくアンモニア臭と、男特有の饐えた脂の臭いが部屋に充満する。
だが、魔力欠乏で喘ぐ今のルナには、それが極上のちんぽに見えているのだろう。
「……は、あ……っ。すごい、
ルナが、先ほどのダウナーな様子とは打って変わって、熱っぽい吐息を漏らす。
男がわざとらしく肉棒をルナの顔に近づけると、ルナは嫌がるどころか、むしろその悪臭を胸いっぱいに吸い込み、うっとりと瞳を潤ませた。
「へへ、たまげたな。こんなドブ臭いちんぽが良い匂いだとよ」
「……ほしい、それ……んぅっ……ごはん、ちょうだい……ッ♡」
ルナが腰を高く上げて媚媚ダンスをし始める。
それに興奮した笑みを浮かべた男は、焦らすようにルナの小さくも柔らかな臀部を汚れた手で鷲掴みにした。 白く清らかな肌に、泥のような手形がくっきりと刻まれる。
「焦るなよ嬢ちゃん。……へへ、こんな上玉が、俺みてぇなゴミに尻振ってねだってるぜ」
「……んッ、うぅ! うるさい、能書きはいらない……っ! 早く、そのおちんぽ、いれて……!」
「生意気な口だ。だが、体は正直だなぁ? ほら見ろよ」
男の指が、尻を割って見えたルナの秘所を乱暴にこじ開ける。
小さな割れ目は、すでにだらりと口を開け、溢れ出た愛液で太腿まで濡れそぼっていた。
「……あ、ひッ♡ さわ、るな……指、汚い……っ♡」
「汚い指に、おまんこトロトロにして絡みついてんのは誰だ? ええ?」
ねちゃ、ねちゃ、と男が指で粘膜をコネ回すたびに、ルナの腰がビクンと跳ねる。 拒絶の言葉とは裏腹に、ルナの秘部は男の指を予行演習として認識し、貪欲に吸い付いているのだ。
「……あぅっ、んくッ♡ 別に、お前じゃなくていい! 魔力が欲しいだけ! ……早く、いれ、ろ! これ以上、変なことしたら、チェンジ、する!」
「ちっ。へいへい、仰せのままに。……じゃあ嬢ちゃんのおまんこ、ありがたく使わせてもらうぜぇ!」
――ズチュンッ♡♡♡
ためらいのない一突き。男の肉棒が、乾いた音を立ててルナの胎内へと根元まで刺入された。
「あ゛っ、ぎぃッ!♡ はいっ、たぁ……!♡」
ルナの喉から、声にならない絶叫が迸る。
小さな身体がビクンと跳ね上がり、背骨が弓なりに反る。異物が侵入した衝撃。垢と脂にまみれた棒が、ルナの清浄な内壁を無理やり押し広げていく感覚。
だがそれは苦痛ではなく、空っぽの胃袋にステーキが放り込まれたような、圧倒的な充足感だ。
「ひっ、ひひ、締め付けがすげぇ……! なんだこりゃ、中が吸い付いてきやがる!」
「ふぅぅぅぅ♡♡ キ、くぅ♡」
すでに男の視界から俺が消え、ルナの折れそうなほどに細い腰を掴むと、夢中になって腰を振る。
男が腰を振るたびに、ぬちゅ、ぐちゅ、ずぽ、という水っぽい音が部屋に響き渡る。
俺は部屋の隅、出口のドアを背にして、腕を組んでその光景を見下ろしていた。
ルナの白く透き通るような肌と、男の泥だらけの肌の対比。そのあまりにグロテスクなコントラストが、俺の網膜を焼き尽くす。俺の最愛の女性が、ドブネズミのような男に犯され、だらしなく舌を出している。
「……んおぉっ!♡ すごい、おじさんの、汚いおちんぽ……奥に、当たるぅっ!♡」
「へへ、汚いのがいいのか? ゴミ溜めのちんぽが、そんなに気持ちいいのかよ!」
「……んっ、いぃっ!♡ おちんぽ、熱いッ! 亀頭さん、グリグリぃって、こすりつけてぇ♡」
パン! パン! グチュゥッ!
ルナの小さな体をまったく気遣わない、激しいピストン運動が始まる。
ただ突くだけではない。男は自身の汚れをルナの体内に擦り付けるように、卑猥に腰を回転させていた。
「おいおい、見てみろよ。突くたびに腹が膨らんでやがる」
「……あ、ひぃッ♡ 見ちゃ、だめぇっ! 変な形に、なっちゃうぅっ♡」
男が打ち付けるたびに、ルナの薄いお腹が内側から突き上げられ、ポコッ、ポコッ、と歪な形に変形するのが見えた。子宮が、男の棒を栄養源として認識し、そこから搾り取れる魔力を逃すまいと、生き物のように蠢いて絡みついているのだ。
俺は無表情のまま、ルナの首元にあるチョーカーを確認する。色はまだ『赤』の点滅。
まだ足りない。この男一人で足りるか? いや、吸い尽くせばあるいは。
「……あはっ、あはぁっ♡ 溶ける、脳みそ……とろとろぉ……っ♡」
ルナの語彙が、急速に崩壊していく。天才魔導師としての知性は、快楽と魔力充填の熱に浮かされ、泥のように溶け落ちていた。今はただの、おちんぽを貪る雌の肉塊。
男の汚れた手が、ルナの小ぶりな乳房を無遠慮に鷲掴みにする。 爪の間に泥の詰まった指が、敏感な乳首をコネ回す。
「……ひゃうッ!♡ そこ、びりびりするぅっ!♡」
「いい声で鳴くなぁ! 俺みてぇな浮浪者の種が欲しいか! このおまんこは!」
「……ほしいっ、種、ほしいっ!♡ おじさんの、魔力……全部、ルナのおまんこに、捨ててぇっ!♡」
ジュポッ! グチュッ! パチュンッ!
結合部から泡立った愛液が飛び散り、シーツを汚していく。部屋中に立ち込める、男の汗臭さと、ルナの甘ったるい雌の匂い、そして鉄錆のような精液の予感。
ルナは涎を垂れ流し、白目を剥きかけながら、自らも腰を振って男を迎え入れていた。
すでに俺の方など見ていない。いや、最初からそうだ。魔力欠乏に陥った今のルナの世界には、背中の俺は存在しない。
あるのは、目の前の燃料タンクと、そこから注がれる快楽だけ。
嫉妬? そんな感情は、とうの昔に捨てたはずだった。
だが、胃の腑が焼け付くようなこの感覚だけは、何度繰り返しても慣れることがない。俺は自分の腕を爪が食い込むほど強く掴み、呼吸を整える。
これは治療だ。
これは補給だ。
ルナが生きていくための、必要な儀式だ。
「……う、ぉ……く、くるぞ……ッ!」
男の動きが、痙攣的に激しくなる。
限界が近い。
「……きてっ! 熱いのっ、どろどろのっ! きてぇっ!♡」
ルナは舌を出して快楽に浸りながら、注がれる魔力を待ちわびるように甘い声をだす。
膣壁を極限まで収縮させ、男の全てを搾り取ろうとする捕食者の動き。
「……で、出るッ! 俺の子種、くれてやるうぅぅッ!」
ドプッ♡ ドプュッ♡ ドビュルルルルルルル♡♡
大量の射精。本来なら生殖に使われるべき数億の生命が、勢いよくルナの子宮口を叩き、最奥へと放たれる。
「あ゛―――ッ!♡ んお゛ぉぉぉぉぉっ!!♡♡」
ルナが今日一番の絶叫を上げる。
全身を弓なりに反らせ、手足の指先までピンと伸ばし、激しく痙攣する。
「……んぐッ、熱っ、あつぅい……ッ!♡ おちんぽ、入って、くるぅ……ッ!♡」
男の白濁液が、ルナの胎内を灼熱で満たす。
その熱量は、即座に魔力へと変換され、干からびていた彼女の魔力回路を潤していく。
首元のチョーカーが、『赤』からチカチカと明滅し、一気に『黄』、そして『緑』へと変わっていくのが見えた。
満タンの『青』には至らないが、危機的状況は脱したようだ。
「……ふぅ、ふぅ……ッ、す、すげぇ出た……」
そして男は枯れ木のように力なくルナの上に覆いかぶさった。
生命力を根こそぎ吸われたかのように、その顔色は土気色になっている。
ルナは男の下敷きになりながら、ピクピクと余韻に浸っていた。
その股間からは、受け止めきれなかった白濁液が、ダラダラと太腿を伝って垂れ落ちている。
男の汚い体液と、ルナの清らかな愛液が混ざり合った、冒涜的なスープ。
「……ぁ、う……♡ ごはん……ごちそうさまでしたぁ……♡」
ルナは、とろんとした瞳で虚空を見つめ、だらしなく舌を出して笑った。
その表情は、魔導師のものではない。
ただの、欲望に満たされた肉人形の顔だった。
俺は深く息を吐き、組んでいた腕を解く。
補給完了。
俺の仕事の時間だ。
「……おい。終わったなら退け」
俺は冷徹な声で男に告げ、腰袋から銀貨を一枚取り出すと、男の汚れた背中に放り投げた。
「報酬だ。……終わったならさっさと引け。今回のことはもう忘れろ」
「あ、え? もう終わり? もう一回。いや、次回!」
「ない。文句があるなら受け付けるが?」
俺がそう言って睨みつければ、男は震えあがってルナのおまんこからちんぽを抜く。
そして名残惜しそうにしながらも服を整え。慌てて銀貨を拾うと、ふらつく足取りで逃げるように部屋を出て行った。
バタン、とドアが閉まる。
再び静寂が戻った部屋に、ぬちゃ、という粘着質な音だけが残る。
俺はベッドに歩み寄り、精液を垂れ流しながら横たわるルナを見下ろした。
「……ルナ」
「……んぅ? ……あ、グレイ……?」
ピンク色に発光していた瞳が、徐々に本来のアメジスト色へと戻っていく。
理性が戻りつつある彼女は、自分の股間の惨状を見て、けだるげに呟いた。
「……うわ。べとべと。……気持ち悪」
「ああ。酷い匂いだ」
「……グレイ。お風呂いれて。……歩くのめんどくさい」
彼女は両手を俺に伸ばす。
さっきの発情状態とは打って変わって、いつものダウナーなルナの姿だ。
俺は躊躇いなくその手を握り返し、汚れた彼女の身体を抱き上げた。
「……分かった。綺麗にしてやる」
「ありがとー。ちょっと、補給さぼったら、すぐこれ。理性とばさないように、もっと定期的に、しないと」
「そうだな。それに迷宮で魔力を使いすぎだ。もう少し低級の魔法にできないのか?」
「調整むずい」
そう言いながら、俺の腕の中でルナは満足げに目を細め、俺の胸板に顔を埋める。
男の精液の匂いが、俺の鼻腔を容赦なく犯した。
だが、この重みこそが、俺が彼女を所有している唯一の証拠なのだと、自分に言い聞かせた。
今日も補給が終わった。こうしてルナは、命を繋ぐ。
これは決して抜け出せぬルナの運命。俺はそれを、相棒としてただサポートすることしかできなかった。