※この作品はR-18です。

冒険者はつらいよ 冒険者歴10年選手の日常とエロス   作:みなぽん

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アル ディーン 本編の主人公、年齢30歳 キャリア10年の冒険者。等級は10年かかってやっとシルバー片手剣と丸盾、半弓なども器用に使う。サバイバルや罠の解除にもたけていて、簡単な魔法も使える一言で言うと器用貧乏な男。
冒険者パーティー Roseliaサバイヴァーズのリーダー

ミレーヌ エルフェンリート 年齢45歳  雪族で見た目はティーンエイジャーに見える。純白の髪の清楚系魔法騎士の彼女は一見すると清楚で優しい常識人だが愛刀雪月花から放つ剣技は凄まじい。攻撃魔法も使えるオールラウンドプレイヤー、アルとは古い付き合い。
「アルったらもっと私を頼っていいんだからね」「断ち切れ絶刀!雪月花!」
冒険者パーティー Roseliaサバイヴァーズの副リーダー 
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セルシア ミストラル 年齢81歳 エルフ族 銀の髪に、氷のように澄んだ瞳。小柄な体躯だが百発百中で獲物を射抜く弓の達人。優秀な兄弟たちのもとで育ったせいか自己肯定感が極めて低い。すぐに卑屈になっていじける癖がある。
「私の矢には正義を貫く力がある」「私はグループのお荷物ですから、邪魔になったら捨てて行ってください」
冒険者パーティー Roseliaサバイヴァーズのメンバー 
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メイベル・リングベル。年齢20歳 リーキスト教団の聖導女 聖印の刻まれた杖を抱え、柔らかな雰囲気を纏っている娘。
回復系魔法を使う、性格的にも心優しく100%の癒し系。戒律に従順でアルへ寄せる恋心に罪悪感を感じている。
「慈悲深き地母神よこのものに癒しの光を!」「ああ、女神よお許しください。私はまた淫で邪な感情を」
冒険者パーティー Roseliaサバイヴァーズのメンバー


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ヴァレリア・ラース 獣人種 31歳
フェンリルの血を宿す黒髪の女魔狼騎士。食欲旺盛な食いしん坊でグラマラスボディ!天真爛漫な性格で感情の爆発で強くなる。
基本的にいろんな欲望に対して貪欲なタイプ。強いフィジカルで巨大な鉄盾と長剣ツヴァイヘンダーを軽々と扱う重装歩兵
「お腹いっぱいになったから、私はとっても元気だゾ!(^ ^)こい!フェンリルの力見せてやる!」
冒険者パーティー Roseliaサバイヴァーズのメンバー

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リュミエール・ノクスフィリア、人間族、22歳 魔法使い
リシリオン王国の宮廷魔法使いであったが出奔。珍しい予知能力の使い手。
彼女は知っている。未来を予知する事が必ずしも幸福な未来を招かないことを。
彼女は、仲間を失いたくないばかりに時に自己犠牲的な行動に走ることがある。
「私は未来を選択することが怖いのです。大切な人、もう誰も失いたくないから。」
冒険者パーティー Roseliaサバイヴァーズのメンバー

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マルシル・チェル 15歳 ??? 雑用係
リュミエールが旅の途中に拾った身寄りのない少女。
彼女の亡き妹のマーガレットの面影がある。リュミエールの使用人、たまに冒険にもついてくる。
「私はリュミエール様に拾っていただいた命、リュミエール様のためにこの命を捧げます。」

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リディア マーカス 冒険者ギルドの受付嬢 清楚で真面目なギルドのアイドル的存在。
「冒険者に大事な事は生き残ることです。無事のご帰還をお祈りしています。」

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エリゼ バスクチュアル 素材の鑑定に詳しいリディアの同僚のギルド嬢。彼女の判定結果は、冒険者を一喜一憂させる。
「これはなかなか保存状態がいいですね。この値段で買取させていただいてよろしいですか?」
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アリステラ キュッキィ
冒険者 はやぶさのゲイツの奥さん、ゲイツの10歳年下の幼妻 白魔導士。貧乏で冴えないゲイツを支えて頑張る健気な人。

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エリゼさんは餌付けがしたい⭐️ヴァレリアと受付嬢 エリゼ 

 

 Roseliaタウンの朝は、だいたい賑やかだ。

 市場の呼び声、鍛冶場の槌音、そして――獣人族が全力で駆け抜ける足音。

 

「アル! 見てくれ! うまそうだろ!」

 ヴァレリア・ラースは、両腕いっぱいに串焼きを抱えてギルドに入ってきた。

 湯気と香辛料の匂いが渦を巻き、通りの人間たちが一斉に視線を向ける。

「……朝からそれか」

 アル・ディーンは額を押さえた。

 今日のクエストを選ぶのに、ちょっと目を離した隙にこれである。

 

「だって腹が減ると力が出ないだろ! 冒険者は食べてなんぼだ!」

 

「そうだけどな……」

言い終わる前に、ギルドに入ってきた露店の親父が怒鳴った。

 

「おい姉ちゃん! その串、金払ってねぇぞ!」

「あっ、そうだった!」

 ヴァレリアは悪びれもせず振り返り、満面の笑みを浮かべた。

「ごめん!財布を忘れてきた!後で持ってくよ」

「こら!困るんだよ。獣人の姉ちゃん、そんなことじゃよ!」

 アルはため息をつき、財布を取り出した。

 

「オヤジすまねぇな俺が払う。いくらだ?」

 

「えっ、いいのか!? さすがリーダー!」

 

「今日のクエストの報酬から天引きな!」

 

 ギルドに戻ると、案の定、受付カウンターの向こうでリディアが眉をひそめていた。

 

「アルさん……またですか?」

 

「まただ」

 

「またか!」

 ミレーヌが腕を組んで首を振る。

「ヴァレリア、獣人族の食欲は理解してるつもりだけど、、私たちのしつけが悪いのかしら」

「ヴァレリア悪くないゾ」

 ヴァレリアは串焼きを頬張りながら首をかしげた。

「おいしいのは正義だろ?セルシア、どう思う?」

 話を振られたセルシアは、肩をすくめる。

「……私は森で木の実を拾う派なので……その……ヴァレリアさん、人里では、ルールがあるのでは……」

「ルール?」

 ヴァレリアは真剣な顔になった。

 

「腹が減ったら食う。喧嘩売られたら買う。寝たいときは寝る。好きな男がいたらセックスする。それがジャングルの掟!シンプルでいいだろ?」

「それが通じないから、街ではトラブルになるんだ」

 アルは椅子に腰を下ろし、静かに言った。

「アルたちに迷惑かけたか、、?ごめん」

ヴァレリアは一瞬だけ口を閉じた。

 彼女は、強い。

 怪物とも正面から殴り合えるし、恐怖にも怯まない。

 けれど――

 “我慢”という種類の強さだけは、まだ持っていなかった。

「……難しいな」ぽつりと呟く。

「わかる」

 アルは即答した。

「だから面倒は俺が見る」

「アル❤️」

 メイベルが慌てて声を上げる。

「それは甘やかしすぎでは……?」

「違う」アルは首を振る。

「“責任を取る”ってことだ。仲間の問題は、リーダーの問題だろ?」

 ヴァレリアは目を見開いた。

「……仲間、か」

 その言葉を、彼女は何度も噛みしめるように繰り返した。

 

 その様子を少し離れた鑑定カウンターの奥で――

 エリゼ・バスクチュアルは、じっと聞いていた。

 

 

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 寡黙なギルド嬢、エリゼ。

 素材鑑定の正確さと相場感覚は折り紙付きだが、口数は少なく、表情も乏しい。

 しかし――

(……ぴこぴこ)彼女の視線は、無意識のうちに揺れていた。

ヴァレリアの黒い獣耳が、会話の合間に小刻みに動く。感情が高ぶると、正直に反応してしまうその耳。

 そして、椅子に座るたびに左右に揺れる、ふさふさの尾。

(……かわいい)

 エリゼの内心は、いつも大変なことになっていた。

明るくて、賑やかで、遠慮がなくて。人懐っこくて、距離感が近くて。自分にはないものを、全部持っている。

(……お友達に、なりたい)

 だが、どう声をかけていいかわからない。

 話題? 挨拶? きっかけ?

 その間にも、ヴァレリアは串焼きを完食し、

「ごちそうさま! 次は何だ?」

 と元気いっぱいに立ち上がっていた。

(……)エリゼは、また機会を逃す。

「……はぁ」小さな溜息。

 それを聞き逃さなかったのが、リディアだった。

「エリゼさん?」

「……いえ」

 いつもの短い返事。

 だが、リディアは長年の同僚だ。彼女の“視線の先”を、見逃さない。

 ――ヴァレリア。

「……ああ」

 すべてを察したように、リディアは微笑んだ。

「エリゼさん、あの子と仲良くなりたいんでしょう?」

「……」

 否定しない。それが肯定だった。

「でも、声をかけるのが苦手で……ですよね?」

「……はい」蚊の鳴くような声。

 リディアは少し考えてから、軽く手を叩いた。

 

「簡単ですよ」「?」

「ヴァレリアには――」

リディアは、笑顔で断言した。

「やっぱり、肉です」

「……肉」

「はい。理屈も会話もいりません。美味しいものをくれる人=いい人です」

 

その日の翌日

 鑑定カウンターに、紙包みが置かれた。

「……?」

冒険を終えて帰ってきたヴァレリアが首を傾げる。

「えっと、これは?」

 エリゼが、固まったまま一歩前に出る。

「……干し肉。試作品。よかったら」

 言葉は短く、ぎこちない。彼女が徹夜で作ったものだ。

 差し出された干し肉からは、しっかりと香ばしい匂いが立ちのぼっていた。

 

 ヴァレリアの耳が、ぴんっと立つ。

「えっ!? いいのか!?」

「……はい」

次の瞬間。

「いただきます!!」がぶっ、と豪快に噛みつく。

「……!!」

目を見開き、尻尾がぶんぶん振られる。

「うまい!!うまい!!うまい!!なにこれ! 噛めば噛むほど味が出るぞ!!」

 エリゼの胸が、ぎゅっと締めつけられる。

(可愛い❤️喜んでる)

「なぁ! これ作ったの、あんたか!?」

「……え、ええ」

「すごいな!私、こういうの大好きだ!!」

 

 ぐっと距離を詰められ、思わず一歩引く。

 だが――

「なぁなぁ! 名前は!?私はヴァレリア! 知ってるかもだけど!」

「……エリゼ。エリゼ・バスクチュアル」

「エリゼ!よろしくな!!」

 どん、と背中を叩かれる。

 力は強いが、不思議と嫌じゃない。

(……友達)

 エリゼの口元が、ほんのわずかに緩んだ。

 

 少し離れた場所で、その光景を見ていたリディアは、満足そうに頷いた。

「ね? 肉でしょう?」

 アルは苦笑する。

「餌付けかよ……」

「ええ。でも、あの子にとっては――」

 リディアは優しく言った。

「“好意”と“ごはん”は、同じくらい大事なんです」

 ヴァレリアの笑い声が、ギルドに響く。

 今日もRoseliaタウンは賑やかで、ひとつ、またひとつ――

 人と人の距離が、少しだけ縮まっていく。

 

 それからというもの――

 エリゼ・バスクチュアルの行動は、驚くほど一貫していた。

 

 ギルドの昼休み。

 人の出入りが一瞬途切れる、その“隙”を狙って。

 

「……ヴァレリア」

 

「おっ?」

 

 呼ばれた瞬間、獣耳がぴん、と立つ。

 

 差し出されるのは、小さな包み。

 燻製肉、干し肉、内臓ジャーキー、骨付き肉――

 どれも携帯性と保存性を考え抜いた、冒険者向けの逸品だった。

 

「……行動食。

 ……今日は、脂少なめ」

 

「わかってるな!!」

 

 尻尾が、ぶんっ、と勢いよく振られる。

 

「ありがとなエリゼ!あんた、最高だ!!」

ヴァレリアが抱きつく。

柔らかい、、可愛い  なでたい。

 エリゼは何度もその衝動と戦っていた。

 

 餌付けは、ただの餌付けでは終わらない。

 

「……毛皮。剥ぐときは、ここから」

 

 エリゼは机に広げた獣皮を指差す。

 

「広い面積が取れるように考えて斬るの」

 

「なるほど……!」

 

 ヴァレリアは身を乗り出す。

 耳も尾も、完全に“集中モード”だ。

 

「……高く売れる毛皮は、血と脂の処理、焚き火の炭を砕いてゴシゴシ洗う。洗いすぎも、だめ」

 

「むずかしいな……」

 

「……慣れれば、できる」

 

 エリゼの声は淡々としているが、

 説明は驚くほど丁寧で、実践的だった。

 

 

「……肉の納品」

 

「おお、それも教えてくれるのか!」

 

「……はい」

 

 エリゼは頷く。

 

「内臓は、種類ごとに分ける。血抜きを怠ると鮮度が落ちます。」

 

「えっ!?

 同じ肉でも値段変わるのか!?」

 

「……変わる」

 

 きっぱり。

 

「……冒険者は、倒すだけじゃ、だめ。

 ……“持ち帰り方”で、稼ぎが決まる」

 

 ヴァレリアは、はっとした顔をした。

 

「……なるほど……今まで、アルからも言われてたけど、私、全部一緒に袋に詰めてた……」

 

「……もったいない」

 

「次から気をつける!!」

 

 尻尾が、またぶんぶん振られる。

 

 

「……魔石」

 

「魔石か!」

 

「……心臓の奥。砕くと、価値半減」

 

「うわ、危なかった……」

 

「……呪われたアイテム」

 

「それも知りたい!!」

 

「……触る前に、呪いが起動する金属音と、温度変化があるはず、変だったら、すぐ手を離す」

 

「……あんた、すごいな」

 

 ヴァレリアは、素直に感心した。

 

「戦い方はアルたちが教えてくれるけど、

 こういうの、誰もちゃんと教えてくれなかった」

 

 エリゼは、少しだけ視線を落とす。

 

「……冒険者は、

 ……生きて帰って、

 ……稼いで、

 ……また出る」

 

 ぽつり。

 

「……そのための、知恵」

 

 気づけば。

 

「エリゼー!今日のおすすめは!?」

 

「……こっち」

 

「エリゼ見てくれ!

 この毛皮、ちゃんと剥げてるか!?」

 

「……うん。

 ……上出来」

 ヴァレリアは、

 大型犬のようにエリゼに懐いていた。

 

 呼べば来る。

 教えれば吸収する。

 褒めれば全力で喜ぶ。

 

 そして何より――

 エリゼの差し出す“愛情入りの餌”を、

 一度も無駄にしたことがない。

 

 

 それを眺めながら、アルは腕を組む。

 

「……完全に飼いならされてないか?」

 

「失礼ですね」

 

 リディアが即答した。

 

「これは“信頼”です」

 

「そうか?」

 

「ええ。

 知識と食事をくれる相手に懐くのは、

 ごく自然なことです」

 

 カウンターの向こうで、

 エリゼが小さく、しかし確かに微笑んだ。

 

 ヴァレリアの尻尾が、今日も楽しそうに揺れている。

 

 ――冒険者稼業は厳しい。

 けれど、こうして誰かに教えられ、

 誰かに大事にされながら強くなる道も、

 確かに存在していた。

 

 

その日、エリゼ・バスクチュアルは普段通り淡々と仕事をこなしていた。

薄暗い鑑定室。彼女が最も安心できる空間だ。

 

「……こちらの翡翠玉はBランク相当です。ですが」

 

静かな声で鑑定結果を伝えるエリゼの前にいたのは、「赤き牙」と呼ばれるパーティの3人、ゴルド・ブラッド、ベインだった。

威圧するように舌打ちする。

「なんだよBランクだと?ふざけんな!これは王族に献上される秘宝級のはずだ!この値段の10倍をつけろ!俺たちを騙そうとしたって、そうはいかないぞ!」

 

ゴルドの拳が机を叩き、鑑定帳が跳ねた。

周囲のパーティメンバーが嗤いながらエリゼを見下ろしている。

「鑑定士なんて、結局値踏みしか能がないんだろ?」

「そうだぜ。俺たちが命懸けで獲ってきた獲物を安く見積もるなんて……」

エリゼは一度も視線を逸らさず、冷たく事実を告げた。

「傷があります。色味もまだらで内側のヒビが複数確認できました。秘宝級には……」

その言葉が火に油を注いだ。

「傷だと? そんなの目立たねえだろうが!」

ゴルドが机越しに詰め寄り、エリゼの細い肩を掴む。

「おい女。この金額じゃ納得できねえよ。今すぐSランクに評価を改めろ」

エリゼの喉が乾いたが、職業倫理は曲げられない。

「……できません。規則に従えば……」

次の瞬間、鈍い衝撃と共に視界が暗転した。

ゴルドの拳が左頬を捉えたのだ。

「このクソ鑑定士が! 過去最高額で売れねえと俺のメンツが潰れるんだよ!」

床に崩れ落ちたエリゼをゴルドたちは冷酷に見下ろした。

不幸にして、ギルド内には、彼らの他に誰もいなかった。

「ちょうどいい。こいつは見た目も悪くねえ。街外れの家で楽しませてもらおうぜ」

パーティメンバーの一人が嘲笑混じりに言った。

「へへ……鑑定だけじゃなく“身体も鑑定”してやるよ」

エリゼが呻きながら抵抗しようとするが、ゴルドが素早く彼女の腕をねじり上げる。

「暴れても無駄だ。このギルドからおさらばしようぜ」

別の二人が縄を持って近づき、エリゼの手足を縛り上げた。

「やめて……」

弱々しい声は嘲笑に掻き消され、そのまま麻袋を被せられて運び出された。

------

ギルドでの騒ぎを察知したリディアが部屋に飛び込んだときにはすでに遅かった。

床に散乱した鑑定道具。割れた水晶板。そして血痕。

「エリゼさん!?」

荒い呼吸でリディアは外へ走り出した。

誰かを捜して情報を集めなければならない。

彼女はすぐにギルド前の広場で果物屋の主人と談笑しているヴァレリアを見つけた。

「ヴァレリアさん!」

ヴァレリアは耳をピクリと動かして振り返り、すぐにリディアの焦燥を察した。

「何があった?」

リディアは息を整えつつ、低い声で説明した。

「エリゼさんが、何者かに襲われて連れていかれました」

ヴァレリアの瞳が鋭く光った。

「場所は?」

「わかりません」

ヴァレリアが唸るように喉を震わせた。

「…エリゼの匂いを追うよ…アルに伝えてくれ!」

「私から急いでアルさんに知らせますからお願いします」

「わかった」

彼女はすぐに風のように駆け出した。疾走する黒い影はまるで野生の猟犬のようだった。

 

エリゼ陵辱

街のはずれにある寂れた石造りの建物。

慎重に扉の隙間から覗くと薄暗い室内で3人の男たちがエリゼを囲んで下劣な笑い声をあげていた。

 

 

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「さて、俺たちがお前のお宝を鑑定してやるぜ。おっぱいやらおまんこの具合やらなぁ!ギルド嬢風情が生意気言ったことを後悔するんだな!」

ゴルドは床に伏したエリゼの髪を掴み上げた。エリゼの顔は青ざめていた。それでも彼女はか細い声で訴えた。

「こんなことしても何も変わりません……ただの暴力です」

ゴルドは嘲るように歯を見せて笑った。

「だったら変わらないなら変えてやろうか?お前の人生の方をなァ!」

そう言って彼はエリゼのタイトスカートを乱暴に裂き、ショーツまで剥ぎ取ってしまった。露になった秘部を見て男たちが野卑な笑い声を上げる。

「ひっ……いや……!」

エリゼは必死に脚を閉じようとしたが拘束され動けず涙を流しながら拒絶した。しかし彼らにはそれさえも興奮材料だったようだ。ゴルドがズボンを下ろし既に隆起した剛直を見せつける。

「泣けば泣くほど可愛がってやる。存分に鳴けよ!」

「ひひひおっぱいはB級だな!でも形はこう査定だぜ、くひひひ」

「エリゼちゃんのおまんこ、俺たちの鑑定棒で締まり具合を見ねぇとな!」

部屋中に響く下衆な哄笑。

ゴルドはエリゼの両脚を大きく広げさせると無理やり指を挿入してかき回すように動かし始めた。痛みに耐えきれず悲鳴を上げるエリゼ。しかしそんなことは構うことなくさらに激しく責め立てていく。

ブラッドは彼女の乳房をつかみ、乳首を弄ぶ。

「ひひひ、媚薬を口移しだ!lキスをしてやんぜ」ベインが嫌がる。彼女を押さえつけて、無理矢理唇を奪う。

 

ゴルドはエリゼの両脚を大きく広げさせると、無理やり指を挿入してかき回すように動かし始めた。痛みに耐えきれず悲鳴を上げるエリゼ。しかしそんなことは構うことなくさらに激しく責め立てていく。

 

「うぅ……いやぁ……」

必死の抵抗も虚しく、ゴルドの指が膣壁を擦り続けるたびに彼女の身体が痙攣し始める。やがてエリゼの口から漏れ出す声には甘い響きが混ざり始めた。

 

「おいおい感じてるじゃねえか?」

「違う……やめて……」

「嘘つけよ。ここがびちょ濡れになってんぜ?」

ブラッドは彼女の乳房をつかみ、乳首を弄ぶ。その刺激に合わせるようにゴルドは指の動きを早めた。次第にエリゼの呼吸が浅くなり始め、ついには耐え切れずに絶頂を迎えた。

 

「イクゥッ!!!」

全身を仰け反らせながら叫ぶ姿に男たちが歓声を上げる。余韻に浸る間もなく再びゴルドが侵入してきた。

「まだまだこれからだぞ!」

 

ベインがポケットから小瓶を取り出して蓋を開ける。そこから液体を自分の口に含むとエリゼに覆いかぶさり無理矢理飲ませる。

 

「んんっ!?」

突然押し込まれた異物感に戸惑う暇もなく飲み込んでしまった。それは強力な催淫効果のある媚薬だった。体内に吸収されるにつれて急速に体温が上昇し始め全身の感覚が鋭敏になっていくのを感じた。

 

(熱い……身体が……変になる……!)

 

そんな葛藤を知ってか知らずかブラッドは勃起したペニスを取り出し彼女の顔に近づけた。「舐めてみろよ」

恐怖と羞恥心で頭が混乱するものの命令されるまま口を開けるしかない。

口腔内で蠢く肉塊に対する嫌悪感と共に不思議な興奮が湧き上がってくる。

男に頭を押さえつけられた状態で戸惑いながら舌を使い奉仕を行う。

「おお良い感じだ。真面目な女はフェラチオがうまいってな。」

褒められることは不愉快だった。

一方で下腹部への執拗な愛撫により分泌液が増え続け溢れ出ている。

「それじゃあ、そろそろおまんこを鑑定してやるぜ」

その様子を見て満足げな表情を浮かべたゴルドはゆっくりと自身の男性器をあてがう準備をする。

「入れるぞ!」

宣言とともに一気に突き入れられる衝撃!

「あああああっ!!」あまりの衝撃に意識が飛びそうになる。

何度も抽送を繰り返されていくうちに自然と声が出てしまう。

「気持ちいいんだろう?」

「良いわけないでしょ!」

問いかけに対して否定した!

「認めろよこのマゾメスが!」罵倒されながらも腰の動きが激しくなる。

「ぐっちょりさせてどうして欲しいんだ?」意地悪く尋ねてくる。

「お前、l本当に嫌がってんのかよ……すげぇ締め付けだな!」

ベインはニヤつきながら腰を振り続ける。

媚薬の影響でエリゼの思考は蕩けてしまっていた。

「んぅ……や……っ……!」

拒絶の声は弱々しくなっている。それでも彼女は最後のプライドを守ろうとしていた。しかしそれも時間の問題だということは明らかだった。

「俺たちが見てるからよ。絶頂しろよ。プライドの高い女がレイプされて、絶頂する様子はたまらねえんだよな。」

彼女は首を横に振った。

「ちがっ……!」

必死に否定しようとするものの身体は正直だ。

快楽に溺れている事実を受け入れられず涙が流れ落ちる。

「違うんです……こんなのおかしいです……」

泣きじゃくる彼女をあざ笑うかのようにブラッドは容赦なく攻め立てる。

パンパンと肌同士がぶつかり合う音が響き渡る中でエリゼは限界を迎えようとしていた。

「ふひぃいい、射精るぜぇ」

「やめっ……出さないでくださいっ……!妊娠しちゃう、お願い……!やめて……!」

懇願するような声を聞いて三人はニヤリと笑い合ったあとそれぞれの行動に移る。

「おうおう。わかってるよぉ〜、いやだ。嫌だと言いながら出して欲しいんだよ。こんなにちんぽ締め付けてきてるんだ。わかってるぜ。」

ゴルドの亀頭が子宮口にめり込むと同時に熱いものが解き放たれるのを感じた。

ドビュッドビュッどくんっどくんっと大量の精液が吐き出されていくのを感じる。

同時に快感に自らも達してしまっていたのだ。

「あ……ああ…イク❤️…」呆然としたまま天井を見上げる。放心状態の彼女に追い打ちをかけるようにベインとブラッドの凶器が挿入される。

「ひぃ……っ!」

立て続けに犯される恐怖と絶望の中で新たな悲鳴が響く。

ゴルドが体勢を変え、バックからエリゼを突き上げる。

「くらえっ、孕めよ!この雌穴がッ!」

「だめっ……赤ちゃん……できないから……許してくださぃ……!」

エリゼは必死に逃れようとするがゴルドの腕が腰を掴み、逃がさない。

結合部からは白濁した汁が泡立ちながら溢れ出てきた。

「あぁんっ……もう許して……くださいぃ……」

「まだまだこれからだ!」

ゴルドはさらに強く打ち付ける。

その瞬間、エリゼの脳裏に過去の記憶が蘇る。

王都の大学で学費を稼ぐために、賢者たちの慰み者になっていた時代を。

あの時と同じだ。力では勝てない相手に蹂躙されるしかない。

悔しさと屈辱感に涙が滲む。しかしそれは彼女の秘所をより強く締め付ける結果となった。

「ははっ!締まったぞ!」

ゴルドは嬉々として叫ぶとピストン運動を加速させる。

「ふぐぅ……!やめてぇ……!許してぇ!」

「許してくれって?俺たちのザーメンくれやるぜ」

ゴルドの言葉にエリゼは絶望した表情を浮かべる。

彼女の中にはもう抵抗する気力も体力も残されていなかった。

ただ、この地獄のような時間が早く終わることを願うばかりだった。

 

その時、突然ドアが蹴破られる音が響いた。三人の動きが止まる。

「エリゼに何をしている!」

怒号と共に飛び込んできたのはヴァレリアだった。

「ちっ!誰だテメェは!」

「助けに来たよエリゼ!」

ヴァレリアは低い唸り声を上げながらツヴァイヘンダーを振り上げた

「てめぇ!やるのかよ」

ゴルドたちの表情に驚愕の色が浮かぶ。

「早えって」

ヴァレリアは瞬時に距離を詰めると攻撃を仕掛けた。

「うおっ!」

「くそっ!このガキ!」

ブラッドが反撃に出るが、ヴァレリアの動きは速すぎて捕捉できない。

「おいおい雌犬!これ以上暴れたら、エリゼのまんこにこの短刀を突っ込んでやるぞ」

卑劣なゴルドが人質を取った。

「さっさと、そのでっかい剣を捨てて、裸になるんだ!雌犬に身のほどわからせてやる」

ゴルドは脅しつけてきた。

「エリゼを傷つけたら承知しないぞ」

ゴルドの声に応じて剣を捨てると服を脱ぎ始めた。

「ほう。やはり良い身体しやがる。獣人はエロいって知ってんぜ」

ゴルドたちは下品な笑みを浮かべながら眺める。

全裸になると命令通り仰向けになった。そして股を開いて見せた。

「すげぇ!毛が生えてねえ」

「よっしゃ、この獣人のクソガキから先に調教してやる。」

 ヴァレリアの膣にたっぷりと媚薬が塗り付けられる。

「フゥーーーーーー!体が燃える❤️」

彼女のしっぽの毛が逆立った。

「思ったより……美味そうだな?」

嘲笑が降り注ぐ。

ヴァレリアはかろうじて呼吸を保っていた。豊満な乳房が覗き、ピンクの乳首が震えている。耳先まで真っ赤になった唇が「エリゼ、大丈夫だぞ。私が守るから……」と微かに動いた。

 

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「まず一発……」

ゴルドが剣を捨てヴァレリアの後頭部を強引に引き寄せた。

「ご奉仕の時間だぜ?狼さん」

鼻腔を突く獣臭に顔をしかめながらも、ヴァレリアは抵抗しなかった──

いや、できなかった。エリゼのことを考えていた。

「……ぅっ……くっ……!」

苦悶の呻きと共に口内を犯される。涎が顎を伝い地面に落ちる。

「へへっ……いいねその表情!完全に犬だ!」

ブラッドが彼女の背後に回り込み、尻尾の付け根をわざと刺激するように指で押さえつけた。

「……んんっ!」

彼女の口から喘ぎが漏れる。

「おぉっと!感じちゃった?」

ブラッドが嗤う。「獣人らしいな!理性なんて最初からなかったわけだ!」

「見ろよ。こいつぐちょぐちょに濡れてるぜ。」

「さて本番だ」

ブラッドが彼女の腰を鷲掴みにした。ズブリと肉の楔が沈む瞬間──

「……ア゛ッ!」

透明な液が腿を伝い始めた。瞳孔が急速に開き、牙が剥き出しになる。

「……なに……これ……身体が……疼いて……っ!」

「来たぞ!獣人の本能解放だ!」

ブラッドが絶叫する。

ヴァレリアの尻尾が狂ったように波打つ。爪膣内で蠢く肉棒を無意識に締め付ける。

「……気持ち……悪い……のに……!やめ……て…なのにぃ……!」

「ほら見ろ!これが本性だ!」

ブラッドが荒々しく抽送を繰り返す。汗と蜜と血が混ざり合う淫靡な音色が空間を満たす。

「……や…めっ……ああっ!?」

彼女の喉から悦楽の声が溢れ始めた。拒絶していたはずの舌が自ら蠢き出す。

涎で濡れた唇が薄く笑みを浮かべる。

「なんておまんこしてやがる!射精するぞ!」

ブラッドの咆哮と共に白濁が弾ける。ヴァレリアの腹部が波打ち──

「……ぁ…熱い……中…いっぱいに……!」ドビュッドビュッドビュッ

虚ろな瞳で己の腹を撫でる。頬を伝う涙と唾液が混ざり合い、地に落ちた。

「次は俺だ!」ゲインがのしかかる

「……もう……堕ちちゃう❤️」舌なめずりをしながら次なる獲物を迎えるように唇を開いた。

「……もっと……ちょうだい……お前たちの……おちんちん全部…… 」

「自分からおねだりしやがったぜ。ケモノはどうしようもねぇなぁ。」

「口とおまんこで同時に受け止めろよ!オラァ!」

三度目の挿入が始まる。ヴァレリアの四肢は既に麻痺しかけていたが、脊髄反射のように腰だけがビクビクと震えていた。

「おい見ろよ、まだ締めてきてやがる」

「欲しがりの獣娘がぁっ」

取り巻きの一人が彼女の顎を掴み強引に上向かせた。喉の奥まで貫かれた衝撃に生理的な涙がこぼれる。

「ハハッ良い表情だ!」「はひゅ、ひぃいいっ!」

意味を成さない喘ぎが虚空に溶ける。太腿には幾筋もの白濁が滴り落ちていた。

「もっとだ!まだまだ遊んでやる!」

四人目が割って入る。乱暴に肩を押さえつけられ仰向けに転がされると同時に新たな肉槍が深く沈む。

「……ごめん…アル…私…こんな……」

誰にも届かない懺悔が喉奥で砕ける。

「……だめ……もう……だめ……許して……」

「ハハハハッ!最高の見世物だな!」

ゲインが高笑いを響かせる。その背後でヴァレリアの瞳から一粒の雫が流れ落ちた。

「……助けて……アル……」

男たちが、股間を勃起させて、彼女を取り囲んで。次々と挿入し、容赦なき達成した口の中にも、顔にも、尻の穴にも、男たちの容赦ない凌辱がなされた。

消え入るような囁きも嬌声に掻き消される。

銀狼の誇りは今や見る影もなく蹂躙されていたのであった。

「そろそろエリゼもメス狼もぶち殺して終わりにするか?」

「や、約束が違う、、エリゼは傷つけないって、、」

ゴルドがヴァレリアの喉を押さえつけようと手を伸ばした瞬間——

 

「そこまでだ!」

 

鋭い叫びと共に金属音が鳴り響き、ゴルドの腕を銀閃が掠めた。

アル・ディーンの剣先が寸前で止まっていた。

 

「ちっ…アル…てめぇ!」ゴルドが後退る。他の男たちも咄嗟に武器を構えたが、既に遅い。

ミレーヌの呪文詠唱が完了していた。

「凍てつけ!『霧氷結晶』!」

室内の空気が一瞬で氷点下に下がる。男たちの足元から氷柱が伸び、動きを封じる。

セルシアの弓弦が鋭く鳴り、ブラッドが膝をつく。

「あっ……!クソッ!」ゲインが舌打ちする。

「ヴァレリア!」アルが叫んだ。獣耳がピンと立ち上がり、金色の瞳に光が戻る。

「アル……来てくれたのか……」

弱々しい声。

だが彼女の体は既に限界を超えていた。媚薬の効果は未だ残り、腰が痙攣している。

「く……熱い……体が……燃えて……」

その呟きに答えるように尻尾が大きく揺れた。ヴァレリアはよろめきながらもツヴァイヘンダーを拾い上げる。

「ごめん……待たせた……エリゼのこと……よくも……!」

語尾が掠れ、獣の唸りへ変わる。彼女の呼吸が荒くなる。

「うぅ……我慢できない……!」

次の瞬間——

「グオォォォォッ!!」

獣のような咆哮が炸裂した。

金眼が妖しく輝き、しっぽの毛並みが逆立つ。耳の動きが高速化し、反射速度が異常なまでに上昇していく。

「なっ……なんだこいつは!?」ゴルドが驚愕の声を上げる間もなく、ヴァレリアの姿がかき消えた。

風を切る音と共に鋭い蹴りがゲインの側頭部を捉える。吹き飛んだ巨漢が壁に叩きつけられ気絶する。

「速すぎる!」

残るゴルドが剣を振りかぶるが、彼女の動きは更に速い。一瞬で懐に入り込んだヴァレリアが肘を叩き込み肋骨を砕く。

「ぐはっ……

倒れた男を容赦なく踏みつけた。血と涙が混じった顔で吠える。

「エリゼに……よくも……!」

最後に残ったブラッドが短剣を構え反撃を試みるが無駄だった。彼女の一閃が刃を折り、続く蹴りで武器ごと腕を砕く。

「がああっ!?」

完全敗北。ヴァレリアの狂気じみた戦闘狂ぶりに敵は総崩れになった。

「よし……」リュミエールが拘束術式を完成させ敵を縛り上げる。

「終わったわね…」ミレーヌが安堵の息を吐く。

メイベルがエリゼに駆け寄り、優しく毛布をかけた。

「大丈夫……ですか?」

震える少女の背中をそっと摩る。

一方でヴァレリアは昂ぶりが収まらず荒い息遣いのまま天井を見上げている。

「ふぅ……ふぅ……」

アルが静かに近づき肩に手を置いた。

 

 

「よくやった……だが今は休め」

温もりを感じた途端、獣の眼光が和らぐ。

「アル……ありがとう……エリゼは……」

「無事だ」

その一言で緊張の糸が切れたようだ。ヴァレリアは崩れ落ちるように膝をつく。

「ヴァレリア……すみません……私のせいで……」

エリゼの嗚咽に獣人の少女はかすかに微笑んだ。

「謝るな……私たちは……仲間だろ?」

最後の言葉は優しい響きを持っていた。

疲労困憊のヴァレリアをアルが支え起こす。

「行こう。まずは安全な場所で休ませてやらないとな」

ギルド支部へ向かう道中——

夕陽に照らされた影が重なり合う。

長い一日が終わりに向かっていた。

 

エピローグ

あの事件から一週間が過ぎた。

ギルドの医務室で治療を受け終えたヴァレリアを、エリゼは真っ直ぐ自宅に招いた。

「お疲れでしたでしょう。今日はゆっくりしてください」

温かいミルクティーを淹れてくれるエリゼの手つきは滑らかだった。以前よりもずっと柔らかい表情をしている。

「ありがとな……エリゼのおかげで助かった」

「いえ……私こそ」エリゼはティーカップを両手で包み込むように持ち、「あなたが私を助けに来てくれなければ……私は……」

言葉が詰まる。あの時の恐怖と絶望は鮮明に刻まれているが、今はそれ以上に温かいものが心を満たしていた。

「だから……ヴァレリア。もし良かったら……私の家に住みませんか?食事も寝床も全部……私が用意します」

その言葉にヴァレリアの黒い獣耳がピクッと反応した。驚いた表情でエリゼを見つめ、「えっ?マジか?いいのか?私は獣人だぞ。」

「はい。迷惑でなければですが……」エリゼの瞳には確かな意思が宿っていた。

ヴァレリアは一瞬だけ迷うように視線を彷徨わせたが、すぐに決意を固めたように頷く。

「うん!迷惑なんかじゃないぞ!エリゼと一緒なら楽しいし!」

しっぽが嬉しそうにパタパタと揺れた。

 

朝はエリゼが丹精込めて作った朝食から始まる。

「うひゃ〜!これ全部食べれるのか!?」

テーブルには山盛りのパンケーキや野菜サラダ、フルーツ盛り合わせなどが並んでいる。

「はい。昨日のうちに作り置きしたものもありますし……それにヴァレリアはたくさん食べないと!」

エリゼの配慮にヴァレリアは感激し、「わあい!いただきまーす!!」と元気よく食べ始める。その姿にエリゼも幸せそうな微笑みを浮かべた。

昼間はエリゼがギルドで鑑定業務に集中している間、ヴァレリアはアル達と冒険に行く。冒険がないときには家の掃除や庭いじりを手伝った。

夜は二人で買い物に出かけることが増えた。市場で新鮮な肉や果物を選んでいると、エリゼが「ヴァレリアはこれが好きでしたよね」と的確に選んでくれるので嬉しくなる。

夕飯時にはエリゼ特製のスパイス入り鍋料理が登場する。二人で「おいしいね」「うん!」と言い合いながら食べる時間は至福だった。

そして何より大切なのは寝る前のひとときだ。

寝室へ向かう廊下でエリゼは立ち止まり、不安げな表情を浮かべた。

「……ヴァレリア、夜中に怖い夢を見るかもしれないけど……一緒に寝てもいいですか?」

その問いかけにヴァレリアは優しく頷いた。

「私が抱っこして寝てやるぞ」

温かいベッドの中で互いの体温を感じながら眠りにつくようになった。

 

 

ある晩のこと—エリゼは就寝前にヴァレリアの黒い毛並みを優しく梳いていた。

「どうです?気持ちいいですか?」

「うん……すごく落ち着くぞ……」

うっとりとした表情で目を閉じるヴァレリアの姿はまるで大型犬のようだった。

「エリゼは本当にお母さんみたいだな……」

その言葉にエリゼは微笑み、「それならヴァレリアは私の大切な家族ですね」と返す。

「えへへ……そっか!」

無邪気に笑うヴァレリアを見ていると、胸が暖かくなるような幸福感に包まれた。

以来、二人の関係はどんどん深まっていった。エリゼからのスキンシップは日増しに大胆になり、「ヴァレリア……大好きです」と直接伝えることもしばしばあった。

対するヴァレリアもエリゼに対して素直に想いを打ち明けるようになった。

夜の帳が落ちた部屋に静かな灯りが灯る。エリゼはヴァレリアの黒い獣耳を優しく撫でながら微笑んでいた。彼女の指先が柔らかな毛並みを梳くたびに、ヴァレリアはうっとりと目を細める。

「エリゼ……今日はすごく疲れたな」

「そうですね。今日は特にハードな依頼でしたから」

エリゼがそっと寄り添い、ヴァレリアの肩に頭を乗せる。二人の体温が交わり、穏やかな緊張が流れ始めた。

「……エリゼ?」

「はい」

「その……」ヴァレリアが頬を染めながら俯く。「抱っこしてもいいか?」

エリゼがにっこりと微笑み、ベッドへ導いた。シーツの上に横たわると、ヴァレリアのしっぽが期待に揺れる。

「ヴァレリア……」エリゼの指がヴァレリアの顎を優しく持ち上げる。「怖かったことや辛かったことはもう忘れましょう。私たちは……もう家族ですから」

「……うん」

二人の唇がそっと触れ合う。最初はためらいがちに、次第に深くなっていくキス。エリゼの舌先がヴァレリアの口内を探ると、獣耳が微かに震えた。

「んっ……」

ヴァレリアの吐息が熱を帯びる。

エリゼは彼女の首筋から鎖骨へと丁寧に唇を這わせながら、シャツのボタンを一つずつ外していく。

「エリゼ……それ、くすぐったいぞ」

「でも好きでしょう?」

「う……まあ……」

耳まで真っ赤になったヴァレリアを優しく抱きしめ、エリゼは彼女の敏感な部分を徐々に刺激していく。しっぽの根元に指を添えると、ヴァレリアの体が小さく跳ねた。

「ひゃっ!?」

「ここも好きなんですね」

「だめ……そこは……ああっ」

獣人の本能が呼び覚まされる。ヴァレリアの金色の瞳が潤み、呼吸が荒くなる。

 

「エリゼ……エリゼ……」

「大丈夫です。一緒に気持ちよくなりましょう」

エリゼはゆっくりとヴァレリアの下半身へ手を伸ばし、柔らかな茂みに触れる。すでに湿り気を帯びたそこに指を滑り込ませると、ヴァレリアが甘い声を上げた。

「あんっ……エリゼ……もっと……」

「ヴァレリア……とても素敵ですよ」

互いの体温を確かめ合うように抱き合いながら、二人の世界が溶け合っていく。

獣人の鋭い感覚と人間の繊細な慈しみが絡み合い、深い絆が紡がれていく。

 

翌朝、窓から差し込む朝日に目を覚ましたヴァレリアは、隣で眠るエリゼの寝顔をじっと見つめていた。昨夜の甘美な記憶が脳裏をよぎり、自然と頬が緩む。

 

「エリゼ……いつもありがとうな」

そっと彼女の髪を撫でると、エリゼが目を覚ました。

「おはようございます、ヴァレリア」

「おはよう!」

満面の笑みで抱き合う二人。窓辺では小鳥たちが祝福するようにさえずっていた。

こうしてエリゼとヴァレリアの新しい日々が始まろうとしていた。温かい家庭の香りと確かな愛情に包まれて。

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